No.516466

中二病でも変である 10

アッキさん

【注意】これは『中二病でも恋がしたい!』第10話、『聖母の・・・弁当箱(パンドラズ・ボックス)』の二次創作です。未見の人はネタバレになるかもなので注意してください。


 『中二病でも恋がしたい!』の二次創作! 皆様、ごゆるりと見て行ってください!

2012-12-08 22:55:58 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:790   閲覧ユーザー数:784

【注意】これは『中二病でも恋がしたい!』第10話、『聖母の・・・弁当箱(パンドラズ・ボックス)』のパロディネタです。

 未見の人はネタバレな可能性もあるので気を付けてください。

 ちなみに1月からは『俺の彼女と幼馴染が修羅場すぎる』の二次創作をお送りする予定です。

 

【新たな六花・・・?】

銀杏祭前日の夜。

極東魔術昼寝結社の夏、その部室にて小鳥遊六花は今日あった富樫勇太との抱擁の感触を思い出していた。そして、そんな部室に一人の少女が近づいていた。

そう、小鳥遊六花の唯一無二のサーバント、凸守早苗である。

 

 

早苗「マスター!」

 

 

 と、早苗は勢いよく部室の扉を開けて、マスターの名前を呼ぶ。そして入り、魔法陣の上で正座して力を蓄えている六花を発見する。

 

 

早苗「うぉう……! まさかこの闇と共に、魔の夜が訪れようとしているのデスか!」

 

 

六花「良く来たな、凸守よ」

 

 

 と、正座して目を瞑ったまま、六花は早苗に話しかける。しかし、明らかにいつもの六花と区長や雰囲気が違っていた。

 

 

六花?「我々の名前は、暗黒の化身ダーク六花。この小鳥遊六花の中に潜みて、全ての出番を奪う者なり」

 

 

早苗「マ、マスター?」

 

六花?「マスターではない! 今からダーク六花と呼ぶのだ、凸守早苗!」

 

 

早苗「りょ、了解なのです!」

 

 

 銀杏祭、変なところで物語が可笑しな展開を進めていた。

 

 

【妄想・・・?】

誠「言わなきゃお前のある事、無い事ばらしてやる!」

 

 

 そんな一色誠の言葉で自らの思いを誠に吐露してしまった勇太。勇太の頭は恥ずかしさに満ちていた。

 

 

誠「それにしてもラッキーだよな。小鳥遊さんと言えば、カワイ娘ちゃん選手権でも4位の実力の持ち主だもんな。そんな娘と……」

 

 

勇太「そんな娘と?」

 

 

誠「いずれそんな娘と……」

 

 

 そう言いながら、勇太は妄想を巡らせる。

 

 

六花「ユウタ。私は残念ながら肉体的接触に関しての、経験はない……」

 

 

勇太「残念ながら、俺もない!」

 

 

と言い切り、勇太はその六花の細い腰に手を当て、ベッドに押し倒そうとして、

 

 

樟葉?「何、シテルノ? オ兄チャン? オ兄チャンは妹デアル樟葉ト結バレル運命ナンダヨ?」

 

 

勇太「う、うわー!」

 

 

 そう言って、壁を突き破って現れた、巨大な中華包丁を持った樟葉に驚き、声を上げる。

 

 

勇太「なんだったんだ、今のは……」

 

 

誠「そんな娘と……! いずれ女王様プレイを……!」

 

 

【契約・・・?】

 勇太はダーク化したダーク六花を連れて、告白しようと場所を探していた。そして風で吹き飛ばされた傘を取りに、橋の下へと来ていた。

 

 

勇太「良かったな―――――――、下が川の所じゃなくて」

 

 

ダーク六花「……う、うん」

 

 

 と、ダーク六花は小さく頷く。が、心の中では、

 

 

ダーク六花(本物のユウタと話す日が来るなんて! 超嬉しいよー! わ、私、心臓ばくばくだよ! やばいよ、ダークなのにホーリーと化しちゃうよ! どうしよー!)

 

 

 凄い乙女的な思考回路をしていた。

 はぁー、とダーク六花は声を出す。

 

 

勇太「どうした?」

 

 

ダーク六花「光が……。光が……走ってる」

 

 

 と、ダーク六花の言う先には、光り輝く橋が出来ていた。

 

 

ダーク六花(よ、よし! これで告白の準備はばっちし! あ、あとは私の思いをユウタに伝えるだけ! 表の六花は、恋人関係なんかになろうとしていたけれども、私はそんな甘ったれた関係なんかにはならないんだから!

