No.846126

二体の魔神皇帝IN艦これ

HIBIKIさん

ほぼ三ヶ月ぶり・・・それと中途半端・・・。スイマセン・・・。

艦これ改で5月4日に初期艦の吹雪とケッコンカッコカリしました。

2016-05-05 12:03:38 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:918   閲覧ユーザー数:854

江ノ島鎮守府地獄艦隊寮(和風平屋)談話室・・・

 

「Zzzzzzzzzzzz」

 

アルカディアは先のブラック鎮守府を潰してから丸二日全く起きる気配が無い。

帰って来てからずっと談話室の炬燵の中で眠っている。

(一応風邪を引かないようにと炬燵の中にも布団を掛けている)

 

「よく寝るんですね・・・艦長さん」

 

転属してきた大和がアルカディアに膝枕をしながらふと呟く。

 

「う~んボクも其処の所よく分からないんだ」

 

「吹雪姉は知ってるっぽい?」

 

「最近艦長徹夜続きだったから・・・。だから明日まで一定条件以上の事態にならない限り起きないと思うよ」

 

吹雪の答えに瑞鶴も頷いている。

 

「確かにね。以前私に乗艦していた時も6日間起き続けていた事あったけど

 その後2日間寝たままで全く起きなかったわね。海に落ちて沈んでも起きなかったわ」

 

(((((((それ確実に死ぬんじゃ・・・)))))))

 

「というかそれ人間辞めてませんか・・・?」

 

榛名が苦笑いしながら感想を言う。

 

「魔神パワーの『変態』で鰓を作り出して水中で呼吸してたから全く問題なかったの。

 まぁ、艦長はどんな状況だろうと生き残れるように体を造りかえられたらしいし・・・」

 

デスシャドウも彼の出鱈目さにポカンと口を開けたまま固まっている。

 

「そういえば第二特殊海域の攻略状況はどんな感じ?」

 

子日に聞かれてデスシャドウは正気を取り戻した。

 

「それがこの二日間で計6回出撃しましたが私は兎も角ビスマルクさん達戦艦が居ると羅針盤が

 安定しないみたいで・・・。グラーフさんが入ってからは大分安定しているのですが

 途中渦潮があったりで燃料が足りなくなったりで・・・

この前の出撃では雷太さんの所の摩耶さんが途中で大破してしまったので撤退しましたし」

 

「通常の戦艦は出撃可能だけど羅針盤を乱して正規空母が居れば安定・・・か」

 

「戦艦系は一隻までに留めないと羅針盤が乱れて必ず外れルートに行くとか」

 

「今昴提督が義直提督と雷太提督と一緒に対策会議中ですね」

 

いつの間に来たのかオケアノスが居た。

その後ろには義直提督の所のドイツ艦娘達も居る。

 

「こんにちわ。あら、アルカディアはお眠だったのね」

 

(起きないって事はこの人達も信頼されているんですね艦長)

 

吹雪は彼が起きない理由が分かっているので一寸嬉しそう。

 

「鳳翔さんとか愛宕さん辺りが来たら警戒心MAXで飛び起きそうなんですけどね」

 

「へ?」

 

「鳳翔さんはお母さんを連想させて愛宕さんは馴れ馴れし過ぎて・・・。

 特に愛宕さん、一度艦長に無遠慮に抱きついてしまったから怒らせちゃって拳骨喰らってます」

 

ビスマルクとプリンツ、レーベは苦笑いし、マックス、U-511、グラーフは意外そうにしている。

前者3人はその光景が簡単に想像出来たからだ。

後者3人はまだ彼の事をよく知らないので、男は皆自分の提督と同じなのではと思っていたからだ。

ドイツ艦娘の中でもビスマルクとレーベはアルカディアと結構仲が良い。

(彼の妹の一人がドイツ人だからだろうか・・・?)

