No.183629

TINAMI 学園祭~超霊感青年と優しいお兄さんと、時々「鬼」すら「畏」怖する魔王「様」~

タンデムさん

ちわっす!
タンデムです!
ジョージさんに続きまして、リレー小説を投稿させて頂きますっす!
遅くなって申し訳ありません!
自分の小説書かずに、なんでこんな大イベントに参加してるんだろorz

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2010-11-09 23:15:54 投稿 / 全20ページ    総閲覧数:10830   閲覧ユーザー数:7587

学園内の屋上。

そこで、天へと昇ってゆく一筋の淡い光の群れがあった。

それは決して、普通の人が見えるモノでは無いモノで、

浄化の光、昇天、成仏した魂などと一般的に言われているものだった。

だが、それを人知れず見送った一人の青年がいた。

 

「やれやれ、こういう日くらい、お前達には出ないで欲しいんだけどなぁ」

 

そう言って、青年は自分のバッグを抱え、ゆっくりと屋上を後にするため、扉をあけた。

 

彼こそが、この物語の主人公の一人、タンデム=A=創作(つくさ)、愛称タンデム。

父がフランス人、母が日本人の至極普通のハーフ日本人に見えるが、母の血を色濃く受け継ぎ異能を持っている。

その異能とは、普通の人には見えない半透明な人影とか、空に浮く生首とが見えたり、

普通の人には聞こえ無い声が、聞こえたり、

世間一般に妖怪と言われる類の友達や彼女がいたり、

その半透明な人影とかに触れられて、

『成仏しろ』と祈りながら触るだけで、

そいつを極楽浄土まで案内することができる。

所謂、超霊能力を持っている。

 

ちなみに、彼は九尾の妖狐の玖妖ちゃん(超美少女)と、

彼女の母の玉藻さん(超美女)に引っ張りだこと言う生活を送っている。

(……俺の分身、○ねばいいのに)

 

「こんな所に居るなんて……こんな日に、浄霊ですか、タンデムくん?」

「あ、龍ちゃん」

 

ドアを開けた瞬間、不意に掛けられた声に彼は少しびっくりしたが、声の主を見て納得したような声をした。

 

「うん、老ちゃんの張った結界から、出られなくなっていたからね。 僕の力なら、解放できると思ったから」

「クスッ……そうですか。 それは良い事をしましたね」

 

そう言って彼は、笑った。

彼の名は、曹朋 錬鳳と言い、真名を龍翠と言うこの物語のもう一人の主人公。

美女と間違われるほどで、美しいエメラルドグリーンの髪の青年だ。

この物語では、TINAMI学園の教師をしており、担当は国語で恋姫組の副担任にして、料理部の顧問もしている。

曹という性からわかるように、彼は曹操こと華琳の関係者で、義兄に当たる人物だ。

この世界では、彼は北郷一刀の事を気に入っており、何かと彼と妹をくっ付け様と画策している。

万人に優しく甘い物に目が無い、そして可愛いと思ったものを直ぐに抱きしめてしまう、

と言った性格のせいかよく『男の娘先生』など言われている。

本人は慣れたようで、あんまりそんな事は気にしていないし、華琳もそんな兄を気に入っているようだ。

しかも、一度恋姫組の雪蓮先生が彼にふざけて女物の服上下をプレゼントしたところ、

彼も悪ふざけでその噂に則って、胸パッドまで使って完全に女装をした事があり、

その時は、学園の女性陣の殆どが本気で渇望と嫉妬で、そして雪蓮先生に対して怒り狂った一日だった。

本人は、ほんの茶目っ気の心算であるらしいが――。

ただ、その優しく茶目っ気のある性格の裏で、

学園内で実しやかに囁かれているのが、彼を怒らしてはいけないということだ。

彼を怒らせた場合、数日間~数週間の間、悪夢に魘され例え様の無い恐怖に陥り、

それが過ぎるとなぜか記憶が抜け落ち、性格が180度変わったり、悪人が善人になるという。

事実、彼と古くから知り合いの貂蝉先生と卑弥呼先生は怒った彼を見て

 

「ん~、あんなの初めて見たわねん。 違う外史で闘った、すーぱ◦さいや人達も素足で逃げ出すわねん。

え? 闘いかって? いやよぉ! あちしは絶対に、戦いたくないわん! 負けるの目に見えてる・も・の!」

 

「うむ、儂が見た時は、ある外史に連れて行った時でな。

その外史の中で結構長い事監視をしていたんだが、『でびるがんだむ細―』が逃げ出したのは初めて見たのう。

なに?闘いたいかだと? ばっかもん! あんなのと絶対、闘いたくはないわい!」

 

こう言葉を残したという。

早い話が、怒らさないことが賢明と言う事だ。

ちなみに、彼もリア充。

 

「さ、何時までもこんな所に居ないで、一刀君の所に行こう」

「そうですね。 冷やかしも兼ねて行きましょうか」

 

そう言って、二人は、一刀と女の子達が練習している部屋に向かった。

「めめしきゅて めめしきゅて めめしきゅて ちゅらいよぉぉ♪♪」

 

扉越しに聞こえてきた、可愛らしい声にタンデムは反応した。

 

「此処みたいだね。 お~っす、一刀~! 冷やかしに来たよ~」

「やぁ、義弟(おとうと)君、僕も一緒に練習を見に来ましたよ。

そう言えば、華琳との子作りは励んでますか? 僕は出来れば姪っ子が先に見たいんですが……」

「……とりあえず先生、教師が不純異性交遊を推奨するって、如何突っ込めばいいんすか?」

 

一刀達が練習している部屋を訪問して、龍翠の開口一番にげんなりと突っ込みを入れた。

 

「大丈夫です! 愛さえあればっ!」

「あぁ……もういいっす。 んで、タンデム見てくのか?」

 

拳を握って、訳の分からない自説を力説する龍翠に一刀は、もう諦めた様でタンデムに話を振った。

 

「うん。 本番も見るけど、やっぱり練習も見ておきたいからね。

そう言えば、他の娘たちは、何しているの? 特に、詠ちゃんと音々音ちゃんの二人」

 

そう言って、タンデムは女性陣の方を見る。

 

「♪♪~~もちょカレこりょちゅ♪♪」

「……ま、負けたわ」

「神なのです、神の降臨なのです……」

「すごいよ、ちび焔耶ちゃん!」

 

簡単に言うと、ちび焔耶ちゃんが歌っていて、そのすぐ側で月はニコニコ笑って、

ちび焔耶ちゃんに拍手を送り、詠と音々音はorzな感じになっていた。

 

「聞かないでやってくれ。 ちょっと今、自身損失中なんだ」

 

そう言って、一刀は彼女達から目をそらした。

 

『こちら風紀委員長の南華老仙です』

「ん?」

「この声は老仙君?」

 

と、和気あいあいとしていると不意に放送で、老仙の声が聞こえてきた。

 

『生徒および先生方にご報告しなければならない事があります。

一部の人はご存知かもしれませんが昨日侵入し悪行を繰り返していた「ヒトヤ犬」が再び現れました。

既に一部の風紀委員が捕獲に動いてますが既に璃々チャン'sの下着が盗まれるなどの被害が発生。

しかもこのヒトヤ犬は小さい頃焔耶さんを襲い焔耶さんの犬嫌いの原因になった犬である事も判明。

風紀委員及び一般生徒もすぐにヒトヤ犬を追ってください。

捕まえれない場合罰として、

君達の部屋の合鍵を新任の貂蝉先生と卑弥呼先生にお渡しするのでそのつもりでいる様に以上』

 

おおおおおぉぉ-----っ!

