No.808755

孫権伝―14

ユウヤさん

拠点最後になります。まとまりがないですねぇ・・・非難が怖いです。

一刀の覚悟とか秋蘭の覚悟が分かってもらえるとうれしいです。あ、あと蓮華のあの感じは完全に俺の嫁補正です。いい女蓮華がジャスティス。

それでは本編どうぞ

2015-10-18 18:45:30 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:4080   閲覧ユーザー数:3076

 

 孫権伝第14話

 

 『拠点』

 

 

 

 

 拠点4―雛里

 

 

 『鳳雛七不思議』

 

 

 玉座の間、朝議中・・・

 

 北郷一刀・・・

 

 一刀「・・・ぐぅ・・・」

 

 程立仲徳・・・

 

 風「・・・ぐぅ・・・」

 

 張昭子布・・・

 

 雷火「・・・ぐぅ・・・」

 

 蓮華「ツッコミ役までボケるのか!?」

 

 このように重要な場面で肝心の三人がこの状態だから代わりに鳳統士元こと、雛里がお送りします。

 

 輝理「はぁはぁ、一刀様の寝顔ぐへへ、ジュルリ。おっと・・・えへへへへへ・・・今なら口づけしても良いよね?少女、至っても良いよね??致しても仕方無いですよね!!」

 

 そして私の隣で輝理ちゃんが発情してます。水鏡塾の時はキリッとして料理も出来るカッコいい人だったのに・・・どうしてこうなったのでしょう?ひとまず止めなければご主人様の始めての口付けどころか色々奪われそうです。

 

 雛里「はぁ、藍里さん、お願いしましゅ。」

 

 藍里「ん、わかりました。すぅぅぅぅぅ・・・・・・自重しれ!!!!!!!」

 

 ズッパアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!

 

 輝理「★■※@▼●∀っ!?」

 

 顔面に綺麗に吸い込まれていきましたね。正直、あれで大怪我しないのが不思議です。ご主人様曰く、こめでぃ補正が掛かってるから大丈夫なそうで・・・こめでぃってなんでしょう?

 

 雛里「それでは朝議を再開します。蓮華様、御三方は昨晩から一睡もしてないそうなので此処は大目に見てもらえますでしょうか。」

 

 蓮華「あ、ああ。始めてくれ。」

 

 雛里「それではご主人様が纏めた周辺諸侯の動向についてです。」

 

 蓮華「ああ、よろしく頼む。」

 

 雛里「現在、この柴桑は長沙、江陵、江夏、慮江の街に囲まれるような勢力図となっています。ご主人様曰く、これからある大戦の後、群雄割拠になるから周辺諸侯の動向は常に気にかけるように仰られていました。」

 

 蓮華「ああ、それは私も聞いてる。しかし北は天然の防壁、長江があるが、それでも四勢力と言えるのか?」

 

 蓮華様の仰られる事ももっともだけれど、そうも言ってられない状況なのです。

 

 雛里「蓮華様、柴桑はとても発展していますが、それでも兵力は少ないです。陸口港と九江港にそれぞれ三千づつ、少し距離がありますが、一応管轄と言う事で鄱陽港、慮陵港に千五百づつ派遣してます。さらに柴桑には6万、計六万九千の兵力になりますが、この港を守るにはもう少し兵力が欲しい所です。後者の二つの港はともかく、近くの二つの港はしっかり守っていかないといけません。しかし守備に兵力を回すと今度は長沙から攻められる恐れも出て来ます。」

 

 蓮華「ふむ、港二つを守りながらか・・・思春の水軍では駄目なのか?」

 

 雛里「一つは問題無いでしょう。しかし、水軍を率いる将が足りていないのでもう片方は水上戦での迎撃にかなりの不安が残ります。逆を言えばそれすらどうにか出来れば護りに関しては兵力をどうにかすればいいだけになります。」

 

 私と蓮華様が頭を悩ませていると輝理ちゃんが戻ってきました。

 

 輝理「い、いたた・・・藍里は容赦無いよね。少女が馬鹿になったらどうするのさ。」

 

 藍里「そこはもう手遅れでしょう?」

 

 輝理「酷い!?」

 