プリンツはよく彼に料理と日本語を教わっているのでかなり発音がよくなった。

(例:カドマツー→門松。オショウガツー→お正月)

 

「それはそうとどんな編成になると思う?」

 

「敵に港湾水鬼らしい影が駆逐棲鬼の護衛としていると偵察遠征をしてきた天龍さんと龍田さんが言ってましたから・・・

 三式弾を使用可能な航空戦艦、高速戦艦や重巡の方々を中心とした編成になるかと」

 

「そういえば道中一箇所だけ潜水艦のみの艦隊が待ち伏せているから対潜能力がある程度無いと・・・」

 

「航空戦艦だけだと不安がのこるから軽空母・・・いや、多少攻撃力を下げても軽巡か駆逐艦を投入・・・」

 

ドイツ艦娘や地獄艦隊所属者達が議論に熱中する中・・・

 

「Zzzz」←鎮守府内ではほぼ全ての能力がトップ

 

「・・・」←戦艦だが光子爆雷による対潜攻撃が可能

 

「賑やかですねぇ」←強力な誘導式爆雷を装備している

 

寝ているアルカディアは兎も角オケアノスとデスシャドウはのんびりしている。

オケアノスは多分デスシャドウに出撃要請がでると思っている。

逆にデスシャドウはオケアノスが出撃するだろうと思っている。

肝心のアルカディアは寝ているので何を考えて居るかは全く分からないが。

 

『宇宙戦艦オケアノス、空母グラーフ・ツエッペリン、蒼龍、重巡摩耶、プリンツ・オイゲン、軽巡大淀、出撃準備をして下さい。

 宇宙海賊戦艦一番艦アルカディアは起きていたら提督室まで・・・』

 

「あら・・・」

 

「行ってらっしゃ~い」

 

オケアノスはデスシャドウとハイタッチをしてから寮から出て行った。

 

「・・・・・・呼んだか?」

 

「兄様起きたんですか?」

 

「・・・・呼ばれてないな」

 

「いや呼んでたわよ?」

 

「・・・そうか」

 

(艦長物凄く残念そうです・・・)

 

(寝足りないのね・・・)

 

表情は変わっていない彼の心境を吹雪と瑞鶴は正確に見抜いていた。

アルカディアが執務室に入室すると昴から用件を伝えられた。

 

「眠い所申し訳ないんだけど決戦支援艦隊旗艦として出撃して欲しいの」

 

「眠いが別に大丈夫だ。で編成したほかのメンバーは?」

 

「えっと・・・瑞鶴ちゃん(改G)に吹雪ちゃん(改Z)に大和ちゃん、神通ちゃんね」

 

「Zzz・・・」

 

「ふぇ?」

 

昴がアルカディアを見ると立ったまま居眠りをしている。

 

『全く仕方が無い・・・』

 

「!?」

 

彼から光の文字が出てきたので驚く昴。

 

『会話(?)するのは初めてだな。俺はマジンカイザーSKLだ。よろしく頼む』

 

SKLの人格は基本的に宿主の一夏が完全に寝てしまった時にしか出て来ない。

今回も宿主が寝落ちした為にSKLの人格が出てきたのだ。

しかし体を操作できても何故か声が出せないので光の文字で筆談もどきをしてコミュミケーションをとる。

(宿主の一夏、箒、清香、束にはSKLの声が聞こえている)

 

「SKLの機体の人格かぁ・・・。開発した人凄いね」

 

『相当の天才だろうな』

 

「で、出撃の事なんだけど・・・今日本隊は出撃準備を整えて明日の0700に出発。

 支援艦隊は0500から0600の間に出撃って事になるから」

 

『了解した。後ほど伝えておこう』

 

「お願いね」

 

SKLが退室すると吹雪が心配そうに彼を見ていた。

 

『心配するな。相棒は寝ているが俺が部屋まで連れて行く』

 

「あぁ、やっぱり寝ちゃったんですね」

 

