No.978929

九番目の熾天使・外伝 シークレット・ミッション

竜神丸さん

新年一発目の更新なり。

それではどうぞ。

2019-01-01 10:12:47 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:13545   閲覧ユーザー数:3486

ふむふむ、なるほど……。

 

 

 

 

この本によれば……普通の高校生、常磐ソウゴ。

 

 

 

 

彼には魔王にして時の王者……“オーマジオウ”となる未来が待っていた。

 

 

 

 

彼は己が最高最善の魔王になる事を信じ、己の覇道を突き進んで行こうとしている。

 

 

 

 

そんな彼とは別に、我が魔王の力を手にしている者の存在があった。

 

 

 

 

その者は次元の歪められた世界へと(いざな)われ、そこである存在と出会う……っと、失礼。

 

 

 

 

この出来事はまだ、あなた達にとっては未来の出来事でしたね……?

 

 

 

 

~著者:???~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある世界、とある国……そこには異様な光景が広がっていた。

 

日本の街。

 

アメリカの街。

 

中国の街。

 

更にはミッドチルダの街。

 

砂漠地帯。

 

火山地帯。

 

雪山地帯。

 

ありとあらゆる地形が混ざり込んでおり、そこ(・・)は世界と呼ぶにはあまりにも異常過ぎた。そんな異常な世界の中で……ある戦いが繰り広げられようとしていた。

 

「―――ぉぉぉぉおおおおわああああああああああああああっ!!?」

 

ドゴォォォォォォォォォォォォンッ!!!

 

日本の街、巨大な風都タワー。そこに何かが隕石のように飛来し、轟音と共にタワー内部へと派手に突っ込んでしまっていた。崩落した壁が瓦礫となって崩れ落ちる中、その瓦礫を無理やり押し退けるように外へと飛び出したその戦士―――プロトディケイドは苛立った様子で壁の外を睨みつける。

 

≪一城、大丈夫かね!?≫

 

「ッ……あんにゃろう、やってくれたな……!!」

 

≪ATTACK RIDE……BLUST!≫

 

ライドブッカーをガンモードに切り替え、プロトディケイドは壁の外から飛んで来ようとしている何か(・・)に向かって何発もの銃弾を発射。その飛んできた何か(・・)は銃弾を物ともせず、プロトディケイドが素早く後ろに下がると同時に、彼が立っていた場所にその何か(・・)が着地する。

 

「ヌゥゥゥゥゥ……」

 

「チッ……やっぱ似てやがるな……!!」

 

プロトディケイドの前に現れたそれは……“仮面ライダービルド”を思わせる姿をしていた。しかし、それはプロトディケイドのよく知るビルドとはかなり違う。

 

本来のビルドにはないはずの口や鼻、複眼の中からギョロリと睨んで来ている小さな瞳。

 

歪みに歪んだ形状をしているビルドドライバー。

 

そして右胸に描かれた“BUILD”の文字と、背中に描かれた“2017”の数字。

 

あまりに不気味な外見をしたそのビルド―――“アナザービルド”は怪物のように低い唸り声を出しながら、目の前に立っているプロトディケイドに歩み寄ろうとして来た。

 

「仮面ライダー……お前、ベストマッチ……?」

 

「ッ……寄るな、気色悪い!!」

 

両手を伸ばして来るアナザービルドを蹴りつけ、距離を離したプロトディケイドはライドブッカーから1枚のカードを召喚。それをプロトディケイドライバーに装填した。

 

≪KAMEN RIDE……BUILD!≫

 

「さぁ、実験を始めようか……フッ!!」

 

プロトディケイドの前後に赤いアーマーと青いアーマーが出現し、それがプロトディケイドを前後から挟み込んで別の姿に変身させる。赤いウサギ、青い戦車の特徴を持ったその戦士―――プロトディケイドビルド(以下PDビルド)は、再び近付いて来たアナザービルドを左手で殴り倒すが……

 

「ヌゥゥゥゥゥ……お前、ビルド……俺も、ビルド……ベストマァ~ッチ……♪」

 

「えぇい、だからキショいんだよお前!?」

 

≪こんな気持ちの悪いビルドは初めて見たねぇ……む?≫

 

倒れたアナザービルドはすぐに起き上がり、再びPDビルドに近付こうとして来る。この気色の悪さにはPDビルドも思わずドン引きするほどだったが、ここでアナザービルドが今までとは違う行動に出始める。

 