 藍里さんに同意で合意です。一票です。世界の理です。

 

 輝理「そこまでは酷く無いよ、雛里!」

 

 雛里「さり気に心を読まないでください。そして、否定したいならいい案を出してほしいです。」

 

 輝理「うぅ、最近雛里が少女に厳しいよう・・・とにかく、将は一期一会だからしょうがないとして、兵力だよね?なら・・・もっと内政強化をして、柴桑領内の人口を増やしていかないと駄目だろうね。」

 

 輝理ちゃんの言う事ももっともです。けれど、内政強化と言っても何をすればいいのやら・・・やっぱり、ご主人様にお願いして案を出してもらうしかないのかな?

 

 輝理「ま、こう言う場合は朱里が結構いい案出すんだよね?今、何処で何してるんだろ?」

 

 雛里「・・・平原です。ご主人様に言われて調べてみたらどうやら劉備って人の所で軍師をやってるみたいです。」

 

 藍里「へえ、朱里がねぇ・・・後で結婚の報告の手紙を送っていい?」

 

 輝理「好きにすればいいんじゃなの?爆発しろ。」

 

 雛里「あわわ。」

 

 蓮華「まったく・・・これ以上は特にいい案は無いようだな。結局の所内政強化に当面は力を置くと言う事でいいか?」

 

 話が逸れた私達に呆れながらも蓮華様が朝議の纏めをしてくれた。確かに内政強化しか今の所やる事が無いのです。

 

 蓮華「ならばこれにて解散。それぞれ仕事に戻れ。今日はそれぞれ武官たちと仕事だな?だったらそれぞれ報告は任せた。」

 

 雛里「はい、分かりました。」

 

 こうして朝議は終了した。ご主人様と風さん、雷火さんはそのまま肩掛けをして執務室に放置して来ました。御三方、お疲れ様です。

 

 

 

 

 藍里さんは昴さんとの警邏があると言ってさっさと街の方へと走って行ってしまった。私一人で輝理ちゃんを抑えるとか・・・無理すぎます。

 

 輝理「雛里、さり気に酷いよね。本当に少女の事となると厳しくない?」

 

 雛里「日ごろの行いを思い返してくだしゃい。」

 

 輝理「・・・・・・ん、問題無いわ。」

 

 雛里「何でやねん!」

 

 ゴリィ!!!

 

 輝理「巻物!?!?」

 

 雛里「まったく・・・今日はやる事は前日に終わらせてますから私達は今日は休みでしゅ。輝理ちゃんはどうしましゅか?」

 

 輝理「いたた・・・そうだね~。本当なら一刀様のお傍にと言いたいところだけど、さすがに今日は自重するわ。」

 

 雛里「今日だけではなく毎日自重してください。本当に迷惑です。大体ご主人様が輝理ちゃんにそう言う気を起こしていないのは分かりきっているのに何を暴走してるのですか?それよりも蓮華様ですら手を出されていないのに輝理ちゃんが最初に手を出される訳無いじゃないですか。何考えてるんですか?馬鹿なんですか?馬鹿なんですね。そろそろ頭の中を交換したらいいんじゃないですかね?」

 

 あはは、今日だけなんでしゅね。

 

 輝理「表の言葉と裏の言葉を交換するのはよそうか!さすがに少女も引きこもりかねないよ!?!?」

 

 雛里「あ、まちがえましゅた。テヘペロ。」

 

 輝理「・・・可愛いから許す。」

 

 雛里「ところで輝理ちゃん。」

 

 輝理「ん?なに??」

 

 雛里「朱里ちゃんは如何してるかな?」

 

 輝理「唐突だね。どうしたの?」

 

 雛里「あわわ、わ、私達がこんなに楽しい思いをして・・・朱里ちゃんはどんな待遇でお仕事してるのかな?とか、思ってみたり、みなかったり・・・」

 

 そう、自分の現状がとても心地いいものだから思ってしまう。親友の朱里ちゃんは私一人を置いて行き、今どう言う気持ちなのだろうか・・・

 

 雛里「・・・親友?ちょっとそこは考え直さないといけない気がしてきましゅた。」

 

 輝理「・・・」←自分も勢い任せで飛びだしたので何も言えない。

 