しかしあきれ気味の声とは裏腹に吹雪の表情はホッとした様子。

SKLはポンと頭をなでるとそのまま部屋に一夏(の肉体)を運んで

精神を引っ込めた。

そして翌朝0400・・・

 

「装備等の確認・・・よし決戦支援艦隊出撃だ。

 宇宙海賊戦艦アルカディア、抜錨!!」

 

「了解です艦長!吹雪、抜錨します!」

 

「やってやるわ!一航戦、瑞鶴抜錨!!」

 

「戦艦大和、推して参ります!」

 

「神通、行きます!」

 

「いってらっしゃい、アル兄、皆」

 

「伝言頼むな」

 

「ん・・・」

 

なぜか彼等は出撃予定の一時間以上前に鎮守府を出発していた。

丁度目が覚めていた弥生がそれを見送っていた。

アルカディアから御握りを貰って。

 

0600・・・

 

「決戦支援艦隊の皆は!?」

 

「分からないわ。何処にも居ないんですもの。あら?」

 

ビスマルクと昴が慌てている。

ふとビスマルクが鎮守府の灯台の所でのんびり朝日を浴びながら御握りを頬張っている

弥生を見つけた。

 

「ねぇ弥生、決戦支援艦隊の皆見なかった?」

 

「ん・・・もう出たよ」

 

「へ?もう出撃してたの?」

 

「執務室に書置きも置いてあったはず・・・」

 

「出撃しちゃってたの・・・ハァ」

 

思わず溜め息をつく昴。

 

「私達・・・前衛支援艦隊も出るわね」

 

「いってらっしゃい」

 

ビスマルク達も前衛支援艦隊として出撃していく。

 

メンバーはビスマルク(義)を筆頭に金剛(雷)、扶桑(昴)、伊勢(昴)、時雨(地獄)、夕立(地獄)

そして主力艦隊も昴と義直の見送りの下、出撃して行った。

 

「大丈夫かな・・・」

 

「お早う昴。見送り遅れちゃったなぁ・・・」

 

「雷太お前・・・金剛と蒼龍が残念がっていたぞ。摩耶も顔には出してなかったけど・・・」

 

「御免。昨日一寸遅くまで書類整理してたのとその後隼鷹と義直の所の那智に掴まってさ・・・」

 

どうものん兵衛に掴まって飲まされたらしい。

 

「アイツ・・・後で叱っておかないとな」

5時間後・・・

 

「やりました!最終海域攻略完了です!」

 

「支援もばっちりだわ。誉めてよねAdmiral!」

 

「分かった分かった・・・。で何で一夏のヤツは深海棲艦に懐かれてんだ・・・?」

 

「決戦支援に行く途中に防空棲姫と、でボス戦の時に撤退しようとした駆逐棲鬼に懐かれたみたい」

 

瑞鶴によると防空棲姫は艦隊の一番後ろに居たアルカディアにいつの間にかくっ付いていたらしい。

彼も邪険にしないで構っていたら懐かれたとか。

駆逐棲鬼は見ていた主力艦隊の面々の言によると撤退しようとした時、正面にアルカディアが居た。

そして彼とぶつかって怯えていた様子だったが流石に不憫と思った彼が抱き上げて落ち着かせていたら

そのまま彼の腕の中で寝てしまい鎮守府近くで起きてそのままくっ付いているとか。

 

駆逐棲鬼は兎も角防空棲姫は広く認知されている固体よりとても大人しく、更にフリーダムな固体らしく

敵意をこれっぽっちも見せていない。

 

「・・・」←子供に懐かれる体質に自覚があるためくっ付かれても何も言わない。

 

「フフフ」←邪険にせずに構ったりしてくれる為、嬉しそう。

 

「艦娘・・・怖イ・・・」←ワンバン大破したためトラウマになった

 

「まず入渠だな」

 

駆逐棲鬼は大破状態の為、一夏がアルカディアⅡに頼んで入渠させた。

この二人は地獄艦隊で世話をすることになった。(保護したのがアルカディアの為)

