No.92390

恋する乙女と守護の楯~椿原蓮シナリオ~

購入した勢いに乗ってついつい書いてしまった恋楯ss!私的に好きなヒロインは蓮でしたので、彼女と修史のとある一日の朝をかかせていただきました。今回で48作品目。50まであと2つ!頑張ります!

2009-08-30 12:37:51 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:8711   閲覧ユーザー数:8075

「ん・・ふぁ・・・」

警備会社・アイギスの特殊要人護衛課に所属する如月修史は自宅のマンションの寝室で目覚めた。枕元の目覚まし時計はすでに午前10時を示しており、本来なら慌てて支度をしなければならない所だが、今日は隣で眠る妻共々仕事は休み。

「おはよ・・・蓮」

いまだに夢の中にいる妻の頬にキスをして修史は彼女を起こさぬようベッドをそっと抜け出してシャワーを浴びに向かった。

セント・テレジア学院で春日崎雪乃・椿原蓮の護衛任務を修史は女装した姿『山田妙子』として完遂。任務中に恋仲となった蓮と共に卒業して数年の時が経っていた。修史は蓮と結婚し、彼女は正義の敏腕弁護士『如月蓮』として、修史は彼女の臨時秘書兼ボディーガード、そして夫として公私ともに彼女を護り、支える日々を過ごしていた。

シャワーを浴び終わった修史はキッチンに立ち、少々遅めの朝ご飯を作る。学生時代は壊滅的な腕だった蓮の料理の腕も歳月が経つにつれて簡単なものなら料理できるようになっていた。

「最近は仕事がんばってたからな。朝飯くらい俺が作ってあげよう」

フライパンで目玉焼きを作りながら独り言を呟く。外は快晴。ピクニックにはちょうどいい気候かもしれない。

「う~・・・おはよ、シュージ」

ポテポテという足音と共に、寝室から修史最愛の人が眠い目を擦りながら歩いてきた。

「おはよ、蓮。朝ご飯出来てるよ」

「ありがと、シュージ」

如月夫妻は朝のあいさつを交わし、唇を軽く合わせる。この口付けから一日が始まると言っても過言ではない。

「なぁシュージ」

朝食を食べ終わった後、蓮は眼鏡を直しつつ修史に切りだした。

「来週テレジア学院の学院祭で撫子会が『茨姫』の劇をするんだって、鞠奈が言ってたんだ。一緒に見に行かないか?」

「それは蓮の夫として?それとも『山田妙子』として?」

蓮と修史と共に撫子会のメンバーだった蓮より1学年上で会長だった雪乃と後輩で現理事長の新城鞠奈には正体が知られる事無く『山田妙子』として卒業したので、2人には修史と妙子は完全に別の人間だと認識しているのだ。

「『旦那様も一緒にどうぞ』って言ってたからそのままの姿でいいんじゃない?」

「そ、そっか」

そっと胸を撫で下ろす修史に蓮はニヤリと悪戯っぽい笑みを浮かべる。

「でもあたし個人の意見としては、久しぶりにシュージがタエになるところを見たかった気もするな~」

「もうすぐ30に手が届こうかっていう夫に女装をさせようとするなよ・・・」

苦笑する修史に蓮はバッサリと返した。

「大丈夫だって!シュージは初めて会った時と全然変わらないから、いつだってタエになれるって!」

ニコニコ邪気のない妻の笑顔に修史はテーブルに沈んだ。

「俺ってそんなに成長ないの・・・?」

確信を持って「うん!シュージは変化なし!」とのたもうた蓮の笑顔で心のダメージがチャラになったかな、と思える修史だった。


 
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