「パイロット……ガンマン……」

 

「!? あれは……」

 

アナザービルドがどこからか取り出した、丸い形状をした2つのボトル。アナザービルドが突然口をガパァっと開いたかと思えば、その2つのボトルを口のなかへと放り込み、ゴクンと飲み込んでしまった。その直後……

 

「……ベストマァッチ!!」

 

「!? 何だと……ぐぉわあっ!?」

 

アナザービルドが突然その場から飛び上がってタワーの外へと飛び出し、両手に出現させた拳銃でタワー内にいるPDビルドを狙い撃ちにし始めた。思わぬ攻撃に驚いたPDビルドはボディに何発もの銃弾を浴びてダメージを受けてしまうも、すぐさま壁の死角に隠れて銃弾を回避する。

 

≪あのビルド、まさか体内に取り込んだ成分の力を使えるというのか……!?≫

 

「らしいな……相手が飛んでるなら、こっちも飛んでやろうじゃないの!!」

 

≪タカ! ガトリング! ベストマッチ!≫

 

「ビルドアップ!!」

 

≪天空の暴れん坊! ホークガトリング! イエーイ!≫

 

PDビルドは腰に装着しているビルドドライバーのボトルを抜き替え、レバーを回す事で別のアーマーを装着。鷹の飛行能力、ガトリングの射撃能力に特化した形態―――“ホークガトリングフォーム”となったPDビルドは背中に大きな翼を展開し、タワーの外に飛び出してアナザービルドと空中戦を繰り広げる。

 

「落ちろコラァ!!」

 

「グガァ!?」

 

PDビルドは右手に構えた機関銃型武器―――“ホークガトリンガー”でアナザービルドの撃って来る銃弾を次々と撃ち落とし、アナザービルドにも何十発もの銃弾を命中させる。アナザービルドは溜まらず地上に落下し、それを追いかけるようにPDビルドも着地する。

 

≪10! 20! 30! 40!≫

 

「勝利の法則は決まった……!!」

 

≪50! 60! 70! 80!≫

 

PDビルドはホークガトリンガーのマガジン部分を左手で何度も回転させ、ホークガトリンガーのエネルギーを充填していく。一方でアナザービルドも何とか立ち上がろうとするが、その前にPDビルドの準備が整った。

 

≪90! 100! フルバレット!≫

 

「ハァッ!!!」

 

「グ、ヌ、ガッ……ゴアァァァァァァァァァァァァァァァッ!!?」

 

ホークガトリンガーから放たれる無数の銃弾。アナザービルドは避ける間もなくそれを全身に浴びた後、その場で大爆発を引き起こしたのだった。

 

「ふぅ……何だったんだコイツは……?」

 

何とかアナザービルドを撃破したから良いものの、一体どういう敵なのか。PDビルドはホークガトリンガーで肩を叩きながら、爆炎の燃え盛っている中心部を見据えてみたが……そこに倒れている人物を見て驚愕した。

 

「ッ……う、ぅあ……」

 

「!? kaito!?」

 

それはOTAKU旅団ナンバーズの一員―――No.15のkaitoだった。彼は仰向けに倒れたまま、何かに魘されているようで起きる様子はない。

 

何故彼がビルドの力を?

 

そんな疑問に駆られながら、PDビルドが倒れているkaitoに駆け寄ろうとした……その時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボォォォォォォォン!

 

 

 

 

 

 

ボォォォォォォォン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――!?」

 

突如、世界に鳴り響いた振り子時計の音。その音を聞いたPDビルドが立ち止まり、音の聞こえる方角を確かめようと周囲を見渡したその時……kaitoの身に異変が起き始めた。

 

≪!? 一城、見ろ!!≫

 

「どうしたPD……ッ!?」

 

「ッ……ぐ、ぅあああああああああああ!!?」

 

≪BUILD……!≫

 

kaitoの胸元から、謎の黒い時計型デバイスが出現。それの針が逆に回転した後、謎の起動音と共に再びそのデバイスがkaitoの体内に戻り、それと共にkaitoの姿が変異していく。そして……

 

「ヌ、ウゥゥゥゥ……!!」

 

「!? 復活しただと……!?」

 

kaitoは再びアナザービルドとなり、仰向けの状態からゆっくり立ち上がり復活。アナザービルドはPDビルドの方へと振り向いた瞬間、左足で強く踏み込む事で一気にPDビルドとの距離を詰めて襲い掛かって来た。