駆逐棲鬼、防空棲姫の保護(?)の情報は元帥と一部の大将に知らされ、後日視察に来るとか。

 

防空棲姫と駆逐棲鬼が来てから数日・・・二人とも問題を起こすことなく鎮守府に馴染んできていた。

彼女達の艤装は明石3人とアルカディアⅡ、オケアノスの手によって艦娘と同じ物に換装されていた。

服などの身に纏う着物は無理だがせめて武装などはと昴が提案したのだ。

 

「火力モ落チテイナイ・・・ン、満足ダ」

 

防空棲姫は満足そうに笑っている。ここ数日で彼女は義直提督の下に居る秋月、照月、初月と仲良くなっていた。

そして秋月型の3姉妹も防空棲姫経由で一夏や地獄艦隊のメンバーと仲良くなっており、

よく夕飯に御呼ばれしていた。

 

「じゃあ今日は私と訓練よ」

 

「了解ダ。暁」

 

防空棲姫の対抗演習(訓練)の相手は暁(G)だった。

二人はここ数日で3回対戦をしている。

戦績は防空棲姫の負け越し(一勝二敗)である。

 

「元帥達はの到着は?」

 

「そろそろだと思うよ。大和に乗ってくるって言ってたけど・・・」

 

「ってさっき暁と防空棲姫が訓練するって・・・」

 

「「「・・・」」」

 

一瞬黙った後・・・

 

「「「ヤヴァイ!」」」

 

演習場では・・・

 

「ゲッタービーム!!」

 

「アタラヌ!!」

 

「バリア展開するのも楽じゃないのに・・・」

 

「まぁ二人が楽しそうだからいいじゃない」

 

吹雪と瑞鶴は光子力バリアを大型ドーム状に形成しながら周囲への被害を防いでいた。

 

「ハハハソンナモノカ貴様ノ力ハ」

 

「そんなわけ無いでしょう!バトルウィング!!」

 

「グゥゥゥ!ヤルナ!」

 

その時、沖から元帥達を乗せた大和がやって来た。

 

「二人とも!訓練中止!元帥達が来たよ」

 

「分かったわ」

 

「ム、ワカッタ。今回ハ私ノ負ケダナ」

 

「又今度勝負しましょうね」

 

「アレが・・・」

 

元帥は暁(G)と一緒に鎮守府に戻っていく防空棲姫を見ながら敵であったはずの存在が

今は味方に居るという事実を実感していた。

 

「元帥、私は危険だと思います。即刻武装解除させ、研究班に引渡しを」

 

ホワイトな運営をしているが深海棲艦には一切容赦しない派閥の大将が元帥に直訴する。

 

「無駄な口は慎むのじゃ。彼に聞かれると後々厄介なんじゃぞ。

 それに戦う以外の道が出来そうなのじゃぞ。この機会を無下には出来ん」

 

「しかし!敵は敵です!一切の容赦はするべきでは・・・」

 

「黙れィ!」

 

珍しく元帥が怒鳴った。傍に居た大和もその表情は怒っているのが誰にでも分かった。

 

「元帥さん、遠い所をご足労させてしまってスイマセン」

 

瑞鶴が大将を一瞥した後、元帥に頭を下げて挨拶する。

 

「なに、之位なんとも無い。それより先導を頼む」

 

「はい。大和さん、これから先導します」

 

「お願いしますね」

 

瑞鶴が大和の前に回り、原型形態を取っている大和を先導する。

大将の一部は停泊しているアルカディアⅡとオケアノスをみて驚いていた。

そして一部の黒い者達は何とか自分の物として手に入れられないかとドス黒い思考を始めていた。

 

(数日後そのブラック大将数名は地獄艦隊によって駆逐された)

 

「お爺ちゃん、じゃ無かった元帥、ご足労頂きましたありがとう御座います」

 

昴が代表で元帥に挨拶する。

その傍にはSKLに隠れるように駆逐棲鬼がいた。

大将の一人が自分の艦娘に何か指示し、艦娘が嫌そうな顔をしたと思うと駆逐棲鬼に襲い掛かった。

 

「な!?」

 

元帥は驚くがその艦娘は自分の運に無いという事に気が付いていない。

 

ガキン!

