No.752410

真・恋姫無双~項羽伝~三国編

あかさん

華琳たちの話も大詰めになってきました

2015-01-19 00:38:13 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:4209   閲覧ユーザー数:3469

第四章 19話 防衛戦

 

 

 

 

 

 

 

陳留に進軍しているねね達

 

 

ねね「さて、陳留をどう攻め落とすですかね」

 

穏「そうですね~~~このまま包囲してたら勝手に降参するんじゃないですかね~~」

 

真直「そんな悠長で大丈夫なんですか?その、洛陽に救援を求めていたら・・・・・」

 

蝶「それは大丈夫ですよ」

 

真直「え?なぜそんな事が解るのですか?」

 

蝶「今の洛陽に曹操を助けようと考えている者はいませんから。それに、今は他の事で忙しそうですからね」

 

真直「他の事?」

 

蝶「ええ、この戦いが終わればすぐにわかりますよ」

 

蝶は含みのある言い方で真直に答えると

 

真直「????」

 

真直はただ混乱するだけだった

 

真直が頭を悩ませている間に後ろから白蓮と麗羽達も話に加わり

 

白蓮「それで、これからどう攻めるんだ?陳留て確か都市としてもかなり繁栄してたよな。このままだと、陳留の関係ない民たちも危ない目に合うんじゃないか?」

 

麗羽「そうですわね。確かに聞く話だと建業いえ、楚と言う国を別として考えたら今漢で一番栄えているのは陳留と言えるぐらいですわね。その都市を攻めるとなると、一筋縄ではいかないですわよ」

 

ねね「民の事は大丈夫だと思いますぞ」

 

斗詩「それは何故ですか?」

 

ねね「本当に解らないのですか?」

 

斗詩「え・・・は、はい」

 

ねね「はぁ~~少しは自分で考えるのも自分のためですぞ」

 

ねねは溜息を吐きながら斗詩に諭すようにそう言った

 

蝶「ねねちゃん意地悪しないのよ。ごめんね、えっと顔良さんでいいのよね?」

 

斗詩「はい・・・それで、その・・・大丈夫と言うのは?」

 

蝶「曹操だけの事じゃないわ。普通の太守ならこれをするのは当たり前の事よ」

 

蝶はあえてすぐに教えるのではなく、自分で考えさせるように遠まわしに教え始めた

 

それは、もう麗羽達は敵ではないから、味方だから。味方なら自分たちの背を守り合えるようになって貰いたいから、そのための成長をしてもらいたくこのように話しているのであった。それはねねも同じでさっきの言い方も少し悪いがその気持ちがあった為である

 

斗詩「・・・・そうか。自分の民だから守るのは当たり前。つまり、避難させるか自分たちが近くの空き城に立てこもって戦うかの二つをするわけですね」

 

蝶「その通りよ。だからまずは偵察を出して曹操軍の動きを知ることが大切と言うことですね」

 

白蓮「なるほど~~」

 

白蓮が二人の会話を聞いて頷いていると

 

ねね「何でお前が解っていないのですか!!それでも太守ですか!!」

 

バン

 

白蓮「す、脛を蹴るのはやめてくれ」

 

ねねから突っ込みをされ、蹴られた脛を摩りながら涙目になっていた

 

穏「さ、田豊ちゃん。あの二人はほっておいて私達は斥候を出すのと、これ方必要そうな策でも話し合っておきましょうね~~」

 

そう言いながら穏は真直を連れて行った

 

蝶「他に解らない事はありますか?」

 

麗羽「一つだけよろしいでしょうか」

 

蝶「はい、何でしょう?」

 

麗羽「このまま何もなく華琳さんと戦ったら、私達が勝のは目に見えています。それで、その後の華琳さんの処遇は・・・・その、如何されるのですか?」

 

蝶「そうですね、戦に勝つかどうかは置いておくとして曹操の処遇ですか・・・・・まだ決めかねていますね。私達楚軍にとって曹家とは良くも悪くも因縁がありますから」

 

麗羽「因縁ですか・・・」

 

蝶「はい。詳しくは教えることが出来ませんが。・・・・・・さて、我々はここらへんで一度休憩を取りながら穏が出した斥候と、後ろの翠達の帰りを待ちましょう。それと、念のために辺りの警戒のためにも斥候を出しておきましょう」

 

麗羽「ええ、解りましたわ。それでは、私は後ろに居る美羽さんの様子を一度見てきますわ」

 

そう言って麗羽は連れてきていた美羽の元へ行った

 

