No.80389

恋姫ランドⅩⅣ 一姫✝無双・魏~新三国志演義~ 三話目

さん

今回、一姫の必殺技が炸裂します。
最後はちょっとシリアスです。

少し書き足しをしました。

2009-06-22 05:21:06 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:8510   閲覧ユーザー数:6331

いきなり三国志の世界にほおりだされた私は、

 

母親を殺された鞘花という女の子を助けた後

 

曹孟徳…華琳の下で双子の姉妹、

 

夏侯惇…春蘭、夏侯淵…秋蘭、と一緒に働く事になった。

 

そんなある日、盗賊討伐に出陣する事になったんだけど

 

そこで出会ったのが荀彧…桂花。

 

華琳を試したりして怒らせるようなまねをしたけど

 

なんとか軍師として採用された。

 

そして、行軍中にあらわれた盗賊達を偵察していた

 

私と春蘭の前で一人の女の子が闘っていた。

 

 

 

 

    第三話「新たなる仲間!ネコミミ軍師と鉄球少女、後編」

 

 

??「お前たちなんかに村は襲わせないぞーーー!!」

ドゴーーーーンッ!!

春蘭「おお、なんと勇敢な少女だ。私も負けてはおれん!」

そう言って春蘭はまっすぐ盗賊達の所に走って行った。

一姫「ち、ちょっと春蘭待ちなさい!はあ、まったく猪なんだから。ねえ、この中で一番早いのは誰?」

兵A「はっ私です。馬の扱いには自信があります。」

一姫「そう?じゃあこれから私と春蘭で盗賊達を適当に蹴散らして何人か逃がすから後をつけて連中の拠点を見つけてちょうだい」

兵A「了解しました!」

一姫「残りはここで待機、後で来るかr…曹操様に報告をしてちょうだい」

兵達「了解!!」

そう言って私は春蘭の後を追いかけた。

一姫「…いくら盗賊とはいってもやっぱり人を傷つけるのは怖い。…でもそんな弱音を言ってる場合じゃない、覚悟を決めなくちゃ」

シュルッ

私は腕から外したスカーフで髪をポニーテールにまとめて戦闘準備をととのえた。

 

 

??「うりゃあーー!!」

ドガガーーン!

盗賊「相手は一人のガキだ、周りを囲んで一気にたたみかけろ!」

??「く、くそう!」

盗賊「いまだっかかれーー!」

春蘭「やらせるかーーー!」

ズバッザシュッザシュッ

春蘭が盗賊達を切り捨てながら少女のもとにたどり着いた。

春蘭「大丈夫か、勇敢な少女よ。遅ればせながら私も手を貸すぞ」

??「あ、ありがとう」

春蘭「礼などいらぬ、大の大人が少女一人を相手に群れをなして襲いかかるとは恥を知れ!

この場で全員皆殺しにしてくれる」

一姫「待ちなさい!全滅させたらダメでしょ、私達の任務は偵察なのよ」

??(わ、また来た。今度は綺麗な姉ちゃんだな)

春蘭「ここで全滅させれば偵察の必要はなかろう」

一姫「これで全員の訳がないでしょう、何人か逃がして連中の拠点まで案内させるのよ」

春蘭「おお、なるほど」

一姫「じゃあいくわよ、はあああーーー!」

春蘭「とおりゃーーー!」

??「うりゃああーー!」

盗賊「ひいいいーーーーー!」

そして予定通り何人かは逃げ出していった。あとは偵察が戻って来るのを待つだけだ。

??「あの、ありがとう!おかげで助かったよ」

春蘭「礼などいらぬといったであろう」

一姫「そうよ、私は一姫。あなたは?」

季衣「ボクは許緒」

春蘭「私は夏侯惇だ」

自己紹介をしていると、華琳達本隊が追い付いて来た。

 

 

 

 

桂花「お姉様ーー!ご無事ですかーー!」

季衣「!!!」

華琳達を見ると、突然許緒の表情が固くなった。

華琳「一姫、奴らの拠点はわかった?」

一姫「まだだけど、逃げ出した奴らを追いかけさせたからじきに見つかると思うわ」

春蘭「何、いつの間にそんなことを?」

一姫「あなたが後先考えず飛び出した後に兵士に頼んでおいたのよ」

華琳「さすが一姫ね、頼りになるわ」

季衣「ねえ、お姉さん官軍の人?」

華琳「ええ、そうだけど何?」

季衣「!!ええーーい!」

そうだと答えると許緒は突然華琳に襲いかかった。

ガキイィィィィィィン!!