 

なにせSKLが駆逐棲鬼を護っているからだ。艦娘はSKLをみて震えていて動けずにいる。

SKLも嫌々命令を聞いていたことを分かっているので攻撃を防いだだけでその艦娘には何もしていない。

 

「赤田大将の所の摩耶じゃな。大方無理矢理命令されているといった所か・・・」

 

「元帥は甘いんじゃ!敵は完全に排除しなければならん!降伏など認めていては海軍の面子が立たん・・・

 お前も何しちょる!!とっととやらねば姉妹諸共実弾演習の的じゃ!!」

 

「面汚しが何を言ってやがる」

 

「なんじゃと!?ワシの正義こそ全てだというのがわからんのか!!」

 

SKLの一言で激高する本田大将。

 

「聞こえなかったか?この海軍の面汚し。っていうかそれと同時に汚点だな」

 

実際この赤田大将、敵を助けたいと言った駆逐艦電や雷を殴り飛ばし、偽装解体の後、実弾演習の標的としたり

大破して撤退でもしようものならその艦娘に鉄拳制裁を行い、そのまま役立たずと言って殺してしまったりしていた。

先程の元帥に直訴した大将は彼の様に敵には容赦しないが艦娘達の事を第一に考えている為、

地獄艦隊の粛清リストには名前は載っていない。

赤田大将はリストに名前は載っていたが証拠が少ない為に動けないでいたが先程の一言で

現行粛清者として排除される事となった。

 

「もういい!ワシが直々に・・・」

 

「のろま!」

 

赤田大将が自分から駆逐棲鬼を殺そうと動いたがSKLが一瞬で赤田大将の両腕をもぎ取った。

 

「ぐぉぉぉぉぉぉ!?」

 

「久々だ!!ここまで頭に来たのは!!」

 

(この後の展開を書いていたらR-18Gになりかねないので描写無しです)

 

赤田大将をSKLが排除した後、他の大将達が一夏に隠れている駆逐棲鬼を離れてみていた。

 

「本来は大人しい性格なんでしょうかね」

 

「ん~、敵意が無いのなら艤装を艦娘タイプに・・・ってやっちゃってるね~。

 前の艤装はどうしたんだい東雲中佐?」

 

「現在は明石が解析していますが・・・」

 

「それじゃあその艤装を渡してくれればあっしとしては文句は無いねぇ~」

 

「俺もそれで言いと思いますよ」

 

「そうじゃな」

 

「それじゃあ東雲中佐、え~っと・・・今回俺達が来たのはぁ・・・あ~何だ・・・忘れた」

 

ズゴッ!!

 

「あ、青野大将・・・はぁ・・・。この視察は出来るだけ内密。それで良いんですね黄谷大将?」

 

昴が青野大将の一言でズッコケながら呆れを見せる。

 

「ん~そうだよ~。すまないね~東雲中佐。

 (ま、最も聡い奴等には知られているだろうけどねぇ)」

 

黄谷大将が青野大将にしっかりしろよといわんばかりの視線を投げつけながら

昴の対応に礼を言う。

 

「それじゃあ俺は鎮守府を見学でもしてきますか」

 

「これ青野!全く自由人じゃなあ奴は」

 

「あっしは地獄艦隊に興味があるねぇ~」

 

昴は一夏に案内を頼む。

「じゃ、こっち来てくれオッサン」

 

「オ、オッサン・・・。まぁアラフィフだからしょうがないかねぇ~」

 

「え!?三十代かと思ってました!?」

 

「東雲中佐は優しいねぇ~」

 

