アドバイスラウンジ - はるうさぎさんの質問

アドバイスラウンジ 質問一覧へ

投稿:はるうさぎ 15/09/26 18:29 50pt. 受付終了

TINAMIの中の人から「ディティールが弱い」というご意見をいただきました。具体的にどうすればもっとその部分を良くすることが出来るでしょうか?光と影の表現が一つの課題であるのは理解しておりますが、それ以外で気をつければもっと良くなるという点がありましたら、ご教示くださいませ (^_^;) 一度には無理でも少しずつ生かしていきたいと考えております。

それと励みになるので、気がつかれた長所がありましたら、それも教えていただければ助かります。

よろしくお願い致します。

回答一覧

1. 回答: Ghost Notes(56) 15/09/27 00:41  お礼 12pt.

見たところ、長所はパーツ単位では「色」と「ディテール」を描く技術があること。
短所は絵が「平面」から抜け出せていないこと。

陰影の表現って、上から枝が伸びていれば、その下に影ができるとか、衣装や顔の凹凸、それに光が注ぐ方向など三次元的なものを意識しないとうまく表現できません。

ご質問のされかたからすると、いまさら三次元的なものの位置とか形状を意識した訓練とかは実践しないでしょうし、そういった「王道」の絵の練習法はいくらでも文献があるでしょうから、割愛します。

という訳で、「平面」として描かれるスタイルとしてコメントします。まず、「伝えたいこと」が伝わることが、良い絵だとします。そういう意味で「分かりにくい」「伝わりにくい」部分が絵としてダメな部分だとします。技術とは「伝えたいこと」を「分かりやすく」伝える手法だとします。

◆問題点
- 他の作品も含めてですが、巨人に見えます。
- 全体的に寄せ集め感がある。結果、どこを「一番」見て欲しいのかが良く分からない。画面的には、紺色の衣装が目立つので雫とか光の鳥とか鹿とか、閲覧者の多くは注目さえしていないと思います。
- パーツごとの配色は良いのですが、パーツ間の配色が不自然で、状況に没入しにくい。
- 人物が中心にあって、一番目立つ位置にいて感情表現が希薄。鳥を見ている感じでなく、目が泳いでいる。どこに注目して欲しいのか、人物の何に共感してもらいたいと考えているのかが伝わってこない。
- 髪がなびいているが、木々の葉が揺れている描写もなく、人物と背景がバラバラに見える。
- ひざを曲げているが、どういう風に体を動かそうとしているのかが良く分からず、動作からの共感が得られない。
- 衣服と木がエアブラシなどで陰影をつけているのでしょうが、違和感がある。つまり目だって、それ以外の部分に視線が行きにくい。

◆まとめ
何となく「木を見て森を見ず」というか、ディテールを細かくするところと、そうでないところのメリハリがないことが問題のように思えます。ディテールを細かく描く技術を持っているので、メリハリをつければ、良さが生かせるように思えます。

今回のイラストの場合、全体的にパーツを寄せ集めただけでモチーフの深堀ができていないように見受けられます。要は「紋様」を描くのを目的としないで、「誇りと祈りの念」という思想が一番伝わる仕草を描くのを目的とすることです。

もう一つ、平面的な技法の場合は、「秘色風色(ひそくかぜいろ)」の背後の山のように「ディテールを描きすぎない」事の方が、違和感を発生させず見てもらいたいポイントに視線を誘導しやすいでしょう。視線誘導という点では「紅鬼灯」のような作品が、一番良さがでているように見えます。背後はストライプでマスクして彩度を落としているなど工夫がされていますし。メリハリとはこういったところですね。

返信: はるうさぎ 2015-09-27 08:13:31

大変有意義なアドバイスをどうもありがとうございます。
意外とこういうことを細かく指摘してくださる方が少ないので、大変勉強になります。
メリハリについてはいまいち足りないという自覚はありました。具体的にどこをどうすればいいのかが課題でしたので、細かくすべての部分に描き込むのではなくて、距離感が出るように心がけていきたいと思います。
今回のアドバイスはしっかりメモさせていただいて、生かしていきたいと思います。試行錯誤も楽しいと感じられそうです。
どうもありがとうございました (^_^)

2. 回答: 高倉県。(63) 15/09/30 17:16  お礼 12pt.

