No.404484

真(チェンジ)!!仮面ライダーディケイド~紅蓮の破壊者~【第29話:恐怖】


これまでの『仮面ライダーディケイド~紅蓮の破壊者~』は…



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2012-04-07 22:42:35 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:909   閲覧ユーザー数:905

『KAMEN RIDE…』

 

「狩れ…ディロウガ!変身!!」

『DE-LOUGA』

青年はカードを装填し引き金を引いた…。

すると幾つもの影が重なっていき黒い鎧を形成していく…。顔と上半身の鎧はバーコードのようになっており肩のアーマーも突起し全体的にデザインが刺々しいフォルム…。

知る者が見れば仮面ライダーディエンドに酷似してることに気づくだろう…。

 

しかし、この漆黒のライダーの名は…

 

「仮面ライダー…ディロウガ…。君の魂を、狩る!」

 

次元を渡る死神のライダー、仮面ライダーディロストであった。

 

『ディロウガ…!この『砕けた物語』の死に損ない…いや亡霊が!!』

オーゼはバスターオーゼンを振るうがディロストは変身ツールの銃、ディロウガドライバーで受け止める。

「既に物語が砕けている今となっては僕は亡霊のそれと同じだろう。だがそれは君は同じでは無いかな?」

 

『はっ!記憶の無え脱け殻と一緒にすんじゃねえ!!』

 

オーゼはバックステップを踏むと背中のブースターを吹かし空へ舞い上がる。

「逃がさない…」

 

『ATACK RIDE BLAST』

 

ディロウガは直ぐ様カードをディロウガドライバーに装填。銃口をオーゼに向け引き金を引くと大量の黒い弾丸が放たれ避けようとするオーゼを容赦なく追尾する。

 

『ぢぃっ!』

 

スガガン!!

オーゼは咄嗟に左肩の盾でガードするもバランスを崩して落ちてしまう。さらに追撃をかけようとしたディロウガだったがクウガUが襲いかかる。

「グウゥ…!」

「君には用はない。」

ディロウガはクウガUの右腕を押さえるとクウガの弱点であるベルト、アマダムに蹴りを入れる。

 

ドカッ

「ぐぅ…!?があ…!?」

「これで少しは大人しくなるだろう。さて…」

クウガUを怯ませたディロウガはオーゼに向き直る…。

「君は僕は脱け殻…と言ったね?」

そしてオーゼの首を締め上げる。

『ぐぅ…があ…』

「実はあれから少しずつ『欠片』を取り戻してね…。君にも見せてあげよう…」

そう言うと背中から機械じかけの悪魔のような翼をはやしオーゼもろとも飛び上がるディロウガ…。一定の高さで滞空するとバーコードのような複眼がスライドし2つに分かれ紅い瞳が中から覗く…。

 

「さあ、とくと味わうがいい!僕の過去!!僕の罪!!僕の絶望を!!!!!!」

『うがァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!?』

 

同時にこの世の終わりのような悲鳴をあげるオーゼ…。

「ハハハ…!!アーッハハハハハハハハ!!」

「…」

この状態に最早言葉を失うディケイドB…。そんなことなど気にすることもなくディロウガは残酷に笑い続ける…。

 

 

 

「がァァ!!」

「!」

しかし、先程まで怯んでいたクウガUはこの隙を見逃さず拳に凄まじい雷のエネルギーを溜めるとディロウガへ殴りかかる。

 

「くっ…!!僕の邪魔を!」

『今のうちだ!』

ディロストも思わずオーゼを放してしまい、オーゼは逃げてしまう…。

「全く…余計なことを!」

ディロウガは仮面を元に戻しクウガUを睨む。

「…」

だがクウガUは何も感情の起伏すら感じさせない…。

「フフ…闇に飲まれた精神こころで何を言っても無駄か。」

ディロストは残念そうな声をだすとカードを装填する。

『FINAL ATACK RIDE DE DE DE-LOUGA』

「聖王剣…!」

するとディロストドライバーの銃口からサーベルの柄らしきものが出現しディロストはそれを勢いよく引き抜いた。

「さあ…君の墮罪を裁いてあげよう!!」

 

