No.514348

中二病でも変である 9

アッキさん

【注意】これは『中二病でも恋がしたい!』第9話、『混沌の・・・初恋煩(カオスハート)の二次創作です。未見の人はネタバレになるかもなので注意してください。


『中二病でも恋がしたい!』の二次創作! 皆様、ごゆるりと見て行ってください!

2012-12-02 16:42:31 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:857   閲覧ユーザー数:849

【注意】これは『中二病でも恋がしたい!』第9話、『混沌の・・・初恋煩(カオス・ハート)』のパロディネタです。

未見の人はネタバレな可能性もあるので気を付けてください。

 

 

【出し物・・・?】

小鳥遊達の高校では、銀杏祭と言う文化祭が開かれようとしていた。しかし、夏休みの一件以来、小鳥遊六花と富樫勇太の2人には変な空気が出来てしまってろくに喋っていなかった。

そしてチア部を止めた丹生谷森夏の引っ張りによって、『極東魔術昼寝結社の夏』の出し物が決まろうとしていた。

 

 

勇太「パフォーマンス?」

 

 

森夏「そっ!」

 

 

くみん「テレビで見た事あるー。なんか通行人のフリしてて、繁華街で急に皆で歌いだしたりするんだよね!」

 

 

そう、森夏のアイデアとはパフォーマンス。

部員数もその活動も他の部活に劣る『極東魔術昼寝結社の夏』としては、これが最適と森夏が考えた結果である。しかも学園祭の最中、時と場所を選ばずに数回やる事に決めている森夏。

そしてそのパフォーマンスの内容を見た勇太は、顔を苦悩に滲ませる。

 

 

勇太「何だ、これは……?」

 

 

そこには『邪王真眼 VS ダークフレイムマスター』の文字が書かれていた。どうやら森夏は勇太の中二病再発がどれだけ怖いかと言う事を恐れずに、この計画を実行に移したかったみたいである。

 

 

森夏「何がいいかって考えたんだけど、やっぱり戦いが一番注目浴びるかなー、って!」

 

 

勇太「断る!」

 

 

そう勇太は強く反対する。

 

 

森夏「そ、そうね。富樫君の意見は取り入れないといけないわね。じゃあ、他にどんなのがあるのよ?」

 

 

誠「はい! はい! 俺とくみん先輩のショーとかどうでしょう!?」

 

 

勇太は考える。

周りからの注目を浴びて震える誠と、寝ながら戦国の夢を見るくみん先輩。

……シュールすぎる。

 

 

勇太「それだったら、森凸のキマシタワ―とか……」

 

 

森夏「やめて! このお話が一気にエロ同人になっちゃうから!」

 

 

【表情・・・?】

勇太(やっぱり気にしているのかなー)

 

 

と、勇太は六花の事を思いながら料理を作っていた。

 

 

樟葉「お兄ちゃん、なんか焦げ臭い」

 

 

樟葉の言葉に気付いて勇太が気付いた時には時既に遅し。料理は焼け焦げてしまい、結局夕飯は宅配のピザへと変更されたのであった。

この時、妹の樟葉は居た。そして勇太の異変にも気づいていた。だったらなんで注意しなかったのか。その理由は簡単である。

 

 

樟葉「えへへ……。お兄ちゃ―――――ん♪」

 

 

樟葉は今日撮ったばかりの兄の何かに思い悩む表情の写真を見ながら、顔を笑顔にする。そう、彼女は自身の兄のそんな顔を撮っていた。故に勇太に言うのが遅れたのである。

 

 

樟葉「お兄ちゃんの作ってくれたご飯は食べられなかったけど、これで夜の分は大丈夫そう」

 

 

樟葉は満足げな表情でそう言うのだった。

 

 

【食い違い・・・?】

勇太から逃げるようにして、弁当を持った六花は昼寝しているくみん先輩の所にやって来て、相談をしていた。

 

 

くみん「……ふーん。富樫君が……」

 

 

六花「邪極特異点。やはり管理局の支配地域に連れて行くべきではなかった。あそこで呪術的な何かが、勇太に施されたと考えるのが自然」

 

 

くみん「別に変わった様子はなかったけど……。むしろいつも通り、カッコいいよ?」

 

 

六花「一般人では感じることは不可能」

 

 

 とてもじゃないが、普通の女子高生がする会話とはかけ離れた2人の会話である。

 

 

六花「しかし、この邪王真眼が間違いなく反応している」

 

 

目を押さえる六花を心配するくみん。そして六花の話を聞いているうちに、くみん先輩は1つの結論に辿り着いていた。

 

 

くみん「六花ちゃん! ここは火計で相手に猛烈アピールだよ!」

 

 