 

放送が、学校中に響いた後暑苦しい雄叫びが聞こえた。

 

「うわー。 生徒の皆さん可哀想っすねぇ……」

「い、いや君も生徒でしょう?」

「……どんだけ暢気なんだよおまえは」

とんでもない放送の内容を聴いたにもかかわらず、暢気にそう会話をしていた。

タンデムとしては、別に彼らに合鍵を渡されようと玉藻や玖妖がいるので、簡単に撃退できるため、

一向に構わないんだが自称フェミニストでもあるため、女の子に被害が出ると聞いてを黙っては居られなかった。

 

「はぁ、しかたない。 じゃ、行こうか龍ちゃん」

「えぇ……なんで僕まで……」

 

タンデムの話を聞いて、教師である自分がなんで面倒くさいと言う表情をした。

 

「老ちゃんの話聞いてなかったの?

『捕まえれない場合罰として、君達の部屋の合鍵を、

新任の貂蝉先生と卑弥呼先生にお渡しするので、そのつもりでいる様に』 って言ってたじゃん。

一君も『一般生徒』って、カテゴリーに一応、含まれるんじゃない?

でも、一君はバンドの練習で此処は動けないだろうし、僕もどっちかと言うと非力な方だし。

もし捕まえられなかったら、一刀君の部屋の鍵もわたるんだよ?

しかも、特に貂蝉さんなんて、嬉々として一君の貞操狙ってたし……」

「さぁ! 行きますよ、タンデム君!!」

 

先ほどまでの無気力さから打って変って、物凄いやる気を出して扉の方に向かっていた。

その陰で、一刀は冷や汗を垂らしながらも、ホッと胸をなでおろした。

普通はその立場は、一刀のはずなのだが、龍翠不思議な脳内回路では、

『可愛い義弟の一刀の危機は兄が救わねばなりません!』

という状態だったのだ。

 

「はいはい。 じゃぁ行こうか」

 

そう言って、二人の青年は出て行った。

この話は、少し特異な能力を持った青年達の物語である。

 

 

TINAMI 学園祭

~超霊感青年と優しいお兄さんと、時々「鬼」すら「畏」怖する魔王「様」~

「さて、とは言ったもののどうしましょうか」

 

意気込んで出たは良いが、ヒトヤ犬なるモノの姿も、居場所も今は掴めていない。

 

「ん~、大丈夫じゃない? 僕も一緒だし」

 

だが、龍翠の言葉にタンデムは相変わらず、呑気にそう帰した。

そんな彼を見て龍翠ははぁとため息一つ吐き、言い聞かせるように口を開く。

 

「あのですね、眼の前に探し物があれば誰だって探しはしませんよ?

でもですね、そのものすら分からず、当てもなくこの広い学園内をずっと探すだなんて僕はいやですよ?」

「大丈夫大丈夫。 それにそんなの僕だっていやだよ。

第一、僕そんな体力なんて無いし……あ、情報源見っけ。 龍ちゃんちょっと待ってて」

「え? タンデム君? ちょっと、何処行くの?」

 

話をしていると、急にタンデムが廊下の隅のほうに歩いていき、そしてある場所でかがんでほほ笑んだ。

 

「やぁ。 あはは、びっくりした?」

 

そして、一人で会話をしだした。

彼を知らない人が見たら、こいつ頭イッてるんじゃね? と思うだろう。

だが、龍翠は知っていた。

彼が今人ならざるモノと、骸と別れた惑える魂と話しているのを--。

 

「うん、うん。 そうか、あ、そうだ。

あのね、僕、実はヒトヤ犬って言うの探してるんだけど……。

あ、知っている? そう、ここ行ったところに?

ありがとう、もうちょっと話していたいけど僕行かなくちゃいけないし、君も逝かないとね」

 

ひとしきり話をすると、タンデムはそう言って、手を差し出した。

気のせいか、龍翠にはその掌には、温かな光が宿っているように見えた。

手を差し出したその顔は、とても穏やかな慈愛に満ちた笑みを浮かべていた。

 

「さぁ、この手を握って。 大丈夫、怖く無いから。

そうゆっくり……うん、偉いよ、よく頑張った。

え? あはは、わかった、向こうで逢ったら、僕を口説いてごらん、そしたらなってあげてもいいよ?

うん、じゃ、今度は向こうの世界で--」

 

そう言って、タンデムは何かを優しくつかむ動作をすると、

そのまま立ち上がり、その手を上へ伸ばす。

完全に立ち上がると、ゆっくりと手を離し、

何もない空間に笑いかけ、ゆっくりとした動作で龍翠の元に戻ってきた。

 

「なるほど、確かにこれなら心配ないかもですね」

「ね? 大丈夫だったでしょ? でも、まさか三歳の女の子に口説かれるとは思わなかったけどね」

 

タンデムが龍翠の元に戻ってくると、そう言って苦笑を浮かべた。

そして、龍翠は彼がなぜあんなにも呑気に構えていたのわかった。

タンデムには、彼の母親から受け継ぐ超霊能力がある。

それゆえ、昼間は隠れていて出てこない浮遊霊や、地縛霊、に聞き、ついでに天に昇って貰おうと言う事なのだ。

 

「この学園内だけでも僕は完全に数を把握しきれていないからね。 どこに逃げようと、絶対に見つけられるよ」

「そんなにいるんですか? それは確かに、僕は千里眼を得たにも等しいですね。

ん? ってことは……もしかして、君が毎回のテストで良い点数を取っているのって……」

「さぁ、行こうか!」

「あ、ちょっと待ちなさい!」

 

タンデムは龍翠が言い終わるのを待たずに逃げるように先に歩きだし、龍翠も追いかけるようにしてその場所に向かった。

「ゴシュジンサマゴシュジンサマゴシュジンサマゴシュジンサマ……アハハハハハハハハッ!!」

 

だが二人は、まったく予想にしていなかった。

 

「カズトカズトカズトカズトカズトカズトカズトカズトカズトカズトカズト……アハハハハハハハッ!」

 

まさか、向かった先が恋姫組の近くで、

 

「ホンゴウホンゴウホンゴウホンゴウホンゴウホンゴウホンゴウホンゴウホンゴウ……アハハハハハハッ!」

 

愛紗、蓮華、白蓮の三人がヤンデレ化して、暴れ回っているだなんて。

 

「なんぞkore?」

「タンデム君、動揺のしすぎで発音が無駄に良くなっていますよ」

 

動揺するなという方がおかしい。

うわ言の様に、三人が三人ともが、

自分が呼んでいる北郷一刀の呼び名を頻りに繰り返して、狂ったように笑い出す。

三人ともが美人であるため尚更凄みが出ていて、正直言って恐怖でしかない。

 

「ん? なんだあれ?」

「液体……の様ですね?」

 

よくよく見ると、三人とも何か液体の様なモノが頭にかかっているのを見つけた。

だが、タンデムが言っている‶あれ‶の意味とは異なっていた。

彼の目線の先は、その液体より‶少し上の空間‶にあったのに龍翠は気がついた。

 

「っ!? ……うっわぁ……まずい事になってる」

「どうしたんですか?」

 