その剣の刀身は虹色に輝き残像を残す…。そしてディロウガは翼を広げ…

 

 

 

 

 

 

シュバ

 

「!」

刹那…一瞬で駆け抜けクウガUを切り裂いた。

 

 

 

ブシャアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

そして鮮血が吹き出し雨の如く降り注ぐ…。それと少し間を置いてクウガUは倒れた…。

「ククク…。」

ディロウガは邪悪な笑みを漏らしながら今度はディケイドBへ向かい歩いていく…。

「味方…なのか?」

ディケイドBは恐る恐る聞く。そして返ってきた答えは…

 

「安心したまえ…僕は君の…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敵だよ。」

 

 

「!」

ディロウガはそう冷たく言い放つとディケイドBを蹴り飛ばす。

「まあ、まだ君は『狩り時』ではない…。命拾いしたね。それと…」

ディケイドBを見据えるとオーゼの時同様、仮面をスライドさせ紅い瞳を露出させる。

「僕からのプレゼントだよ。」

「!!…ギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

突如、頭を焼けるような痛みを襲うディケイドB。あまりの激痛に絶叫してしまう。

「四季…ちゃん…」

伊達は既に変身が解けておりマトモに動けない…。悔しげに地面を掴むことしか出来ない…。

(俺…このまま死ぬのか?)

 

ディケイドBが諦めかけ意識を手放そうとした…

 

 

その時…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

「!」

カッターウィングを展開したバースが突っ込みディケイドBを救出した。

「アキラ!ティアナ!今だ!!」

 

「アイアイサー!ティアナ準備はいいか!!」

「ケーブル接続完了!魔力、エネルギー…フルチャージ!!」

更にその向こうで2人のバースが立っておりオレンジ色にバイザーを光らせるバースがその前に立つブレストキャノンを構えたバースのベルトにケーブルを繋ぎオレンジ色のエネルギーと紅いエネルギーを流しこんでいた。

「おおお!キタキタキタキタァァ!!炉心直結ブレストキャノン、ファイアァァァァァァァァァァ!!」

『セルバースト』

 

そしてブレストキャノンを構えたバースが引き金を引くとオレンジ色と赤の螺旋の竜巻の強大なエネルギーが放射されディロストを包み込む。

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

そして爆発音と共にディロウガのいた大地が抉れた。

「ヒャッホー!ザマー見ろ!」

「いえ、師匠…逃げられたようです。」

それを確認すると変身を解除する2人のバース。その正体はアキラ・G・ダイソンとティアナ・ランスターであった…。

「伊達さん!大丈夫ですか?」

「ああ…後藤ちゃん…。」

一方、ディケイドBを救出したバースは伊達の元に駆け寄ると変身を解除し屋台にいたもう1人の青年、後藤 慎太郎へと姿を変える。

「それより…急患だ。」

伊達は苦しみながらある方向を指差す…そこには…

 

 

 

胸から血を流しあたりを血の池にしている一護の姿があった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???…

 

「あれ…?」

一護は自分が今までと違うところにいることに気付いた…。辺りはビル街…そして青空…でも何かがおかしい。

「!」

そして彼は気がついた。自分はビルの壁に立っていることに…

「どうなってんだ!?」

 

パニックになりかける一護だが、ふと動きを止める…。

 

(何か…聴こえる?)

 

 

耳を澄ましてみる…

 

 

『…』

 

 

「…」

 

『……!』

 

「…?」

 

 

『……だ!』

 

 

「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『後ろだ!相棒!!』

 

「!」

気がつき振り向くと後ろに自分の用紙を全て白くし眼が黒く禍々しい自分が立っていた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???…

 

荒れ果てた荒野…

 

四季はシュテルに炎の槍とおぼしき物を後ろから刺されていた…。

「なん…で…だよ……」

彼は苦しみながら話すがシュテルは答えない。

「くっ…そ…!」

そして四季はゆっくりと地面へ倒れていった…。

 

 

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