（大分寒くなってきたな）
季節も冬に変わりはじめたある日の放課後
同じ時間でも、日が落ちる時間の速さに季節を感じる

校内も昼の喧騒が嘘のように静まり返っていた

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ほとんど先生も生徒も残っていないのだろう

部活を終えた後でも、ゆっくり帰りの準備をしていたのは
家族旅行で家に誰もいないし、気楽というのもあった
帰りは何か買って帰ろうかな

そう思いながら階段を降りていくと、目に入ったのは先生と...
あれは学年主任の柿崎。

二人で進路指導室に入って行ったな
でも、生徒もいないのに指導室になんで入ったんだろう？
そして、先生のあの表情
先生はどんなに辛い時でも学校では明るく努める。そういう人だから
落ち込んだような、悲しそうな顔色が気になる...

最近は色々あったから、余計気になってした
なので結局扉の前に近づいてしまう
（なんか先生に対してはこんな事ばっかりしてるな...）

中からはぼそぼそと話すのが聞こえるけど、肝心の中身はさっぱりだ
ちょっとぐらいなら、戸を開けても気づかれないだろうか

ここは...

１.　　やっぱりやめておこう
２.　　気になるから少しだけ開けてみる
３. 　直接入って色々聞いてしまおう