 ダーク六花の真骨頂を見せてやるんだから!)

 

 

 だから、ダーク六花。凄い乙女思考である。

 

 

勇太「六花……」

 

 

ダーク六花「私、ユウタの事が好き」

 

 

勇太「えっ!」

 

 

 振り向いて傘で顔を隠しながら、ダーク六花は再び勇太に思いを告げる。

 

 

ダーク六花「私、ユウタが、好き!」

 

 

勇太「……。ま、待て! 俺が先だろ!」

 

 

ダーク六花「ダメ。邪王真眼によって、先は私と定められている」

 

 

勇太「俺はダークフレイムマスターなんだろ!」

 

 

 と、勇太がカッコよく言うのを見て、

 

 

ダーク六花(あぅ……! やっぱり生のユウタは、かっこよすぎるよ! け、けどダメ! ここで意識を強く持つのよ、私! 私の目的を達成するためにも! ここで意識を飛んで、主人格に意識を渡しちゃダメなんだから!)

 

 

ダーク六花「邪王真眼は最強。……そして、これからはこの最強はあなたの物」

 

 

勇太「……ん?」

 

 

 ここでさすがの勇太も可笑しいと思い始めた。

 さっきから六花の様子は少し変だった。いつも以上にきょろきょろと小動物っぽくしていたし、道を歩く時も飼い主と歩く犬を見て感動してたり、

 

 

勇太(ま、まさかこいつ!)

 

 

ダーク六花「ユウタ……。私を、あなたの奴隷にしてください……」

 

 

 ダーク六花。

 特徴、奴隷願望あり。

 

 

【食い違い・・・?】

 勇太は小鳥遊六花の姉、小鳥遊十花に連れられて近くのファミレスへと来ていた。

 先程、ついうっかり場の流れに乗せて主従契約を結んでしまった勇太はと言うと、気が気でなかった。だって、いきなり女子高生が鞄から首輪を取り出して、「わ、私に付けて!」と迫ってくるなんて、少々予想外だったからである。

 十花は勇太に手紙を見せる。外国の手紙である。

 

 

十花「イタリアの本店からだ。修行に来ないかと誘われた。断る理由はない」

 

 

勇太「本当に凄い人だったんですね……」

 

 

 と、勇太は素直に感心する。十花に対する印象は、料理が上手いのとお玉の扱いが上手いのと、それから妙におままごとがリアリティのある存在であると言う事しか思っていない勇太にとって、凄く新鮮に思えた。

 

 

十花「疑ってたのか?」

 

 

勇太「あっ、いや!」

 

 

明らかに失言をしてしまったと思い、慌てて訂正に入る勇太。

 

 

十花「ふっ……。まぁ、良い」

 

 

勇太「でも良かったじゃないですか。きっと六花も――――――」

 

 

 と、言いかけて勇太は先程の奇妙な発言をした六花の事を思い出す。

 

 

十花「分かるな?」

 

 

 いえ、おそらく十花さんと俺の考えている事は違います、と心の中で思う勇太であった。

 

 

【服装・・・?】

十花「頼む! なんとかしてくれ! お前が言えば、きっと聞く! まともになれって、お前が言えば!」

 

 

と、勇太の頭の中ではそんな事が頭に浮かんでいた。

ちなみにその時は、「そ、そうですね……」としか言えなかった。本当にあの六花ならば聞きそうな感じがしたからである。

 と、中二病時代のダークフレイムマスターの服に着替えながらそう思う勇太。

 そんな事を考えているうちに、六花が勇太の前に現れ、

 

 

勇太「……って、なんだ! その恰好は!」

 

 

 そして、その恰好に驚いた。

 六花の着ている服は、身体のスタイルを強調するような黒い服、そして首には錠前付きの赤い首輪のような物を付けている。まるで奴隷みたいである。

 

 

ダーク六花「どう? この奴隷キャラのコスプレ?」

 

 

勇太「止めろー! 今すぐ止めろ!」

 

 

 と、勇太は言っていた。


 
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