はじめに - TINAMIとは?

TINAMIとは

TINAMIは1996年7月、インターネットに散在するアニメ・マンガ系イラスト作品を発表するサイトを集めたリンク集としてスタートしました。

その後、「アニメ・マンガ系クリエイターの総合情報サイト」として、登録サイト情報をさまざまな手段で検索できるシステムを中心に、 独自のWWWロボットにより登録サイトの更新情報を提供するシステムなど、さまざまなコンテンツを稼動させています。

2007年からは「2.0β」として、ユーザー参加型コンテンツの試験運用を開始し、 さらにその1年後の2008年5月からは、作品投稿システムを核とした「2.0γ」をリリースしています。

「TINAMI」は 「The Information NAvigator of Manga Artists on the Internet」 の略で、「ちなみ」と読みます。

「アニメ・マンガ系」とは

「アニメ・マンガ系クリエイター」とはいわゆる「マンガ絵」を描く人達ですが、 ここではそうした絵(CG・イラスト)に限らず、小説(ライトノベル)やフィギュアなどの立体物、そしてコスプレなど、 アニメ・マンガに関係する表現手段を駆使しているクリエイター全般を指します。

TINAMIは、彼らクリエイターに関する膨大な情報を保有しています。 これらをさまざまな手法で整理・分類し、利用者に提供しています。 また、ユーザー参加コンテンツを通して、クリエイター同士の交流やクリエイターとファンの交流、 そして新たな創作の場を提供する形で、多方面からクリエイターの活動を支援しています。

TINAMIの運営理念

日本におけるアニメ・マンガ文化は、日本という土壌で独特の発展を遂げて来ました。
たとえば日本のマンガと海外のコミック(たとえばアメコミのようなもの)はまったく別のものであり、ひとくくりにすることは出来ません。同様のことがアニメについても言えます。 日本におけるアニメは、海外におけるカトゥーンとは別の背景で発展して来ました。 特に海外では日本発のアニメ作品を「ジャパニメーション」と呼び、別の分類がなされていることからもそれはわかります。

こうした「アニメ・マンガ」の文脈は日本におけるさまざまなクリエイティブシーンに大きく影響を与えています。
そして日本に限らず海外においても、少なからず影響を与えているようです。 アニメ・マンガファンには有意義な情報やコミュニケーションを得る場として、それ以外の人にとってはアニメ・マンガというものの存在を知ってもらうために ——TINAMIではまず「アニメ・マンガ」からの視点を尊重し、それら自体の存在や面白さに目を向けてもらうことを「第一歩」としたいのです。

そして最終的には、さまざまな分野の人に「アニメ・マンガ」の文脈を広く知ってもらうことで、他のカルチャーとの相互コミュニケーションが実現出来るようになればと考えています。

ネット時代の指針

以上のようにアニメ・マンガを扱う意義の他にも、TINAMIは「ネット発」という立場からもアプローチをしていきます。
今やインターネットは、誰もが手軽に情報発信を行える場として確立しています。 こうした状況は、クリエイターにとっては非常に魅力的なものであるはずです。 TINAMIでは、インターネットの特性を生かして、以下の2つの点を主軸にクリエイターを支援していきます。

プロフェッショナルを目指すクリエイターへの支援

TINAMIはある意味「多くの人に見られる場」でもあります。 こうした環境を利用し、クリエイター個人のレベル向上を支援し、最終的には彼ら全体のレベルの底上げを支援します。

ファン活動としてのクリエイティブ活動の支援

イラストなどの創作物を作ることはコミュニケーションツールとしての機能を持ちます。 たとえば、ある作品を好きになった人は、その作品について言葉で喋ったり文章にしたためたりすることで、他人にその感動や面白さを伝えたりします。

これと同様にして、「絵を描く」「作品を作る」行為が言葉と同じように伝達手段として機能します。 このような目的で作られたイラストは一般的に「ファンアート」と呼ばれます。

TINAMIではこうした「ファンアート」を手段としたクリエイター同志の相互のコミュニケーションを支援します。