No.1177520

黒と黒

微睡みの中で滲むインクと影。

以下、前回同様のがんばるぞ抱負(コピペ)です:
作品完成しない病を克服したいので、創作15分ルーティンをがんばってます。その日に思いついたテーマでランダムに書いて投稿します。

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2025-11-24 08:39:12 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:44   閲覧ユーザー数:44

 少し眠くなってきたな。お兄ちゃんの膝の上に抱かれて、温かい。でも、もうちょっとだけ……。

 

「ガスパール」

 

 お兄ちゃんを振り返る。オニキスみたいな黒い瞳がボクを見つめている。夜空の向こうにあるお城や森みたいに深い黒だ。ボクは目が離せない。

 

「面白い? その本」

「うん!」

 

 お兄ちゃんが柔らかく笑う。髪を撫でられると、安心してますます眠くなっちゃう。でも、ちょっぴりくすぐったい。

 

「前にも読んだでしょうに」

「あれ? そんなこと……そう、だっけ?」

「ほら、これ」

 

 お兄ちゃんはそう言うと、一冊の本を取り出して床に置いた。

 

「うちにもありますよ、この本」

「あ、ホントだ……」

 

 表紙に『イリュージョン:変幻公式と応用』とある。そういえば最近、ブルヤールに町へのお遣いを頼んだときに読み直したんだ。お兄ちゃんは、イリュージョンの術式って使ったことあるのかな。


 
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