六花「火刑? そう言えば最近ユウタは私以外の女子とも良く喋る。だから地獄の業火によるお仕置きも検討しなくては……」

 

 

くみんは今よりももっとアピールして六花の魅力を勇太に伝える事を提案して、六花は勇太を浮気した罰として懲らしめるつもりである。2人の会話はやはり噛みあっていない。

 

 

【神社・・・?】

 実力行使で火刑を行う事に決めた六花は、サーヴァントである凸守と共に勇太を処罰する事に決めたのだった。勇太は六花に呼び出されるまま、神社へと足を運んだ。

 

 

勇太「六花? 居るのか?」

 

 

 小さな本殿の前に佇む六花。その顔を見て安心する勇太。

 

 

勇太「こんな時間にどうしたんだ?」

 

 

六花「……ユウタ」

 

 

勇太「何だ?」

 

 

良く分からない感情から顔を赤らめる六花。そして今から処刑しようとしている勇太に一言、「……すまない」と言う六花。

 

 

六花「凸守が私の制御を離れて……」

 

 

早苗「私は影武者デスか!」

 

 

 と、そこまで言おうとして、勇太の遥か後方から樟葉がスナイパーでこちらを狙ってる事に気づき、早苗を盾にする六花。嫌がる早苗。

 

 

勇太「まっ、とりあえず話せてよかったよ」

 

 

と、まさか実の妹が2人を狙ってる事を知らない勇太は六花にそう素直な感想を述べる。

 

 

六花「あぅ……! ほ、本当?」

 

 

勇太「あぁ、本当だとも」

 

 

その曇りない言葉に六花は顔を赤らめ、神社から逃げて行ったのだった。

 

 

早苗「あぁ! マスター! 凸守だけを置いていかないで欲しいデス! 狙われてるデス!」

 

 

【作その1・・・?】

 六花の恋を応援しようとする森夏は、六花と勇太の距離を詰めようと画策していた。とりあえず勇太と六花は作業を割り当てられていたのだった。ちなみに森夏と早苗が組もうとしたら、勇太に「やっぱり森凸なのか?」と言われて森夏と早苗の2人は全力で否定していた。

 

 

勇太と六花の2人は既にグラウンドにてキャンプファイヤーの設置に取り掛かっていた。

 六花の頭の中には先程言われた森夏の支持が頭の中を渦巻いている。

 

 

森夏(良い? 2人きりになったら、「私の事、どう思ってる?」って聞くの)

 

 

 意を決した六花は勇太に話しかける。しかし、勇太の顔を見て頬を赤らめた六花は検討外れの事を質問してしまっていた。

 

 

六花「ユウタ……。わ、私の……邪王真眼について、どう思ってる!?」

 

 

 聞かれた勇太は驚いていた。何せ後ろで、黒い六花が現れて

 

 

黒六花『チッ……! やっぱり使えないな! ここはドン! と押して、包丁を突き立てるのが基本中の基本でしょ!』

 

 

と言っていたからである。何かの見間違いかと思う勇太。しかし、黒い六花は目の前に確かに存在して居る。下手な事を言ったら、後ろの黒い六花に殺されると身構える勇太。

 

 

森夏「……何してんのかしら?」

 

 

 勇太の影で黒い六花が見えない森夏は、ポカンとしていたのだった。

  ちなみに誠は軽音部の先輩に連れられて、「あぁ……! もっと優しく、いや激しくして!」と言っていたのであった。

 

 

【作その2・・・?】

 見つめあう作戦も失敗したので、森夏は次の作戦を実行する。勇太と六花を屋上の危ない場所に行かせ、吊り橋効果で好きになってもらおうとしていたのである。

 

 

六花「うわ―――――! 思ったより高いな」

 

 

森夏「ごめん! 垂れ幕! 持ってくるのにもう少しかかるって! そこで待ってて!

……古典的だけど、やっぱり吊り橋効果が一番」

 

 

 しかし、実は屋上では変な状況になっていた。先程出ていた黒い六花は、もう十花さんと並んでも大差ないレベルにまで成長しており、血だらけの包丁を強く握りしめていたからである。下手なことを言ったら、殺されると勇太は思っていた。

 

 

 そして勇太は黒い六花を鎮めるために六花の好きそうな言葉を羅列していく。

 

 

勇太「不可視境界線なんかあっても可笑しくないよな」

 

 

六花「ユウタ!」

 

 

黒六花『ユウタさん!』

 

 

そして顔を赤らめる六花と黒い六花。そして黒い六花は消えていき、勇太は喜びのあまり六花を抱きしめる。

 

 

家に帰ると樟葉と黒い大人な樟葉が家で待っているとも知らずに。

 


 
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