No.404475

真(チェンジ)!!仮面ライダーディケイド~紅蓮の破壊者~【第28話;欲望】

オリジナルライダー登場・・・

2012-04-07 22:23:57 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:836   閲覧ユーザー数:836

「変身!」

『カポーン』

 

伊達はその姿をプロトバースに変えるとドライバーにメダルを装填しネジを回しながらバラヤミーとの距離を詰める。

「オラ!」

 

ドカッ!!ドカッ!!

 

殴る蹴るなど攻撃加えバラヤミーが怯んだ隙にネジを回しきる。

 

『ドリルアーム』

するとプロトバースの右腕にドリルアームが装着されバラヤミーの表皮を抉る。

『いいいいい!?』

 

チャリチャリチャリ…

 

同時にバラヤミーの身体から銀色のメダルがこぼれ落ちる。

「!」

しかし、プロトバースはすぐにバックステップし距離をとる。

(あのヤミー…寄生タイプか…)

プロトバースが抉った傷口…なんとそこからはメダルの奔流に飲まれている織姫が顔を覗かせていた…。

『!!!』

 

「!おわっ!?」

茨の鞭を使いプロトバースをなぎはらうバラヤミー…。こうしてるうちに傷口はみるみるふさがっていく…。

(くそ…埒があかねえ…)

「伊達さん!距離をとってくれ!」

 

『FORM RIDE TRIAL』

 

 

ディケイドBも何とか一部触手を引き剥がしバックルにカードを装填。青を基調にしたバイクのライダーのフォルムのDBトライアルへと変身し、その衝撃で触手を弾き飛ばすと一瞬でバラヤミーとの距離を詰め目にも止まらぬ速さの蹴りを叩きこむ。

 

ズカガガガガガ!!

ジャラジャラジャラジャラ…

 

 

『いいいいい!?』

先程とは比べものにならない程のメダルが落ちる。

「今だ!」

そのまま織姫をDBトライアルは掴むと勢いにのせ引っ張りだし離脱する。

「伊達さん!」

「分かってる!!」

 

『ブレストキャノン』

『セルバースト』

そのタイミングを逃さずドライバーにメダルを装填するプロトバース。ブレストキャノンを装備しその銃口を抜け殻となったバラヤミーに向ける。

「ブレストキャノン、シュート!」

 

ズドォォォォォォォォン!!

そして、バラヤミーはプロトバースの放った赤いエネルギーの奔流に消えた…。

 

 

 

「…倒したのか?」

クウガは未だに触手に絡めとられたままだったがその一部始終を見ていた…。

「ま、見てのとおりだ。」

軽く言いながら織姫をお姫様抱っこしクウガのもとへ来る…。

 

 

その時…

 

 

 

 

 

 

 

『放して!』

 

 

「!何ぐほ!?」

 

織姫はディケイドBの顔に手をあてると煙幕らしきものを噴射する。それに驚いたディケイドBは織姫を放してしまった。

「何!?どうなってんだ?」

プロトバースも状況を把握出来ない。

『黒崎くん…黒崎くん…黒崎くん…』

一護の名をうわごとのように呟きながら背中からバラヤミー同様の触手を生やしていく織姫…。

 

 

 

その様子を陰から見ていた者たちがいた…。

『へえ~、初めて見たけどあれが君のヤミーの特性か…』

『中々面白いもんでしょ?』

それはアンクと先程、織姫にメダルを投入しヤミーを作った女性だった…。彼女の名は『ビオラ』。アンクと同じグリードであり植物系幹部グリードである。

『全く…君はわざわざ『抑えられた欲望』でヤミーを作るなんて変わってるね。』

『ふん…別に体質だから仕方ないでしょ!』

ビオラのヤミー…例えばバラヤミーなどだがグリードは元々強い欲望をもった人間からではないとヤミーは作れない。大抵、グリードが好むのは身勝手で表面に露出するような欲望だが、ビオラは体質が他のグリードとは違うため『抑えられた欲望』でヤミーを作る。その欲望の例と言えば織姫の思いなどもそれにあたる。さらに、もうひとつの特徴…それは…

 

 

