No.531234

IS<白き天使と赤の騎士>

十河さん

学園祭終幕。

謎の少女行き倒れ。

都合主義ごめん!

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2013-01-13 15:55:36 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:2567   閲覧ユーザー数:2430

蒼き清浄なる世界を歌う莉乃から青のオーラが放たれていた。

 

「~♪~~~♪」

「何てキレイな歌声・・。」

「彼女の歌を聞いていると不思議と落ち着いてくる・・。」

 

観客や避難してきた人たちはその光景に目を奪われ、不安が取れていく。

莉乃の歌声は戦う戦士の疲れを癒していた。

 

(この声がみんなに届きます様に・・。)

「この歌・・疲れが飛んでいくようだ・・。」

「耳障りですね。」

 

オーズは疲れが取れ、恐竜グリードは耳障りだという。

 

「人間やめたお前にはわからないだろうな。この歌が俺に力を与えてくれる!」

 

オースキャナーでドライバーをスキャン。

 

(スキャニングチャージ!)

 

「はああ!」

 

ラインドライブからエネルギーが供給され、より鋭くなったカマキリソードを連続で斬りながらコンドルレッグで蹴る。

 

「ぐうぅ・・!」

「この一撃で極める!」

 

蹴り上げた後、ラインドライブからエネルギー供給を受け、カマキリソードが光輝く。

 

「でやあぁ!」

 

ジャンプしながら恐竜グリードを切り裂く。

 

「バカな、また私の終末を迎えるとは・・。」

 

そう言い残して恐竜グリードは爆散。

オーズは着地してこう言った。

 

「失せろ、この世界からな。」

カブトにもこの歌が聞こえていた。

 

(歌うことしか私には出来ないから・・。)

「かは・・。(歌が・・俺に力をくれる・・!)」

 

ハイパーゼクターが飛来してカブトの腰に装着、自動でゼクターホーンが倒される。

 

(ハイパーキャストオフ・チェンジハイパービートル)

 

カブトはハイパーフォームに強化、グラリスを蹴飛ばして距離を取り、手に持ったパーフェクトゼクターをグラリスに向ける。

 

「何なの、この耳障りな歌は。あともう少しでお前になれたのに。」

「俺は俺にしかなれねぇ・・!俺はあいつにはなれねぇんだよ!それに・・。」

 

カブトがそう言うとゼクターが飛んできてパーフェクトゼクターと合体。

 

(カブト・ザビー・ドレイク・サソードパワー・オールゼクターコンバイン)

 

「歌が俺に力を与えてくれるんだ!」

「くだらない。今度こそお前を倒して千冬姉のための世界を作り、いずれ牙を向く凰鈴音らを殺す!」

 

(マキシマムハイパータイフーン)

 

「俺は・・鈴たちと共に歩いていく!!」

「消えろ!俺が織斑一夏だ!」

 

二人は互いに切り抜ける。

膝を付いたのはグラリスだった。

 

「く、くそぉ・・。」

「姿形、記憶は真似出来ても・・志しや意志までは真似出来ないんだよ!」

「助けて・・くれよ、千冬・・姉・・。あいつを・・。」

 

必殺技・マキシマムハイパータイフーンを受けてグラリスは爆散、カブトは変身が解け、膝を付く。

 

「・・あいつは救世主でも神でもない。中学の時、俺より大会やドイツ軍を優先した。あいつは・・。」

「一夏、もういいよ。私がいるから、私があんたを見ているから。」

 

避難誘導を終え、アルトロンを纏っている鈴が泣いている一夏を優しく抱き締める。

ウィザードたちも莉乃の歌が聞こえていた。

 

(みんな、頑張って・・!)

「何、この耳障りな歌。」

「よくわからないけど魔力が回復した・・。まだ俺は戦える!」

 

ウィザードは両手に持ったウィザーソードガンを構え、ディケイドはソードを構える。

 

「あら、しぶといわね。」

「生憎、魔法使いは諦めが悪くてね。」

「同じく世界の破壊者も諦めが悪いのさ。」

「なら望み通り殺してあげる。お前たち、やりなさい。」

 

しかし統率の取れた連携を見せるライオトルーパーに苦戦を強いられていた。

そこへ葵が現れる。

 

「昴!遅くなってゴメン!新しい指輪四つ!」

「葵っち!」

「コヨミちゃん、ありがとう。みんなを見てくれて。」

「構わない。」

 

ウィザードは葵の投げたリングをキャッチ、その中の青を填めて読み込ませる。

 

「葵、早速使わせてもらう。」

 

(シャバドゥビタッチヘーンシーン♪シャバドゥビタッチヘーンシーン♪)

(ウォーター・ドラゴン・ジャバジャバ・バシャーン・ザブン・ザブーン♪)

