No.1193649

亀は万年

新人さん

確か むかし最初に習った英語は「ディスイズアペン」だった気がする。受賞作を出さなかった2011(平成23)年の第145回芥川賞で候補作だった円城塔さんの小説は、"This Is A Pen"と書かれている。ほとんど日本語と化したペンだが 辞書をひくと、「ペンはインクを使用する筆記具」と説明してあるものと、「鉛筆をふくむ筆記具全般がペン」とする意味とに分かれている。個人的にはインクを使う 毛細管現象を利用して鳥の羽から発達してきた筆記具にペンのイメージがあり、ペンとペンシルは別物だと思いたい。しかし最近は誰もが、あまり筆記具で文字や絵を書かなくなってしまった。僕は右手が動かなくなったから、ときおり左手で鉛筆を使うだけだが、文化庁の「国語に関する世論調査」によると、2004年に「ほぼ毎日手書きで文章を書く」と回答した成人は68%いたのに、2024年は12%の約1/6に減少していたそうだ。 現代は鉛筆の需要が児童に片寄っているが 少子化の影響でこの20年のうちに生産量は3分の1に減ってしまい、鉛筆離れが激しいという。 万年筆も 使う人を見かけなくなった。世間では使わなくなった理由をいろいろネットに書き連ねているが、日本人は手書きをしなくなったのだから、当たり前だと思う。子供たちはパソコンで絵を描き、楽譜作成もする。なんだか味気ないつまらない世の中になったものだ。汚い写譜のせいで音符がずれて 偶然意外な和音が生まれることもなくなったのだ。2015年に全国の男女1000人を対象にした調査では、万年筆を使っている人はわずか9%しかいない。過去に使ったことがある人は54%いて使ったことがないと答えた人は37%だった。しかし別のアンケートでは 現在の利用者は少数だが、今後万年筆を「使いたい」と答えた人は40%いたそうだ。20代では、男女とも50%が「今後使いたい」と回答しているそうだ。 日本筆記具工業会によると筆記具の売り上げ本数は、2008年に油性ボールペンは455,580本から2023年は311,273本に、シャープペンシルは172,467本から121,454本に減っている。 手書きの文化が無くなり、人口が減っていくのだから、当たり前なのだろう。しかし世界に目を向けると、筆記具の市場規模は2025年に476億4,000万米ドルと評価されて、2026年の501億米ドルから2034年までに779億7,000万米ドルに成長すると予測されているらしい。世界の多くの国は人口が増え続けているのだ。万年筆はインクが先端から泉のように湧き出るから名付けられたという。9月23日は「万年筆の日」だから、円安のうちに18金の高級万年筆をお金が湧き出るように売りまくりましょう。 安くて高品質のmade in Japanをよろしくお願いいたしまーす。

2026-09-23 14:38:09 投稿 / 978×734ピクセル

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