No.537201

真・金姫†無双 #18

一郎太さん

そんなこんなで、18話。

冥琳ちゃんが可愛いです。

どぞ。

2013-01-28 18:19:34 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:9578   閲覧ユーザー数:7066

 

 

#18

 

 

燃え盛る砦を抜け、門を飛び出せば、亞莎が陣を敷いていた。

 

「おっ、亞莎じゃん」

「あ、一刀さん!おかえりなさ……って、その方々は?」

 

俺の背中と両腕には、3姉妹。相変わらず背中には柔らかい感触。

 

「もっと押し付けた方がいい?」

「なんで思考がだだ漏れなんだよ……」

 

天和ちゃんの電波話は置いておくとして。

 

「あぁ、こいつらは、昔張角に拉致られた俺の妹たちだ」

「はややっ!そうなんですか!?」

 

……えっ、信じた?

 

「あの、はじめまして。一刀さんにお世話になっている、呂蒙といいます」

「はいはーい。お姉ちゃんは天和でーす」

「ちぃは地和ね」

「人和です」

「はい、よろしくお願いします」

 

うぅむ、ちょいと純朴に育て過ぎたか?

 

「ところで一刀さん?」

「なんよ?」

 

挨拶も終えたところで、純真で純粋で純朴で純潔で準ロリでJCというJ5を制した亞莎が俺に視線と言葉を寄越す。

 

「妹と偽るなら、せめて姓くらいは揃えてくださいね」

「なんでバレてんの?」

「だって、一刀さんは流星に乗って落ちて来たじゃないですか」

「あー、あれなー」

 

そんな話もあったな。

 

 

 

 

 

 

「ただいまー」

「戻りました」

「あぁ、おかえり、一刀」

 

本陣に戻れば、冥琳ちゃんが迎えてくれた。穏と雛里は向こうの方で、部下に何やら指示を出しているのが見える。

 

「ところで、その3人は誰だ。いくら高値で売れるからと、人身売買は罪として罰するぞ」

「ちなみに。あくまでちなみになんだが、罰の程は?」

「死刑」

「おぅまぃがっ」

 

そんな冗談はよしとして。

 

「昔、山賊に囚われた俺の妹達だ。巡り巡って、張角に捕まったらしい」

「……すまん、よく聞こえなかった」

「だーかーらー、俺の妹だよ。こっちが長女の殻、んで次女の法、三女の陵だ」

 

読みが同じでも、文字を変えときゃバレないんじゃね?

 

「ちなみに陵は亞莎と双子な」

「……あまり似ていない気がするが」

「そっくりじゃん。眼鏡かけてるところとか」

「えっ、そこ?」

 

冥琳ちゃん、言葉遣い言葉遣い。

 

「……妹であるのはいいとして、本気か?」

「何が?」

「雪蓮に通じるとでも?」

「通じるも何も、妹だし。な、天和?」

「そうですよー。ほら、目元なんか、お兄ちゃんとそっくりじゃないですか?」

「…………すまん、私には、血縁には見えないのだが」

「あー、そりゃアレだ。うちの親父が碌でもない奴でな。母親も50人くらいいるんだよ」

「……」

「だから、またどっかで他の妹も見つかるかもしれないぜ?」

「一刀、ちょっとこっちへ来い」

「ん?」

 

流石は芸人さん。打ち合わせなしでも、合わせてくれる。そんな神懸かったアドリブに、冥琳ちゃんは俺を手招きする。誘われるままに天幕の陰までホイホイとついて行けば、

 

「べぶっ!」

 

思い切り頬を叩かれ、

 

「いってぇ…何すんだ、よ゙っ!?」

 

そして、胸倉を掴み寄せられた。

 

「いい加減にしろ!我々の目的を忘れた訳ではあるまい。孫呉が再び起つ為には、結果が必要なのだ。あの娘達は、お前の妹などではない。張角・張宝・張梁だろう?分からないとでも思ったのか?ならば、お前はよほど私を舐めている事になるぞ」

「……」

「お前がどう取り繕おうとも、私はこの事を雪蓮に伝える。当然、あの3人は処刑されるだろう。だが、その結果こそが、我々には必要なのだ」

 

こんなに怖い冥琳ちゃんは初めて見る。だが、俺にだって言い分はあるんだ。

 

 

 

 

 

 