麗羽は自分の城でまだ立ち直っていない美羽を一人にさせるのを心配して連れてきていたのであった。そのため、自分の周りの警護より美羽の警護に力を入れている状態だった

 

 

 

 

 

 

 

曹操軍

 

 

 

華琳「栄華、民の避難、それと防衛の準備は出来たかしら?」

 

栄華「はい、お姉さま。民の避難は滞りなく進んでいます。しかし、やはり防衛の準備のほうは・・・」

 

華琳「そう・・・取りあえず民たちだけには被害がいかないようにしなさい。稟、洛陽の方からの救援はどうなっているかしら?」

 

稟「それが・・・まだ帰ってきてません・・・・もう少しかと」

 

華琳「そう。それなら、北上している劉備軍はどうなっているのかしら?」

 

稟「劉備軍は情報の通り北上して天水を始めに涼州を落とした後、長安に向かっています。ただ・・・・」

 

華琳「長安に?(長安と言うことはそのまま洛陽に向かうつもりなのかしら?)ただ、何かしら?」

 

稟「その、長安に向かっている軍の動きが少しおかしいのです」

 

華琳「おかしいってどういう事かしら?」

 

稟「それが、ほとんどの兵を天水に置いて劉備とごく一部の者だけで長安に向かっているのです」

 

華琳「どういう事?長安に何かあるとでもいうの?」

 

稟「いえ、それは解りません」

 

華琳「そう。そのことはもういいわ。次に公孫賛、袁紹連合軍は今どこまで来ているのかしら?」

 

稟「それは、今斥候を出して「失礼します!!た、大変です!!南東より楚の旗を掲げた軍がこちらに来ています!!」何ですって!そ、その軍には誰の旗が?」

 

稟は動揺しながらも報告に来た兵に問いかけると

 

兵「そ、それが・・・・か、夏候の旗が二つに、楽の旗、夏候惇に夏侯淵、それと合肥の戦いに居た楽進だと思われます」

 

この兵は今は数少ない曹操軍立ち上げ当時から居る兵の一人で春蘭、秋蘭二人から訓練を受けていた者であるためかかなりの動揺が見られていた

 

華侖「そんな・・・こんな時に春蘭と秋蘭っすか・・・」

 

栄華「あの二人は私達を殺しに来たのね・・・」

 

曹家の事もありこの二人は華琳の次に付き合いが長いためその絶望も濃ゆかった。そして、その華琳は

 

華琳「・・・・・・・春蘭・・・秋蘭・・・そこまで私を・・・(お姉ちゃん・・・どうして、私を・・・何で?)」

 

華琳は昔封じ込めていた二人への想いを蘇らしていた。幼いころ姉としたい、いつも一緒にいた二人の事を、自分は何を間違えたのか何を知らないのか、ただ疑問が疑問を呼び混乱していった

 

そして、華琳とは違うがまた、幼いころからある時までずっと育っていた凪の友二人は

 

真桜、沙和「「凪(ちゃん)・・・・」

 

二人は前を向いていた顔を下に俯かせ合肥の戦いの事を思い出していた

 

真桜、沙和((あの時の戦いのとき撤退する凪(ちゃん)はうち等(わたし達)を睨みながら撤退していった(なの))

 

真桜(あの時の凪は本気やった・・・・今度はもう・・・如何してこうなったんやろうな)

 

沙和(凪ちゃん・・・・もうあの頃みたいに仲良くできないのなの?)

 

二人は小さい頃の思い出を一通り思い出し、そして

 

真桜、沙和「「コク」」

 

二人はお互い見つめ合い頷き合った。自分たちはもうあの頃には戻れない。そして、今は曹操軍の将の一人。それが何を意味するか、自分達が住む民たちを守るために戦わなくてわならないと決意した

 

真桜「大将、うちは出来るだけ籠城戦用の絡繰りや道具作ってくるで」

 

沙和「沙和はウジ虫たちの指揮してくるの」

 

そう言い残して走って部屋を出て行った

 

季衣「華琳様、華琳様しっかりしてください!!僕たちは華琳様の将なんです。華琳様が指揮してくれないと何もできません!!だから、今は、今はやれることをやりましょう」

 

季衣も流琉が居なくなって寂しい思いをしていた。しかし、今何もしなかったら後悔すると思い、いまだボーっとしている華琳に声を震わせながら呼びかけた

 

華琳「・・・・・ええ、そうね季衣。わかったわ。出来るだけの事をやりましょう。季衣、華侖、二人は野戦の準備をしておきなさい。ただ、籠城戦をするだけでは楚軍は簡単に門を、城壁を崩してしまうわ」