そして、突然眼を見開いて驚くような表情をして、額と目を片手で塞いで天を仰いだ。

龍翠は気になって、どうしたのか聞いてみたが、帰ってきたのはよそうだにしない言葉だった。

 

「憑かれてるよ……彼女たち……しかも、もう少しでこのままじゃあ、

彼女たちの感情に引っ張られて、悪霊クラスになっちゃう」

「な、なんですって!?」

 

タンデムの言葉に驚いて、龍翠は顔を彼女たちに向けた。

 

『アハハハハハハハハハッ!!』

 

普段の彼女たちではあり得ない、狂った笑いにそんな裏があるのかと、龍翠は舌打ちをした。

 

「龍ちゃん、浄霊をしたいから、彼女たちを気絶させないように、捕まえてほしいんだけど……出来る?」

「……難しいですね。 『無傷にしかも、気絶させずに抑え込ませる』が条件でしたら、流石に2人が限界ですね」

 

タンデムの出した条件に、龍翠は顔を顰めながらそう言った。

 

憑いている霊を浄霊する場合、一旦その体から、引っぺがさなければならない。

しかも、眠ったり気を失っている状態ではだめなのだ。

それはなぜかと言うと、性格が正反対するほど霊に憑かれた今回の様な場合、

彼女たちの魂に、霊が巻き付いている事が多いのだ。

もし、眠っている状態のままで、霊を引っぺがそうものなら、

その体の魂までも一緒に引っぺがしてしまう事になるのだ。

故に、憑かれた者を気絶させてはならないのだ。

もうひとつ、この方法とは違う霊の魂を無理やり引きちぎる方法があるのだが、

タンデムはこの方法は悪霊にしか使えないため、悪霊になったらこちらに切り替える心算だ。

 

龍翠の言を聞いたタンデムはしばらく考えた後、今度はこう言った。

 

「じゃぁ、しばらく彼女達の相手をして、被害を出さない様には出来る?」

「時間稼ぎ、ですか。 そのくらいでしたら、お安いご用。 1時間はもちます、任せてください!」

 

龍翠は、二度目に出されたタンデムの要望に、任せろと言ってそのまま彼女たちに方に向かって行った。

龍翠が彼女たちの方に向かうのを見ると、タンデムは携帯を取り出し、短縮ダイヤルに電話をかけた。

~某所~

 

 

ヴーン!

ヴーン!

「おい、老仙。 電話なってんぞ?」

「ん? 本当だ。 誰から……タンデム君? どうしたんだろう、(Pi!)はい」

『ちわっす、老ちゃん、実はちょっとまずい事になった』

 

携帯のディスプレイにタンデムの名前があったので、

あのゆったりした言葉が聞けるのかとも思ったが、

声色からして、いつもの彼らしくなく、何やら相当焦った様子だ。

 

「何があったんだい?」

『実は……』

 

タンデムは事の次第を事細かに老仙に話した。

 

『――――ってことなんだ。 今は、龍ちゃんが被害が出ない様にしてくれているけど……時間の問題だよ』

「ちっ! とんでもない事をするやつがいたもんだ。」

 

老仙はタンデムの話を聞いて、顔をしかめて舌打ちをした。

自身が動ければいいのだが、生憎とちび焔耶ちゃんや璃々ちゃんを守らねばならぬし、

結界を維持しているため、戦闘では全く役に立たないだろう。

ましてや、恋姫たちは元は三国の英傑、今の自分ではやられるのがおちだ。

 

「確かに、それは少々拙いな……分かった、風紀委員の腕に覚えのある人たちをそちらに回そう」

『ありがとう。 ごめんね、結界の維持が大変なのにこんなことをお願いしちゃって』

「フッ、構わんよ。 だが、しっかりと浄霊をたのむぞ」

『まっかせて! じゃね!』

 

ブツッ、ツーツーツー……。

 

「どうしたんだ?」

「まずい事になった。 誰かが意図的に恋姫の愛紗、蓮華、白蓮の三人がヤンデレ化したらしい。

しかも、その影響で三人は霊に取り憑かれたという報告が入った」

「……は?」

 

ジョージは老仙の口から出た言葉に、一瞬ポカーンととしてしまった。

 

「マジ?」

「大マジだ。

幸い、この学園の浄霊が出来る者が近くに居たらしく、この報告が来たのだがな。

……もしもし、私だ、すまないが至急恋姫組の方に向かってくれないか?

理由は、少々拙い事になっているからだ、詳しくはそこに居るタンデムに聞いてくれ、じゃあな」

 

Pi!

 

ジョージは、己ん聞き間違えかと思って、老仙に聞き返してしまった。

だが、帰ってきた言葉は物凄く真剣その物。

老仙は携帯を取り出して、風紀委員の一人に電話をかけ、すぐにタンデムの応援に向かうように指示した。

 

「なあ、俺も行った方がいい?」

「そうしてくれると助かる、今はヒトヤ犬騒動で大騒ぎになって居て、

これ以上風紀委員からは人手が出せそうにない。 場所はあの校舎だ」

 

ジョージの頼もしい言葉を聞いて、老仙はある校舎の3階を指差した。

 

「よし! おおおおおるえぇぇぇぇぇにぃぃ! むあぁぁぁかしとけぇぇぇえぇぇっ!!」

 

それを見ると、ジョージはそのまま文字道理ロケットスタートをかました。

途中、空中を走って居たり、ソニックブームが起こって居た様な気がするが、気のせいだろう。

 

「さて、私も一刀君達の元に戻るかな」

 

ジョージを見送った老仙は、そう言って足早にバンドの練習をしている部屋に戻って行った。

『アハハハハハハアハハッ!』

「く! 援軍はまだですか!?」

 

龍翠は遅い援軍にかなり焦れながらも、懸命に三人に被害を出させないようにしていた。

 

「ん? 魂の気配が三つ……そろそろ来る見たい。 龍ちゃん援軍来たよ!」

「! 助かります!」

 

その時、タンデムは此方に近づいてくる魂の気配を三つ感知した。

そして、目視でそれらを確認できるようになって龍翠に、報告した。

 

「Ya--------Ha----------!!」

「タンデム先輩、遅くなって申し訳ありません!」

「うわ、凄い事になってますね……」

 

援軍に来たのは、三人。

一人目は、アロハシャツを着た筋肉ムキムキのグラサンが似合うNiceGuy、峠崎ジョージ。

二人目は、薙刀を構えている髭の似合う青年、関平。

そして三人目は、スターダストがあだ名の青年、須多 大巣斗(すのだ たずと)だ。

 

「三人とも、よく来てくれたね。 実は――」

 

タンデムは、三人に再度説明をした。

説明が終わると、誰がこんな目に彼女達を合わせたんだと三人ともが憤慨していた。

 

「――という事。 とりあえず、皆は龍ちゃんと協力して三人を気絶させずに抑え込んで、後は僕がやるから」

「むあぁぁっかせろぉぉぉぉっ!」

「承りました、先輩! 行くぞ、スターダスト!」

「はぁ~めんどくせえけど、Ok」

 

タンデムの言葉を聞いた三人は、龍翠を援護すべく走って行った。

~某所~

 

 

「ワフッ……(ちくしょう、あのゴリラ野郎。 これでもあたしは女なんだぞ、跡が残ったらどうしてくれるんだ)」

 

一方その頃、恋姫組からほど近いところに件のヒトヤ犬が、荒い息をついていた。

やはり先ほど戦ったジョージの蹴りが今まで響いているようだ。

 

「ワフッ……(流石は『北の西ローランドゴリラ』なんて意味の分からない二つ名を持っているだけはある)」

 

このままでは捕まってしまいかねないので、暫く茂みの中に入って休むことにした。

 

(にぃ……ミつけタ♪)

 

だが、そんな彼女を見る二つの瞳があった。

彼女は、白衣を纏い、深紅の御髪を携えて、ヒトヤ犬の"真横"に立っていた。

にもかかわらず、ヒトヤ犬はなぜ気が付かないか?

