世界最古の高速道路「アヴス」は1921年9月19日に完成したそうだ。 ドイツ・ベルリン郊外にあり、1998年まではサーキットとしても使われていた 世界初の自動車専用道路だ。この高速道路A115号線は、ポツダム方面に向かって約9キロにわたって伸びるほぼ完全な直線道路らしい。アヴスは長い2本のストレートの両端をヘアピンコーナーで繋いだだけの、単純な「スピードが出る」サーキットだったという。ダイムラー社とベンツ社が合併してダイムラー・ベンツとなった1926年に、第1回ドイツグランプリが行われている。その後 北側のコーナーには傾斜が付けられ、スピードを落とさなくても曲がれるようになると 平均時速は200kmを超えるようになったそうだ。そのためコーナーで事故死するドライバーが後を絶たず、1967年に撤去されるまで恐怖の「死の壁」と呼ばれていたそうだ。相次ぐレース中の死亡事故や騒音に対する批判から、1999年にアヴスというサーキットは終了し、アウトバーン（高速道路）の一部になったという。1937年の第6回アヴスのレース（AVUS-Rennen）ではメルセデス・ベンツW25が、平均260.7km/hという驚異の速度で優勝している。　なお メルセデス ベンツという名称は、ダイムラー車のディーラーを経営していたエミール・イェリネックの娘、メルセデス・イェリネックの名前から取られていて、メルセデスベンツというのはブランド名だという。スペイン語で「恵み」「慈悲」「神の加護」の意味があるメルセデスは、女性の名前で耳障りが良いということで選ばれたらしい。