「言ってみろ。何を言おうとも、すべて棄却してやるがな」

「じゃぁ、言ってやるよ。まず、アイツらはこの乱を主導していた訳じゃない」

「実際に討伐令が下っているのにか?」

 

冥琳ちゃんは相変わらず鋭い眼で俺を睨み付けている。

 

「あの手配書は?」

「は?」

「あの手配書は、何だ?あの毛むくじゃらで腕が6本もある大男。誰も張角の正体なんて知らない。ただ、1番名前を聞く回数が多かったから、勝手にそう判断しただけだろ」

「首謀者だからこそだ。抜きん出た武勇でもない限り、その回数の理由は他にない」

「あるんだよ。……あの娘たちは、ただの歌芸人だ」

「……何を言っている」

「彼女達は、ただ歌を歌っていただけだ。その歌で人々を魅了し、多くの聴き手を集めた」

 

それでも、俺は引かない。

 

「では、黄巾党がただの善良な、音楽好きの人間の集まりとでも言うのか。あれほどの罪を犯しておいて」

「それに関しては、制御し切れなかったあの娘たちの責任だ。ただ、そうした行為をする奴らは、大きな集団を隠れ蓑に集まって来た山賊や盗賊の集まりだったらしい。古参の取り巻き達は、それを止めようとしていたとも聞いている」

「なるほど、お前はこう言っているのだな。あの娘達が持つ力は武や智でもなく、歌唱力だけだと。歌だけで、あれだけの人数を動かしていたと。

……下らん。いかな名曲といえども、そのような事を出来る筈もない」

「冥琳こそ、舐めたこと言うなよ。冥琳は、音楽の持つ力を知っているのか?」

「どういう意味だ」

「昔、とある南の国で、音楽の会が催された。その日が1年の中でも特別な日のひとつだったという事もあるが、公演は大成功という枠すらも超えるものだった」

「……何を言っている」

「たった1度のその公演に、何人の人間が集まったと思う?」

「だから、何の事だと――」

「いいから答えろ」

 

冥琳の言葉を遮り、俺は眼で問う。俺の視線に、冥琳はしばし眼を彷徨わせていたが、やがて溜息を吐きながら答えた。

 

「……せいぜい数百単位だろう。1000人ともなると、音が聞こえるかどうかもわからない」

「380万人だ」

「なっ――」

「ホンモノってのはな、冥琳、常識なんてもんを壊しちまうもんなんだよ。天和たちは、その『ホンモノ』を持ってるんだろうさ。まったくの無責任とは言わない。だが、酌量の余地はある」

「……」

「それに、俺は約束したんだよ、アイツらを俺の妹として助けるってな。俺は商売人だ。金も大事だが、時にはそれすら捨てて、守らなきゃなんねー事があんだよ」

「どうしても引かないか」

「当然」

「ならば、軍規に則ってお前に罰を与える」

「勘違いするな。俺は雪蓮に乞われて手伝っているだけだ。軍人なんかじゃない。んなもん、当てはまんねぇよ」

 

それに、ちゃんと旨味だってあるんだぜ?

 

「……言ってみろ」

「さっき言った通り、天和たちの歌の実力は、この乱で証明されている。歌を使って、慰安や徴兵にも使える。それに、長沙でいい歌が聞けるってなれば、人も集まってくる。当然金もだ。今は雌伏の時だろ。袁術から脱却するには力が足りない。金と数の力が。違うか?」

「否定の要素は……ないな」

「なにも可哀想だからってだけで助けた訳じゃない。さっきは金よりも大事な事があるって言ったが、その時でさえ、俺達は金の算段もしてんだよ。

俺は冥琳ちゃん達を信頼しているし、信頼されているとも信じている。だからこそ、それを失いたくないんだ」

「……一刀」

「働きの報酬は、それだけでいい。頼む」

 

これで最後だと、俺は冥琳に頭を下げた。

 

「――――はぁ」

 

しばしの沈黙があり、冥琳は溜息を吐く。それまでの痛々しい空気が霧散した。

 

「一刀」

「あぁ」

「私に出来るのは、この件に関して口出しをしない事だけだ。雪蓮は、お前自身が説得しろ」

 

そして、それだけ言い残して、踵を返す。

 

「……あんがと、冥琳ちゃん」

 

果たして、小さく呟いたその声が聞こえたのか、冥琳は右手を軽く上げて、戻って行った。

 

