No.497546

恋姫†無双~魏伝アフター御遣い再び~

カノさん

第15話です

更新が大幅に遅れ、すみません。

では、どうぞ~

2012-10-18 18:13:31 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:7419   閲覧ユーザー数:6245

 

 

第15話~変わりゆくモノ・・・~

 

 

 

 

~道場~

 

 

一刀「裏の・・・北郷流?」

 

 

剣「そうじゃ」

 

 

ゴクッ

 

 

一刀は唾を飲み込む・・・

 

 

剣「それは・・・」

 

 

ガラガラ・・・

 

 

 

 

???「お祖父さん、兄さん、朝食だよ」

 

 

剣「ん?もうそんな時間か?」

 

 

先程までの重い空気は無い・・・

 

 

一刀「わかったよ。ありがとう刃流」

 

 

笑顔で礼を言う一刀

 

 

刃流「////さ、先に行ってるから!」

 

 

刃流(はる)と呼ばれ、一刀の笑顔を見て顔を赤くしたのは、妹の北郷刃流である

 

 

一刀(種馬)の笑顔は妹にも有効のようだ・・・

 

 

剣「・・・続きは後でじゃ」

 

 

一刀「・・・わかった」

 

 

二人は、すれ違いざまに小声で話し、家に向かった

 

 

 

 

~居間~

 

 

居間に入るとスーツで新聞を読む刃が居た

 

 

一刀「おはよう、父さん」

 

 

刃「おはよう一刀。今日も朝から修行か?」

 

 

一刀「うん、継続は力なりってね」

 

 

刃「そうか。あ、父さんおはようございます。」

 

 

少し遅れて、剣が来た

 

 

剣「うむ」

 

 

刃「一刀の修行はどうですか?」

 

 

剣「もう儂より遥かに強いわい」

 

 

刃「そこまでですか・・・、そろそろですか?」

 

 

剣「・・・あぁ、今日話す・・・」

 

 

刃「そう、ですか・・・」

 

 

空気が重くなる・・・

 

 

一刀(・・・なんだろう?裏の北郷流って・・・)

 

 

一刀はただならぬ空気を感じていた・・・

 

 

その時・・・

 

 

 

 

一美「一刀ぉ!朝食運ぶの手伝ってぇ!」

 

 

台所から声がする

 

 

一刀「わかった。今行くよ!」

 

 

一刀は、その場を後にした

 

 

 

 

剣「では、いただくとするかの。・・・いただきます。」

 

 

一同「「「「いただきます」」」」

 

 

剣「一刀、今日は大学は何時までじゃ?」

 

 

一刀「う~ん、今日は午前で終わりだから昼を食べたら帰ってくる予定」

 

 

剣「今日は身体を休ませる為に休みじゃ。話があるから夜に道場へ来なさい・・・」

 

 

一刀「・・・わかった」

 

 

刃&一美「・・・・・・」

 

 

刃は沈黙し、一美は剣と刃の雰囲気から理解したようだ・・・

 

 

刃流「・・・?」

 

 

TVを見ながら朝食を食べていたを刃流も、いつもと違う雰囲気に気付いたようだ

 

 

刃流「どうしたの?朝から皆暗いよ?」

 

 

一刀「・・・ん?何でもないよ。あ、刃流醤油取ってくれ」

 

 

刃流「ハイ」

 

 

一刀「ん、サンキュ」

 

 

一刀が話を逸らし、いつもの朝食の雰囲気に戻った

 

 

 

 

~フランチェスカ大学~

 

 

一刀「ふぅ、今日も暑いな・・・」

 

 

一刀は、大学の道を歩きながら空を見上げながら呟いた

 

 

???「かずぴ~、おはようさん」

 

 

一刀「おう、及川。今日も暑いな」

 

 

及川「そうやな~。あ、かずぴ~今日、講義昼までやから遊びに行かへん?」

 

 

一刀「ん?いいぞ?」

 

 

及川「あ~、やっぱ無理か~・・・って、ええの!?いっつも、修行あるから無理って言ってるのに!?」

 

 

一刀「今日休み。夜までには帰らなきゃいけないけどな」

 

 

及川「・・・・・・」

 

 

及川は身体を震わせ・・・

 

 

 

 

一刀「ん?どうした?及・・・」

 

 

及川「やったでー!久々にかずぴ~と遊びに行ける!」

 

 

叫んだ。

 

 

一刀「叫ぶな!このバカ!」

 

 

ゴンッ!

 

 

及川の頭を軽く殴る

 

 

及川「いっっった~。だってしょうがないやん。かずぴ~この三年間、い~っつも修行修行で遊びに誘っても断ってたやんか?」

 

 

一刀「・・・そうだっけ?」

 

 

及川「せや。だから、嬉しゅうてついな(笑)」

 

 

一刀「・・・そっか」

 

 

及川「ほな、飯食ったら・・・」

 

 

トゥルルルルル、トゥルルルルル・・・

 

 

及川「ん?ワイや。スマン、先に行って席取っといてや」

 

 

一刀「了解」

 

 

一刀は手を振り、その場から離れた

 

 

 

 

~及川Side~

 

 

及川「・・・・・・」

 

 

及川は一刀が居なくなったのを確認すると・・・

 

 

ピッ

 

 

及川「・・・ワイや」

 

 

及川は、いつもと違う雰囲気を纏い応える・・・

 

 

???「・・・佑様、花音(かのん)ですが・・・」

 

 

及川「わかっとるわ。用件はなんや?」

 

 

声の主は、女性のようだが、いつもとは対応が違う・・・

 

 

花音「・・・依頼です」

 

 

ピクッ

 

 

及川は眉を潜めた

 

 

及川「・・・いつまでや?」

 

 

花音「今夜から三日以内です。対象が滞在中に頼みたいとの事です。」

 

 

及川「・・・わかった。詳細はメールで送れ。・・・あと、あんま大学居るときにかけてくるなや・・・」

 

 

及川は怒気を込めて言う・・・

 

 

花音「す、すみませんでした・・・」

 

 

及川「じゃあな・・・」

 

 

ブチッ

 

 

乱暴に通話を切る

 

 

及川「・・・・・・ふぅ」

 

 

及川は息を吐くと・・・

 

 

及川「さてと・・・」

 

 

タタタタタッ

 

 

いつもの雰囲気に戻り、一刀の待つ教室へと向かって行った・・・

 

 

 

 

いつもと変わらないと思っている日常の中で・・・

 

 

一刀はいつもと変わらず過ごしていく・・・

 

 

しかし、日常の中に小さな波紋が少しずつ広がっている事を・・・

 

 

一刀はまだ知らない・・・

 

 


 
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