一姫「くうっ」

春蘭「うぬうっ」

桂花「お姉様!!」

一姫「ど、どうしたのよ許緒、いきなり何をするの?」

季衣「官軍が何しに来たんだ!払える税金なんかないぞ!盗賊達に襲われてみんな生きてくだけで精一杯なんだ」

一姫「ちょっと待ってよ、私達はその盗賊達を討伐する為に陳留から来たのよ、税金を取りに来たんじゃないの」

季衣「えっ陳留から……ご、ごめんなさい!ボク聞いたことあります。陳留の刺史様は民の事を一生懸命考えてくれる立派な人だって、そんな人にボクとんでもない事を…」

華琳「いいのよ、許緒といったわね、あなたの力私に貸してくれないかしら?」

季衣「ボクの力を?」

華琳「ええ、私はいずれこの大陸の王となるわ。その為には力が必要なの、まずはあなたの村を苦しめている愚かな盗賊共を退治するのを手伝ってくれないかしら」

季衣「はい、ボクでいいなら喜んで!」

一姫「よかったわね、許緒」

季衣「うん、ありがとう姉ちゃん。それとこれからは仲間なんだからボクの事は季衣でいいよ」

桂花(うう~、お姉様のことをなれなれしく姉ちゃんなんて…羨ましい……)

そしてまもなく盗賊達の拠点が見つかったという報告が入って来た。

 

 

 

ワアアアアアーーーー!!

盗賊達との闘いはほぼ一方的だった、何の策もなく力任せに襲いかかって来る盗賊達に軍としての正式な訓練を受けた兵士達が負けるわけがなかった。

そうして私と秋蘭は盗賊団の首領を追い詰めた。

 

秋蘭「もう逃げられんぞ、おとなしく投降しろ!」

首領「くそう、やなこった!オレはまだまだ面白おかしく暮らしたいんだ、こんなところで捕まってたまるか!」

ピクンッ

一姫「…面白おかしく?……」

ヒィィィィィィィン

秋蘭(ん、何だこの音は?)

一姫「何が面白いの?……」

ヒィィィィィィィィィン

一姫「何がおかしいの?……」

ヒィィィィィィィィィィィィン

首領「ひ、ひいいいい……」

一姫「人の命を、人の幸せを……」

ヒィィィィィィィィィィィィィィィィン

一姫「人の笑顔を奪うのがそんなに楽しいの?……」

ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン

首領「く、来るな……来ないでくれぇ……」

男は一歩も動けず、ただおびえることしかできなかった。

ふと秋蘭が一姫の槍を見ると小刻みに震えていた。

秋蘭(何だ、槍が鳴いているのか?)

一姫「許せない、面白半分に人の命を奪うなんて……絶対に許さない!!」

秋蘭「…一姫……?」

ブンブンブンブンブンブン

一姫は体の前で槍を高速で回転させ、その烈風で真空状態を作り出す、そして横薙ぎに一閃、無数の真空の刃を相手に叩きつける。

 

一姫『朱雀・烈風刃波!!』(すざく・れっぷうじんは)

 

ズババババーーーーッ

 

首領「ギャアアアアアーーーッ」

男の体はズタズタに切り裂かれ、まもなく息絶えた。

 

一姫「ハアハアハアハア……」

ヒィィィィ……

秋蘭(あの槍は一姫の怒りに反応して鳴動したのか、いったいあの槍は……)

 

 

桂花「大丈夫ですかお姉様?顔色が悪いですよ」

季衣「姉ちゃん……」

一姫「大丈夫よ、ちょっと疲れただけだから」

春蘭「だらしないな、この程度の戦闘で」

一姫「あはは…そうね……」

春蘭「…本当に大丈夫か?」

 