答えは簡単、彼女の白衣には光化学迷彩発生装置がつけられており、全く見えない状態なのだ。

彼女こそが、この学園始まっての鬼才、深紅6女史だ。

だが、結構いろいろと危ない実験をしているMad Scientistという噂も立っている。

 

バチャッ!

 

「ワフォっ!?(冷た!? な、なんだ!?)」

 

そして、彼女はヒトヤ犬に向かって自分の持っていた薬をぶちまけた。

 

「ワフォ? ワフーーーっ!!」

「くく……、アハハハハハハハハハアハハハハハハハハハハハ……フヒーヒw」

 

新たな火種は此処に点けられた……。

「タンデム! 蓮華は抑えたぞ!」

「此方も、愛紗ちゃんを抑え込む事が出来ました!」

「先輩! 俺達も白蓮さんを抑え込みました」

「長く持ちそうにないんで、早くお願いします!」

 

戻ってタンデム達の所。

あれから10分ほどで、4人がかりで三人を抑え込んだ。

いや、正確には1分で愛紗は龍翠に抑え込まれた。

残りの9分は、何故か愛紗並に強くなっている白蓮と、蓮華に手を焼いたようだ。

ヤンデレとは、恐ろしいものである。

 

「分かった……」

 

タンデムは三人が抑え込まれると、掌を合わせて胸の前にもって行き、拝むような仕草をした。

 

「我が言の葉を聞きし、者達よ」

『!』

『!』

 

そして、タンデムが口を開くと何故かその声はよく周りに響き渡り、まるで魂に語りかけられているようだった。

それもそのはず、タンデムは本当に魂に向かって語りかけているのだから。

 

「我、汝らを冥途に導かん者也。 我が手取り給い従う者、我、浄土の地を約束せん」

 

そう言って、タンデムは先ほど浄霊した時と同じように、

とても穏やかな慈愛に満ちた笑みを浮かべ、暖かな光の宿った手を差し出した。

 

「さぁ、汝ら我が手を取り給え……!」

 

そして、そう大きな声で言うと、不思議なことが起こった。

 

『あれ? なっ!?』

 

なんと、先ほどまで抵抗していた三人の体から力が抜けおち、三人の体から体のすけた女が出てきたのだ。

四人はしばし驚いて立ち尽くしたが、夫々確保している者達を確認すると、安らかな顔で眠っていた。

 

「そう、偉いよ三人とも。 さぁ、僕の手をとって、うん……逝ってらっしゃい」

 

タンデムの方も三人から抜け出た霊達を確認すると、

その三人の手を両手で優しく握りこみ、天へと差し出す様に両手を掲げた。

その顔は、優しい笑みを浮かべていた。

「いやー、初めてタンデムが浄霊するところに立ちあったわ」

「ホントです、流石は『TINAMI学園の聖母』って言われているだけはありますね」

「いやいや、僕男だから」

「女装します? お貸ししますよ? 前、僕が雪蓮にもらったのですけど……」

「……龍翠先生がそれを言ちゃあ、シャレになんねえと思うんですけど」

 

浄霊が終わった後、5人は愛紗たち三人を保健室に送り、会場の片づけなどを手伝った。

その中で、5人は意気投合して、先ほどの浄霊の話で盛り上がっていた。

 

「にしても凄かったですよ! あの"幽霊が光になって、天に昇って行く所なんて"思わずお祈りしそうになりました!」

「そうそう! おりゃ~思わず"幽霊達と同じように、あの淡い光の宿った先輩の手"を握りそうになったぜ!」

 

中でも、関平と珍しくスターダスト凄く興奮した様子で、それを話していた。

だが、そのおかげで、タンデムは気が付く事が出来た。

 

「!? ちょっと待って! 君達も霊が見えたの!?」

「へ?」

「え、あれって、先輩の力じゃ無かったんすか?」

 

タンデムは、驚きあまり、二人の肩を鷲掴みにしてしまったが、

二人は顔を歪める事等は無かった。

だが、タンデムの言葉に少し驚いた顔をしていた。

 

「二人も同じ!?」

「ああ、俺達も普通に見えたぞ、なぁ龍翠?」

「ええ、確かに」

 

二人の話を聞いて、タンデムは片手で額と目を覆い、天を仰いだ。

 

「嘘だ……どうして、こんな面倒くさいことになるかなぁ……」

「ど、どうしたの?」

 

突然、不吉にもそう呟いたタンデムに、龍翠は心配そうにそして、何もありませんようにと願った。

だが、帰ってきたのは本当に嬉しくない言葉だった。

 

「もしかしたら……いや、確実にまだ霊による騒動は終わっていない。

さっきのは始まりかも。

それに最悪、実体化してる可能性もある……」

「え!?」

「な、なんだって!?」

「やっぱり……」

「おいおい、マジかい……」

 

タンデムの口から出たのは、4人が予想だにしない言葉だった。

 

「ど、どうしてそんな事が分かるんすか? せ、先輩の勘違いじゃ……」

 

流石に今回の言い分には、納得がいかないような言葉を関平が言うが、

タンデムは分かりやすいように、今がどういうことか説明を始めた。

 

「うん。 簡単に言うとね、この学園を水の入ったコップと考えるんだ。

そして、霊はこの学園の下にある"霊道"と言うのを通ってここにくるんだけど、

ここでは霊を塩にたと考えて、その水(学園)には毎回少量の塩(霊)が投入されると考える。

だけど、その塩の入った水は毎回毎回変えられる。

それが、いつもの学園なんだ。

だけど、幸か不幸か、今は老ちゃんの張った結界が、

水を取り換える言う事を行えない状態になっているんだ」

 

タンデムのいった言葉を、4人は頭の中で簡単にシュミレートして行くと、ある結論にたどり着いた。

 

「……つうことは、なんすか。 このままじゃずっと幽霊が増えていくってことっすか!?」

「水の中飽和量は決まっている。

入れすぎると、水(学園)の中で、塩(幽霊)は溶けこみきれず、

水(学園)の中で固体(実態)として現れるってことか……」

「そう、つまりはそういうこと。

それに、もしかしたら人じゃなくて、生き物の形をしている物があったら憑依するかも……」

 

『きゃぁーーーーーーっ!!!』

 

『!?』

 

タンデムが言い終わる前に、女の子の悲鳴があたりに響いた。

 

「行こう!」

 

タンデムはそう言うと、悲鳴の聞こえた場所に向かって走り出した。

「大丈夫ですか! 乱ちゃん、一姫ちゃん、深紅6ちゃん!」

「! タンデム先輩!」

「タンデム!」

「! ってことは……(あはは、龍翠先生も一緒だよぉ。 あたしやばいかも……)」

「な、何じゃこりゃ!?」

「ヒトヤ犬がいっぱい!?」

「ど、どうなってんだこりゃ!?」

 