絵、拝見しました!とても細かく丁寧に絵を描かれる方なのですね~。
アイヌの紋様とかいいですよね。( ^ω^ )

「ディテールが弱い」と言われたとのことですが、正直参考にもならない意見というか・・
誰でも言えますよ、そんな漠然としたアドバイス・・中の人、結構テキトー?

絵を見て感じたのは、物体の存在感が無いことでしょうか・・。
状況としては、一つの空間の中に人物や木などが納まってるはずなんですが、
人と木、木と枝の葉の間にそれぞれ空間があるように見えて、コラージュっぽいです。

細かい模様や葉っぱなどは別々に描いても全然OKなのですが、
組み合わさったときの整合性のためにラフレイヤー(アタリ程度の)を作って
物体の大きさ(全体のバランス)を1枚絵として描いておけばいいと思います。
それに合わせて縮小や角度をいじってみてはいかがでしょう?

返信: はるうさぎ 2015-10-01 08:58:21

やはりコラージュに見えますよね。…って実際にコラージュなんですが、前もって全体のラフのレイヤーを作っておく、というご意見はすごく参考になります。いままでの場合は完成図の全体は頭の中だけにあったので…。そうですね。その段階でラフのレイヤーを作って組み合わせていく意義はすごく大きそうです。

すぐに役立つ、非常に有意義なアドバイスをいただけて嬉しいです。これからは早速その方法を使ってみようと思います。

とても嬉しいアドバイスでした。どうもありがとうございました (^_^)

3. 回答: 空月(3) 15/10/03 15:24  お礼 12pt.

空月さんの最近の回答

初めまして、コラージュっぽく見えるのは多分
「別に作った物を合わせているから」という理由だけではないと思われます。

こちらの絵を見て違和感を感じたので、他の作品も拝見させていただいたのですが
絵と同じ形の影を作って絵のレイヤーの下に置き、少しずらして配置していらっしゃいませんか?

こちらの絵ですと「人物の形の影」がものすごく違和感がありまして…
木と人物の間にある髪の毛や下がった手のあたりなどがわかりやすいでしょうか?
空間の、何も物がない、本来影ができない所に影があるんです。
ただ影が付いているだけでなく、均一に、細く、厚みのない影です。
この影のつき方ですと、体の厚みや角度、背景(木ですね)との距離を無視した影になってしまい
「薄い紙に描かれた人物が、紙に描かれた背景に乗っている」という
まさにコラージュのような視覚効果を与えてしまっています。

平面的な画面から抜け出すには、Ghost Notesさんのご意見にあった
「三次元的なものの位置とか形状を意識した訓練」が光と影の表現や
ディテールに関しての一番の方法なのだと思いますが、いかがでしょうか?
「そこにそれがある」ように見えるように描くには、やはりそのものの形と
その形がどのような影を創りだすのか、を描けるようになるのが良いのではないかと思いました。

それが出来ると、素材を重ねた時に互いに干渉し合う影を創りだして立体的に描けるようになりますし
別レイヤーに描いたものでも影をしっかり付けられれば、別に描いたようには見えなくなると思います。

返信: はるうさぎ 2015-10-04 20:03:27

わかりました。この件について自分でも考えておりまして、コラージュっぽい原因はもしかしたらレイヤースタイルじゃないかと気付いたところです。私はPhotoshopを使っていますので、存在感を目立たせるためにドロップシャドウをよく使うんですが、おそらくはそのせいじゃないかと。そうしましたら、非常に的確なご指摘をいただきましたので、非常にすんなり納得出来ました。どうもありがとうございます。

レイヤースタイルは便利なので、デザインに使う時はいいのですが、この場合には逆効果になってしまうんですね。

これからはレイヤースタイルを使わずに、きちんと手書きの陰影をつけていこうと思います。こちらでお聞きしてよかったです。大変有意義なアドバイスをいただけて感謝しております。非常に参考になりました。ありがとうございました (^_^)


この質問の回答受付は終了しました。

はるうさぎさんの投稿した質問