No.511400

中二病でも変である 8

アッキさん

【注意】これは『中二病でも恋がしたい!』第8話、『二人だけの・・・逃避行(エグザイル)』のパロディネタです。
未見の人はネタバレな可能性もあるので気を付けてください。


『中二病でも恋がしたい!』の二次創作作品! 皆さんもどうかごゆるりとご堪能あれ!

2012-11-23 15:35:12 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:817   閲覧ユーザー数:802

【注意】これは『中二病でも恋がしたい!』第8話、『二人だけの・・・逃避行(エグザイル)』のパロディネタです。

未見の人はネタバレな可能性もあるので気を付けてください。

 

 

【ケルベロス・・・?】

小鳥遊六花を追って富樫勇太が必死で自転車を動かしていた頃、丹生谷森夏、凸守早苗、五月七日くみん、それに一色誠の4人は海で花火をしていた。

早苗は手に火のついたマッチを持った状態で、怪しく笑う。

 

 

早苗「フフフ……。遂に暗黒竜が放たれる時が来た、デス!」

 

 

そう言って早苗は花火に火を付ける。そして逃げようとする時、自身の長いツインテールに躓き、倒れてしまう。

 

 

早苗「なっ……! ま、待つデス! Oh,No~!」

 

 

早苗の言葉も空しく、花火は天高く昇って行き、火花が早苗の太陽に焼けきった身体に当たっていき、早苗は「熱いデス! そして痛いデス!」と悶え苦しんでいる。

 

 

森夏「……何、やってんのよ」

 

 

そんな早苗を冷ややかな目で見つめる森夏だったが、近くに六花の家で飼われている犬、ケルベロスが舌を出して森夏を見ている。

 

 

森夏「来たわね~……」

 

 

そう言って森夏は六花の家から借りてきた骨のおもちゃを取り出す。これで自分に付き纏うこの犬、ケルベロスを追っ払おうと言うのが、森夏の考えた作戦である。

 

 

森夏「ほ~れ、ほれほれ。行くわよ~! そ~れ!」

 

 

と、森夏の投げた骨は真っ直ぐ飛んで行かず、早苗の頭に当たる。

 

 

早苗「あぅ……! 偽モリサマーはノーコンなのデース。そして私は……平行世界の戦士との邂逅を……」

 

 

ガクッ、と倒れる早苗。

 

 

森夏「い、良いでしょ! さぁ、取りに行きな……」

 

 

しかし、森夏が言い切る事は出来なかった。何せ、ケルベロスの口には、さっき投げた骨よりも重そうな鉄アレイが咥えられていたからである。

 

 

森夏「……これであの中坊を亡き者に?」

 

早苗「怖い事、言うなデス!」

 

 

早苗は身の危険を感じて、飛び上がったのであった。

 

 

【戦士・・・?】

電車の中で良い雰囲気になる六花と勇太の2人。そしてダークフレイムマスターの話を聞いて頭を抑え込む勇太。頭を手に添えながら、六花の方を向く勇太。

 

 

六花「大丈夫? 管理局の妨害?」

 

 

勇太「……いや。それよりお前さ……」

 

 

六花「目があった」

 

 

六花の言葉に変な言葉をあげる勇太。そして窓、正確には窓に映る六花の姿と、その横に立つ黒い仮面の男の姿。

 

 

黒い仮面の男「我が名はゼロ。黒の騎士団を率いて、ブリタニア帝国に戦争を……」

 

 

六花「何、これ……?」

 

 

勇太「さぁ……?」

 

 

勇太と六花に、平行世界の戦士が声をかけていた。

 

 

【統計・・・?】

誰もいない富樫家で2人きりになった勇太と六花。昔、勇太が中二病だった頃に使っていたアイテムで感動を覚えたりした中、勇太と六花はコンビニに行く事になったのであった。

コンビニで食べ物を購入した2人は夜道を2人、歩いて行く。そしてベンチに座って食べ物を食べていく2人。

 

 

勇太「本当にこんなので良いのか?」

 

 

と、勇太は六花の手にかつおのおにぎりを置く。

 

 

六花「学校で勇太が74回食べているのを見て、前から構造が気になっていた」

 

 

勇太「何、その統計……」

 

 

嘘だよな~、と思いつつ勇太は六花に「あはは……」と笑いかける。

 

 

六花「ここをパージして、表皮を分離する……」

 

 

勇太「両側を持って引っ張るんだ」

 

 

あまりにも六花が慣れていなかったため、勇太が横から手伝う。六花はその姿を見て、感心したかのように言う。

 

 

六花「う~む、おいしい」

 

 

勇太「十花さんが見たら怒りそうだな……。ほれ、からあげもあるぞ?」

 

 

勇太は六花にからあげを与える。その光景はまさしく子に餌をやる親の姿である。

 

 

六花「う~む、乙な味」

 

 

勇太「どんな味だよ……」

 

 

と言うと、六花はぱくぱくと食べて、「これが勇太が食べるかつお味のおにぎりの味……。ここは1位のシーチキンと、2位のカツサンドも食べたかったが仕方ない……。敵はまた今度知ろう」と言っていた。それがどう言う意味なのか、勇太は知らなかった。

まさか六花がこれよりも美味しい物を作って勇太を胃から自らの手中に収めようとしている事なんて、知るはずもなかったのである。

 

 

六花は

 

 

六花「帰りたくない! 月の光を浴びていく!」

 

 

と言ってとことこと歩いて行った。勇太は歩いていると、誠から連絡が入った。どうしたのだろうと勇太は電話を取る。

 

 

誠『どうしよう、勇太! くみん先輩が俺の事を罵ったり、殴ったりしないんだが!』

 

 

勇太「……」

 

 

勇太は無言で電話を切った。

 

 

【ライバル・・・?】

六花に恋心なんて物は理解出来ないだろうな、と思いつつも六花の事が気になり始めた勇太。そしてそんな事あるはずないとすぐさま否定した勇太は、六花をぬいぐるみの沢山ある夢葉の部屋で寝かせる。

 

 

勇太「じゃあ、切るぞ」

 

 

六花「夜は邪王真眼が活性化する時―――――。既に……」

 

 

勇太「良いから寝ろ!」

 

 

と言って勇太は電気を消して扉を閉める。しかし六花はTVを見ており、帰って変な雰囲気になったまま手に謎の五芳星を描かれた勇太はベッドで横になる。

 

 

そしてその頃、六花は夢葉の部屋と間違って、葛葉の部屋へと来ていた。

樟葉の部屋は天井や床に勇太の写真が張り付けられており、何故か勇太の匂いがする勇太そっくりの等身大の人形が置いてある。

 

 

六花「ドキドキする……!」

 

 

樟葉?【誰……? 私のお兄ちゃんルームに無断で侵入した不届き者は……】

 

 

六花「誰……!?」

 

 

そしてその夜、六花は樟葉の部屋で樟葉の生霊と、人知れず戦いを繰り広げていた。


 
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