-宿主が体内に種のメダルがあり欲望がある限りはいくらでも再生する-

つまり織姫はいわば植物でいう根や種にあたるメダルが体内にあるためヤミーに寄生されたままであるのだ。

『ハアアアア!!』

最早、暴走する欲望により抑えの効かない織姫はクウガに向かい突撃していく…。

「…」

一方、クウガはまとわりついた触手を払いのけアークルのアマダムを紫色に光らせる…。

そして、その姿は銀色の鎧に紫色のラインが入り複眼も紫に変わる。

 

クウガ・タイタンフォーム…機動性こそは他のフォームに劣るものの防御やパワーはトップクラスの形態だ。

 

 

「…」

無言のまま織姫との距離を詰めるクウガT…。触手が何度もあたり身体から火花を散らすが前進を止めることはない…。

 

そして…

 

 

『黒崎…くん?』

クウガは顔だけ変身を解除し織姫を抱き締めた…。

「わりい、井上…。お前の気持ち気づいてやれなくて…。それにこの事クウガがバレたら誰も受け入れてくれなくなるんじゃって怖かったんだ…。だから…」

『ああ…ああ…』

すると同時に彼女の触手がメダルとなり崩れさると額にメダルの投入口が現れメダルが一枚排出され砕ける…。

「ごめんなさい…ごめんなさい黒崎くん!ごめんなさいごめんなさい…」

「…」

そのまま一護に抱かれたまま泣き崩れる織姫…。

「やれやれ…一件落着、と!」

「はあ~あ…」

プロトバースとディケイドBも安堵の声を出す…

 

 

 

 

 

 

 

 

『ところがギッチョン!!』

 

 

 

 

 

 

「「「!?」」」

どこからか声が響くと赤い閃光の尾を引く『何か』がディケイドBたちに襲いかかる。

「何だ!?ぐはあ!?」

「うう!?ぐああ!!」

「伏せろ井上!!ぐうっ!!」

「黒崎くん!!」

 

 

ディケイドBとプロトバースはそれに切り裂かれ火花を散らし一護は織姫を押し倒し何とかそれを回避した…。

『お楽しみのとこ悪いなァァ!!まあ悪いこと言わねえから死んどけやァァ!!』

空を見ると白に赤いラインの入ったライダーが背中のブースターらしきもので浮上しており両肩には円を引き延ばしたような深紅の縦がつき、ここにもブースターがついている。そして何より目を引くのは『Ψ』のラインが入った丸い紫色の複眼…。

 

「サイガ…だと?」

『おおっとソイツは違うぜディケイドなんたら…!!コイツは第二世代の【空の帝王】の力…【仮面ライダーオーゼ】だ!』

ディケイドBの呟きを聞いた赤いライダーは自らを仮面ライダーオーゼと名乗ると地上へ着地する。

「この…!」

その隙にオーゼに飛び掛かるプロトバース…しかし…

『雑魚は黙ってろ!!』

 

ズカン!

「ぐわああ!!」

オーゼは右腕に装着されていた深紅の大剣『バスターオーゼン』を切り離しそのまま回転させ柄を掴みプロトバースに一太刀…。プロトバースは火花をあげながら弾け飛ぶ…。

「伊達さん!…うおおおおおお!!」

ディケイドBもライドブッカーを振り回すが…

『いけよ!!ファング!!』

オーゼの両肩の盾から赤い閃光の尾を引くまるで牙のような飛翔する物体が幾つも放たれディケイドBを襲う。

「な、何だぐわああ!!」

『この間は【クロガネ】を取り逃がしたからな…。イライラ解消になぶり殺してやるよ!』

「させるか!」

クウガもマイティフォームとなり立ち向かうが…

『うぜえんだよ…』

『Gun moade』

 

バシュ!!バシュ!!

