俺がトトちゃんに出した答えは－

（素直に謝って！）
俺はジェスチャーで指示を繰り出す
絹枝さんとの付き合いは俺の方が長い

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彼女は隠しごとが大嫌いなのだ
俺の言うがままに割れたカップを差し出して

都留「佐藤先輩」
絹枝「ん？」
（もっとこう、上目遣いに）
都留（上目…づかい？）
目線を合わせるようにかがんだ
（その調子だ）

都留「すみません　私が壊しました」
絹枝「なんだって！」
絹枝さんの顔が不機嫌色に染まっていく

（いかん、ここはもっと目をうるませて　あざとく）
都留（こう、ですか？）
かわいらしさをアピールして、彼女の心も鷲掴みだ
絹枝さんはいまだにプリキュア映画をリピートするほどの猛者
これは効くはずだ

都留「ごめんなさい、わざとじゃないんです」
絹枝「ん～」
（やっぱダメか…）

絹枝「く～　そんな顔されたら、怒れないじゃないか…」

「やった」
都留「ほっ」
「どうなるかと思った　絹枝さんの単純さに助けられたぜ」
都留「あ、あの」
「どうしたの」
都留「まずいです…」
「なにが？」

絹枝「心の声が、漏れてるってことだ」
「はっ」
気づいた時には俺の体は宙を舞っていた
「これが絹枝スペシャル…ぐふっ」

（続く）

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