そこに着いて見るとなんと、

とんでもない事に数十匹のヒトヤ犬と思しき犬に囲まれた乱、一姫、深紅6がいた。

だが、そいつらは一姫や深紅6を襲うといった愚公に走っている様子はない。

どちらかと言うと、甘えているような感じもある。

それを見て、タンデムは近くの一匹を抱き上げ、頭に手を載せた。

 

「……間違いない。 これ、全部霊が入ってるよ」

『はぁ!?』

 

そして彼は、ポツリとそう呟いた。

だが、彼の言葉に一人、覚めた目で見ているものもいた。

 

「おいおい、何言ってるの? 今時霊だなんてそんなのありえませんよ?」

 

犬に囲まれている深紅6だった。

まぁ、彼女は根っからの科学者であり研究者であるため、リアリストなのは仕方ないだろう。

 

「で、でも大丈夫なのかい? 幽霊が取り憑いてるって話だけど……」

「ガクガク……」

 

タンデムの話を聞いて、びくびくと体を振るわせているのは、北郷一姫。

北郷一刀の妹で、大体身長は150という所で、頭には可愛いアホ毛がある。

そして、もう一人はと、四色乱(ししき らん)。

自称四人の人格を持つ男だが、確かに多重人格であるのは本当のようで、

ネタに走りまくったり、ロリに走ったり、オープンスケベになったりもする。

だが、憎まれない人のようで、皆からの人気は高い。

 

「大丈夫だよ。 悪霊なんかはここにはいないから取り合えず、みんなを解放しようか」

そういって、タンデムは一体ずつの頭に触れていき、魂を抜き取っていく。

すると、魂を抜き取られた量産型ヒトヤ犬は、音もなく崩れ去った。

その様子を見ながら、龍翠はある一人に向かって、こういった。

 

「で、これはどう言ういうことですか? 深紅さん」

「な、何であたしを名指しなんだい、先生!」

「君意外にこんな奇想天外摩訶不思議万国吃驚ショーな事が出来るのは、他にいないでしょう?」

「……龍ちゃん、よく噛まずに言えたね」

 

完全にこの事態を、彼女のせいだと確信している龍翠。

それに、対して彼女も反論を言うが、しどろもどろでなんだかいっぱいいっぱいのようだ。

 

「魂が無いと肉体は維持できないし誕生できない。 だから僕が魂を抜き取ってしまえばこの通り崩れ去る。

それに、霊たちが君がヒトヤ犬に薬をかけるのを見たのがいてね、これが証拠だよ。

とりあえず、関ちゃん、ジョーちゃん、スターちゃん、深紅ちゃんが逃げないように取り押さえて」

「ほーい」

『ういっす!』

「え? ちょ!?」

 

三人はタンデムに言われたと通り、深紅6が逃げないようにつるし上げた。

 

「は、離したまえ! 良いじゃないか! 研究には失敗がつき物で、これも失敗のうちのひとつなじゃないか!」

 

プツッ

 

だが、深紅6は悪あがきにもそう口走ってしまった瞬間、何かが一本切れるような音がした。

深紅6の言い分に、ジョージは怒りながら反論した。

 

「ふざけんな! 人様に迷惑かけておいて!」

「失敗なんだ! 人に迷惑をかけて当然だろう!?」

 

プツッ

 

さらに、ここで何か紐のようなものが切れる音がしたが、深紅6は気づかず喚き散らす。

深紅6の言葉に、今度は関平とスターダストも加わって口論しだす。

 

「失敗だからと、迷惑をかけていいことにはならないでしょう!」

「そうだぜ! それに、迷惑かけるのが分かっていたんなら、したらだめだろ!」

「失敗というのは、予測が出来ないから失敗なんだよ!

じゃぁ、何かい? 君達は人に迷惑をかけたことがないとでも言うのかい?」

 

ブツン

 

そして、深紅6がそう大きな声を張り上げて言ってしまった瞬間、

一番太い何かが切れた音を、タンデムは聞き逃さなかった。

 

「! 逃げるよ! 一姫ちゃん、みんなも着いて来て!

乱ちゃんも巻き添え食いたくなかったら逃げてね!」

「え!? ちょ、先輩!?」

「は!? ちょ、どういうことだよ!」

 

その音を聞いた瞬間、タンデムは一姫の手を取って、

量産型ヒトヤ犬たちと一緒に巻き添えを食う前に逃げ出した。

タンデムはあの音が何で有るかを知っていた。

あることが起こる、3秒前であることを――――。

WARNING!

WARNING!

 

そろそろ、普通やシリアスは作者の限界なので、

ここからは、殆どネタとパロディのオンパレードなので

スルー検定3級以下のお方はお気を付けください。

 

ではどうぞ。

 

 

 

お兄様システム OFF!

鬼畏様スイッチON!

 

WARNING!

 

 

鬼すら

畏怖する魔王

様システム

起動!!

「クスクス……言いたいことはそれだけですか?」

『ゾクッ!?』

 

不意に聞こえてきた声に口論をしていた4人と、逃げ送れた乱はゆっくりと後ろを振り向いた。

 

そこに立っていたのは、

 

「クスクス……」

 

魔王だった。

タンデムとは違い、自分達は霊能力なんて持っていないのに、

龍翠の背に黒い瘴気の様なモノが見え、だんだんと自分達の見ている世界が色を失っていた。

更に決定的な違いが、普段は黒い美しい色の瞳が、血の様な紅色に染まり、動向が縦に裂けた。

 

『…………』

「う~ん……」

 

バタン

 

『あ! てめえずりぃ!!』

 

そんな龍翠の瞳を見た瞬間、離れた位置に居たにも拘らず、乱は気を失い倒れた。

だが、他の四人は逆にそれが羨ましく思えた。

自分達は近くに居たため、龍翠から送られてくる、あまりの恐怖に逆に意識を失うことが出来なかったのだ。

 

「あ、あああぁぁあああぁあの!

龍翠先生! 私が悪かったから、お願いだOSHIOKIだけは! OSHIOKIだけは勘弁してくれ!」

 

なんと、先ほどまで生意気にも傍若無人な態度を取っていた深紅6が、

冷や汗と涙と鼻水を流し恥も外事も金繰り捨てて、龍翠に許しを請い始めた。

ジョージ達は自分達に向けられているわけでもないのに、

なんというかDNAに刻まれた恐怖が呼び覚まされた感じだったため、

先ほどまで罵っていたにも拘らず哀れみの視線を向けていた。

それが、ほとんど自分に向いている深紅6の恐怖は想像にもしがたいだろう。

 

「クスクス……そうですか……地獄(あたらしいせかい)に連れて行ってあげたかったのに、仕方ないですね」

 

そう言って、龍翠は一歩一歩近づいてゆく。

巻き添えを食うまいと、ジョージ達は逃げ出したが、

なんと足が地面に足の裏が縫いこめられたのではないかと思うくらい硬く動かなかった。

 

「動け! 動け! 動いてよ!」

「今動かないと何にもならないじゃないか!」

「今動かないと、自分の命を助けられないじゃないか! なにも助けられないじゃないか!」

『お願いだ! 動いてよぉぉっ!!』

 

しかし、現実は非常である。

 

「せ、先生? OSHIOKIは無しなんじゃ……」

「クスクスクスクス……では、逝きましょうか、悪夢(ゆめ)の世界に――――」

 

ちょっ! ま、! アァーーーーーーーーーっ!!