 雛里「とにかく、ちょっと心配でしゅ。私はご主人様が私の不足分を補ってくれてましゅし、無論それに甘んじる気はないんでしゅが・・・」

 

 輝理「まあ、ね。少女もそこは心配してるかなぁ。朱里って意外と抜けてるからなぁ・・・失敗したりするとすぐに自分一人で抱え込んで塞ぎこんで、荒れて、収拾付かない心境に陥って・・・本当は最終的に水鏡先生が一喝して事なきを得るんだけど・・・」

 

 朱里ちゃんはそう言う所がある。何処かで、十分一人で何とかしようとする傾向と言うか・・・そこが心配な所です。朱里ちゃん・・・心配だよ。

 

 雛里「朱里ちゃん・・・」

 

 輝理「そこまで気にする事無いんじゃない?どうせ雛里の事を置いて行った薄情な女よ。」

 

 雛里「そうでしゅね。二人とも私をほったらかした女でしゅね。」

 

 輝理「orz」←口撃誘導が裏目に出た。

 

 雛里「・・・輝理ちゃん。後でお手紙送ってもらっても良いでしゅか?」

 

 輝理「え?少女が??雛里がやればいいのに・・・」

 

 雛里「今はちょっと・・・いやかなり・・・いや絶っっっっっっ対に酷い事を書いてしまいそうなんで・・・お願いしましゅ。」

 

 輝理「まったく・・・しょうがないな~。・・・一刀様の下着一枚で手を打とう。」

 

 雛里「え?武経七書纏め巻物上巻(孫子、呉子編)一本脳天に欲しい?良いでしゅよ。」

 

 輝理「悪かった!少女が全面的に悪かった!!だからその帽子からちょっと取り出した物騒な物をしまおうか!!快くお手紙の代筆をさせていただきますぅぅぅぅ!!!!」

 

 まったく・・・最初からそう言ってくれればいいんですよ。結構重いんですよね、これ。

 

 輝理「ほ、本当にその帽子どうなってんの?ひなりん七不思議のひとつだよねぇ?」

 

 失礼です。ちなみに七不思議は年齢、帽子、体型、趣味、体質、性癖なのだそうだ。もう一つ?それが判らないのが七つめらしいです。本当に失礼です。やっぱ輝理ちゃんの頭をカチ割って置きましょうか。

 

 輝理「だから、物騒な想像を止めてぇぇぇ!!!!」

 

 ちなみに興味本位で帽子の中を覗いた輝理ちゃんが発狂して逃げて行きました。何を見たんでしょう??

 

 

 

 

 拠点5―秋蘭

 

 

 『弓引く覚悟』

 

 

 ヒュッ!トン!ヒュッ!トトン!

 

 一刀「ん?何だこの音・・・」

 

 ヒュッ!トン!ヒュッ!トトン!ヒュッ!トトトン!

 

 一刀「・・・このリズム。秋蘭か。」

 

 政務が一通り処理が終わり、空いた時間はなにをしようかと城内をぶらぶらして居たら、何処から奇妙な音がしたのでなんだと耳をすませると、何やら小気味のいいリズムを刻む音だったのだが、それは秋蘭の弓の音だと思った。此処まで来るとある意味病気だよな。除き見るとまさに秋蘭が弓の鍛錬の真っ最中だった。

 

 一刀「精が出るね、秋蘭。」

 

 秋蘭「ん?一刀か。まあ、な。これから先、多くの猛将達と戦う事になる。鍛錬は欠かせんさ。特に・・・姉者や、華琳様と戦う事になったなら一筋縄じゃいかないだろうからな。」

 

 秋蘭の言う事ももっともだ。特に華琳辺りは相当荒れるだろうな。春蘭は・・・何だかんだ言って戦場ではいち武人として相手してくれることだろう。彼女はそう言う意味では信頼できるのかもしれない。

 

 一刀「ま、一番怖いのは華琳だろうな。」

 

 秋蘭「ああ。姉者は・・・武人としてちゃんと相手をしてくれるだろうしな。」

 

 どうやら秋蘭も同じ考えでいてくれているようだ。

 

 一刀「しっかし・・・相変わらず武人ってのはすごいよな。」

 