 

 

 

 

 

「たっだいまー」

「戻ったぞ」

 

殲滅や捕縛も終えたのか、雪蓮ちゃんと祭ねーさんが帰陣した。雪蓮ちゃんは相変わらずスプラッターなスタイルだが、呑気に片手をフリフリ揺らしている。

 

「おかえりー」

「一刀、頬が赤く腫れてるけど、何かあったの?」

「あぁ、冥琳ちゃんのおっぱい揉んだら殴られた」

「なにヤダ羨ましい!私も混ざりたかった!」

「じゃぁ、今度2人で冥琳ちゃんを(性的に)苛めようぜ」

「えぇ。冥琳が(性的に)泣く姿は可愛いのよ?」

「何を下らん話をしている!」

「いだぃ!?」

「っづぁああ!」

 

何処から現れたのやら、俺と雪蓮ちゃんは、冥琳ちゃんに拳骨を落とされる。痛いよー。

 

「お前たちが阿呆な事を言っているからだ。戦が終わろうとも、ここはまだ戦場だぞ」

「終わったんだからいいじゃない、ケチねぇ」

「そんなにカリカリしてると小皺が増えるよ」

「学ばないのはこの口か?あ?」

「ひはひ、ひはひっへ!」

 

口は災いの元。冥琳ちゃんに両頬を掴まれ、グニグニと引っ張られる。

 

「あー、痛かったー……」

「それで冥琳、本当は何したの、一刀?」

「俺がすること前程かよ」

「当然」

 

亞莎のお姉さん、都会は冷たい人ばかりです。邑に帰りたい……。

 

「あぁ、その事で一刀から話がある。天幕に行こう」

「一刀から?なにヤダ期待しちゃう!」

「そのノリはもういいから」

「祭殿」

「む、儂もか?面倒じゃな」

 

冥琳ちゃんは祭ねーさんにも声をかける。本当に嫌そうだ。

 

「祭殿は、天幕の外で人払いをお願いします」

「あぁ、それなら頭を使う必要もない。酒も美味いというものだ」

「禁止です」

「……ちっ」

 

舌打ちしちゃってるよ、このねーさん。マジ怖ぇ。

 

「それでは、先に行ってるぞ。一刀は妹達を連れて来い」

「へーい」

「亞莎と雛里?どういった話かしら」

「来ればわかる」

 

さて、俺は天和たちのところに戻ろうかね。

 

 

 

 

 

 

冥琳ちゃん達と別れて俺が妹たちの所に戻ると、亞莎を含めた4人が何やらやっている。亞莎と人和が並び、その前に天和と地和が立っていた。

 

「よっ、なにしてんだ?」

「あ、お兄ちゃん。今ねー、人和ちゃんと呂蒙ちゃんがどうやったら似るか試してたの」

「とりあえず眼鏡と髪型を変えてみたんだけど、どう?」

「あうぅ、一刀さぁん……」

「助けて、兄さん……」

 

見れば、確かに色々と変化があった。流石に髪の長さを変える事は出来ないので、亞莎は人和が着けていた髪留めで髪を抑え、分け目を変えている。対して人和は、亞莎のいつもの髪型に似せ、帽子を乗っけていた。あとは、眼鏡とモノクルを交換したくらいか。

 

「……微妙だなぁ。やっぱ内側から醸し出す雰囲気とか?人和、ちょっと亞莎の真似してみて」

「んー……はややっ!敵が来てしまいましたぁっ!?」

「はややっ!?」

「「あ、似てる」」

「上手いな、人和。舞台の上でもこんな感じなのか?」

「兄さん、恥ずかしいです……」

 

もっと色々変えてみたいな。

 

「よし、それじゃそこの天幕で服を交換してこい」

「え、メンドクサイ……」

「諦めた方がいいよ、人和ちゃん。こういう人だから……」

 

人和はぶちぶち言っていたが、亞莎に促され渋々と天幕に入って行った。

 

 

「――着替えてきました」

「あぅ…胸がちょっとキツイ……」

 

数分後、見事に服を変えた2人が戻って来た。亞莎は胸を抑えている。

 

「私は、ちょっと大きいかも……」

「うわぁぁあああんん!!」

 

人和、余計な事を言うもんじゃありません。ほら、泣きついてきちゃった。

 