 

「ぐはあ!?」

オーゼは変身ツールのベルト『オーゼギア』からペアの変身ツールである携帯型の『オーゼフォン』を外し銃のように曲がらせ電車音声が響くと『ガンモード』に切り替りクウガを撃ち抜く…。

『逝っちまいなァァ!!』

『Exeed Cherge』

オーゼはサイガフォンを元に戻し再びオーゼギアにセットするとエンターキーを押す。するとオーゼギアから赤いラインをたどりエネルギーが流れバスターオーゼンにエネルギーが貯まる。するとバスターオーゼンは赤く光り輝き必殺技の体勢をとる…。

 

 

 

 

 

 

「やめて!」

『ああん?』

だがクウガとオーゼとの間に織姫割って入る…。

『ほう…中々の上玉じゃねえか嬢ちゃん…。どうだお嬢ちゃん?俺と取引をしねえか?』

「取引…ですか?」

『そう…俺は今コイツらを見逃してやる。その代わりお前が俺のモンになる…中々悪くない取引だろ?』

オーゼが持ち掛けた取引…要は身代わり…。

(黒崎くんが助かるなら…)

「私…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いきます…。」

『そうこなっくちゃなァァ!商談成立だ!!』

織姫は覚悟を決めた…

「いくな井上!!」

『黙ってろ!!』

 

ズカン!!

「があ!?」

クウガは思わず飛び掛かるがオーゼに軽くあしらわれる…。

「くそ…」

「ちく…しょう…」

プロトバースやディケイドBも変身は解けないものの最早、戦闘を続けるのは限界に近く動けなかった…。

(さよなら…黒崎くん…)

 

織姫は涙を流しそのままオーゼの発生させた黒いオーロラに消えようとした…

 

 

その時…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「井上を放せェェェェェェェェェェェェェェ!!」

 

 

クウガが突如、黒いエネルギーと電撃が纏われその姿を変えていく…。

「黒…崎…くん?」

『ほう…【アルティメット・クウガ】か…実物を見るのは初めてだな…。』

「え?」

オーゼの不吉な言葉と共にクウガが刺々しく禍々しく黒い異形へと変化していく…。

 

「嘘…だろ…」

ディケイドBも思わずその姿に驚愕する…。

 

 

 

四本の黄金の角…

金色のラインが入った黒く禍々しく刺々しいボディ…

そして金色に縁取られたアマダムと瞳は光を通さぬ闇のように黒い…

 

 

 

仮面ライダークウガ・アルティメットフォーム

 

『聖なる泉の枯れ果てた凄まじき戦士』

 

 

『クク…おもしれえ…相手をしてやるよ!いけよ!!ファング!!』

バスターオーゼンを構え直し切っ先をクウガUに向ける…。そして、再び小型の端末飛翔タイプの武器『オーゼファング』を向かわせるが…

 

「…」

クウガUが無言で手をかざすと勝手に爆発を起こし壊れてしまう…。

『ハハッ!そうこなっくちゃなァァ!!』

それを見たオーゼはまるで野獣のように笑うとクウガUに突っ込んでいく…。

クウガUもまた拳を構える…。

 

が…

 

 

 

 

 

 

 

 

『!』

2人の攻撃が交わることは無かった…。

 

 

 

 

何故ならオーゼとクウガUの間に黒いオーロラが現れたからである…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『赤い狂犬』。君の魂は僕が貰い受ける。」

やがて黒いオーロラから黒い髪の紅い瞳をした青年が出てきた…。

「な、何なんだ!?」

「今の君には用は無いよ『紅蓮の破壊者』。」

ディケイドBそう言い放つとディエンドライバーに酷似した黒い銃を取り出しカードをセットする…

『KAMEN RIDE…』

 

「狩れ…ディロスト!変身!!」

『DE-LOUGA』

 

 

 

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・仮面ライダーオーゼ

サイガギアをベースに組み上げられたオーゼギアを使って変身出来るライダー。資格者はかなりの技量があることが条件。

武装はオーゼフォンをガンモードにして銃撃。大剣バスターオーゼンでの斬撃、さらに両肩の盾に収納されているオーゼファングを飛ばして攻撃など死角は無い。

変身者はサーシェス。名前の由来はガンダムOOのアリー・アル・サーシェスから

ついでに本名はヒロシ・ノヴァク。どちらも中の人・・・

 

 

オー←オウ←王

 

ゼ←ゼツ←絶

 

つまり漢字にすると『王絶』である。

 

 

 

 

 

 


 
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