No.1184238

こまち

新人さん

昨年、JR東日本は2024年産の銘柄米「あきたこまち」を秋田新幹線「こまち」で輸送すると発表して話題になった。外国人は「あきたこまち」を知っていても、「おののこまち」を知る人は居ないだろう。明治から言われている世界三大美女は、クレオパトラ、楊貴妃、小野小町(おののこまち)の3人だが、これは日本だけのオリジナルらしい。外国ではギリシャ神話のヘレネーが三大美女に挙げられるそうだ。 僕は明治中期に、ヘレネーなんて聞いたことがない人が小野小町にすり替えてしまったのではないかと単純に思ったが、東京大学で平安時代の絵巻物専門に研究している永井先生の記事を読むと、世界三大美人言説が生まれた明治中期は 日本が欧米列強に対抗して日清・日露戦争に向かいつつあった頃で、国内のナショナリズムが高まり 和歌の名手であった小野小町が平安時代中期以降の「国風文化」を代表する文化人として理想的な存在だったからではないかと分析している。また古代エジプトのクレオパトラが三大美人として挙げられた背景には、1910年代に帝国劇場の舞台劇でクレオパトラが人気を博したことと、浅草で無声映画「アントニーとクレオパトラ」が上演されたことが影響しているとみているらしい。三人の女性は、いずれも晩年に悲劇的な最期を迎えるところに共通点があるという。小町には、美しかったけれども晩年には老いさらばえて地方を放浪していたという伝説があり、楊貴妃には中国唐代の玄宗に寵愛されるも最期は殺害されたことと、クレオパトラは自殺してしまったので、3人は並べやすかったと考えられるという。低能な僕はもっと単純に考えた。中国史には四大美人が登場する。「沈魚落雁,閉月羞花」(魚は沈み、ガンが落ち、月は隠れ、花は恥じる)という格言の由来になった女性達で、その意味は「西施(せいし)が池を覗き込むと、池の魚は西施の美しさにめまいを起こし沈んでしまう。 王昭君(おうしょうぐん)は美しすぎて 彼女を見た鳥は空から落ちる。楊貴妃(ようきひ)の前では、花は恥じらい顔を隠す。貂蝉(ちょうせん)の美しさは、月が雲隠れするほどだという」これを聞かされた明治時代の日本人が対抗心を燃やして世界三大美人というものを創作し、小野小町という人物像を作り出したと考えたのだ。それというのも 小野小町は平安時代前期(9世紀頃)の女流歌人と言われていたが 歌が上手なら美人とは限らない。歌違いだが奇跡の歌姫スーザン・ボイルの例もある。ウィキペディアによれば小野 小町の生年月日は不詳で、伝説、伝承や忌日も数多く忌日が3月18日の他に4月24日、12月4日、11月12日~12月4日と各地にあるようだ。従って墓所も全国各地に存在しているという。そもそも小野小町が美人であったというのも、あくまでも伝説でしかなく証拠は何もないらしい。顏が分からないとイメージが勝手に膨らみ、より自分の理想像を反映するのかも知れない。これはロマンス詐欺の手口だ。小野小町の事を考えていると、現代の顏出ししない歌手が 美人だと噂されることや、初音ミクがバーチャルであるのに恋する男と同じだと思うようになった。因みに初音ミクが世に出た誕生日は2007年8月31日で、 2023年のHappy 16th Birthday -Dear Creators-」に16歳を祝っている。彼女は生まれつき美人のままで、いつまでも吸血鬼のように変わらないのだ。そして、美人と噂の小野小町は元祖顔出しをしないトップアーティストと同じなのだ。彼女達は現実の女性に夢と希望を無くした男たちにとって、虚構の日本二大美女なんだよ。

2026-03-18 16:55:23 投稿 / 978×734ピクセル

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