(数が多すぎる・・!でもここで退くわけにはいかない・・!)

 

真耶はライフルでクズヤミーやダスタードを迎撃していたが弾が切れてしまう。

そこへダスタードがダスソードを構えて飛び込んでくる。

 

(ああ、私は死ぬのかな?でも生徒を守れたから満足できたかな・・。)

 

真耶は死を覚悟して目を閉じる。

そこへ電子音声が響く。

 

(サイ!・ゴリラ!・ゾウ!)

(サゴーゾ・・♪サゴーゾ♪)

 

いつまで経っても痛みが来ず、目を開くとそこにいたのはダスソードをゴリラアームで受け止めているオーズ・サゴーゾコンボ。

 

「ぬぅん!」

 

オーズはダスタードをサゴーゾの持ち味であるパワーで力一杯殴って粉砕、真耶に向き直る。

 

「大丈夫か?」

「あ、ありがとうございます!」

「よく頑張ってくれた。あとは俺たちに任せろ。あなたは生徒たちを守るためにも必要だ。避難を頼めるか?」

「はい!すいません、お任せします!」

 

真耶はエネルギーが切れる寸前のガンダム持ちたちと共に避難誘導を行う。

 

「うおぉぉ!おっ!おっ!うおぉぉ!」

 

真耶たちと距離をとったことを確認したオーズがドラミングを行うとダスタードやクズヤミー、白のISが浮かび上がる。

 

「何なのだあの仮面ライダーは・・!?」

「重力操作だと・・!?」

 

箒と千冬はオーズの力に驚いた。

オーズがドラミングを止めるとダスタードたちが落下、ダスタードは砕けちり、クズヤミーは爆散。

 

「せっかくの海だからな。これでいくか!」

 

オーズはメダルを入れ換え、スキャン。

 

(シャチ!・ウナギ!・タコ!)

(シャシャシャウタ♪シャシャシャウタ♪)

 

白から今度は青のシャウタコンボにコンボチェンジ。

 

「あの仮面ライダーまた変わった!」

「メダルで変えるみたいだけど、どれだけのフォームがあるのかな?」

 

オーズの姿が変わったことに女子たちの声が上がる。

オーズは残った白のISの掃討に移る。

ディケイドもコマンダーと対峙、元に戻ったドラグセイバーとドラグシールド装備の龍騎と共にコマンダーを追い詰める。

 

「おのれ破壊者!我らの邪魔を!」

「鳴滝から何を吹き込まれたかは知らないがな、お前らの方がよっぽど破壊者らしいよ!」

「確かにね!胡散臭い鳴滝や君たちらしい姑息なやり口だよ全く!」

 

ディケイドはカードをセット。

 

(ファイナルアタックライド・リュリュリュウキ)

 

「ホアタァ!」

 

龍騎はコマンダーに跳び後ろ回し蹴りを食らわせてリュウキドラグレッダーに再度変形。

 

「ディケイドドラグーン!はあぁ・・!」

 

ディケイドは構えをとった後、高く跳躍、リュウキドラグレッダーも追随。

最高点に到達したところで体を捻りキックの体制を取る。

 

「はああ!」

「いっけー!」

 

リュウキドラグレッダーの吐いた火炎弾を背中に受け加速、コマンダーに炎を付加させた超高速のキックをお見舞いする。

 

「おのれ破壊者ー!」

 

タッグ必殺技の一つ・ディケイド版ドラゴンライダーキックのディケイドドラグーンを当ててコマンダーは爆散、リュウキドラグレッダーは元に戻る。

 

「やったな。」

「うん。(ドクン)・・!?」

 

龍騎は何かの気配を感じとる。

一方カブトは白のISを倒した後、乱入してきたグラリスワームに苦戦。

 

「くっ、強い・・!」

「ふふ、お前では俺には勝てない・・!千冬姉を守るのは俺一人でいい・・だからお前は消えろ・・!」

 

グラリスは向かってくるがカブトはゼクターを操作。

 

(1・2・3)

 

素早くゼクターホーンを操作。

 

「ライダーキック!」

(ライダーキック)

 

「うおぉぉ!」

 

ゼクターホーンを展開、跳び蹴りのライダーキックを食らわせる。

それがグラリスにクリーンヒット、しかしまだ倒れない。

 

「くっ、ハイパーゼクター無しでまさかここまでやるなんてね・・ここは退くよ。」

 

グラリスはクロックアップでその場を去る。

それを見届けたカブトは・・。

 

(まさか擬態しているのは・・!?そしてあいつがダークカブトを盗んだ・・!)