 

フレイムの赤からウォーターの青に変わり、青黒反転したローブに変わる。

これがウォーターの強化スタイル・ウォータードラゴン。

 

「へえ、なら俺も力を借りるかな。(剣崎さん、カズマさん・・!俺に力を・・!)」

 

運命と戦っているオリジナルブレイドとランクゼロから這い上がり、現在は社長のリイマジブレイドを思い浮かべながらディケイドはカードをセット。

 

(ファイナルカメンライド・ブレイド・キング)

 

ディケイドの体が変化、全身が金色のブレイドの最強フォーム・キングフォームに変身。

 

「さっきのは火が強化、ならこれは水を強化したスタイル?」

「おー、あっちは金色ー。」

 

智花たちはその姿を見て分析や驚いていた。

 

「あんた・・!まさか最強フォームを呼ぶんじゃなくて変身出来るなんてね。」

「まあな、もちろんコンプリートも行けるぜ?・・ウィザード、行けるな。」

「ああ、まずはこれで兵隊を始末する。」

「お前たち、指輪を使わせないように攻撃!」

「はっ!」

 

オーゼがライオトルーパーに指示を出すがDブレイドがキングラウザーを手にウィザードの前に立つ。

 

「ちょっと時間稼いでやるからさっさと読み込ませろ。」

「わかった!」

 

Dブレイドはキングラウザーを振るい、ライオトルーパーを寄せ付けさせない。

その間にウィザードはリングを読み込ませる。

 

(コピー・プリーズ)

 

コピーを用いてウィザードが二人に増え、もう一度読み込ませる。

 

「長谷川さんが増えた!」

 

(コピー・プリーズ)

 

さらに読み込ませると四人に増える。

 

「お~、お兄ちゃんが四人になった~。」

 

増えたウィザードは一斉にリングを読み込ませる。

 

(ルパッチマジックタッチゴー♪ルパッチマジックタッチゴー♪)

(チョーイイネ・ブリザード・サイコー♪)

 

「避けろ!」

「!」

 

四つの魔方陣から冷気が吹き出し、Dブレイドは横へ回避、ライオトルーパーは次々凍っていき、ウィザードは一人に戻る。

 

「さて、邪魔だから砕くか。」

 

(ルパッチマジックタッチゴー♪ルパッチマジックタッチゴー♪)

(チョーイイネ・スペシャル・サイコー♪)

 

ウィザードラゴンの幻影が飛び交い、ウィザードラゴンの尻尾・ドラゴンテイルが具現化。

 

「はああ!」

 

ドラゴンテイルを振り回し、凍り付いたライオトルーパーを粉砕、その破片が粉雪の様に降り注ぐ。

 

「今度は尻尾が生えた!」

「キレイ・・。」

 

智花たちはウォータードラゴンの力に驚くと同時に降り注ぐ粉雪に見とれていた。

同時に歌が終わる。

 

「あら、やっと耳障りな歌が止んだわね。」

体育館

 

莉乃の歌が終わると同時に莉乃から放たれていた青のオーラが消える。

襲撃してきた時に比べてパニックは収まりつつあり、落ち着きが出てきたようだ。

 

「~~♪・・皆さん、大丈夫です。外で仮面ライダーたちが戦っています。私も彼らの力になれるかはわかりませんが・・次の曲を歌わせてもらいます。皆さんや外で戦っている仮面ライダーたちに届けたいと思います。・・聞いてください、紫月の葬送詩。」

「「「・・・。」」」

 

不安から解放された観客や避難してきた人たちは盛り上がりを見せ、曲が始まると静かになる。

 

「~~~♪~♪~~♪」

 

莉乃は紫月の葬送詩を歌う。

しっとりとした中に莉乃の意志が入っている。

そして莉乃の体から紫色のオーラが放たれる。

 

この歌も戦っているものたちに影響を及ぼしていた。

蒼き清浄なる歌は体力回復であるのに対し、紫月の葬送詩は戦っている相手側に効果があるようだ。

 

(皆を・・見守っているよ・・!)

