No.759135

【獣機特警K-9ⅡG】しろいぬ園大ピンチ(前編)【交流】

古淵工機さん

未曾有のピンチに、今、トリッカーズが動く!!

■出演
トリッカーズのみなさん
とも先生:http://www.tinami.com/view/672166

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2015-02-17 23:23:26 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:576   閲覧ユーザー数:541

さて、今日のお話はいきなり夜のラミナ市内。

人気のない小高い丘に、トリッカーズの面々が集まっていた。

 

「おかえりバニー。例の案件はどうなの?」

「んー…ちょっと待ってね…。はい、これよ」

怪盗バニーが取り出したのは一通りそろった書類。

 

「これは?」

「へへへ、今さっきファンガルドハイウェイ公社(FHA)に潜入して盗んできたの。これがその計画書」

 

バニーが盗んできた計画書にはこれから新たに建設するハイウェイの事業計画や工事見取り図などが記されていた。

「…ちょっと待って、これって?」

「どうも怪しいと思ってね。ほら見てディア」

バニーに促されるままディアがその図面に目をやると、通過予定地の情報が示されていた。

ディアはその番地などを見て息を呑んだ。

 

「これって…いくら道路を敷設するにしてもやり口が強引だわ!」

ディアが憤ったのも無理はない。

道路上をふさぐように数々のビルが建っているのだが、それらを強制撤去するという計画だったのである。

 

「どうするディア!こんな強引な計画、黙ってるわけには…」

「そうよそうよ!ルプスの言うとおりだわ!」

ルプスとラピヌが、口々にがなりたてる。そこに割って入るヴィクセン。

「まあ、二人とも落ち着いて。とりあえずまずはこれを参考資料として警察に届けるところから始めましょう」

「「はーい」」

…さて、翌日。

「ですから何度も申し上げているはずです。ここには身寄りのない子供たちが大勢いるんです!ここを離れるわけには…」

「しかしこの施設は建設計画のルート上にありまして…」

孤児支援施設『しろいぬ園』の園長、松野智美は、スーツを着た数人の男と言い争っていた。

男たちは、この施設が建設予定のハイウェイのルート上にあるというので立ち退きを要求しているようだ。

 

「じゃあこの子達はどうなるんですか!?」

「ですが、ハイウェイの輸送量は日々増加しているんです。もし物流がストップすれば、もっと大勢の人たちが困るんですよ」

「だからといってそんな…勝手すぎます!事前に何の通知もないのに、退去なんてできません!」

しばしの沈黙。やがて男たちが口を開いた

 

「…わかりました。そこまでおっしゃるのなら仕方がありませんね。どうも失礼致しました。それでは」

と、男たちは背をむけ立ち去っていった。

しかし、智美は何かを感じ取っていた…この一件、タダでは済まないだろう、と。

それから数日後。

「というわけなんです」

「なるほどねー…それでウチらに相談っちゅうワケですか」

しろいぬ園の事務所では、ラミナ警察署生活警備課のミウ・カワグチとテムナ・ツルハシが智美と話をしていた。

「たしかに、いくらハイウェイを通すにしてもルート取りが強引過ぎる。あたしもFHAと道路局に掛け合ってきたんだけど、FHAの会長も道路局の局長も上の空よ」

「ウチらの話全然聞いてへんような感じやったもんな…」

と、話し込んでいたそのときである!!

 

突然騒がしい音が響き、建物全体が揺れ動いた!

「きゃあ!な、何よ…地震!?」

「ミウ、こらイヤな予感するで!ともセンセ、子供たちのことは頼んます!!」

すぐさま、表へ飛び出したミウとテムナが見たものは…!

 

「な…なんだよあれ!?」

そこには建設重機が数台、今にも建物を壊そうとしている。

「おいこらー!警察やぞ!おどれら何さらしてけつかんねん!」

テムナが必死に叫ぶが、重機は動きを止める様子もない…。

やがて、一人のサイ形ファンガーの男がやってきた。

 

「やあ、これはこれはラミナ警察署の。お勤めご苦労」

「ご苦労じゃありません!これは一体どういうことなんですか!A・S・ファルト局長!」

「ああ、これかい?ちょうどルート上にあるもんでね。取り壊そうと思ったんだが…」

と、ファルトが言いかけたその時、一台の車からジャーマンシェパード形のロボットが降りてきた。ファンガルド・プラネットポリス総監のフュア・フランバージュだ。

 

「一体何事だ!」

「フュア総監!!」

「これはこれは、おたくの所の警察官が我々の事業をジャマしてくるのでね」

「冗談もたいがいにしていただきたい。事前通知もなしにこのような強引な手口で撤去するのが道路局(あなたたち)のやり方か?」

「やれやれ、あんたまでもがそんな事を…」

薄ら笑いを浮かべるファルトに、フュアはさらに噛み付く。

「だいいち、建設に関して住民の理解は得たのか?」

「わかってないなあんたは…いいかね、これは公共事業なんだ。ファンガルドの物流を支える道路を作り、生活を安定させるためのね」

「そのために…ここにいる子供たちを犠牲にするおつもりか?」

「何が言いたい?」

フュアはさらに噛み付く。

「そもそもここの地権はしろいぬ園側にあるはずだ。住民の同意が得られていない状態での建設工事など断固として認めるわけにはいかないのでね。なんなら刑事局に告発しても…」

と、ここまで言うとファルトはごまかすように言葉を遮る。

「わかったわかった、刑事局沙汰になっては適わんからな。おい、引き上げるぞ」

ファルトがそう言うと、重機たちはぞろぞろと帰っていった。

 

「すいません総監…相手が道路局の関係者だとも知らず大変な失態を…」

「いや、私も正直ヤツのやり方には前々から疑問を持っていてね。君らはその中で最善の選択をしただけだ…しかし」

「しかし?」

「ヤツのことだ。このまま引き下がるわけがないだろう…すぐにこの事案をラミナ署に報告させてもらうよ」

と、フュアは自分の右耳に手を当てると、通信を開始する。

 

「ああ、エルザか?私だ。先ほどしろいぬ園で少々トラブルがあってね…、ああ、詳しい話はそちらの会議室で行うよ」

…その夜。カナコのマンションにて。

「やっぱりね…」

と、ため息をつくカナコ。

「やっぱりって何がだ?」

「道路局長のA・S・ファルトに関する黒い噂よ。しろいぬ園の近くに隠しカメラを設置しといて正解だったわ」

「じゃあ、これをマスコミに流せば!」

と、ミクが声を上げるが、それをセリナが遮る。

「いいえ、まだよ」

「でもセリナお姉ちゃん!」

「…今回のハイウェイ建設、道路局ばかりじゃない気がするの。数日前に訪れてきた建設会社…あれもどうも怪しいのよね」

「そうそう、あいつらとグルになってるんじゃないかって。ねータカトw」

「そうだな、ユキヨw」

「あんたらこんな状況でよくイチャイチャできるわね…」

相変わらずイチャつくユキヨとタカトを見て、呆れるカナコ。

 

その次の瞬間、セリナが号令を発する。

「とにかく、このムチャな計画を阻止するためには…もう2、3点ばかり盗まないといけないわ。トリッカーズ、出動よ!」

「「「「おう!」」」」

かくして、しろいぬ園を、そしてハイウェイ建設ルート上の市民を守るべく、新たなる戦いが始まった。

トリッカーズは、道路事業の闇を暴けるのか!そしてこの戦いの結末やいかに!


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