 

グラリスが誰に擬態しているかを悟った。

そしてダークカブトゼクターを盗んだ犯人であることも。

一方龍騎はサソードに襲われていた。

 

「どうしてサソードゼクターとサソードヤイバーを持っている!?」

「あんたを倒し、私が最強の剣士であることを証明するためよ!・・剣を召喚しなさい。剣のないあなたを倒しても意味がないわ。」

「・・・。」

 

(ソードベント)

 

龍騎は言われるままドラグセイバーを手に取る。

ドラグセイバーとサソードヤイバーが激しくぶつかり合う。

 

「何で僕を狙う・・!?」

「あんたが気にくわないからよ!女々しい外見をしてるくせに剣士の称号を得ているあんたがね!」

「(女々しい・・?まさか変身を見られた・・!?)そんなくだらない理由でライダーの力を使っているの・・!?」

「私は最強を手にするためならなんだってやるわ!クロックアップ!」

 

(クロックアップ)

 

「しまっ・・う!くうぅ!」

 

サソードがクロックアップを行い、龍騎は宙に浮き、さらなる連続攻撃をくらう。

 

「龍騎!・・これであぶり出してやる!」

 

ディケイドはカードを取り出してセット。

 

(フォームライド・キバ・バッシャー)

 

ディケイドは人の音楽を守る仮面ライダーキバに変身、さらに水中戦に特化したバッシャーフォームに変わる。

 

「あとはお前次第だぞ・・!」

 

Dキバはバッシャーフォームのある能力を発動。

 

「(もう一人の姿が変わったみたいだけど関係ない!このまま一気に天海を叩き潰す!)ライダースラッシュ!」

 

サソードはクロックアップ空間の中でサソードゼクターの尻尾を操作して戻す。

 

(ライダースラッシュ)

 

サソードヤイバーにタキオン粒子が蓄積、龍騎に向かって斬りにかかる。

 

「(・・そうか。有希がキバのバッシャーを選んだ理由・・それは!)(ドクン)・・ぐぅ!・・そこだ!」

「キャア!」

 

何と龍騎はサソードの必殺技・ライダースラッシュを左肩で受け止め、クロックアップ状態のサソードの腹部にドラグセイバーの一閃を当てて引きずり出した。

 

「何で私を引きずり出せたの・・!?」

「・・彼のおかげでね。彼があのフォームになると自分に有利な水中戦を作り出せる。・・足元を見てみなよ。」

 

サソードは言われるまま足元を見ると水が張られていることがわかった。

 

「まさか・・!」

「そう、彼にアクアフィールドを作ってもらって君の動きを視認出来るようにしたんだ。あとはタイミングを図って攻撃すれば引きずり出せるってわけさ。」

 

いくら高速で動けるといってもアクアフィールドで波紋や水しぶきで動きを視認出来るようにし、さらに龍騎のXラウンダーの力を使いタイミングを図って攻撃した。

 

「くぅ、まさか邪魔が入るなんてね・・今日は退くわ。・・あんたの正体は黙っておいてあげる。あんたを倒すのは織斑千冬や怪人ではなくこの私よ!覚えておきなさい!・・クロックアップ!」

 

(クロックアップ)

 

サソードはクロックアップを発動、撤退。

Dキバはアクアフィールドを解除、ディケイドに戻る。

二人がその場を去ろうとすると千冬がブレードを突きつけてきた。

 

「待て、貴様らを拘束する!聞きたい事があるのでな!」

「織斑千冬・・少しは山田先生やガンダム持ちを見習うべきです。生徒のために体を張って立ち向かったあの人の方がよっぽど教師に向いているし、生徒でありながら勇敢に立ち向かった彼女らを褒めるべきです。」

「あんたは何をしていた?生徒を避難誘導するわけでもなく俺たちを捕獲するためにそれを纏っていた。生徒たちの命よりも命令が最優先とはさすが世界最強の女性のやることは違うなぁ。」

 

龍騎とディケイドの正論に千冬は・・。

 

「黙れ!おとなしく拘束されろ!」

 

激昂した千冬はディケイドにイグニッションブーストで接近、ブレードを降り下ろすがディケイドはライドブッカーで受け止める。

 

「いい加減にしやがれ!命令を優先して生徒を簡単に見捨てる無責任教師が!」

 

ディケイドは千冬を弾き飛ばし、カードをセット。

 

