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はじめてのオープンコンペ


はじめての4コマ・オープンコンペが終了しました。正直言って決して高い原稿料とは言えないながらも、まさか100人を越えるクリエイターの応募があるとは正直予想していませんでした。

せいぜい、20人くらいだと思っていたんですよ。いやマジで。イラストに比べてマンガというのは敷居が高いだろうから、あまりチャレンジしてきて頂けないだろうなあと思っていたんです。それはTINAMIのもうひとつの仕事である編集業務の経験から感じていたことです。

仕事をしたい人はたくさんいる。でも、みなさんどちらかというとイラスト指向なんですね。イラストは描けるけどマンガは無理です、という方が多い。TINAMIでも商業の仕事をお願いできる作家さんの募集を随時していますが、まず半分以上はこういう感じの方です。

しかしですね、実際に商業でまとまったお金をお支払い出来る仕事で、イラストの仕事って案外少ないんですよ。たとえばちょっとした数千円のイラストであれば、すでに実績のある方に頼んだほうが早いし、手間もかからない。加えて、まとまった仕事といえばライトノベルの挿絵とかなんですが、これはかなり絵に魅力がないと難しい仕事です。それにたいてい1冊あたり作家さんは一人じゃないですか。それを考えると、用意された椅子は本当に少ないのです。
もしイラストだけで仕事をしたい、生計を立てたいと考えている人がいたら、一度冷静に考えてみるといいです。自分の絵は果たして、他のどんな絵描きよりも特徴のある絵かどうか。目立てる絵かどうか。実は、技術的にうまいということよりもこちらのほうが重要です。独自の世界観を持っているか。他の作家でも代わりの利かない絵が描けているか。まずはそこをみつめなおしてください。それでもなおかつ、イラストで仕事をしたい人は、人とは違う何かを身につけるべく、努力をしないといけません。
過去、ライトノベルの挿絵作家を何人も出版社に紹介してきましたが、採用された人はそういう人ばかりです。少なくともうち経由の作家さんに限って言えば。

逸れてしまったので(笑)話を戻します。そんな感じですので、まあマンガだしそんなに集まらんなーと思っていたのですね。ぶっちゃけ多くて30件を想定していました。だから、応募してくれた方々には最大限サービスをしたいと思い、全員に講評をつける、というお約束をしたのです。いや、してしまったのです…。

それがまさか100件越えるとは…(しつこい!)。なので、講評も頑張って書いているのですが、やっと半分くらい書き終わったところです。お待ちくださってる方、すみませんがもうちょっと…申し訳ないですorz

その待っている間、といってはなんですが、自分の作品の講評だけでなく、自分以外の作品や、その講評にも必ず目を通すことをオススメします。というのも、講評を書いていて特に感じるのは、みなさんの作品でダメなところというのは、いくつかにパターン化されているからです。ダメだった方は、自分と同じ問題を抱えた別の作家さんがいる、と思って頂いて差し支えないです。講評を立て続けに読んでいると、何度か同じような内容に出会うと思います。それは決して、僕が手抜きをしているのではありません(笑)。本当に同じなのですね。

ほかの人のネームを100人分(しかも失敗作←バカにしているわけではないですが、ここではあえてそう呼びます)を見れる機会というのはそうそうないです。それを見て、自分の作品も同じ問題を抱えていないか。じっくり検証してみてください。それをやり、問題点がしっかりと洗い出せ、かつ次の作品の制作に活かせるのならば、きっともっと面白いマンガが描けるようになりますよ。

というわけで、すべての講評が出揃うまではもうちょっとお待ちを…(結局そこか)