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No.919711
九番目の熾天使・外伝 ~改~
竜神丸さん 2017-08-24 02:13:01 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:4004 閲覧ユーザー数:1659 |
これは、ザイエンの襲撃を受けたスニークやガーディアン達の下に、okakaが駆けつける少し前の出来事…
『…さて、次の実験の時間だ』
ミッドチルダ首都クラナガン、とある高層ビルの屋上。全身銀色の装甲を纏った怪人―――チタニウムバグスターは右手に装着しているゲームパッド型のアイテム……それは仮面ライダーザイエンが使用していた物と、全く同じ形状をしていた。違うところがあるとすれば、ザイエンの物と違い、それはアイテム本体が赤色であるという事くらいか。
『行け、我が同胞達よ』
チタニウムはそのゲームパッド型アイテム―――ガシャコンバグマイザーを真横に振るい、内部で培養させていたバグスターウイルスを町全体に広めていく。町の住民達に感染させ、ゲーム病となった人間から新たなバグスター怪人を誕生させる為に。
「!! 桃花、ストップだ」
「…バグスターですね」
ガラス張りの建物2つに挟まれた少し広めの通路。ステラ・ジートを旅団側に引き込むべく、彼女の行方を捜していたokakaと桃花は歩みを止めた。2人の前にはチタニウムが散布したバグスターウイルスが広がり、そこから大量のバグスター戦闘員が一斉に出現する。
『『『『『グェッグェッグェッ…!』』』』』
「足止めが目的でしょうか? それとも…」
「どっちでも良い。邪魔だからとっとと潰させて貰うぜ」
バグスター戦闘員達が剣や槍などの武器を構えて迫って来るのを見て、okakaと桃花は腰にゲーマドライバーを装着し、それぞれ自分が使用するガシャットを取り出す。そしてガシャットを起動しようとしたその時…
『!? グェウ!?』
『『『『グゥゥゥゥゥゥッ!?』』』』
「!?」
「ッ……何だ!?」
1体のバグスター戦闘員が、謎の光弾を受けて爆発した。それを皮切りに他のバグスター戦闘員達も何処からか飛んで来る光弾を受けて次々と爆散していき、okakaと桃花はガシャットを構えていた右手を下ろしてから周囲を警戒する。
「!? 一城様!!」
「!!」
-カツン……カツン……-
2人が見据えた先から……足音と共に、
「!! お前は…」
全身を覆い隠す黒と青色のボディ。
王冠のように伸びる5本の青いアンテナが特徴的な頭部。
2本の青いアンテナが伸びる両肩の黒い肩当て。
ゲーム機のコントローラーのような銀色のボタンが見える胸部装甲。
腹部から下半身に伸びている青色のライン。
下半身に纏われている黒いローブ。
右手に装備している、ガシャコンバグマイザー。
腰に装着している、2本のガシャットが装填されたゲーマドライバー。
エグゼイドにそっくりな容姿を持った、帝王のような姿をした戦士だった。
そしてその姿に、okakaは見覚えがあった。そして同時に恐怖した。何故ならそれは…
「仮面ライダー……クロノスだと……!?」
まだOTAKU旅団でも開発されていない筈の戦士―――“仮面ライダークロノス”と、カラーリング以外はそれと全く同じ特徴を持った姿をしていたのだから。
「一城様…!」
「…お前、何者だ?」
桃花が背中の後ろに拳銃型武器―――ガシャコンマグナムを密かに構える中、okakaは恐る恐る目の前の戦士に正体を問いかける。しかし現れた戦士―――青いクロノスは何も答えない。
「…だんまりか。まぁ当然だよな……ッ!?」
すると青いクロノスは無言を貫くまま、左手に持っていた1枚のカードを手裏剣のように投げ、okakaはそれを右手でしっかりキャッチする。それはokaka達にとって見慣れたライダーカードだ。
「! クロノスのカード…」
ライダーカードには『KAMEN RIDER KHRONOS』と書かれているが、ライダーの絵柄は何も描かれていない。青いクロノスはokakaがカードの絵柄を確認したのを見て、右手に装備していたガシャコンバグマイザーを即座にビームガンモードに切り替える。
≪チュ・ドーン!≫
「!? 一城様!!」
「ッ……チィ!!」
ガシャコンバグマイザーから放たれた複数の光弾は、okakaと桃花に目掛けて飛来。桃花がすかさず構えたガシャコンマグナムで、okakaが即座に構えたライドブッカー・ガンモードで光弾を相殺し爆発が起きた後、爆風が晴れた先には既に青いクロノスの姿はなくなっていた。
「…桃花、正体はスキャン出来たか?」
「…申し訳ありません。奴の正体はスキャンが不可能でした。完全に対策を打たれていた物と思われます」
「なるほど……まるで桃花が人間じゃない事を知っているかのような対応だな。完全に俺達の事を知っている奴が変身してると見て間違いない。それに…」
okakaは青いクロノスがゲーマドライバーに装填していた2本のガシャットを思い出す。
(まず、片方は緑色のガシャット……調べた情報が正しければ『仮面ライダークロニクル』のガシャットで間違いないだろうな。だが…)
緑色のガシャット。それは少し前に調べた、『エグゼイドの世界』で仮面ライダーゲンム―――檀黎斗が完成させようとしていた究極のサバイバルゲーム『仮面ライダークロニクル』のガシャットであると確信。しかしもう片方の青色のガシャットは、okakaでも見覚えの無いガシャットだった。okakaの記憶に無いという事は恐らく、okakaの知らないところで開発されたガシャットと見て間違いないだろう。
「…もう一度調べてみる必要がありそうだな。桃花」
「何でしょう?」
「ステラ・ジートをこちら側に引き入れた後、また調べ物を再開する。近い内にまた『エグゼイドの世界』に向かうぞ」
「了解」
ひとまず青いクロノスの正体については後回しとなり、okakaと桃花は現在やるべき任務を果たす為にその場から駆け出した。そして移動しながらも、okakaは脳内で思考を張り巡らせる。
(後で聞いた日向審議官の話じゃ、檀黎斗は計画を阻止されて死亡したが、奴が所持していた『仮面ライダークロニクル』のマスター版ガシャットはバグスターに持ち去られたんだっけな……万が一に備えて、念入りに準備しておいた方が良さそうだな)
なお、彼のこの予想は後に的中し、彼等もまたパラドが完成させた『仮面ライダークロニクル』のゲームに巻き込まれていく羽目になるのだが、それは今は別の話…
深夜のミッドチルダ、とある港町。
「……」
≪仮面ライダークロニクル…!≫
雨が降り注ぐ中、青いクロノスはミッドチルダの荒れ狂う海を見渡しながら、ゲーマドライバーに装填されているのとは違う2本目の仮面ライダークロニクルガシャットを左手で起動。青いクロノスの前には、複数のバグスター怪人が表示されている『仮面ライダークロニクル』の大きなゲーム画面が出現する。
「…逃がしはしない」
青いクロノスは小さく呟いた後、そのゲーム画面へと飛び込み、ゲーム画面はすぐに消失する。雷鳴が轟く雨の中、彼が取ったこの謎の行動が誰かに見聞きされる事は無かったのだった…
To be continued…?
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βテスト番外(謎のゲーマライダー編)