 

 

華琳「そう、一姫にそれほどの力が…」

秋蘭「はい、それにあの槍にも何か隠れた力が」

華琳「それでも一姫が私達の仲間であることに変わりはないわ」

秋蘭「それは私も信じています、ですが…」

華琳「待ちましょう、一姫が話してくれるのを」

秋蘭「はい」

 

こうして盗賊討伐を終えた私達は季衣という新しい仲間を加えて陳留への帰路についた。

 

 

 

 

城に戻った私は体を引きずるように部屋にもどった。

 

鞘花「あっ、おねえちゃん、おかえりなさい!」

一姫「ただいま、さやちゃん」

鞘花「??おねえちゃん、どこかいたいの?」

一姫「……え、どうして?」

鞘花「だっておねえちゃん、なんかいたそうなおかおをしてるよ?」

一姫「…そんなに痛そう?」

鞘花「うん、だからね」

そう言ってさやちゃんは寝台に座って膝を叩きながら言った。

鞘花「ここにねて、さやがいたいのいたいのとんでけーってしてあげる」

一姫「………さやちゃん…ありがと…」

さやちゃんの言葉に甘えて私は彼女の膝を借りた。

一姫「ねえさやちゃん、おねえちゃん、泣いてもいいかな?」

鞘花「うんいいよ、だいじょんぶだよ、さやがいるからおねえちゃんのかかさまも、しんぱいはしないよ」

一姫「うん、……グスッ…」

鞘花「いたいのいたいのとんでいけー」

そう言ってさやちゃんは優しく頭をなでてくれた。

一姫「ううう…うええ…うわああああああーーーん!」

鞘花「いたいのいたいのとんでいけー」

一姫「うわあああーーーーーーん!」

 

 

ぅゎゎゎ―――――っ

華琳は部屋の外でその泣き声を聞いていた。

華琳(ごめんなさい一姫、優しいあなたに人を殺めるなんて辛い重荷を負わせることになって、でも私達に歩みを止めてる余裕はないの、人々の明日の笑顔の為にも…)

その思いを残して華琳は部屋を後にした。

 

一姫「うわああああーーーーーーん!」

少女は泣いた。

人を殺めた罪から逃げるためではなく、

それを受け入れて前に進む為に…

今はひたすら泣いた……

 

 

続く

 

 

 

 

あとがき

 

 

干吉「いやあ、ついに一姫の必殺技が出ましたね」

 

乱A「はい、出ました」

 

干吉「この必殺技は最初から考えていたんですか?」

 

乱A「ああ、この話を考え付いた時から使おうと思ってた」

 

干吉「それと、あの槍にはどんな秘密が?」

 

乱A「………」

 

干吉「もしもし」

 

乱A「それは秘密です♪☝」

 

『ドラグ〇レイブ』

 

ドゴゴゴゴーーーッ

 

乱A「ギャアアアアアアアッ」

 

干吉「…次元を越えてのツッコミとは、よほどあのモノマネが癪にさわったのでしょうか、ところで左慈はどうしているでしょうか?ちょっと水鏡で覗いてみて…」

 

ドドドドドドドドド

 

ドドドドドドドドド

 

干吉「あれ?左慈がいませんね」

 

乱D「・・・・・・」

 

乱A「…おいD、お前何かしたか?」

 

乱D「…さあ……」

 

乱A「まさか、お前…」

 

干吉「左慈ーー、左慈ーー」

 

 

 

 

  《次回予告》

 

 

やめて華琳、なぜこんなことを

 

「ふふふ、何故かしら」

 

そんな、桂花あなたまで私を裏切るの

 

「ごめんなさい、お姉様」

 

季衣、どうしてなの

 

「ごめん、姉ちゃん」

 

いや、助けて、誰か助けて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回・第四話「拠点フェイズでビバノンノ」

 

裸の付き合いは大切よ♪

 

いやーーーーっ!

 

 

やらしい目で見ちゃダメだからね!


 
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