No.1184287

新人さん

3(さ)月19(いく)日は、箱根細工のような工芸品の記念日があるのを期待していたのに、検索して現れたのは蒲鉾だったから少しがっかりした。 農林水産省「にっぽん伝統食図鑑」によると、「細工かまぼこ」というのが 富山に昔からあり、婚礼を祝う華やかな膳料理(の福)をご近所へお裾分けするという風習があるそうだ。縁起物の鯛が天候不順などで不足したときに 細工したかまぼこで代用したことが始まりと言われているらしい。細工かまぼこは、細工職人が一つひとつ丁寧に手作りしているという。職人の手で 色づけしたすり身を 高度な細工技術で変幻自在に操りながら精巧に作られた細工かまぼこは、食べられるアートと評されているそうだ。小田原辺りの蒲鉾とは随分違っている。たかが蒲鉾と軽んじてしまい申し訳ありませんでした。縁起物なら 長生きの象徴である鶴亀や松竹梅。そして、おめでたい席には海老と鯛がつきものだが、海老は「曲がった腰と長いひげ」が長寿を表しているとされ、目が飛び出しているから「目出たし」となるそうだ。ただ僕は他人と違って、長寿がめでたいという感覚がない。太く短い生き方が素晴らしいと思うからだ。おまけに甲殻類アレルギーがあり、皆さんが好きな海老も ただの虫にしか思えず、失礼ながら とてもめでたいとは思えない。海老は鯛の餌で良い。鯛は体の色が紅白のうえ、七福神の恵比寿様が鯛を持っていて、「メデタイ」という語呂合わせもあるから縁起が良いと言われている。赤くない“ヘダイ“や“チヌ“が釣れてガッカリするよりも、蒲鉾なら間違いないわけだ。紅白が良いというのは古くから用いられていたらしく、祝儀や贈答品などにつける紅白の水引は、起源が推古朝時代に遣隋使として派遣された小野妹子が持ち帰った貢ぎ物と言われている。その品に紅白の麻紐が結ばれていたことから 宮廷への献上品に紅白の紐を使う習慣になったという説があるそうだ。 外国人は日本の職人技を「アート」「マジック」と表現するらしいが、蒲鉾は食べると無くなるし 時が経つと腐ってしまう。儚い芸術だから残念に思う。 僕は子供の頃に鯛を見たことがなかった。上京するまでずっとキンキ(金目鯛と同じ深海魚で似ているが、赤いカサゴだからタイではない)を鯛だと思っていたのだ。恥ずかしいー。

2026-03-19 15:20:49 投稿 / 550×550ピクセル

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