「牧野先生が都合により早退されましたので
私がこの時間担当します。
課題は預かっておりますのでそちらをやってください
辞書や教科書の使用
小声での相談はOKとのことです」

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５時間目の授業、俺は呆気にとられた

三好先生…世界史の担当先生だ
TV局から美人先生として取材させてくれとか
他校の生徒からもラブレターが殺到するとか
何かと噂が絶えない、綺麗な先生
俺は牧野先生の方がずっと素敵だと思うんだけど

でも本来は現代国語の時間...
なぜ？

田尻「うほー！！
今日は世界史に続いて２回目の出会いじゃー　ラッキー」
後ろの田尻が喜んだ

呼応するように周囲も突然の自習で喜んでいたが
俺はそんな気持ちにはなれなかった

先生は今日の朝、調子悪そうだったし　かなり具合が悪くなったに違いない
きっとそれで、早退を...

湧き上がる後悔の念

昨日、姉ちゃんに任せたのがいけなかったんだ
先生と教師だとか、男と女とか気にしてたから
素直に帰ってしまった
でも付きっきりで看病するべきだったんだ！

そう思って下を向くと横から声が

深山「先生...」
声のほうを向くと、俺よりも心配そうな表情をした深山が居た
こいつも先生の顔色が悪いのに気づいていたのだろう

部活などで懇意にしているのもあるのだろう　凄く辛そうだった
どうしようか。時間はまだたっぷりある
課題に手をつけ始めながら、これからを考えていた


１.　　三好先生に詳細を聞いてみよう
２.　　ここは様子を見たほうがいい
３. 　この先生をデートに誘ってみるぜ！