小学生の頃、長崎くんという友達がいた。長崎くんはリコーダーが得意で、当時流行りの歌謡曲を耳コピして吹くのが上手かった。中学は別だったが、高校３年の冬にスーパーのアルバイトでたまたま一緒になり、二人で年末の寒風吹くなか店頭に座り込み 荒巻鮭を販売したのをよく覚えている。店長の想定以上に売れたので、バイト代の他に金一封をもらい 長崎くんちでお祝いをした事を思い出す。 長崎くんは自転車に乗れなかったから「うんち（運動音痴）」だったかも知れない。　そう言えば「長崎くんち」という祭りがあった。長崎くんの家は関係ない。この祭りは寛永11年（1634年）を始まりとする長崎の氏神「諏訪神社」の秋季大祭だ。毎年10月7日から9日までの3日間行われている。「くんち」とは、主に九州北部で行われる収穫に感謝する秋祭りの総称らしい。語源は中国の旧暦9月9日を祝う行事から来ているそうで「9日（くにち）」が転じて、供日（くぬち）」となり 収穫感謝の意を込められて「くんち」となったそうだ。くんちは 中国由来の祭りだから 龍も舞うのだ。