 

華琳は少しだが目に光を取り戻し二人に指示を出した

 

華琳「それと、栄華は沙和の所に行ってまだ非難している民たちの誘導、稟は真桜と一緒に防衛の準備を続けなさい」

 

四人「「「「はい!!」」」」

 

 

 

 

 

避難している民の中で

 

天和「ねぇ~人和ちゃん。いったい何が起きているの?」

 

人和「私にもわからないは天和姉さん。取りあえずは兵隊さんの誘導通りに避難を・・・・あれ、地和姉さんわ?」

 

天和「あれ、ちーちゃんどこ行ったのかな?」

 

二人はあたりを見回すと

 

地和「ちょっと放しなさいよ!!何なのよ、あなた達は!!」

 

地和は魏の鎧を着た兵に取り押さえられていた

 

兵1「お前が張宝だな」

 

地和「な!!」

 

天和「ちーちゃん!!」

 

人和「地和姉さん!!」

 

二人は慌てて地和の元に駆けよろうとしたが、後ろから

 

兵2「ならお前たちが張角と張粱だな」

 

ドス

 

そう言いながらその兵は二人に当身を中てて気絶させ

 

兵2「おい、そいつもさっさと気絶させろ。騒がれると面倒だ」

 

兵1「あいよ」

 

ドス

 

兵1「さて、俺たちもさっさとここを離れますか。ここに居ると危ないからな」

 

兵2「ああ、そうだな」

 

そう言ってこの二人は西に向かって張三姉妹を抱えて逃げて行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、公孫賛たちは南東から来た楚軍と合流していた

 

蝶「春蘭、秋蘭、二人とも子供はよろしいのですか?」

 

秋蘭「ああ、一刀様が預かってくれた。それと、この戦いの結末を任せたと、私達が仰せつかった」

 

蝶「そうですか・・・辛いかもしれませんが頑張ってくださいね」

 

春蘭「ああ、解っている。ただ、私は出来れば・・・・」

 

秋蘭「そうだな姉者。ただ、それを決断するのは華琳次第だ」

 

三人が話していると後ろで

 

ねね「何ですかこれはーーーーーー!!!この二人を連れてきて一体どうするつもりなのですか!!」

 

翠「いや~~だって、見るからに可愛いからさ~~その、あたしに足りない女子力ってのを教えてもらおうと思って・・・・」

 

蒲公英「えっとね・・・・春蘭さんからこの典韋って子は料理が上手って聞いてたから色々今のうちに教わってみんなを出し抜こうかな~~~と・・・」

 

ねね「馬鹿ですか二人わ!!!こんな所で女子力だの料理だの教われるわけがないですぞ!!ねねは動けなくさせろと言いましたが捕虜として連れてこいとは言ってないですぞ!!」

 

翠、蒲公英「「う~~~~ごめんなさ~~~~い!!」」

 

謝っている二人の後ろには追撃戦の時捕まえた柳琳と流琉が縄に縛られて(亀甲縛りで)座らされていた

 

柳琳「何なんでしょうこの縄の縛り方・・・・とても恥ずかしいです」

 

流琉「それに、動けば動くほど縄が締まって・・・アッ」

 

柳琳の言葉を聞いて雅が

 

雅「その縛りの事か?その縛りの名前は亀甲縛りと言ってな何でも楚の捕虜となったものは伝統としてこの縛りで縛られるらしい。その伝統は古く過の秦滅亡した戦いのとき楚に捕まった夏候嬰から始まったと言われているぞ」

 

雅はどうでもいい豆知識を披露した

 

柳琳「秦滅亡って・・・・・アッ」

 

流琉「それは流石に・・・・ウッ」

 

二人は締まっていく縄で露声を出しながらそんな馬鹿なことと言いたそうな顔をしていた

 

それを見た雅は

 

雅「それなら子孫に聞いてみたらいい。ちょうどその子孫が来ているみたいだからな。お~~~~い、春蘭、秋蘭こっちに来てもらえるか?」

 

雅はぽろっと大事なことを漏らしながら二人を呼んだ

 

春蘭「ん?何か用か華雄?」

 

秋蘭はまだ蝶と話してたため春蘭だけ華雄の元に歩いてくると

 

春蘭「!!流琉と・・・曹純。何故、此処に?」

 

雅「そんな事はいいから春蘭。お前この縄の縛り方について説明してやれ」

 

