フランスのパリにエトワール凱旋門が完成したのは7月29日だそうだ。エトワール凱旋門とキエフの大門はどちらが大きいか気になったので調べてみた。エトワール凱旋門の大きさは、高さ49.54m、幅44.82m、奥行22.21mで、クラシック音楽の組曲『展覧会の絵』で有名なキエフ（キーウ）の大門は正式には黄金の門といい、高さ13.36m、幅10.5m、長さ17.5mの石造りの防御塔だ。なんと、凱旋門のほうが４倍くらい大きかった。エトワール凱旋門はナポレオンがアウステルリッツの戦いで勝利したことを記念して 建設を命じたものだそうで、1806年に着工されたが ナポレオンの失脚や政治的な変動により、完成したのは 着工から30年も経った1836年だったという。ちなみに、世界で最も大きな凱旋門は平壌凱旋門（朝鮮民主主義人民共和国）とされていて、エトワール凱旋門より10mほど大きいらしい。しかし、凱旋してきたから凱旋門を造るはずなのに、北朝鮮はいったいどれほど大きな戦いに勝って帰ってきたのだろうか？日本の支配から放たれたからか、それとも朝鮮戦争で米軍を中心とする国連軍を退けたからなのか？　わからないが、正式な国名に民主主義と詠っていること自体がすでにふざけた国なのだ。1982年に作った凱旋門は見栄張りな独裁者の 単なる独りよがりな記念碑なんだろう。　実用的な門で世界一なのは、ドイツに1791年に完成した、当時は18もあったベルリンの市壁のなかで唯一現存する ブランデンブルク門だという。冷戦時代には、この門のすぐ前にベルリンの壁が築かれて、町を西と東に分けていた。門の高さは20mで、幅が65mというから、こちらもキエフの大門より大きい。夜は黄金色にライトアップされて美しいらしい。