授業後、大方の予想通り教室に楓がやって来た。
まぁ、基本楓の教室に行く事はないんだけど。
これは昔っからの流れだから、まぁ普通。
当然、そうなったらさっきの話題になるのは当然。
「楓さん、倉橋さんの髪について、どう思う?」
「か、髪ぃ? 木谷さん、一体何を言ってるのさ」
「私みたいな髪になりたかったんだって」
にっこり頷く木谷さんと、怪訝そうな顔の楓。間にいる私は、
困った表情しか出てこない…
「楓の髪…か。確かに綺麗な髪ではあるよねぇ。キューティクル♪」
「ちょ、こら、触るなぁ!」
楓が触りだしたら、木谷さんだって…
「ほら、私の意見は少数派じゃなかった。マジョリティにいる自信は、
あるんだ」
「それもまた、直感ですか?」
はぁ…疲れるなぁ。
「ん? 今度は抵抗しないの? えりか」
「抵抗する事に疲れたのっ! っとに~」
「そうそう、それこそ私が見込んだ倉橋さんだ」
私は何を見込まれているんだろう。ニコニコしながら私の髪を触りまくる
友人二人を前に、私はふと考え込んでしまった。
そんなに触りさ心地がいいものか、さっき自分で触ってみたけど、
別にコレと言って感傷はないし…人それぞれの憧れは理解できるけど…
そのターゲットが私になるのは、ちょっと納得できない。
「お触りタイムはお終いですよー」
「何言ってるのさ。終わりは来ないよ」
「うんうん。楓さん、いい事言う」
笑顔を崩さずに髪を触り続ける二人。
はぁ…やっぱ…疲れた。
~つづく~
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第11回