「まさかここまでやるなんてね。(今度は何?歌を聞いているだけで力が抜けていく・・!)」

「さっさと手を引け。今なら見逃してやる。(不思議だ、心が落ち着く・・。)」

 

ウォータードラゴンにチェンジした途端、ライオトルーパーをあっさり全滅させられ、さらに歌の効果で力が抜けていくのを感じた所で初めてオーゼに焦りが生まれる。

 

「・・退かないわよ。何せ私はお姫様。欲しいものは全て手に入れるの。・・気が変わったわ。さっきまでいらないと思っていたけどあんたたちが欲しくなっちゃった。」

 

気変わりしたオーゼはウィザードに向き直る。

何としても手元に置きたい、そんな目をしていた。

 

「ウィザードだっけ、私も知らないライダーだし、ディケイドは最強フォームに変身できるから手元に置きたいのよね。」

「断る。俺らはお前の私有物じゃないし何より自分の事を姫と言うやつは信用できん。」

「俺も同じだ。俺は智花たちの希望でありバスケのコーチだ。」

 

Dブレイドはキングラウザーをオーゼに向ける。

 

「俺がライダーの最強フォームになれるのはそのライダーと確かな絆を結んだ証。その絆をお前の身勝手な理由で使われるのはゴメンだ。」

「何よ希望や絆って・・!ならあんたたちを倒してあの子たちの希望と絆とやらを砕いてあげる!」

 

そう言ってオーゼはフライングアタッカーを起動、高速で飛行。

 

「あはは!あんたたちは空を飛べない!そこで朽ち果てるがいいわ!」

「悪いな、俺も空を飛べるのさ。強化された風を見せてやるよ。」

 

(ハリケーン・ドラゴン・ビュー・ビュー・ビュービュービュービュー♪)

 

今度は緑黒反転したローブを身に纏ったハリケーンの強化スタイル・ハリケーンドラゴンにスタイルチェンジ。

続けてスペシャルを読み込ませる。

 

(チョーイイネ・スペシャル・サイコー♪)

 

背中にウィザードラゴンの翼・ドラゴンウイングが展開、飛翔を開始。

激しい空中戦が繰り広げられる。

 

「はああ!」

「くっ、私はやられない!」

「ならこれはどうだ?」

 

ウィザードは高速で飛び回って作り出した竜巻の中にオーゼを閉じ込める。

 

「う、動けない!」

「さあ、フィナーレだ。」

 

(ルパッチマジックタッチゴー♪ルパッチマジックタッチゴー♪)

(チョーイイネ・サンダー・サイコー♪)

 

竜巻の中心部に魔方陣が現れ、オーゼの上から雷が襲いかかる。

 

「キャアア!」

「追い討ち行くぜ!」

 

(ファイナルアタックライド・ブブブレイド)

 

落下するオーゼの前に五枚のカードが展開、Dブレイドは高く跳躍しながらカードを潜り抜けながらオーゼを切り抜ける。

 

「おおお!はあ!」

「この私が・・負けるなんて・・!」

 

必殺技・ロイヤルストレートフラッシュを受け、オーゼは地面に激突、Dブレイドは着地と同時にディケイドに戻り、ウィザードも着地。

 

「く、くそぉ・・!覚えてなさい!」

「何度でも来やがれ、その度に葬ってやる。」

 

変身が解けたマリリンはオーロラの向こうへと消え、ウィザードは変身が解けると同時に倒れ込むがディケイドが受け止める。

 

「ま、魔力が完全に切れた・・。眠い・・。」

「そりゃそうだろ。ドラゴンや吹雪、雷を起こすリングを立て続けに使えばそうなる。」

 

スペシャル三回、ブリザードとサンダー各一回と魔力消耗がかなり激しく、昴は眠気を感じ、すぐに眠りについた。

 

「昴さん!?」

「心配すんな、魔力が切れて寝てるだけだ。」

「美星ちゃんに迎えに来てもらおう。」

 

葵は智花たちの顧問の美星に迎えに来てもらう為に連絡する。

ディケイドはライドブッカーからウィザード関連のブランクカードを手に取ると模様が浮かび上がる。

即ちウィザードが智花たちへの不安が無くなった証でもある。

 

「・・ライダーとして一皮剥けたって所か。・・これからが大変だぞ、お前が希望やこの子達との絆を忘れなければファントムだけじゃなく様々な怪人たちに立ち向かう事ができる。頑張れ後輩ライダー・・仮面ライダーウィザード。」

 

ディケイドは眠っている昴にそう言うと葵に預ける。

「・・よし、仮面ライダーは狙い通り疲弊している。警備部隊確保に動くぞ。」

「待て。」

「うぅ!」

 

千冬は監視カメラを見て指示を出そうとするが乱暴にドアを開けながら一夏が現れ、芽衣が追い討ちをかけた狂信者を千冬の前に放り投げる。

それにより警備部隊も動きを止める。

 

「こいつはBSAAで追っていたカルト集団だ。」

「それがどうした?」

「・・こいつはあんたのためと言って小さい子供や赤ちゃんを手にかけた異常者だ。」

「千冬様、違うんです。これは・・。」

 

狂信者が弁明しようとするがすぐに指示を出す。

 

「連行しろ。」

「千冬様!?どうしてですか!?私たちはあなたの事を思って・・!」

「黙れ。・・それはそうとこいつの身柄はBSAAで預かる。」

 

