No.136280

真恋姫無双~ありえたかもしれない外史~ 第18話 修羅×蹂躙 

ちいたさん

投稿です。生暖かく見守ってください。

2010-04-13 23:09:28 投稿 / 全12ページ    総閲覧数:19901   閲覧ユーザー数:14446

この作品は原作のキャラの性格が変化したり時代背景が変わったりします。またオリジナルな展開などもいれようと思っています。

なので原作好きの方また特定のキャラが好きな方はスルーしてください

 

前回のあらすじ

北方の領土を占領した曹操は大陸の覇権争いに名乗り出た。一刀達は曹操に対抗すべく準備をしていた。戦いを前に遊びにでていた美羽と一刀。そんな時何者かの矢が美羽を貫いた。

真恋姫無双~ありえたかもしれない外史~始まります。

 

  「美羽ーーーーーー!!!!」

一刀はすぐさま美羽の元に駆けつけた。そして、美羽の体を起こす。矢は美羽の左の鎖骨辺りに刺さっていた。

  「美羽!!しっかりしろ!!」

美羽「一刀…………痛いの……じゃ……」

弱々しく返事をする美羽。傷口が変色しているのを見て一刀は気づいた。

  (これは……毒か…すぐに治療をしなければ…)

そこで複数の気配を感じた一刀。その方向を見ると複数の男がいた。その鎧は曹操軍の鎧であった。一刀が男達に気づくと脱兎のごとくその場から逃げ出した。一刀は追いかけようと思ったが美羽の治療を優先して追いかけるのを止めた。

  「美羽……ちょっと我慢してくれ」

美羽にそう言うと一刀は『月詠』を抜いた。そして自分の手を美羽に噛ませると一刀は剣で傷口を抉り取った。

美羽「ぐっ!!うぅぅぅ!!」

一刀の手を噛んでいた美羽は声をあげた。そして、あまりの痛みにそのまま気絶した。一刀の手からも美羽が噛んだことにより血が流れていた。しかし、その事を気にせずに一刀は美羽を抱え上げた。そこに北郷隊の兵が来た。

兵士「北郷様!!曹操軍が!!」

  「ああ…曹操が来ているのだろ?」

一刀が答えると兵士は一刀の腕で気絶している美羽に気づいた。

兵士「袁術様!!どうされたのですか!!」

  「刺客にやられた……俺がいながら……失態だ!!」

顔を歪める一刀。そして、一刀は走り出した。

  「城に急いで戻る……美羽の治療を早くしないと」

兵士「はっ!!」

 

一刀が城につくと七乃達は一刀の腕で傷を負った美羽に気づいた。急いで医者を呼び美羽の治療を行う。そして、美羽の治療を医者に任せて七乃達は集まっていた。

雪蓮「出陣の準備はできているわね……」

詠 「ええ。いつでもいけるわ…」

詠の言葉を聞いた雪蓮は頷く。

小蓮「でも、美羽を狙うなんて信じられない!!シャオ絶対許さないんだから!!」

恋 「……美羽……大丈夫……かな……」

明命「はい……心配です」

思春「しかし曹操がこのようなことをするとは……」

冥琳「誰よりも風評を気にしている曹操がそんなことをするとは考えられないな」

祭 「そうじゃな…」

美羽の容態を心配してまたこのようなことをした曹操軍に怒る面々。そして、曹操軍の兵士が美羽の命を狙ったと聞いて一同は疑問を持っていた。曹操は誇り高い人物でありそのようなことはしないと考えていたのである。また、曹操軍の規律の厳しさも有名である

穏 「もしかしたら末端の兵士が勝手にやったのかもしれませんよ」

音々音「十分ありえるです。さすがの曹操も末端の兵士達まで目が届かなかったのですよ」

それぞれが意見を言う。そして、七乃が口を開いた。

七乃「そんなの関係ないですよ~皆さん。」

いつもの調子で言う七乃。

蓮華「どういうこと?七乃?」

七乃「曹操さんの指示だろうがなかろうが関係ありません。言えることは唯一つです。美羽様が傷ついた……それだけです。」

そう言う七乃。顔はいつものように笑顔だが確実に怒り狂っていた。その迫力に一同が沈黙する。曹操軍は怒らせてはいけない人物を怒らせてしまったのである。そして、曹操軍と対峙する。

