No.452320

IS<白き天使と赤の騎士>

十河さん

2012-07-13 22:26:02 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:4111   閲覧ユーザー数:3790

食堂

 

ここでクラス代表就任パーティが行われていた。

芽衣は和菓子、一夏は洋菓子を作って振る舞っていた。

 

「おいしい!」

「本当!まったりしてるのに後味がスゴくいい!」

 

女子は桜餅、豆大福(芽衣)とエクレア、シュークリーム(一夏)を食べてご満悦の様子だ。

ちなみに虚に楯無たちの分を渡してある。

 

「あ~、あとは鈴のゴマ団子もしくは杏仁豆腐があれば完璧だよな~。」

「ふふ、確かに。和洋中、デザートのトライアングルが完成していたのにね。」

 

予定数作った二人は席に着いてジャスミン茶を飲んでいた。

そこへマイクとカメラを持った女子生徒が現れる。

 

「ハイハ~イ、私は新聞部部長の黛薫子。今日の期待のホープにインタビューをしに来ました~。」

「ふふ、情報が出回るのが早いね。答えられる範囲なら答えますよ。」

「ではなぜ天海くんはセシリアちゃんに代表を譲ったのかな?」

「・・彼女は強くなる素質があるから代表を譲りました。・・これでどうですか?」

 

薫子は満足した表情を浮かべ、一夏に向き直る。

 

「へぇ、なかなかいいコメントありがとう。織斑くんはなぜ?」

「以下同文。俺が射撃を鍛えて勝たせる。」

「ふむふむ、まあ少し捏造しようかな。」

「捏造するくらいなら聞くのをやめてくれ。」

 

一夏は堂々と捏造発言した薫子に頭を抱える。

その後写真を取ったのだがほぼクラスの集合写真と化したことを明記しておく。

翌日、教室ではある話でもちきりだった。

 

「そう言えば、今日二組に転校生が来るらしいよ。」

「確か、その人中国の代表候補生だってさ。」

 

一夏と芽衣もそれについて話していた。

 

「中国の代表候補生・・。一夏、君の可愛い彼女かもね。」

「いや、そうとも限らないだろ。」

「その情報古いよ。」

 

ドアの方から声が聞こえると、そこにはツインテールにした女子が寄りかかっていた。

 

「鈴、お前にそれは似合わないぞ。」

「確かに。今更キャラ変更は難しくない?」

「自分のキャラじゃない事ぐらい分かっているわよ!でも決めてみたいの!」

 

ツインテールの女子は膨れっ面になるがすぐに笑顔になる。

 

「でも、変わっていないわね。一夏。」

「そうだな、鈴。」

「(あ、ヤバい。)一夏、愛しい彼女を抱き締めて来なよ。」

 

このままでは固有結界が展開されると判断した芽衣はそう言うと、一夏を後ろから蹴り飛ばして、一夏は鈴とぶつかって一夏は鈴を押し倒す状態になった。

 

「ちょ、一夏!恥ずかしいわよ!・・でも、もう少しこのままでいて・・欲しいな・・///」

「・・ああ、鈴、大好きだよ///」

 

顔を赤くした鈴の潤んだ目にドキッとした一夏も顔を赤くする。

芽衣はそれを見届けたあとゆっくりとドアを締める。

 

「ふぅ、間に合った。あの二人の固有結界が張られたら僕はともかく、彼女たちが砂糖漬けになっちゃうからね。」

 

クルッ←席に戻ろうと振り向く。

ゾワッ←クラスメイトの負のオーラに寒気を感じる。

 

「え、えっと・・。」

「芽衣く~ん、織斑くんとあの子の関係って何・・?」

「・・BSAA公認の恋人同士で結婚まで秒読みに入ってるラブラブカップル・・。邪魔しないことをお勧めします・・。」

 

芽衣は冷や汗が流れ落ちるのを感じながらそう言った。

 

シーン・・

 

クラスが静寂に包まれる。

芽衣はその隙に自分の席に戻った。

 

「「「ええええーーー!!」」」

 

女子たちの悲鳴がソニックウェーブとなって窓ガラスを揺らす。

その中で箒は・・。

 

(一夏の恋人だと・・!?許さんぞ、一夏ぁ!)

 

嫉妬の炎を燃やしていた。

その中で芽衣に質問する女子。

 

「芽衣くんはどうなの・・?」

「僕?・・ん~、僕の恋人は砂漠の王子様だよ。」

「???」

 

芽衣ははぐらかして答えた。

芽衣の答えに女子生徒は頭に???を浮かべる。

 

(砂漠の王子様とは何の事かはわかりませんが・・。)

(芽衣くんなら・・。)

(狙いをつけて・・。)

(襲って既成事実を・・!)