(アタックライド・スラッシュ)

 

「はあ!」

「くぅ!(まさか一撃で解除するなんて・・!)」

 

スラッシュで強化したソードを千冬に当ててISを解除させる。

ディケイドはカードを手に取る。

 

「じゃあな、教員免許を持たず政府から特別待遇されいい気になっているブリュンヒルデ様よ。」

 

(アタックライド・インビジブル)

 

ディケイドは姿を消して離脱。

その間にカブトはクロックアップで離脱。

ディケイドの言った一言で離れた場所はざわめく。

 

「え?織斑先生って教員免許持ってないの?」

「しかも政府から特別待遇を受けてるって・・。」

 

(・・逃げられた!今度こそ必ず捕まえてやる!)

 

「よかった・・生徒たちを守れた・・。」

 

そんな事が起こっているとは知らず、千冬は悔しがっていた。

そんな千冬に龍騎が声をかける。

 

「あなた、何を悔しがっているのですか?彼を逃がした事に悔しがっているのですか?今は山田先生のように生徒たちを守れた事を喜ぶべきですよね?」

「・・何のつもりだ?」

「・・あなたは真実を知り罪を償わければいけない。僕らはあの日の真実を知っている。」

 

龍騎のその声は怒りが多分に含まれていた。

 

「あなたの弟さんもあなたが白騎士事件で全世界の女性の英雄になり、栄光をつかみ続けた事で弟さんがどんな目にあってきたかを認識したらどうですか?」

 

龍騎はそう言い残してその場を去る。

 

(あの日?それに真実だと?あの仮面ライダーは何を言っている・・?私はあいつに何をした?訳がわからん・・。)

 

真実を頭の片隅に追いやり、一夏の事を考える。

 

(一夏がどんな目にあってきたかだと?何をバカな事を。一夏は何も言ってこなかったから何もないに決まっている。)

 

一夏に対してある意味楽観的な千冬は知らない。

白騎士事件以降、一夏は優等生の仮面(ペルソナ)をつけ続けていた事を。

そしてそれも無駄になり、世界最強の女性の弟として見てもらえなくなった事を・・。

「(ふふ、未来が見える!)覚悟!仮面ライダー!」

「・・・!」

 

システムが作動、雨月を構えオーズを刺し貫いた未来を見た箒はオーズを刺そうとするがシャウタコンボの固有能力の液状化で箒の背後に回り込む。

 

「何!?液状化しただと!?」

「お前は・・!本当にどうしようもない奴だな!」

 

オーズはタコレッグで箒を絡めとって跳躍、地面に投げて叩きつける。

それによりISが解除。

 

(タカ!・トラ!・バッタ!)

(タ・ト・バ♪タトバ♪タ・ト・バ♪)

 

オーズはタトバコンボにチェンジして箒にメダジャリバーを突き付ける。

 

「お前、そのISの能力で未来が見えているらしいがな、その力を使うのはやめておけ。その力に溺れてしまえば大切なものを無くすぞ。」

「・・・。」

 

オーズの気迫に箒は何も言えない。

 

「お前の名前は・・?」

「力なき人を守る欲望の王・・仮面ライダーオーズ!」

 

オーズは高らかに名乗ったあと、バッタとチーターを入れ換えスキャン。

 

(タカ!・トラ!・チーター!)

 

オーズはメダジャリバーを納め、タカトラーターにチェンジして高速ダッシュでその場を去る。

 

(仮面ライダー・・!よくも私に恥をかかせたな・・!オーズとやらは私が倒す・・!)

 

箒はオーズに対して憎悪を深めたようだ。

騒ぎも終息、生徒たちは学園へと帰る。

芽衣とシャルの部屋

 

「はぁ、ついに来た・・。」

「シャル?」

「これ。」

 

シャルが渡して来た手紙を見るとデュノア社・・元夫人がシャルを呼び出す手紙のようだ。

 

「夏休みだからアラブのお母さんのお見舞いに行こうと思っていたのに・・。」

「まあいいじゃない。サンドロックのデータはお父さんが持っているし、話し合いが終わってからアラブに行こう。」

「うん♪」

 

こうして長い夏休みが始まる。

とりあえず箒はオーズに敵対心を持ちました。

 

現在の段階で千冬との和解は考えてませんが箒はどうしようか悩んでます・・。

 

暑さで頭が回らず、いい文章が書けない・・。

 

あ~肉食いて~。

 

感想待ってます!


 
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