 

荀彧「華琳様。右翼より秋蘭の部隊が合流しました。これで状況は全て整いました」

曹操「わかったわ……ありがとう」

曹操は部隊を整ったこと確認すると前を見ていた。袁術軍の城からはどの部隊も出てこないのである。あまりの展開の遅さに曹操軍の将達は疑問を持っていた。

夏侯惇「いくらなんでも展開が遅いな……」

夏侯淵「ふむ。確かに姉者の言うとおりだ…」

郭嘉「何かあったのでしょうか?」

そこでようやく城門が開いた。十文字の旗を先頭に深紅の呂旗、孫呉の牙門旗と出てきた。

曹操「やっと出てきたわね……相手にとって不足はないわ…袁術軍を正々堂々と倒してこそ我が覇道がさらに輝くのよ」

そう言って笑う曹操。相手には『天の御使い』『江東の小覇王』『飛将軍』といった面々がいるのである。曹操は今から相対する敵の強大さに胸が高鳴っていた。

郭嘉「これだけの面々を相手に新兵達が持つか気になりますね…」

今回の戦は新兵が多いのである。曹操はそれらの士気をあげるために褒美をちらつかせていた。

程昱「それに一部、抜け駆けの気配がありましたからね~」

程昱の言葉に考え込む曹操。

曹操「春蘭達でさえ手に負えない部隊ね……この戦を穢されないように見張りをつけておきなさい」

荀彧「御意」

すると、前方から漆黒のマントを纏った一刀がでてきた

曹操「あれは……北郷ね……ちょうどいいわ…あなたの言葉が私の心に届くか楽しみね…」

 

出陣する少し前に一刀は北郷隊に合流した。合流する前に一刀は美羽の元に向かったが美羽は意識不明の状態であった。北郷隊の面々は現れた一刀に戦慄を覚えた。その顔に表情はなく目には光がなかった。一刀から放たれる殺気に北郷隊全員が固まっていた。このような一刀は見たことがなかった。

副官「北郷様……あの…」

  「出るぞ……」

一刀は一言だけ言うとそのまま城門が開き陣を展開していった。展開の確認を終えると一刀は曹操と舌戦をすべく歩き出した。

 

一刀は前に出ると双剣を曹操軍に向けた。その視線は真っ直ぐに曹操に向けられた。

  「聞け!!袁術軍の将兵よ!!我が仲間よ!!今、愚かにもこの土地を欲して無法に大軍で押し寄せた者がいる!!敵は更に我らが王である袁術の命を狙った!!我らが王はその身を毒に侵された!!我は王を傷つけられ黙っているような者ではない!!袁術軍の将兵よ!!我が仲間よ!!今こそ天に叫べ!!今こそ天に願え!!その声と願いを聞き我は今、修羅とならん!!曹操よ!!我が一撃、天の怒りと思え!!そしてその身に刻め!!抵抗する者は殺す!!抵抗しない者も殺す!!この土地に踏み込んできたことを冥府で後悔しろ!!行くぞ!!狙うは曹操の頸だ!!全軍突撃!!」

一刀の号令と共に兵達が雄叫びをあげ突撃をしていく。

 

曹操「どういうことだ!!誰が袁術を暗殺しろと言った!!」

夏侯惇「わ、我らがそのようなことをするはずがありません」

一刀の号令を聞いた曹操は声を荒げて周囲の者達に問いただした。そこに荀彧と郭嘉がやってきた。

荀彧「華琳様!!事情が判明しました!!」

郭嘉「どうやら新兵の中に功名狙いでこのような事をしたようです。」

曹操「その者達の頸を刎ねよ!!」

荀彧「えっ!!」

曹操の言葉に驚く荀彧だがさらに曹操は続けた。

曹操「智勇の全てをかけたこの戦いを下衆に穢された!!その怒りがわからないのか!!」

荀彧「ぎょ、御意!!」

それでも怒りがおさまらない曹操。

曹操「袁術の所に弔問の使者を出せ!!もはやこの戦いに意味はなくなった!!軍を退く!!」

夏侯淵「しかし、華琳様危険です!!今退くことは軍に多大な被害が生じます!!」

曹操「私にこれ以上戦えと言うのか!!」

郭嘉「駄目です!!袁術軍が突撃を開始しました!!」

曹操「くっ……」

曹操は悔しげに唇を噛み締めた。

 