 

女子生徒は曖昧な答えを言った芽衣に狙いを定めたらしく目がキラーンと光った。

BSAA北欧支部

 

シャルとアリスはあのあとも任務に追われ、未だに出発できずにいた。

任務ラッシュもやっと一息つき、クラス対抗戦後に転入する予定がたった。

今、まったりとオヤツタイムを楽しんでいる二人。

 

キュピーン

 

「・・芽衣が狙われている様な気がする。」

「はは!お前はあいつの事がよっぽど好きなんだな!」

「///そ、それは・・。・・確かに芽衣とは何度かエッチもしたし、お父さんも孫の顔を見たいっていたけど・・って何言わせるのさ!///」

「ふふ、照れるな照れるな♪」

 

何やらニュータイプの電波をキャッチしたシャルは恋人が狙われた様な気がした。

アリスはそんなシャルを見て笑い、シャルは顔を真っ赤にする。

 

アリーナ

 

「よし、ここまでにしておくか。」

 

バスターライフルを両手に持った一夏が訓練を切り上げる声が響く。

箒とセシリアは尻餅を着いて息を切らす。

 

「一夏・・二人を相手に全く寄せ付けないとは・・。」

「おかしすぎますわ・・。そのライフルの出力と威力といい、マシンキャノンも・・。」

 

今回の訓練は一夏に一撃を入れるもの。

マシンキャノンを的確に散らし、最後にツインバスターライフルで二人を狙い撃ち、特訓終了。

控え室

 

「疲れたな・・。」

「うん、でも二人は少しずつ強くなってるよ。・・まあ篠ノ乃さんの精神バランスが危ういのは変わらないけど。」

 

二人は箒の精神バランスが危うい事を危惧していた。

箒は開発者の妹という立場にあり、その気になれば束に最新型ISをねだる事も可能だ。

 

「あいつは俺に好意を持っている。それが悪い方向に出ないことを祈りたいな・・。」

「彼女が最大の禁じ手・・今はBSAAにいる束さんにISねだりをしないように監視するのも僕らの仕事だからね。」

「そういう意味では一番厄介な任務だよな。あいつは情緒不安定で力に溺れやすいタイプだから今の箒が専用機を持ったら何かしらやらかす。」

「そうならないための僕らだよ。束さんにもキツく言ってあるから大丈夫だとは思うけど。」

 

キツく言ったのはクリスやジルである。

束は二人の実力を知っているのでコクコクと頭を振った。

一夏と芽衣は着替え、控え室を出ると外には鈴がいた。

手にはスポーツドリンクがあった。

 

「はい、一夏。お疲れさま♪」

「おお、サンキュー。」

 

一夏はスポーツドリンクを受け取り、飲む。

芽衣はこっそりと控え室を後にする。

途中で箒とバッタリと会った。

 

「あ、天海。一夏知らないか?」

「・・いや、知らない(今行かせたら砂糖を吐くだろうから行かせない様にしないと・・。)」

「そうか、どこに行ったのだ?」

 

ファインプレーで箒が砂糖をはかせずにすんだことにホッとする芽衣。

箒の姿が消えた瞬間、喘ぎ声が響いたのは芽衣だけの秘密である。

キィーン・・

 

芽衣の頭に音が響く。

 

「・・一夏じゃないけど、人気者は辛いね。」

 

芽衣は男子トイレに向かい、デッキを手洗い場のガラスに翳す。

ベルトが具現化して腰に装着。

 

「変身!」

 

芽衣は龍騎に変身、ミラーワールドに飛び込む。

 

セシリアと箒は女王蜂の記憶を持つクイーンビードーパントに襲われていた。

クイーンビーは自分の回りに働き蜂を展開している。

 

「な、何なのだ、こいつは・・。」

「まさか、最近噂になっている怪人・・?」

「・・あんたたちはいいわよねぇ。私はここを受けたけど落ちたのよ・・!そしてISを使える男子が二人も現れるなんて・・!男は女に頭を下げていればいいのよ!」

 

使用者はIS学園に落ち、さらに男を見下している選民思想家の女性のようだ。

 

「あんたたちを捕まえて脅せばいくらでも金が出そうね!」

「貴様なんかに捕まってたまるか!」

 

箒はどこから出したかわからないが竹刀でクイーンビーに立ち向かうが働き蜂に竹刀を止められる。

 

「・・バカな!蜂が竹刀を受け止めた・・!?」

「あんたはおバカね。この私にそんな攻撃効くと思ってるの?」

「ぐあっ!」

 

クイーンビーは箒を嘲笑い、蹴飛ばす。

 

「ふふ、さてあんたたちを拐って国や企業を脅して金を貪りましょうか。」

 

クイーンビーが手を上げるとクイーンビーの前に働き蜂が集まる。

それを見て二人は体を震わせる。

 

「心配しなくても殺しはしないわ。まあ、刺されたらどうなるか私にもわからないけどね!アハハ!」

 

そう言ってクイーンビーは下品な笑いを浮かべながら手を下ろすと働き蜂が一斉に襲い掛かる。

二人は目をつぶり死を覚悟した。

 

(アドベント)

 

校舎のガラスからドラグレッダーが現れ炎を吐く。

それにより働き蜂は焼き尽くされる。

 

「何!?」

「り、龍・・?」

「どこから現れましたの・・?」

 