「亞莎、安心しろ。俺は亞莎の大きさも好きだぞ」

「一刀さぁん……って、『も』?」

「お兄ちゃんっておっぱい好きだよねー。私を背負ってる時も、背中を何度も揺らしてたし」

「ちょ、天和さん?」

「うわぁああああああああん!!」

 

あーあ、こりゃもう今日はダメかもしれんな。

 

「あー、ほらほら泣かないの、亞莎。成長期なんだから、すぐに大きくなるっだぁ!?」

 

俺の胸に顔を擦りつける亞莎の背中をぽんぽんと叩きながら慰めていれば、後頭部に衝撃。

 

「遅いっ!何をしている一刀!」

「あ、冥琳ちゃん」

「ほら、さっさと行くぞ。殻と法も来いっ!」

「はーい」

「あっ、待ってよ!」

 

そしてズルズルと引き摺られる俺。俺に引き摺られる人和(偽)。ポツンと残された亞莎(偽)は、しばし戸惑いを見せた後、

 

「……いや、私もいかないと」

 

セルフにツッコミを入れて追いかけてくるのだった。

 

 

 

 

 

 

天幕の入口では、冥琳ちゃんに指示された通り、祭ねーさんが腕を組んで立っていた。

 

「やっと来おったか。待ちくたびれたぞ」

「帰ったら一杯奢るから。お仕事頑張って」

「言うたな?楽しみにしておる。それより、その3人は?」

「俺の妹」

「ほぅ?似ておらんな」

「畑が違うからな」

「なるほど。それならば仕方がない」

 

納得だという風に頷く祭ねーさんは、俺の胸元を指して問う。

 

「それより、その娘は何故お前に抱き着いておるのだ?」

「えっ?」

「えっ?」

「えっ?」

 

上から俺、人和(偽)、そしてねーさんだ。あれ、バレてない?

 

「一刀は相変わらずモテるな。まぁよい。……っと、亞莎もおるのか。……?何処か、雰囲気が違うな」

「えっ?」

「えっ?」

「えっ?」

 

上から、俺、人和(偽)、そしてねーさんだ。あれ、マジでバレてないの?

 

「何をしている、一刀っ!」

「あー、はいはい。いま入るから」

 

そんなコントをしていれば、天幕の中から冥琳ちゃんの怒鳴り声。おぉ、怖い怖い。

 

「じゃ、また後でね」

「おう、何を話すのやら知らぬが、ここで聞かせてもらうぞ」

「へーい」

 

さて、どんな風に説得しようか。

 

 

 

 

 

 

「――いらっしゃい」

 

天幕の中では、雪蓮ちゃんがにこやかな顔で座り、冥琳はその後ろに描写に苦しい渋い顔で立っていた。

 

「その娘たちは?」

 

そして早速、俺の胸元と背後の2人について問う。

 

「説明するよ。ほら、お前もさっさと離れなさい」

「うぅぅ…はいぃ……」

 

俺は人和を引きはがし、天和たちと一緒に、俺の後ろに座らせる。

 

「こいつらは、昔山賊に囚われた俺の妹たちだ」

「あら、亞莎と雛里以外にいたのね」

「で、どういう経緯か張角に囲われていたらしくてな。助け出してきた」

「よかったじゃない」

 

ぽんぽんと話が進み、冥琳ちゃんは眼鏡を外して眉間を抑えている。

 

「で、本当は?」

 

雪蓮も背後の苛立ちを感じ取ったのか、真面目な表情で問うてきた。

 

「こいつらが、黄巾党の首謀者とされている張角たちだ」

「へぇ?」

 

そして眼が細まる。だから怖いって。

 

「相談なんだが、こいつら、俺がもらってもいいか?」

「駄目に決まってるじゃない。折角の軍功よ」

「まぁ、聞いてくれよ。この娘たちなんだが――――」

 

俺は、冥琳にしたものと同様の説明をする。彼女たちの持つ力、黄巾党の本当の姿、今後の利用法など。

 

冥琳は本当に何も言うつもりはないらしく、ずっと目を閉じたまま、雪蓮は先の表情のまま俺の説明を聞いていた。そして。

 

「ダメ?」

「んー、どうしようかしら……」

 

予想外の反応だ。雪蓮が悩むなんてな。しばし考えた後、彼女は背後を振り返った。

 