ちょっ! 何で俺達までぇ!? アァァーーーーーーーっ!!!

「怖い怖い怖い怖い……」

「りゅ、龍翠、それは!? ひぃーーー! 来るな、来るなぁ!!」

「ち、父上やめて! せ、先生やめてくださ……うぎゃぁぁっ!」

「センセイゴメンナサイセンセイゴメンナサイセンセイゴメンナサイセンセイゴメンナサイ……」

「ウガッ! や、やめろ、黒薔薇! ひぃっ! 俺は浮気なんかしてない!

古妖精とレモンはただの友達……古妖精とレモン!?

って、何で先生が連れて……や、やめろ! うわぁぁ!!」

 

アレから10分、龍翠式のOSHIOKIを受けた深紅6と、

何故かとばっちりでOSHIOKIを受けてしまったジョージ、関平、スターダスト、乱は、

自分の中で最凶の恐怖(トラウマ)に龍翠を交えて悪夢(ゆめ)見ていた。

若干一人違うような気もするが、取り敢えずリア充っぽいので、そのまま放置。

 

「……龍ちゃん?」

「てへ♪ 加減を間違えて、ヤっちゃいました☆」

「すごい……これが、龍翠先生の念、悪夢の牢獄(ネヴァーランド)VerOSHIOKI……噂だけかと思った」

 

一姫ちゃんの言った言葉がいろいろと、拙い様な気がするが、とりあえずは無視だ。

それに、タンデム達は悪霊たちも浄霊せねばならない、故に此処で留まっておく訳にはいかないのだ。

悪いと思いながらも、一姫に彼らの世話を任せて、霊の出そうな場所を回ることにした。

その道すがら、タンデムは取り合えず老仙に事情を話すことにした。

 

Pi!

 

「……あ、もしもし。 老ちゃん、実はね……」

「霊が、多発したかい?」

 

だが、電話の向こうで、南華老仙は此方の言葉を予知したかのように、言葉を発した。

その事から、タンデムはある結論が、導き出された。

 

「……知ってたのに、結界張ったの?」

「……」

 

返ってきた沈黙に、タンデムは肯定と取り、自分の言っている事を、知っていたと取った。

考えてみれば、結界を張っている張本人。

この事ぐらい予想してしかるべきなのである。

つまり、最初から馬車馬のように自分を使う気だったという事だとタンデムは思った。

ちなみに真相は違い、ただ単に感情に任せて、一番強い結界と張っただけに過ぎないのだ。

だが、タンデムは老仙仕返しの心算で、彼に向かって死刑を宣告した。

 

「老ちゃん……龍ちゃんの刑ね」

「ちょ! まて! タンデム! 話合お(ブツッ!)」

 

ツーツーツー……。

 

そして、強引に電話を切り、電源も切った。

 

「何があったんですか?」

「実はね――――」

 

タンデムは事のあらましを話した。

 

「……クスクス。

老仙君、僕の可愛い可愛い華琳と一刀君に危害が被るかも知れなかったのに……やったと……OSHIOKIですね……クスクス……」

 

タンデムは、ちょっと悪いかなとも思ったが、分かっててやった老仙が悪いと割り切り、老仙に合掌した。

取り合えず、男の娘喫茶の近くにやってきたタンデム達だが、そこで倒れている

女の子を見つけた。

 

「大丈夫ですか? あれ、漢女ちゃん?」

「う、う~ん……あれ? タンデム先輩に、龍翠先生?」

 

そこに倒れていたのは、没漢女だった。

美少女のようなその容姿で、上にも下にも知られていた。

どうして、こんな所に倒れているのかを聞くと、

なんと、先ほど龍翠がOSHIOKIした深紅6に殴られてずっと放置されていたらしい。

とりあえず、そちらの趣味の方に連れて行かれて、

『イイコト』される前で本当によかったと思う、タンデムと龍翠だった。

 

「!? 危ない!」

「きゃぁっ!?」

 

だが、突如、タンデムが漢女をお姫様抱っこで抱えて、龍翠はそのまま後ろにとんだ。

 

シャギィンッ!!

ドガッ!

 

『……』

 

なんとそこに居たのは、『闇の一匹狼』として有名な刃と、『TNINAMI学園の妖精』と名高い大ちゃんだった。

だが、どこか様子が可笑しく、目は虚ろなのに、それで居て殺気に満ちていた。

そして、最初に漢女はJINの顔の横に何かが見えるのに気がついた。

 

「ね、ねぇ、あの二人って……死刑になったんじゃなかったの!?」

「え? あー……なるほど、最悪だよ。 まさか双子殺人鬼の霊が乗り移っているなんて」

「JTS'Sですか……本当に最悪ですね」

 

そう、刃に乗り移っていたのは、なんとこの区域を騒がせていたある双子殺人鬼JTR'S(Joke The Slasher'S)の霊だった。

霊道を通って、此処まで流れ着いたのかと思うと、納得は出来るが、本当に嬉しくなかった。

 

「仕方ない、龍ちゃん『牙龍』の出すから相手をお願い。 くれぐれも、気絶させないでね」

「分かりました」

 

そう言って、タンデムは鞄の中から一枚のカプセルを取り出し、ボタンを押して地面に投げた。

 

BOM!

 

爆発した煙の中から現れてのは、大きな黒い剣だった。

この剣牙龍は、タンデムの彼女の一人玉藻が作った剣だった。

タンデムが悪霊と戦っているのを知った龍翠が、彼女に頼みこんで作って貰った破邪の剣で、

もちろん、斬るのは、悪霊のみという優れモノなのだ。

 

「……ねぇ、今の流れものすごく自然だったから見逃しそうになったけど、いいの?」

 

少し冷や汗をたらして、漢女がタンデムに言った。

 

「大丈夫大丈夫、今更だし。 じゃ、僕もだそっと」

 

そう言って、鞄の中からどこかで見覚えのある白いバックルを出し、臍より、弱冠下の所に持っていくと、そのバックルから自動的にベルトが出た。

 

「……ねぇ、本当にこれ出していいの?

具体的に言うと、仮面をしたバイクに乗る世界を破壊する人のバックルに激似何だけど……」

「大丈夫、大丈夫。 本家はカードだし、仮面にならないし、

これは玉藻ちゃんと玖妖ちゃんが僕に作ってくれた愛の品だからね。

それに、ネタなんてもう今更だし……」

 

結構危ないような気もするが、本当に今更なので、もう言わないようにした。

そして、タンデムは白いケースをバックから取り出し、その中からディスクを一枚取り出した。

 

「えっと……これは『乾・坤・一・擲』か……龍ちゃんとタッグするならいい感じかな!」

 

そう言って、タンデムは付けたベルトに、『乾・坤・一・擲』と書かれたディスクをセットした。

 

『DISC ON! 《乾・坤・一・擲!》』

 

なんと、電子音まで激似だった。

しかも、ディスクをセットした瞬間重低音の音楽が鳴り出し、

タンデムの征服が光だし、光がやむと刀を手にし、赤い軍服を着て目を瞑っていた。

 

「…………」

「タ、タンデム先輩?」

 