 

「ヌゥン!!」

 

「ッ……PD、何か原因はわからないか!?」

 

≪私にもわからない……こんな怪人は初めてだ……!!≫

 

「ビルドとビルド……ベストマッチだぁ!!」

 

「ぬぉ!?」

 

アナザービルドが右足でPDビルドを力強く蹴りつけ、PDビルドを突き放す。何が何だかよくわからないPDビルドは再びホークガトリンガーを構え、アナザービルドを攻撃しようとしたが……

 

 

 

 

 

 

≪EX-AID……!≫

 

 

 

 

 

 

「!? 何……ぐあぁっ!?」

 

突如、別方向から謎の存在が跳躍し、PDビルドを殴りつけて来た。地面を転がされたPDビルドが見据えた先では、また新たな敵が出現していた。

 

≪一城、あの怪物はまさか……!!≫

 

「ッ……今度はエグゼイドか……!!」

 

「グルルルルル……!!」

 

その怪物は、okaka達がよく知る戦士―――“仮面ライダーエグゼイド”を彷彿とさせていた。しかし彼がよく知るエグゼイドと違い、そのエグゼイドはあまりに醜悪な容姿を持っていた。

 

鋭い牙が無数に並んだ口元。

 

頭部から生やした黒いドレッドヘアーのような物。

 

ボディ各部に存在する刺々しい装甲。

 

背中に描かれている“EX-AID”と“2016”の文字。

 

エグゼイドを醜悪化させた容姿の怪物―――“アナザーエグゼイド”は首をゴキンと鳴らし、アナザービルドの横に並び立ちながらPDビルドを見据えた。

 

「ビルドの偽物にエグゼイドの偽物……また面倒な事になって来たな……!!」

 

≪一城、どうする!?≫

 

「どうもこうもない……エグゼイドのムテキゲーマーで蹴散らす!!」

 

エグゼイドの最強形態であるムテキゲーマー。その力があれば、目の前にいる怪物達を蹴散らせるかもしれない。そう考えたPDビルドがライドブッカーから1枚のカードを引き抜こうとした……しかし。

 

「!? おいおい、嘘だろ……」

 

PDビルドが使おうとしたエグゼイドのカードは、何故か色を失っていた(・・・・・・・・・・)。何故エグゼイドの力が失われているのか。新たな疑問が生まれてしまうPDビルドだったが、考えていられる時間は今の彼にはない。

 

≪一城、前だ!!≫

 

「!? うぉっと!!」

 

「「グルァ!!」」

 

PDビルドが前を見た瞬間、アナザービルドとアナザーエグゼイドが同時に殴りかかって来ていた。PDビルドが後ろに下がりながら2体の怪物と交戦するが、アナザービルドとアナザーエグゼイドの連携に少しずつ押され始め、構えていたホークガトリンガーもアナザービルドに蹴り落とされてしまう。

 

(くそ、無駄に上手い連携しやがって……!!)

 

「……フンッ」

 

PDビルドとアナザービルドが掴み合いになる中、アナザーエグゼイドは少し離れた場所で右手を振り上げる。するとアナザーエグゼイドの周囲に四角いチョコブロックが出現し、アナザーエグゼイドは一番近くにあるチョコブロックを力強く蹴りつけた。

 

「フンガァ!!」

 

「!? 何、ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

≪一城!!≫

 

アナザーエグゼイドの蹴りつけたチョコブロックが、バラバラになった状態でPDビルドに直撃。その強烈な攻撃を受けたPDビルドはプロトディケイドの姿に戻ってしまい、そこにアナザービルドとアナザーエグゼイドが接近していく。

 

≪一城、ここは一旦引くしかない!!≫

 

「ッ……そうした方が良さそうだな……!!」

 

≪ATTACK RIDE……INVISIBLE!≫

 

「「グガ!?」」

 

カードを素早く装填し、プロトディケイドは一瞬にしてその場から姿を消す。攻撃しようとしたアナザービルドとアナザーエグゼイドは彼の姿を見失った事で、周囲をキョロキョロ見渡し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ポヨォ……ポヨ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その一部始終を見ていた謎の生命体。

 

それは崖上からアナザービルド達の姿をしばらく見つめた後、何かを探そうとしているのか、どこかにテクテクと速足で走り去って行くのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故、このような状況に陥っているのか?

 

 

 

 

 

 

 

全ては、数時間前の出来事まで遡る……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued……

 


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