 

雪蓮「全員、曹操を逃がすな!!」

雪蓮は敵を倒しながら美羽のことを考えていた。かつては敵であった少女。命を狙った自分と友達になりたいと言ってきた。最初は信じられなかった。でも積極的に声をかけてくる美羽。次第に美羽の笑顔・純粋さが好ましくなってきて雪蓮の中で大切な仲間になってきたのである。

雪蓮「私の大切な友人を傷つけたのよ……覚悟してもらうわよ」

 

七乃「皆さん決して曹操さん達を逃さないでください!!」

七乃は先程の光景を思い出していた。敵の矢により意識不明の美羽。息は微かにしている状態であった。その光景を見た瞬間に自分の世界が止まったような気がした。七乃は自分が守ると誓った少女を守れない自分が、そしてそれを傷つけた人を許せなかった。拳を強く握り締めていた。そこで七乃は先程の一刀の様子を思い出していた。何故かその様子を見た七乃は嫌な予感が消えなかった。

七乃「一刀さん…」

七乃はもう一人の家族の心配をしていた。

 

曹操軍の兵はたった一人の男によって蹂躙されていた。その男は漆黒のマントを纏い双剣を奮っていた。その圧倒的な力で次々と兵士を屠る。男は兵達の返り血を浴びて平然としていた。その姿はまさに修羅であった。

 

兵士「た……助け……」

目の前で命乞いをする曹操軍の兵士の頸を一刀は刎ねる。一刀の後ろには数え切れないほどの曹操軍の兵の死体があった。一刀は人を殺すという行為に抵抗が無くなってきていた。この世界に来た時は抵抗を感じていた。後悔もした。しかし、もはや何も感じなくなってきていた。そんな一刀を支えていたものは『美羽』という存在であった。それを失いそうになり一刀の心は闇のように黒くなりかけていた。曹操軍の兵を殺していくうちにその闇は深くなっていく。

楽進「そこまでだ!!北郷一刀!!」

一刀の目の前に曹操軍の将・楽進が現れた。

楽進「これ以上あなたを先に進めるわけにはいかない。」

そして構える楽進は氣を纏い始めた。

 

 

楽進は一刀と対峙してとてつもない殺気を感じていた。楽進は本能的に感じていた。

楽進(……私では勝てない…)

それは圧倒的な差であった。戦わずにして感じとった楽進。

楽進(何があろうとも止める!!華琳様には近づけさせない!!)

楽進「はぁぁぁぁ!!」

楽進は雄叫びとともに一気に一刀と距離を詰めると廻し蹴りを放つ。一刀はそれを左手で受け止める。楽進はそこからさらに蹴りを放つ。しかし一刀はそれをかわしてそのまま双剣を横に薙ぐ。楽進はそれをかわして一刀と距離をとる。

楽進「はぁはぁ………っ!!」

わずかな攻防であったが楽進の息はすでにあがっていた。そして、楽進は自分の右肩が負傷していることに気づいた。完璧にかわしたはずであったが一刀の一閃は楽進の反応をさらに上回っていたのである。楽進は氣を練り始めた。

楽進「はぁぁぁあぁぁぁぁ!!」

彼女の右足から放たれる氣弾。楽進から放たれた氣弾は一刀に一直線に向かっていた。そして、氣弾は一刀に直撃した。

楽進「……やったか?」

僅かな期待を持っていたがそれは呆気なく崩れた。氣弾が直撃したはずの一刀は無傷で立っていた。

楽進「う、嘘……」

一刀から青白い色の氣が放たれていた。一刀は楽進以上の氣を練り氣弾を防いだのである。そこで一刀が一気に楽進と距離を詰める。

楽進「しまった!!」

一刀の一撃が決まりその場に倒れる楽進。そして一刀は倒れている彼女に止めを刺そうとした。

李典「させへんで!!」

そこに李典があらわれ彼女の武器である螺旋槍で一刀に攻撃をする。一刀はそれをかわす。さらに後ろから

于禁「これでも喰らえなの~」

于禁が双剣で攻撃する。それも一刀はかわして三人と距離をとる。二人は楽進に駆け寄った。

李典「大丈夫か?凪?」

楽進「ああ……すまない二人とも……」

于禁「気にするななの~」

楽進を起こすと三人は一刀に向き合った。

楽進「華琳様は?」

李典「大将なら大丈夫やで」

そこから一斉に一刀に攻撃を仕掛けていく。しかし一刀は楽進の攻撃をかわし拳を腹に叩き込む。更に于禁の攻撃を双剣で受け止めて蹴りをいれる。そして李典の螺旋槍を左手で受け止めた。