二人は龍が現れた事に驚く。

そして校舎の影から龍騎が姿を現す。

 

「なるほど、あなたは男を奴隷としてしか見ていないと。」

「そうよ!男はISを使える女性を敬い、こき使われていればいいのよ!」

「一つ教えてあげるよ。ISがあるからって全ての女性が使える訳じゃない・・。学園に受からなかったのも学園の教師があなたの下品な考えを見破っていたからだと思うよ。」

 

龍騎の言葉にクイーンビーは怒りを見せ働き蜂を出現させる。

 

「貴様!殺してやる!仮面ライダーなんて時代遅れの力なんてこの私が砕いてあげるわ!」

「あれ、的中?・・まあどうでもいいや。ドラグレッダー、彼女たちをよろしくね。」

「ギャオーン!」

 

龍騎はドラグレッダーに箒たちを任せ、デッキからカードを引き抜いてドラグバイザーにセット。

 

(ソードベント)

 

空からドラグレッダーの尻尾を模した剣・ドラグセイバーが降ってくる。

龍騎はそれを掴み、クイーンビーに立ち向かう。

 

「ふん、男なんかに私が倒せるはずないわ!行けっ!」

「その考えは甘すぎるよ。」

 

クイーンビーは箒たちに働き蜂を飛ばすがドラグレッダーが箒たちの周りを飛び交い、尻尾と炎で働き蜂を倒して行く。

 

「そんな・・!」

「どうしたのかな?仮面ライダーは時代遅れなんて言ったのはどこの女王蜂?・・はあぁ!」

「うわあ!」

 

クイーンビーの僅かな隙を見逃さず、連続切りを当てて蹴飛ばす。

 

「さて、お熱いのを当てて終わりにしようか。」

 

龍騎はカードをドラグバイザーにセット。

 

(ストライクベント)

 

空からドラグレッダーの頭を模した籠手・ドラグクローが降ってくる。

龍騎はそれを右手に装備して腰だめに構える。

 

「はあぁ・・。」

「ふん!」

 

クイーンビーは働き蜂を全て戻して壁を作る。

 

「はぁ!」

 

龍騎はお構い無しに右手を前に突き出す。

ドラグクローから火炎放射を放つ技・昇竜突破で働き蜂の壁を燃やす。

 

「はは!防ぎきってやったわ!」

「・・君の負けだ。炎を吐くのは僕の籠手だけじゃない。」

「はっ!」

 

ギャオーン!

 

時間差でいつのまにか龍騎の横にいたドラグレッダーが火炎弾をクイーンビーに当てる。

 

「この私が男なんかに負けるなんてー!」

「・・ふぅ。」

 

メモリブレイクした人間は顔が良くない箒たちと同年代の女性のようだ。

 

「あ、あの、ありがとうございました。」

「気にしなくていいよ。じゃあね。」

「待て。」

「千冬さん!」

 

お礼を言うセシリアに別にいいと言う龍騎。

龍騎はその場を去ろうとするが打鉄を纏った千冬が現れる。

 

「・・これはブリュンヒルデ。何の用ですか?」

「怪人が暴れていると話があってな。・・お前はあの怪人の事を知っているのか?」

「ええ、よく知ってますよ。地位や立場を無くした男性を中心に買っていますね。女性も己の地位を確立するために買っている人も大勢いますから。」

 

龍騎の言葉に千冬は僅かに顔を歪ませるがそれを悟られない様にしながら龍騎に向けてブレードを突き出す。

 

「あの怪人について話を聞きたい。着いてきてもらおうか。」

「・・お断りします。この力を解析されて委員会を報告されたら困るのですよ。・・ドラグレッダー。」

 

グオオン!

 

上空を飛び交っていたドラグレッダーは龍騎と千冬の間に火炎弾を放ち、砂煙を発生させる。

 

「くっ・・!」

 

砂煙が晴れるとそこに龍騎はいなかった。

龍騎は校舎のガラスからミラーワールドに入り込んで逃げた。

 

「逃げられたか・・。だがあの一瞬でどうやって逃げたのだ・・。センサーはいきなり反応が消えたから何かしらの行動はあったはず・・龍もいつのまにかいなくなっている・・。」

 

ミラーワールドを知らない千冬は龍騎がどうやってこの場を離れたのかがわからなかった。

龍騎は男子トイレに戻り、デッキを外して変身を解く。

 

「ふぅ、帰ろうかな。」

 

そしてクラス対抗戦の幕が開く。

一夏の恋人・鳳鈴音がやってきました!

 

一夏や芽衣は既にエッチも済ませています。

 

鈴の両親(父親は日本から、母親は中国から)、シャルの父親は二人の孫を見るのを楽しみにしています。

 

時間差の昇竜突破。

 

火炎放射で働き蜂の壁を燃やし、ドラグレッダーの火炎弾でクイーンビーを撃破しました。

 

クイーンビーは働き蜂を駆使して戦うスタイルです。

 

次はクラス対抗戦。

 

感想待ってます!

 


 
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