 秋蘭「ん?一刀も十分強いと聞いてるが?」

 

 一刀「この前の星との模擬戦、秋蘭は見てなかったっけ?」

 

 秋蘭「ああ、あの時は不覚にも賊討伐の任が有った。あの星に勝ったのだろう?それは武人としても優秀だと思うが・・・」

 

 秋蘭にこう言う評価を受けるとは・・・嬉しいが誤解は解いておかねばならない。

 

 一刀「ん、星、思春、蓮華、輝理、昴といった武をたしなむ人達には話してあるけど、俺は武人としての素質は無いよ。あ、謙遜とか思ってる?それだけは無いよ。武人の最低条件・・・闘気を俺は持ち合わせていない。」

 

 秋蘭はそう聞くと、しばらく考える素振りをしながら確かに・・・と、納得した様子だった。

 

 秋蘭「だとしたら一刀はどうして武を高めたんだ?」

 

 もっともな疑問。素質が無いのなら素質があると思われる物を高めれば良い。なぜ素質が無い物まで?というのが疑問だと思ったらしい。

 

 一刀「そう・・・だね。俺が武を高めた理由はやっぱりそれでも悔しいからだよ。弱いままでその現実を享受したら駄目だと思ったのもある。それに・・・」

 

 秋蘭「それに?」

 

 一刀「そんなの、華琳が認めないだろう?『そこで諦める程度の人間に興味は無いわ』ってさ。」

 

 秋蘭「・・・ああ、華琳様なら言いかねないな。」

 

 一刀「それが何れ華琳に向けられる力であっても俺は高めずには居られなかった。胸を張って彼女の前に立っていたいのさ。」

 

 秋蘭「そうか・・・」

 

 一刀「邪魔して悪かったね。鍛錬頑張って。俺は暇つぶしに円満夫婦をからかいに行ってくるよ。」

 

 秋蘭「ほどほどにな・・・」

 

 そのまま俺は街へと繰り出すために正門へと歩き出した。

 

 

 

 

 Side change 秋蘭

 

 一刀が昴と藍里をからかいに街に行くと立ち去ってしばらく、私は蒼く澄み渡った空を見上げていた。

 

 秋蘭「・・・華琳様のようになったな。一刀は。」

 

 そう・・・ふと思った。華琳様とそっくりかと言われれば違う。華琳様は仕事をこなし、合間に仕事をし、それでも時間が空けば趣味に走るお方だったが、一刀は華琳様以上の事務処理能力を持ち、持て余す時間は行き当たりばったりを信条としてるように見える。だが・・・どこか雰囲気が似ていたりするのも確かだ。

 

 秋蘭「ふむ、華琳様が誰かを苛めている時みたいな醜悪な雰囲気があるんだな。」

 

 結論が出た。そう、あれはそう言う雰囲気があるんだ。

 

 秋蘭「昴と藍里は明日あたりから腹を押さえて生活して居そうだ。」

 

 警邏担当の二人を心配しながらも私は鍛錬を再開した。

 

 この柴桑に来て最初に思った事はかつての陳留や許昌だった。だが、賑わいはもうすでに“あの世界の洛陽”並みだ。北郷が来てからまだ一年もたっていないと言うのだから驚きだろう。

 

 秋蘭「一刀の覚悟が此処に現れてるのだろうか・・・」

 

 蓮華殿の所に降り立って、敵になる覚悟をし、その為に・・・華琳様の所以上の国力を作り上げようとしているのだろうな・・・

 

 秋蘭「私は未だに迷っているのか・・・」

 

 自分の放った矢を見て私は思う。“敵”へと想定して放った矢は綺麗に的に当たると言うのに“曹操軍”へと想定して放った矢は見事に乱れていた。外れてはいないがこれでは・・・

 

 秋蘭「く!これでは一刀の為にならんでは無いか!」

 

 蓮華「どうしたの?秋蘭。」

 

 秋蘭「!?れ、蓮華殿ですか・・・」

 

 突然話しかけて来たのはこの柴桑の太守にして我等が今の主、孫仲謀その人だった。

 

 蓮華「・・・迷っているの?」

 

 秋蘭「分かりますか?」

 