春蘭「?縄の縛り方?この亀甲縛りの事か?」

 

そう言って春蘭は柳琳たちを縛っている縄を見て

 

春蘭「ふむ・・・まだ縛りが荒いな。これを縛ったのは翠と蒲公英か?全然なっていないぞ。この胸の部分はもっと胸を強調するように縛って痛くないギリギリのところまでしなくてわ。それに、こんなに縄が余ってるではないか。ちゃんとサイズを合わせなくてはこの後の事で邪魔になるぞ」

 

などなどと縛り方の感想を言いながら、柳琳の縄を縛りなおし始めた春蘭であった

 

柳琳「イヤ・・・アン、ちょっと待ってください、春蘭、んんん。こ、こんな事されたら・・・・・ア、ア、アアアアアアアアアアアアアアン」

 

何やら絶頂を迎えた柳琳が顔を赤くさせながらパタリと倒れ春蘭は次に流琉の縄を

 

流琉「ちょ、ちょっと待ってください春蘭様。わ、私にはまだ・・・・・・・アアアアアアアアアアアアアアアアン」

 

ヘタリ

 

流琉も腰が砕けように倒れ顔を赤くさせ気絶した

 

雅「いや・・・・その、春蘭にはこの縛り方の歴史を教えてもらおうと思ったのだが・・・・手遅れか」

 

春蘭「ん?それならそうともっと速く言わないか。私のできる総動員の技術を使って縛ってしまったではないか」

 

春蘭は涼や一刀に縛られ続けその技術はその二人を退けると楚で一番の縛りができるようになっていた。もちろん秋蘭も同じレベルです

 

雅「すまなかった。それで、どうして春蘭達が此処に?てっきりこの戦いは袁紹や公孫賛に派遣されていた私達だけで終わらせると思っていたのだが」

 

春蘭「それは・・・・曹操軍の大将と私達姉妹は華琳、曹操と少し縁があってな・・・それを一刀様が酌んでくれて、この戦いの結末を私達に任せてくれたんだ」

 

雅「なるほど」

 

雅はそれ以上深く聞くことはせず今も顔を赤くして倒れている捕虜二人を抱えて行った

 

そして少したち

 

穏「みなさ~~~ん、斥候が帰ってきましたので軍議始めましょ~~~」

 

穏の声を聴きぞろぞろと将の皆が集まり出した

 

猪々子「な、なぁ斗詩・・・・楚の連中一体どうしたんだ?軍議が始まって急に空気が変わったんだが」

 

斗詩「私も解んないよ~~~。う~~とても気まずいよ~~」

 

この二人と同じように白蓮、麗羽、真直、燦の四人も空気の変化に驚いていた

 

今まで自分たちがしていた軍議とはただのお話会だったのかと思えるほどの印象を受けたからである

 

白蓮や麗羽、真直の三人は楚の人と策の話をしたことがあるがそれとこれとでは大いに違いがあったのである

 

今回の軍議は初めての全員参加の軍議であった。つまり今、ここに居る将のほとんどが楚の将である。それによって軍議の形も楚の軍議の様に行われていった

 

まずは今ある情報を提示され、そこから軍師一人ひとりの策を出し、その一人が出すと武官全員が己が意見を必ず一つか二つは出して策を詰めていくのである。その喧騒と言ったらまるで戦場にも思えたほどである。それをねね、蝶、穏と三回行われたのである

 

ねね「さて、これでねね達の策は出付きましたな。それじゃあ次は田豊の策をお願いするのですぞ」

 

蝶「田豊さんはどんな策を考えているのでしょうね」

 

穏「楽しみですね~~~」

 

真直「え、え、え、私も今のするのですか?絶対無理です!」

 

真直は顔を蒼くさせて麗羽に助けを求めた

 

麗羽「流石に皆様以上の策は浮かびませんわ・・・・ぱ、白蓮さんはどうですの?」

 

白蓮「え!?そこで私に振るなよ・・・・えっと、私は司馬朗の策でいいと思うぞ。な、なあ皆」

 

振られた軍議に唖然としていた燦、斗詩、猪々子はコクコクと首を縦に振った

 

穏「そうですね~~他の皆さんはどう思われますか?」

 

翠「あたしは穏の策がいいと思うな。一番私達や曹操軍に被害が少ないと思う」

 

雅「私はねねの策だな。一番簡単で分かりやすい」

 

春蘭「私は蝶さんだな。この策が私と秋蘭が華琳の元に最短で行けると思える」

 

秋蘭「私も姉者と同意見だ」

 