「オッサン置いてくぞ。ったく世話のかかるジジィだ」

 

一夏が襟をつかんで黄谷大将を運んで行く。

 

「俺黄谷大将をあんなふうに扱う人間始めてみたぜ・・・」

 

「青野大将なんて向こうで秘書艦の吹雪ちゃんに説教されてるよ」

 

元帥と残された数名の大将は唖然としながらその光景を見ているのだった。

 

 

黄谷大将SIDE

 

詳しくは知らないけど一夏って少年に連れられて(正確には引っ張られてだけどねぇ~)

地獄艦隊の寮に到着したよぉ~。

 

「大将、少しは真面目にやってください」

 

秘書艦の不知火にまで釘を刺されちまったねぇ~。

そういえば保護された駆逐棲鬼と防空棲姫は此処の所属になったんだってねぇ~。

 

「おやおやぁ~。皆結構自由にやってるねぇ。これ大丈夫かい?」

 

「一々規律規律いってたら参っちまうし腹がへるだけだからそういう無駄な事はしない」

 

「それは言えているねぇ。書類仕事も終えてから皆自由にしてるみたいだねぇ」

 

海賊流とでも言えばいいのかねぇ。基本は自由だけどやるべき事はやっておく。

ウチでは不知火がやるべき事を大淀と一緒に仕切ってくれてるからあっしも楽なんだよねぇ。

青野も割りかし似たような事をやってるし。

 

「訓練とかはどうしてるんだい?」

 

「二日に一回俺が指導してる。最も暇なヤツは神通とか榛名、瑞鶴と稽古してるぜ」

 

ホウホウなるほどねぇ。ってオイオイ不知火ィ、いつの間に彼に懐いたのよぉ。

あっしに慣れるまでに半年も掛かった割りに柄の悪い(外見だけだけどねぇ)彼にはこんなに直ぐ懐くなんてねぇ。

あぁだからか。ヌイヌイって言われてるのぉ。

 

「後は自由に見てればいいさ。備え付けの菓子も食っていいぞ。

 ただし、名前の書いてある箱のは食うなよ」

 

「君はこれからどうするんだい?」

 

「港の一角の使ってない場所に干潟でも作ろうかと」

 

どっかの5人組アイドルみたいな事やるんだねぇ・・・。

元帥も好きにやらせているみたいだから別にいいけどさぁ。

さて先ずは談話室でも見て見るかねぇ。

 

ん~、他の鎮守府とかだと第七駆逐隊以外とは余りつるまない曙が

なんだかとぉ~ってものんびりしているねぇ~。

 

「不知火は彼女達を見てどぉ~思う?」

 

「そうですね・・・曙、夕立、時雨、それと先程の暁と吹雪、瑞鶴は敵にしたくないですね」

 

「君も同意見で助かるよぉ」

 

あっしも彼女達は敵にすべきでないと思うんだよねぇ。

他にも此処には潜在能力の高い個体が集まっているみたいだしねぇ。

港に停泊していた二隻も此処の所属なのかねぇ・・・。

 

しかしさっきからあっしに気がついているけど点で気にしていないって言うのは

ある意味度肝を抜かれている気分だよぉ。

 

「大将を大将じゃなくその辺のオッサンと同じ様に捉えているのでは?」

 

「・・・・・・・・・流石に一寸ショックだよぉ」

 

まぁイイけどねぇ。流石に一寸小腹が空いてきたから菓子でもつまもうかねぇ。

えっとぉ・・・之が食べて良い奴なのかねぇ。

 

「一寸聞きたいんだがこれ食べても大丈夫かねぇ?」

 

「はい・・・?あ、大丈夫ですよ」

 

「有難うねぇ」

 

入っているのは・・・クッキーとチョコ、飴に・・・後はほぼ駄菓子だねぇ。

お、あっしの好きなあんずじゃないか。一箱貰おうかねぇ。

一応汚さないように皿を・・・。

 

黄谷SIDE END


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