李典「嘘やろ!!」

李典の螺旋槍は回転をしていたので一刀の左手は血まみれになっていた。一刀は左手でその回転を止めそのまま螺旋槍ごと李典を投げ飛ばした。

楽進「ぐっ……強すぎる……」

李典「……化け物や」

于禁「……勝てないの……」

三人がそれぞれ呟く。そこで一刀は双剣から二刀流になる。一刀に莫大な氣が集まり体が青白く光る。そして一刀が踏み出そうとした時後ろから矢が飛んできた。一刀はその矢を剣で叩き落とした。一刀が矢の飛んできた方向を見るとそこには夏侯惇・夏侯淵・霞の三人がいた。

 

霞 「久しぶりやな~。一刀」

軽く手を挙げて挨拶をする霞。夏侯惇と夏侯淵は倒れている三人の元にむかった。

夏侯惇「大丈夫か?」

楽進「……はい何とか」

楽進は呟き立つと于禁と李典も立ち上がった。そして、一刀に向かい合う六人。霞が呟いた。

霞 「あかん…今の一刀はかなりヤバいわ。本当は気が進まんけど全員で戦るで…」

夏侯惇「ああ…」

夏侯淵「うむ…」

それぞれの武器を構える霞達。一刀もまた構える。先に動いたのは霞達であった。夏侯淵が矢を放ち牽制をする。そして夏侯惇と霞はそれぞれ左右に分かれて一刀に攻撃を仕掛ける。一刀は矢を避けて、夏侯惇と霞の攻撃を『白夜』と『月詠』でそれぞれ受け止める。

夏侯淵「はっ!!」

さらに続けざまに矢を放つ夏侯淵。一刀は矢を剣ではじくとそのまま夏侯淵に向かって突撃した。

楽進「行かせない!!」

すると横から氣弾が飛んできた。それを剣で斬る一刀。そこに夏侯惇・霞・李典・于禁が攻撃を繰り出す。更に夏侯淵は矢を放とうとしていた。

  「がぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!」

そこで一刀は『白夜』と『月詠』にありったけの氣を込める。一刀の体と刀身が青白く輝く。そして一刀を中心に氣の爆発が起こった。

  「はぁ……はぁ……」

その場で肩膝をつく一刀。周辺を見ると夏侯惇達は倒れていた。一刀は体に鞭を打ち立ち上がろうとしていた。

 

七乃「一刀さん。そこまでです。」

しかしそこに七乃が現れ一刀を止める。一刀が七乃を睨む。

  「……止める…な…」

そして、七乃に殺気をぶつける。しかし、七乃は続けた。

七乃「曹操軍を半数近く倒すことができました。もうこれで十分です。それ以上戦うと一刀さんの体がもちません。今、一刀さんを失うのは私達にとって大きな痛手です。」

  「あいつらは……卑劣な手で美羽の命を狙った。あいつらに生きている価値はない。例え死んでも……こいつらを全員殺す」

一刀がそう言うと七乃は一刀に近づいた。そして一刀の頬にビンタをする。

七乃「本当にそう思っているんですか!!」

  「…………っ!!」

七乃「お嬢様の願いを忘れたのですか……」

一刀は七乃の言葉を聞いて双剣をしまう。一刀から殺気が消えた。夏侯惇達も何とか立ち上がる。そして七乃はそんな夏侯惇達に言う。

七乃「今回は見逃してあげますから早く行ってください」

夏侯惇「何だと!!」

夏侯惇が七乃の発言に噛み付くが七乃は無視して続けた。

七乃「ここで死にたいならいいですよ…別に。でもそんなボロボロの状態で勝てると思っているのですか?もうすぐこちらに呂布さんや孫策さんも来ますよ。」

その言葉を聞いて沈黙する夏侯惇。夏侯淵が口を開く。

夏侯淵「姉者。ここは退くべきだ…」

霞 「そうや。秋蘭の言うとおりやで…」

二人の言葉を来て頷く夏侯惇。そして退却を始める。

七乃「今回は見逃しますけど…もしまた美羽様の命を狙った時は容赦なく潰しますから~」

そう言ってニッコリと笑う七乃。こうして曹操軍の戦いは幕を閉じた。

 