凪「私も蝶さんがいいと思います。私もこの策があの二人に接触する確率が高そうなので」

 

戦紀「私は、ん~~~ねねのかな。守は?」

 

守「そうだね、私の戦い方的に穏のがやりやすそう」

 

蒲公英「蒲公英は蝶さんがいいと思う」

 

蝶「なら決まりですね。それでは皆さんの配置を伝えます。潜入する隊として凪ちゃん、春蘭、秋蘭、戦紀。潜入の隊の援護として翠、蒲公英、燦、鶸、蒼。本陣の守りを守、華雄さん、粋怜さん、顔良さん、猪々子さんで行きましょう」

 

全員「りょうかい」

 

策が決まってから行動は速かった。皆それぞれの自分の隊に行き準備を行い始めた

 

麗羽「なんかあっと言う間に決まりましたわね」

 

白蓮「そうだな・・・私達だけじゃこんな簡単には行かないよな」

 

本陣で残された二人の話である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曹操軍

 

季衣「華琳様!!連合軍動き出しました!!」

 

華琳「そう、わかったわ。華侖、季衣外の事お願いね。稟、栄華!!二人は城壁の守りの支持を出しなさい!!栄華は西、稟は東。私は南に行くわ!!」

 

稟、栄華「了解しました」

 

華琳「真桜、絡繰りの準備は出来ているかしら?」

 

真桜「もちろんです、華琳様」

 

華琳「それなら、あなたも私と一緒に南に来なさい。沙和は東、香風は西をお願い」

 

真桜、沙和、香風「「「わかったで(の)(よ~)」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

曹操軍 陳留に残していた軍合わせて十二万

 

連合 十五万

 

こうして戦いは始まった

 

 

 

華侖「季衣行くっすよ!!何が何でも追い返してみせるっす!!」

 

季衣「そうですね華侖さん。洛陽の人が助けに来るまで頑張らないとね」

 

二人は城門から兵をそれぞれ三万を連れて出て行った

 

しかし、目の前にいるのは自分たちより遥かに多い軍。その上無敵とも言える楚軍。まともに前方突撃をしては死にに行くだけである。なので、この二人が取った行動は言わるヒットアンドアウェーつまり攻撃したらすぐ引き次の場所に攻撃をすると言った物であった

 

まず、二人が狙ったのは戦紀の軍だった。戦紀の隊は西の城壁を上るために歩兵部隊だったため最初に狙われたのである

 

ドドドドドドドドド

 

戦紀「舐められたものだね。歩兵隊だからって、最初にここを狙うなんて・・・・・・皆、まず私が相手の出鼻くじくから、その後に続いて」

 

そう言った戦紀は拳を握りしめ構えを取った

 

戦紀「凪ほど威力は無いけど私も気弾を放てるのよ!!セイヤーーーーーーー」

 

凪の気弾は一点集中型とするなら戦紀の気弾は拡散型と言えるものだった

 

戦紀「流星群!!!!」

 

ババババババババババババババババ

 

数が多いだけに逃げ道の少ない攻撃、これを受けた兵たちは次々と落馬したり昏倒して倒れだした

 

戦紀「今だ、皆行けーーー!!」

 

兵「おおおおおおおおおおお!!!」

 

華侖「くそ!!化け物め!!皆、ちゃんとあたしに着いて来るっすよ!!走りながら敵を削るっす!」

 

季衣「皆、ばらばらに動いちゃ駄目だよ!!僕が道を何とか開くからそこから入ってそのまま突き抜けながら攻撃して。そのまま次の隊に攻めるよ!!」

 

華侖は自分の騎馬隊を率いて戦紀の部隊に斜めに攻撃を仕掛け、季衣は横から攻撃を仕掛けて行った

 

翠「あらら、戦紀の方に固まっちゃったか。蒲公英、燦、私達も戦紀の方に駆け付けるぞ」

 

蒲公英「は~~い」

 

燦「わかった」

 

鶸「それじゃあ私は凪ちゃんの方の手伝いしてくるよ」

 

蒼「それじゃ~~私は春蘭さん達の方行くね~~」

 

そう言って鶸は凪が向かっている東に、蒼は春蘭達の南に向かった

 

 

 

 

 

春蘭「我が楚武の大剣が切味受けて見ろ!!!!でりゃーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」

 

春蘭は七星餓狼に自分の気を食わせ巨大な斬撃を城壁の兵に向けて飛ばした

 

城壁の上から石や丸太などを投げ落としている者、矢を射かけている者達はその自分達に向かってくる斬撃を見てただ呆然とするだけだった

 