警備部隊が動き出すがピアーズたちBSAA隊員たちが前に立つ。

 

「・・何のつもりだ、ピアーズ・ニヴァンス。」

「単刀直入に言おう。お前たちIS学園に任せたら事実をねじ曲げる可能性が大いにあり得る。」

「・・どういう意味だ。」

 

千冬はピアーズを睨み、一夏はいつの間にかウイングゼロを纏い、ツインバスターライフルを手に取り、ピアーズの変わりに質問に答える。

 

「言葉の通りだ。動機が広告塔であるあんたの為にと報道されればISに対するイメージダウンに繋がる。そうなる前にIS委員会に渡してしまえば犯行動機や真実をもみ消すことが出来る。」

「・・・。」

「それにあんたたちは怪人たちが現れたというのに山田女史以外動こうともせず、ただ仮面ライダーが疲弊するのを待っていただけ。誰かを守ろうともせず、委員会の命令を優先して見ていただけのあんたたちは信用できない。」

 

一夏に続けてピアーズはそう言うと狂信者を連れてその場をさる。

芽衣たちの戦いも終焉へと向かっていた。

莉乃の蒼き清浄なる歌で毒が消滅、低下した体力が回復。

 

(私には歌う事しかできないから・・。)

「先輩・・!歌が毒を消し去った・・!」

「あの先輩・・!まさか歌で毒を消すなんて・・!(今聞いているこの歌も私の力が抜けていく・・!)」

 

それにより鋭い足技が復活、さらに紫月の葬送詩の効果も相まってエミリーを追い詰める。

だが芽衣の体力もギリギリだった。

 

「こんのぉ!いい加減に切られなさい!」

 

エミリーは剣を降り下ろそうとする。

しかし疲れからか先程のようなキレが無い。

 

(・・勝機!)

 

芽衣はほんの僅かの隙を見逃さなかった。

 

「うおお!」

「かはぁ・・!」

 

降り下ろされた剣をスウェイで回避するが少し切られる。

お構い無しにエミリーの腹に強烈な膝蹴りを叩き込み、宙に浮かせる。

 

「でやぁぁ!」

「ぎゃふ・・!」

 

芽衣も跳躍、浮かせたエミリーをバイシクルシュートで蹴り落とすファイナルドライブを当てる。

 

「くそ・・今日は退くわ・・。私はあんたや織斑一夏たちガンダム持ちを全員殺す!覚えておきなさい!」

 

エミリーは立ち上がり、そういい残すと芽衣は倒れるがサンドロックを纏ったシャルが受け止める。

 

「シャル・・君やアリスたちも標的になった・・。巻き込みたくなかったけど・・。」

「ううん、芽衣や一夏は少し背負いすぎ。それともそんなに僕たちは頼りないかな?」

 

シャルの問いに力なく笑う芽衣。

 

「そんなことない・・少し寝るね・・。」

 

そう言って芽衣は眠りについた。

学園の騒ぎは終息したが学校損壊の修理等で再開は半月後になった。

数日後、とある少女が・・。

 

「お、お腹すいた・・。食べ物・・プリーズ・・。」

 

芽衣の家の前で空腹で倒れていた。

その少女のスタイルは出るとこは出ていて、カチューシャで留めているアッシュブロンド美しい髪と紫眼を持っていて右手に指輪があり、ベルトは何かの扉に見えなくもない。

この少女は一体何者なのだろうか?

学園祭終幕。

 

オーズのとどめのあれはスパロボのソウルゲインの麒麟を参考にしました。

 

ウィザードはハリケーンドラゴン、ウォータードラゴン爆現、そしてディケイドのウィザード関連のカードの模様が浮き上がりました。

 

ディケイドは最強フォームに変身。

 

これは各ライダーと結んだ絆がその力を使えるようにしています。

 

芽衣は満身創痍ながらもエミリーを撃退。

 

しかしまだ彼女との因縁は終わりません。

 

シャイニングブレイドでは蒼き清浄なる歌にすごくお世話になってます。

 

他にも紫月の葬送詩は心に響く歌で好きです。

 

この小説では少し効果を変えてます。

 

紫月の葬送詩は防御ダウンだけじゃなく素早さも落とす効果があります。

 

莉乃は一体何者なのか?

 

少なくとも本人はこの世界の住人ですが・・。

 

最後の少女、顔のイメージはDC3のシャルルでマヨラーではなく、作るのも食べるのも大好き。

 

来週はランドドラゴン。

 

次のプリキュアは十作目で初期は初めての四人構成。

 

そして魔法使い?らしく、キュアハート、キュアダイヤモンド、キュアロゼッタ、キュアソードみたいです。

 

感想待ってます!


 
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