第16話~平穏な時間を・・・~
~講堂~
キーンコーンカーンコーン・・・・・・
講師「では、本日はこれまで」
及川「よっしゃー!終わったでー!」
一刀「騒ぐな、この馬鹿!」
ゴン!
一刀は授業が終わり、テンションの高い馬鹿(及川)の脳天にゲンコツを入れた
及川「っつ~~~」
一刀「ったく」
一刀は呆れながらバカ(及川)を見る
一刀「んで?飯どこで食う?」
及川「そうやな~、ブラつきながら適当に決めようや」
及川は頭を押さえながら、いつもと変わらずに応えた
一刀「了解。じゃあ、行くか」
二人は、雑談しながら講堂を出て行った
~街中~
及川「かずぴ~、何か食べたいもんとかあるん?」
一刀「う~ん、特には無いなぁ。」
及川「じゃあ、この間見付けた美味いラーメン屋があるんや!そこでえぇか?」
一刀「ん、OK」
及川「ほな、こっちや」
~ラーメン屋~
店主「いらっしゃい!」
及川「かずぴ~、ラーメンと餃子、あと炒飯でええか?」
一刀「あぁ」
及川「おっちゃん!ラーメン二つに餃子二つ。あと炒飯二つね!」
店主「あいよ!」
一刀「それで?これからどうする?」
及川「そうやな~・・・、あっ!」
及川は何か思い出したかのようにポケットを探り出した
一刀「ん?」
及川「そういえば今、三国志の時代の展覧会を近くでやってるやんか?」
一刀「・・・あぁ」
一刀は、ふと魏の皆の事を思い出してしまった・・・
及川「でな、知り合いからそこの入場券もらったんやけど行かへん?ほら、かずぴ~三国志好きやん?」
一刀「いや、なんで俺が三国志好きなんだ?」
及川「・・・気付いてないと思っとるん?」
一刀「!?」
ゴクッ・・・
一刀は及川の言葉に驚き、息を飲む・・・
及川「かずぴ~、学生の時に一週間くらい居なくなった時あったやろ?」
一刀「・・・あぁ」
及川「あの後やったかな?しばらく三国志時代の事かなり調べとったよな?」
一刀は、こっちの世界に帰ってきてからは修行とあっちの世界に帰る方法を探していた。しかし、手がかりが全く無く、以前ほどがむしゃらには調べてはいない・・・
一刀「・・・あぁ」
一刀は、冷静さを保ちつつ応える・・・
及川「・・・だからや」
一刀「え・・・」
一刀は、及川の言葉に驚いた・・・
及川「何があったかは知らんし、何を調べとるかも知らんけど・・・なんや、必死になって調べとるかずぴ~は、正直見てられんかったわ・・・」
一刀「・・・・・・」
及川の言葉に無言になる・・・
及川「せやから・・・かな?」
一刀「及川・・・」
及川「まぁ、ワイは事情よう知らんけど・・・少しは役に立つやろ?」
一刀「・・・・・・」
一刀は、改めてコイツといれた事を感謝した・・・
一時期は、修行とあの世界に帰る方法を探す為に友人からの誘いを全て断り、皆離れていった・・・
けど、及川だけは違った・・・
及川だけは、他の友人達が離れていく中でも俺を誘ってきた・・・
あまりにしつこく誘ってきて、キツイ事を言ったりもした・・・
けれど、コイツは・・・
一刀「おい・・・」
一刀は及川の名前を呼ぼうとした時・・・
店主「へい!おまちどう!」
及川「きたきた~♪かずぴ~、はよ食べようや?」
一刀「・・・あぁ」
一刀は言いかけた言葉を飲み込み、食事を始めた・・・
~夕方~
及川「あ~、遊んだわ~」
及川は満足げに話す
一刀「ホントにな・・・、少し疲れたな」
一刀は疲れた顔をしながら話した
及川「なんや~?なさっけないで~かずぴ~」
一刀「・・・だけど、久々に楽しかったよ」
及川「楽しめたなら良かったわ~。また、一緒に遊ぼうや」
一刀「・・・だな。また今度な」
二人は、互いの顔を見て笑いながら話していた・・・・
トゥルルルルル、トゥルルルルル・・・
及川「ん?スマンな、かずぴ~。コレからや」
及川はニヤけながら小指を立てながら話す
一刀「そうか。じゃあ、ここでな」
及川「あいよ。ほな、また明日な~」
一刀は背を向け、手を振りながら帰路に着いた
~及川Side~
及川「・・・なんや、花音」
及川の雰囲気が変わる・・・
花音「すみません佑様。緊急事態です。」
及川「・・・なんや?」
花音「明日の朝には・・・」
及川「なんやと?」
花音「ですので、本日中に・・・」
及川「・・・わかった。これから向かう。」
花音「私もこれから向かいます」
及川「・・・わかった。じゃあ、例のトコでな」
花音「はい、では」
ピッ
及川「・・・・・・」
及川は空を見上げる・・・
及川「・・・えぇ月や」
空には月が出ていた・・・
及川「かずぴ~・・・」
そう呟くと及川は闇の中に消えていった・・・
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年末年始忙しくて・・・
もう忘れられてるかな?
まってくれていた人お待たせしましたm(_ _)m