微動だにししないタンデムに漢女は少し心配になったが、次の瞬間タンデムはカッと目を開き名乗り出た。

 

「……我は、タンデム。 タンデム=A=創作! 悪を断つ剣也!」

 

名乗りを上げたタンデムは先ほどまでの弱そうなのとは一転して、

口調も変わり、武人のような雰囲気を放っていた。

 

『!?』

ばたっ

 

すると、タンデムの闘気に気おされて、二人に憑いていた霊が飛び出し、体の方はそこに倒れ霊の方は逃げ出そうとした。

そんな彼らを見て、龍翠は顔色一つ変えることなく、逆に笑みを浮かべてこう言った。

 

「友よ、今が駆け抜けるときです!」

「応!」

 

そう言って二人は、駆け抜けていった。

 

「届け、雲耀の速さまで! 奥義! 斬悪刀(ざんあくとう)! 疾風怒濤ぉぉぉっ!」

「牙龍奥義! シュツルムアングリフ! 私に遭った不幸を呪いなさい……!」

~五分後~

 

「……すいません」

「ご迷惑をおかけいたしました」

 

結果から言うと、圧勝だった。

と言うより、苛めを見ている様で、漢女は二人にとりついた悪霊に不覚にも涙が出た。

 

イジメダメゼッタイ!

良い子(ユーザー)の皆は覚えておこう!

 

うわぁーーーっ!

 

「!? またですか?」

「覚悟して、龍ちゃん。 今日は老ちゃんとヒトヤ犬の尻拭いで殆どこんな感じだよ」

「……本当に逢ったら、覚悟してなさいよ老仙君、ヒトヤ犬……僕が絶対さめぬ悪夢(ゆめ)を見せてあげるから……クスッ」

 

そう言って、二人は走って行った。

 

 

 

~某所~

 

 

「(ゾクゾクゾクッ!) わ、わふっ!?(な、なんだ今のとんでもない邪気は!?)」

 

龍翠の念が通じたのか、ヒトヤ犬は言い知れぬ恐怖に体を震わせたとか何とか。

 

 

 

~某所~

 

 

「(ゾクゾクゾクッ!) ひょわぁぁぁ!?」

「わぁ!?」

『きゃぁ!』

 

こちらも、バンドの練習中にいきなり、恐怖からくる震えが体に走った。

普通はこれで二度目だと、周りの人間に怒られそうだが、

彼は龍翠の刑が決まっているせいか、逆に周りからは同情の眼差ししか来なかった。

「……悲鳴のあった場所はあそこか!」

「タンデム君、サラダ君が何かと戦っています!」

 

見ると、風紀委員のサラダがうたまるを胸に抱いてに、何やら這いずり回っている者たちと闘っていた。

 

「来んな糞野郎!」

「なぁ~う……」

「ゾォォ○ダァァァ」

 

結構自分で正体を言っている様なものだったが、一応本当の正体はある。

 

「おそらく地縛霊だ! まずい、早くしないと引きずり込まれる!」

「急ぎましょう! サラダ君とうたまるを亡くす訳にはいきません!」

 

龍翠は牙龍を構え、タンデムは新しいディスクをケースから取り出し、バックルにセットした。

 

『DISC CHENG! 《勇者誕生!!》』

 

ディスクをセットすると音楽が鳴り響き、

タンデムの服が今度は真っ黒い鎧になっていて、髪も何故か長髪のオレンジ色になっていた。

しかし、そのいで立ちは、破壊神その物だった。

本当にこのバックルは便利だ。

 

「龍! 俺があいつ等を浄霊(たお)す、だからお前はサラダとうたまるを救い出してくれ!

うおぉぉ、ガジェットツゥール! ヘルアンドヘヴン! グムギルガンゴークフォ! ウィーーーータァァーーーッ!!」

 

そう言った後、タンデムは背中のジェットで文字通り飛んで行て、泥人形を破壊した。

遠くでその風貌を見たサラダと龍翠は一言こう言った。

 

「何処で、Gストーンなんて体に埋め込んだんだよ……。 それに明らかにやりすぎじゃね?」

「……確かに、オーバーキルな気がしますね」

「なぁ~う……」

 

二人と一匹は、かなり唖然としながら、取り敢えずは無事の様だった。

すべての泥人形たちを倒し、中に入っていた霊達を浄霊してタンデムは戻ってきた。

 

「大丈夫だった?」

「は、はい」

「なぁ~う」

 

タンデムは二人の無事を確認すると、そうかと笑みを浮かべた。

霊の説明を軽くして、何かあったら面倒くさいので、龍翠と自分のアドレスを渡した。

なぜ龍翠のアドレスを渡したかと言うと、彼とアドレスを交換する時に電源を入れると、

老仙から、謝罪と話し合おうという内容の留守電と、メールが約五十件ずつ届いていたからだ。

取り敢えず、タンデムはアドレス交換をしたら再度電源を切り、龍翠のアドレスも教えさせたのだった。

 

「じゃぁ、何かあったら僕か龍ちゃんの携帯に電話してね」

「まだ被害が出ないとも限らないので、僕たちは行きます。 では」

「は、お気を付けて!」

 

正直、サラダは激励の言葉なんてこの二人には要らないだろうが、一応送っておく事にしたのだった。

サラダと別れて、10分ほど経った頃、歩いていると、

 

「うわぁ!?」

「タンデム君? 大丈夫ですか……ってあれ? 君は……」

 

タンデムは不意に足を取られて扱けそうになった。

 

「ふもふ……ふも?」

「ふもふもちゃんじゃないか」

「今日は、結構運がいいんですかね?」

 

なんと、学校で稀にしか見る事の出来ない生物、通称ふもふもちゃん。

丸っこい体に白いもふもふした毛皮に猫の足型の様な足と、

白い毛に覆われた細い尻尾の生えた謎の生物だが、学園からはうたまると同じく幸運の生物として親しまれていた。

なぜ、幸運かと言うと、この子に遭った日はいい事が起こる事が多いからだ。

ある勇霊の見える男子生徒は、この子を撫で回して、お菓子をあげたところ、

今では無二の親友と言える存在と、彼女が出来たそうだ。

そして、ある緑髪の男性教師は、この子にご飯をあげた所、妹に意中の人が出来て、

それが自分が弟の様に可愛がっている生徒だと知った時は正に狂喜乱舞したそうだ。

誰の事を言っているかは、お察しください。

 

「ふもっ!?」

 

タンデムの足にしがみ付いていたふもふもは、尻尾をピンと立てて、よじよじとタンデムの肩によじ登った。

その瞬間、タンデムと龍翠は自分を取り巻く殺気と悪意に気がついた。

そして、二人は後ろを振り向くと、二人の男が立っていた。

 

「村主さん……」

「グゥレ君……君も囚われの身ですか」

 

立っていたのは、美しい金髪とナイスなボディに、

天才的な絵のセンスを持っている、グゥレイトゥ=感嘆符、通称『金髪のグゥレイトゥ!』と名高い美術教師だ。

もう一人は、風紀委員の村主と言う生徒だった。

 

「はぁ……また浄霊か……老ちゃん、絶対バイト料せしめてやるからな」

「クスッ……安心してください、絶対僕が出させてあげるから」

 

取り敢えず、一言。

逃げてぇー! 南華老仙さん超逃げてぇー!!