「冥琳は知ってたのよね?」

「あぁ、お前が戻って来る前に聞いた」

「どう思う?」

「それに関しては、私は雪蓮に一任する。一刀と話し、そう約束したからな」

 

冥琳の返事に、雪蓮の口から出て来た言葉は。

 

「なんだ、じゃぁもう決まってるじゃない。いいわよ、一刀」

「……いいの?」

 

許可だった。

 

「だって、冥琳も説き伏せちゃったんでしょ?だったら私は何も言わないわ。それに、冥琳がいいって言うなら、こうした方が先々もっといい方向に進むと見たからなんじゃないの?」

「……まぁな。いや、正確には半々といったところだが、同程度の期待ならば、友を信じたいと思っただけだ」

「なにヤダ照れる!冥琳が恥ずかしい事言っでべらっ!?」

「すぐふざけようとするな」

 

雪蓮の真似をしてみれば、最後まで言い切る事なく冥琳の鞭に殴られる。どっから出したの、それ。

 

「という訳で、私はいいわよ。でもその代わり、張角・張宝・張梁の名前は捨てなさい」

「はい。こちらに来る前に、北郷さんと話し合って、北の姓を名乗る事にしました」

 

天和ちゃんが頑張ってる!そんなキャラじゃないじゃん!

 

「あと、ないとは思うけれど貴女達がまた今回のような事を起こしたら、問答無用で殺すから。もちろん一刀も」

「え、俺も?」

 

怖い事言うなぁ。

 

「当たり前じゃない。貴方が責任を持って面倒見るのよ」

「りょーかい」

 

なにはともあれ、これでこの娘たちの無事は保障された。ま、こんだけの事をしちまったんだから、今度こそ向う見ずな事はしでかさないだろ。

 

最後に雪蓮ちゃんは、三姉妹に向けて言う。

 

「それと、今度歌を聴かせてちょうだい。あれだけの人を集められるんだから、きっと凄いんでしょうね」

「「「……はいっ!」」」

 

さて、帰ったらコイツらの仕事着作んないと。

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

「――でも、亞莎もこれから大変じゃない?」

「なんで?」

「だって、一刀の妹が3人も増えちゃったのよ。お兄ちゃんの取り合いが始まるとか」

「……」

 

雪蓮がニヤニヤしながら、ずっと傍観していた亞莎に言葉を掛ける。

 

「亞莎?」

「…………えっ、私ですか?」

「えっ?」

「あの…本物はコッチです……」

 

亞莎のフリをした人和は反応が遅れ、人和の恰好をした亞莎は、気まずそうに手を挙げる。

 

そういえば、忘れてた。

 

「こうして見れば、けっこう似てるんじゃない?」

「あうぅ…雪蓮様までそんな事言わないでくださぃ……」

「今度影武者でもやってみれば、人和ちゃん?」

「いや、無理…」

「逆に、人和の代わりに呂蒙を舞台に上げるのもいいんじゃない?」

「歌なんて無理ですよぅ……」

 

やっぱ、眼鏡はいじられやすいのかな。

 

「……一刀?」

「なに、冥琳ちゃん」

「大事な話をしようというのに、何をふざけているのだ、お前は?」

「いや、人の話を聞かずに引き摺ってきたの、冥琳ちゃんじゃん」

「屁理屈など要らぬ」

「いや、ちょっと待とうか冥琳ちゃん。その何処に隠し持っていたのかも分かんない鞭を置く事から始めてみようか。あぁ、そっか。おっぱいの間に挟んでいたんだ。いやぁ、なんとエロいお姿ででででで!?千切れる!耳、千切れちゃう!?」

「お前に軍規は通用しないからな」

「痛い!だから痛いって!?」

「お仕置きだ」

「ぎゃぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

という訳で、#18でした。

 

 

こんな理由で納得するんかね?とも思ったけど、

 

 

華琳様ですらそれでいいって言ってるし、いいんじゃね?

 

 

それはいいとして。

 

 

今回はギャグとシリアスを上手く混ぜられた気がする。

 

 

それにしても、ギャグパートでの冥琳ちゃんは書いてて楽しい。

 

 

真面目な子ほど、そっちに持っていきたくなるのは一郎太の性癖であったり。

 

 

こんな感じで、黄巾党編はあと2回です。

 

 

ではまた次回。

 

 

バイバイ。

 

 

 


 
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