一刀は七乃と一緒に歩いていた。そこで七乃は急に座り込んだ…

七乃「全く~私に本気の殺気をぶつけないでくださいよ~。」

七乃は涙目であった。先程のやり取りを思い出す七乃。

  「……すまない。」

七乃「一刀さんが怒り狂う気持ちもわかりますよ。実際私も同じでしたし。」

一刀の気持ちももちろん理解をしている七乃。

七乃「でも一刀さんが死んだら意味がありません。実際一刀さんあのまま戦っていたら危険だったでしょ…」

  「………」

七乃の言葉を沈黙する一刀。あのまま戦えば一刀の体は限界を超えていた。

七乃「美羽様の願いには一刀さんも含まれるのですよ。そこら辺理解してください。」

  「……ごめん」

そこに、兵士がやって来た。

兵士「張勲様!!北郷様!!報告します!!袁術様が意識を取り戻しました!!」

  「本当か!!」

兵士「はい!!袁術様は二人に会いたがっていましたよ!!」

兵士の報告を聞いた一刀はその場に座り込んだ。

  「よかった……本当によかった」

そして走り出そうとした一刀を呼び止める七乃。

七乃「一刀さん~腰が抜けました~。ですから城までおんぶで運んでください~」

  「いや……俺も結構ボロボロなんだけど……」

七乃「そんなの知りませんよ~」

一刀は七乃の言葉を聞いて苦笑した。そして七乃を背中におぶり城に向かった。

 

後書き

曹操軍との戦いを書きました。予定では一刀が暴走をするつもりでしたが上手に書けませんでした。七乃ももっと怒り狂うはずだったのですが何故か一刀を止める役になりました。思った通りに書けませんねwちなみに曹操軍は約三十万程が攻めてきて一刀は約五~七万ほど倒したと思ってください。

前にふと作品を見返すと一刀がチート過ぎることに気づきました。袁術軍であるということで一刀に補正をいれたらこのようになってしまいました…。最後にこれから更新の頻度がかなり落ちると思います。ちょっと忙しくなりますので申し訳ありません。でもしっかりと作品を完結させたいと思います。ではみなさんまた

 

おまけ

一刀暴走モード

  「くっ……ははははははははははははははははははははははははははははは!!!」

一刀は狂ったように笑っていた。周りには敵味方関係なく多くの死体があった。今の一刀はただ本能のままに殺しをする獣であった。そこに雪蓮達が現れた。

雪蓮「かなりまずいわね……」

恋 「……ん……」

一刀の様子を見て戦慄する雪蓮達。狂ったように笑い相手を屠る一刀。

祭 「いかんな…完全に狂気に呑まれとる」

祭が呟くと一刀がこちらに気づいた。そしてたった一言だけ言った

  「シネ」

一刀が氣を練り始める。しかしその色はいつもの青白い色ではなく赤黒い色であった。

思春「何て禍々しいんだ!!」

  「がぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

一刀を中心に氣の爆発が起きる。一刀の周辺のものが皆吹き飛ぶ。

  「あーははははははははははははははははははははははははははははは!!!」

そして笑う一刀。雪蓮達は何とか立ち上がる。しかしダメージは深刻であった。

雪蓮「くっ……大丈夫……みんな」

祭 「うむ……何とかな……」

明命「はい……」

雪蓮達は一刀を見る。

恋 「一刀…泣いてるみたい…きっと自分を……責めてる」

恋の言葉に頷く雪蓮。美羽が目の前で死に掛けたことで一刀の心は狂気に呑まれたのである。

雪蓮「さてと……みんな…一刀を止めるわよ……」

そう言って雪蓮は南海覇王を構える。そして一刀にむかって突撃する。

雪蓮「さっさと正気に戻りなさい!!一刀!!」

 

 

こんな感じで一刀が暴走して敵味方関係なく殺戮するというのを最初考えていましたがやっぱりやめました。


 
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