閑話休題

 

 

「さっきのはちょっとやりすぎた感があるから、今度はこんなのを入れてみるよ!」

 

『DISC CHENG 《我ニ敵ナシ! 虎龍王》』

 

ディスクをセットすると、タンデムの服が変わり、また鎧の様な姿になったが、

今度の鎧は、白と黄色を基調とした虎の様な意匠になっていた。

 

「どう?」

「ふむ、なら、僕はこんな感じですかね?」

 

タンデムの姿を見た龍翠は、牙龍に念を込めてある姿を形作る。

それは、龍が逆鱗に触れられた怒りを具現したかのような形になっていた。

もはや、作者でも突っ込めません。

 

「じゃあいくぞ!」

 

そう言って、タンデムは二人に向かって突撃し、

二人の鳩尾に向かって自身の霊力を叩きつけて、

二人の魂を縛っている悪霊を無理やり外に弾き飛ばした。

パタリと倒れるグゥレイトゥと村主とともに、彼等から弾き出された霊が姿を見せた。

逃げ出そうと、試みているようだが、そんな訳にはいかない。

 

「龍ちゃん! 片方をお願い!」

「了解!」

 

二人は各々の相手に向かって行った。

 

「秘奥義! 牙龍逆鱗だぁぁぁぁぁぁぁん!!」

「タイラントォ! オヴァァっ! ヴゥレイクゥゥッ!」

「じゃ、お願いします、徒先生」

「皆を頼みますよ?」

「はいです♪」

 

あの後、霊を消滅させた二人は、気絶したグゥレイトゥ=感嘆符と村主を抱えて保険室まで行った。

途中、グゥレが目を覚ましだが龍翠に、

お姫様抱っこされていると分かった瞬間、HANADIを噴射してまた気絶した。

(某軍師並)

そこには、ちびっちゃい保険医の徒 小僧(いたずら ねそう)先生がいた。

一応女の子なのだが、名前のせいか、イタズラ小僧(こぞう)と呼ばれたりする少し不憫な先生。

しかし、唯一子供扱いしない関平に、ちょっと惹かれているという噂がある。

閑話休題

 

二人は保健室を連れていくと、いまだ魘されている龍翠のOSHIOKIを受けたメンバーもいた。

二人はこれ以上、保健室に連れてくる人間を減らすため、またゴーストバスターに出かけた。

 

「はぁ、それにしても、今日はふもふもにあったのにもかかわらず、散々ですね」

 

幸運の生き物に会ったのにもかかわらず、面倒くさく目まぐるしいために龍翠はため息をついた。

だが、タンデムはそんな龍翠に、顔を向けて笑顔でこう言った。

 

「ん? そう? 僕は君との友情を再確認できて、とっても有意義だけど?」

「タンデム君……」

 

しかし、そう言った後、タンデムはプイとすぐに顔をそむけてしまい、

龍翠はそんな親友に対して、くすりと小さく笑った。

だが、彼の背中からある言葉が伝わってくるのを感じた。

故に、龍翠は、声に出してそれに応えた。

 

――これからもよろしくな相棒

ええ、こちらこそ――――。

 

 

To be contenewd……。

~某所某日~

 

 

「りゅ、龍翠先生?」

「クスっ……さぁ逝きましょう? 永久の悪夢(エンドレスワルツ)へ」

 

ア゛ァァァーーーーーーーー!!

 

なお、その日南華老仙を学園で見た者はおらず、

タンデムは、バイト代が入ったと言ってほくほくした顔をしていたようだ

 

 

To be contenewd……?

あとがき

 

ちわっす!

 

タンデムです!

 

すいません遅くなりすぎました……(/_;)

 

ちょっと、ネタに走った書き方をしたらどうなるのか、と思って書いてしまいました\(^o^)/

 

ん……どんなの書いたらいいのか分からないので、とりあえず没ネタを乗っけます。

 

16pに乗るはずだった没ネタ

龍翠は牙龍を構え、タンデムは新しいディスクをケースから取り出し、バックルにセットした。

 

 

『DISC CHENG! 《ダークプリズン》』

 

 

ディスクをセットすると音楽が鳴り響き、

タンデムの服が今度は青を基調とした鎧になっていて、背中に金色の輪がまるで後光の様になっていた。

そのいで立ちは、正に破壊神その物だった。

本当にこのバックルは便利だ。

 

「貴方の存在を、この宇宙から抹消してあげましょう……」

 

そう言って、彼ははるか上空に上がって行き、その途中で動きを止め、胸の鎧部分が大きく開き金の球体が姿を現した。

 

「縮退砲発射!」

その瞬間世界は……

 

 

16pに乗るはずだった没ネタVer2

龍翠は牙龍を構え、タンデムは新しいディスクをケースから取り出し、バックルにセットした。

 

 

『DISC CHENG! 《冥王計画!》』

 

 

ディスクをセットすると音楽が鳴り響き、

タンデムの服が今度は白を基調とした鎧になっていて、胸と両拳に金色の球体が付いていた。

そのいで立ちは、正に破壊神その物だった。

 

そして、不意にタンデムの胸の球体が光り輝き、彼の姿が掻き消えた。

上を見上げると、彼の姿ははるか上空にあった。

 

「消え去れ! ……メイオウの力の前になぁ!」

 

そう言って、両拳を胸の前にもっていくと赤い天の文字がその間に出現し、それが消えると、タンデムは、両拳を打ち付け世界は……

 

と言うのがあったんですが、とりあえず、両方とも学園が無くなるし、片方は地球破滅のお知らせなので、やめました\(^o^)/

まだまだ、『月光蝶システムを使います!』やら、

『ツインサテライトキャノン! 発射ぁ!!』とか、

『ゴォォッド・ヴォォォイス! ラムゥゥゥーーッ!』や、

『筋肉! 筋肉!』とか言うネタがあったのですが、今回はこのくらいで……。

まだまだ、へっぽこな私ですが、これを機会にどうぞよろしくおねがいします。

『魏の龍』『江東の白虎』と言うのを執筆しております。

お暇でしたら、覗きにきてください。

 

 

ではでは~。

 

 

 

 

 

 

 

 

~裏~

 

こんこん

 

「? はぁ~い」

 

ガチャ

 

「!? あ、貴女達は!?」

「のう、何故妾達は出ぬのだ!?」

「そうです。 どうして、タンデム様は出られて私と母上は出られぬのですか!?」

 

私は、二人の美女と美少女に挟み撃ちにされていた。

しかも、凄い恐怖と共に……。

 

「い、いやそんな凄まれても……だってあなた達、結界張ってあったらどうします?」

『無理やりブチ破る』

「そんな笑顔で言わないでください! だから出せないって言ったんですよ!

何回貴女達NG出したと思っているんですか!? 55回ですよ!? 二人合わせて100回こえですよ!?

しかもその度に、南華老仙さんの体力も削られて、撮影どころではなかったんですよ!?」

「ほう、そなたの遅筆を妾たちのせいにするか……」

「母上、これはOSHIOKIが必要ですね?」

 

そう言って、二人は何故か9本の尻尾とキツネ耳が生えて、完全に戦闘態勢万全だった。

 

「え? 嘘? 僕、本当の事しか言ってないのに!?」

 

『問答無用、逝け』

 

うぎゃぁぁぁぁーーーーーーっ!

 

「関平殿、言うておく事がある、妾らが君をお頼み申します」

「私からも、タンデム様をよろしくお頼み申します」

The End……?


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