 蓮華「あたりまえじゃない。私だって・・・母様達を裏切ってるのよ?」

 

 秋蘭「あ・・・そう・・・でしたね。」

 

 蓮華「でもね・・・迷いなんて最初からないのよ。」

 

 秋蘭「え?」

 

 蓮華「貴方に言うのもなんだけど・・・一目惚れって怖いわね。」

 

 秋蘭「・・・え?」

 

 蓮華「二回もえ?って言わなくても良いんじゃない?」

 

 秋蘭「あ、し、失礼しました。」

 

 今なんと言ったのだろう?惚れた?誰に?一刀に?誰が?蓮華殿が?・・・何故だろう。ふつふつとこみ上げるこの思いは・・・嫉妬か?いやしかし・・・

 

 蓮華「・・・ま、嫉妬する気持ちは理解してるわ。それでもね・・・これは言っておかなきゃと思ってたのよ。彼の思いを聞いて・・・理解した。そして覚悟した。」

 

 覚悟?というか思い・・・だと?

 

 秋蘭「蓮華殿は一刀の・・・何を聞いたのですか?」

 

 蓮華「私達の前に降り立った直後、思春が放った一言でキレたことがあるの。“そんな軽い気持ちで蓮華様を王にするだと?笑わせるな”って言われて一刀は何か止められなかったんでしょうね。」

 

 どう言った事を言い放ったのだろうか。それを聞き、私は涙を止める事は出来なかった。そんな覚悟が一刀にはある。それを私は・・・知らずに迷っていたと言うのか。

 

 蓮華「で・・・ね。それを見て惚れたの。単純でしょう?」

 

 秋蘭「え・・・ええ。」

 

 蓮華「それと同時に思い知ったわ。」

 

 秋蘭「思い知った?」

 

 蓮華「“私は彼の一番には成りえない”」

 

 秋蘭「!?」

 

 なんという事だ。つまり蓮華殿は・・・

 

 蓮華「私のこの思いは一刀には伝えて無いわ。きっと気付いてないと思う。伝える気も無いわ。」

 

 秋蘭「なぜ?」

 

 蓮華「・・・困らせてしまうでしょう?」

 

 ああ・・・何故だろう。この瞬間、敵わないと思ってしまう自分が居る。

 

 蓮華「一刀の思いを聞いて、惚れて、叶わぬ事を悟り、そして覚悟したわ。それでも私が恋して、大好きになった彼に・・・利用されようって。その為に母様や姉様達と戦う事になっても迷うものか・・・って。」

 

 秋蘭「・・・強いですね。」

 

 蓮華「貴方も強いでしょう?」

 

 秋蘭「え?」

 

 蓮華「覚悟しようとしているその姿も十分一刀に伝わってると思うわよ。その姿も十分貴方の強さよ。」

 

 やられた。見られていた。そして・・・一刀の気使いに気付けない自分は一刀の何を見ているのだ。

 

 蓮華「弓引く覚悟は出来たかしら?一刀の為にその身を削る覚悟は?彼の思いの為何もかもを利用する覚悟は・・・出来たかしら?」

 

 秋蘭「・・・ああ。必要とあらば・・・姉者すら射抜いて見せよう。」

 

 蓮華「ふふふ。まあ一刀の事だから・・・」

 

 秋蘭「ああ・・・きっと姉者も・・・孫策殿達すら・・・」

 

 蓮華「助けようとするんでしょうね。」

 

 二人「「ふふふ、ははは。」」

 

 ああ、十分に覚悟は出来た。華琳様、姉者、覚悟してもらおう。私の愛する人の為に私は弓を引く。全ては・・・一刀の為に。

 

 

 

 帯裏四コマ

 

 

 一コマ目

 

 

 一刀「英雄譚は色々不憫な子が多くいると思う。」

 

 

 二コマ目

 

 

 一刀「公式ページで出てるのに本編に出ていない子は絶対に居る。不憫でならない。」

 

 

 三コマ目

 

 

 一刀「だから・・・」

 

 

 四コマ目

 

 

 一刀「そんな子たちも俺は全力で愛する。さあ、閨に行こう!!」

 

 

 病姫達「「「「「ホホウ?」」」」」

 

 


 
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