そして

 

ブシューーーーーーーーー

 

飛んできた斬撃は前に出ていた兵士たちの首を狩り落としていったのである

 

春蘭「は~は~どうだ見たか!!」

 

秋蘭「姉者、最初っから飛ばし過ぎだぞ。今ぐらいのを出し続けるとすぐに倒れるぞ」

 

春蘭「しかしな秋蘭。こんな時ぐらいしか私達は活躍できんだろ?まだ私達姉妹の攻撃力は一刀様をはじめとして恋や雪蓮たち現呉覇将達より弱いのだから」

 

秋蘭「まあ、言われてみるとそうだが・・・それでも私達は楚ではそれに次ぐ攻撃力を持っているはずだぞ」

 

春蘭「そうだったか?」

 

秋蘭「ああ。姉者の一発は凪よりは重いとよく聞くからな。オット」

 

ヒョイ

 

シュパパパパパパパパ

 

ドスドスドスドスドスドスドス

 

秋蘭も餓狼爪に気を食わせ貫通力とありえない速さの連射を行い城壁の兵を射抜いて行った

 

蒼「春蘭さん、秋蘭さん手助けに来ましたよ~~皆~~矢で城壁の兵を撃ち落して春蘭さん達の補助するよ~~」

 

春蘭「おお、蒼か。よし、城壁に梯子をかけろ!!」

 

兵「おお!!」

 

華琳「春蘭、何て力を持っているの!!真桜絡繰りを動かしなさい!!」

 

真桜「了解です」

 

真桜は移動可能な鎖で丸太を繋いだ絡繰りを動かし梯子で上ってくる敵兵に落とし出した

 

真桜「へっへっへ、これは落としたら鎖を巻き戻して何度でも丸太を落とせる絡繰りなんや。ほれ皆、頑張って上ってくる兵を落としてやり」

 

春蘭「クソ、めんどくさい物があるな」

 

秋蘭「姉者ならあの鎖を切断できるのではないか?」

 

春蘭「出来なくはないがそれまでに丸太が上まで登っていくからな」

 

秋蘭「そうか、せめて丸太が下まで落ちてくれるとありがたいのだが」

 

秋蘭が言う通りこの絡繰りは地面まで丸太を落とすのではなくある程度の距離までしか落ちてこなく、梯子を上ってくる者のみに使われていた

 

春蘭「こうなったら・・・・昔のままの扉の厚さなら行けるか?」

 

秋蘭「姉者、何をするつもりだ?」

 

春蘭は一度壁から放れ裏から閂がしてある城門の方へ向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凪「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!覇王龍成脚!!!」

 

ガオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン

 

凪が作り出した龍が城壁を昇ように削り壊していた

 

沙和「ぎゃ~~~何なのあれ!!龍がくるの~~!!」

 

凪の隊は出鼻から敵の意表を突くために特大の技を使い相手の戦意をくじいていた

 

凪「沙和!!そこに居るのは解っている!!死にたくないのなら門を開けて降伏しろ!!」

 

沙和「いやなの~~!!沙和は華琳様が負けない限り戦い続けるの~~!!いくら凪ちゃんの頼みでもそれは聞けないの!!ウジ虫ども下の奴らに攻撃を仕掛けるの~!!」

 

凪「子の分からず屋!!皆、私が気を溜めるまで時間を稼いでくれ。私がこの門を壊す!!」

 

兵「は!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西

 

 

 

香風「こっち誰も来ないね」

 

栄華「そうね。如何やらこちらに向かってくるはずだった部隊は華侖たちに足止めされているみたいね」

 

そう言いながら栄華は華侖たちが戦っている場所と敵本陣を見た

 

栄華「(出来るかしら・・・・・・いや、今は少しでも可能性がある限り動かなくてわ)香風、頼みがあるのだけれど」

 

香風「何?」

 

栄華「兵を連れて・・・・・・・・・・」

 

香風「わかった。行ってくる」

 

香風は率いている半分を連れて栄華に指示された場所に向かっていった

 

栄華「無事成功してくれるといいのだけれど・・・・・此処の門に見張りを立て、残りの門の手伝いに行きます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき??

 

 

取りあえず防衛戦でした。

 

次回で決着させたいな

 

この戦いが終わったら拠点に入ります。

 

取りあえず子供たちの話をするのは決まっているので他にリクエストがあればコメントお願いします。今回も拠点多いかな・・・

 

では待て次回

 


 
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