No.737458

寂しがりやな覇王と御使いの兄12話

あなたまさん

愛紗編終了~
妄想満載ですのでご了承くださいー

ここも一部関羽が愛紗になってたので修正ー

2014-11-16 00:57:58 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:10935   閲覧ユーザー数:8185

黒山賊相手に1人で大立ち回りを見せた一刀は、周囲に残兵が居ない事を確認するとようやく緊張を解き、風と関羽が待つ地点まで戻ってきた

 

一刀「あ~流石にあれだけの数相手にすると疲れるな。もうやりたくね」

 

風「まだまだ余裕そうにしてるくせに何を言ってるんですかー?」

 

関羽「貴方様の戦う姿はとても綺麗で思わず目を奪われてしまいました。どうやってあの様な武を完成させたのですか?」

 

一刀はバテバテだと言っているが、付き合うの長い風にはまだまだ余裕に感じられた。

風を護っていた関羽は自分を超える武の使い手に会えた時に感激し、一刀の武について聞きたくてしょうがない様子だった

 

一刀「長くなりそうだし、自己紹介とか詳しい話は街に戻ってからね?いまは隠れている人達を保護して連れて帰らないと」

 

そう言われて、まだ保護した女性達を街に連れて行ってない事を思い出し、一刀に場所を案内するために歩き出す

 

関羽「そうでした。場所は私が案内いたしますので、着いて来てください」

 

風「風もお兄さんに”色々”聞きたいことがありますので・・・逃げられると思わないでくださいね~?」

 

一刀「あの、風さん?お手柔らかにね?」

 

風「それはできない相談なのですよ~風達を泣かした罰です」

 

一刀「ですよね....」

 

風の有無を言わさない剣幕に、素直に頷く事しか出来なかった。

強くなって名声を得ても、愛する女性達と接する時の立場は変わらずだった……

 

 

 

幽州・代郡に戻った一刀は城の入り口付近で恋と合流する事が出来た。なんでも一刀の気配を察知して門付近で戻ってくるまで待っていたのだ

 

 

恋「にぃに?どこいってたの?」

 

一刀「恋こそどこにいってたの。探したんだよ?」

 

恋「....ご飯食べてた」

 

一刀「ご飯ってことはもしかして・・・・」

 

親父「兄ちゃんこの女の子のつれかい?この子の食べた支払いお願いしたいんだがよ」

 

 

恋が1人でご飯を食べに行ったと聞いてすぐにお金の問題が脳裏を過ぎった。

そうしたら案の定お会計をして欲しいという店主が姿を現した

 

一刀「やっぱりこの流れか・・・ちなみにいくらですか?」

 

親父「店にあった食材全部食べちゃったから・・・これぐらいだね」

 

一刀「恋そんなに食べたの!?」

 

恋が食べた食材の量は、現代で言う所のファミレスの食材すべてを食べしまったのだ。

現に恋のお腹はぷっくりと膨らみ、その食べっぷりが伺える。

 

流石に食べ過ぎたと思っている恋は……一刀からそっと目をそらしてぼそりと

 

恋「....美味しかったからつい」

 

一刀「俺の金がーーーーー!ッガク・・・・」

 

コツコツ溜めた旅資金をすべて消費してしまい残金は無し……

あまりにも受け入れがたい現実に直面し、一刀は崩れて落ちてして気絶してしまう

 

 

風「ツンツン、ツンツン……反応がない!ただの屍のようだ!です。しょうがないですね~ここからは風の物語をはじめ」

 

一刀「はじめさせないからね!?風さんなにいってるの!?」

 

風「ッチ、お兄さんご無事でよかったのですよー(棒」

 

一刀「いま舌打ちしたよね?ほんとは死んだままでいて欲しかったの!?」

 

風「いえいえ~そんなことありますよ~?」

 

一刀「そんなことあるの!?ほんとに俺泣いちゃうよ?」

 

今まで離れ離れだったと思えない程、スラスラと一刀と風のコントが繰り出される。

2人ともふざけあいながらも、とても楽しそうにボケとツッコミの応酬を繰り広げる

 

そんなコンとを楽しんでいる一刀は、裾を引かれた感覚がしたので振り返る。

裾を引っ張ったのは、仲間外れにされて若干寂しそうにしている恋だった

 

恋「にぃに、その子と後ろの子達・・・だれ?」

 

一刀「おっと忘れてた、後で説明するから恋と風は先に宿と手配しておいてくれるか?俺は関羽さんと町の人達を帰してくるから」

 

 

風・恋「わかりました~(....コク)」

 

一刀「それじゃあ関羽さんいこうか」

 

関羽「構いませんが、なぜ私が一緒なのでしょうか?ここまで来れば護衛も要らないと思いますが」

 

一刀「ん~特に深い理由はなかったんだけどね。俺と二人は嫌だったかな?」

 

関羽「そうではないのですが……仲の良いあの子達と行った方がいいのではありませんか?私のような可愛げのない女と一緒にても退屈だとおもいますが……」

 

一刀「あの子達は……後で色々あるからね……それに俺は関羽さんと話したかったからね」

 

関羽「なぜ私なのでしょうか?」

 

 

一刀は純粋に関羽と話してみたかった

以前の外史で初めて会った時は、夜中に通行許可を求めてきた時、その次に会った時も、主力が出払ってる城に劉備軍が襲撃してきた戦場。

大陸が統一され戦乱が終わった後すぐに俺は消えてしまったから、呉・蜀の人達とまともに話した事がなかった。

 

この外史では敵味方という立場に別れていないため、ゆっくりと話してみたかったのだ

 

 

一刀「関羽さんと出会って、色々話してみたいなと思ったからかな?出会いは一期一会と言うからね。まぁ、色々理由をいいつつも、関羽さんみたいな可愛くて凛々しい女の子と話してみたかっただけなんだけどね」

 

関羽「私がか、かわ・・・からかうのはやめてください!私などが可愛いはずがありません!」

 

一刀「なんで?俺から見たら関羽さんは美人でとっても可愛い女の子だよ?」

 

(私なんかが可愛いだなんて...兄さん以外の殿方から初めて言ってもらえた…こうして言われてみると、嬉しいのと同時に恥ずかしさが…//)

 

一刀「ん?顔が赤いけど大丈夫?関羽さんも風邪引いた?」

 

関羽「いえ、なんでもありませんので心配しないでください!」

 

 

一応連れ去れた女性達を元の家まで送ってあげている途中でこの会話である。

もちろん会話はすべて筒抜け状態、女性達は一刀の天然たらしっぷりと、関羽の純情っぷりを散々見せ付けられて胸焼け状態である。

 

女性達がそんな事を思ってるとは露知らずの一刀と関羽は、一人、また一人と生暖かい視線を向ける女性達を全員家に帰し終え、風と恋が待つ宿屋に向かいだす

 

 

 

 

 

 

 

関羽「これで全員家に帰すことができましたね」

 

一刀「怪我もなくみんな無事でよかったよ。ところで関羽さんはこれからどうする?」

 

関羽「私は兄を埋葬したいとおもってます。それが済みましたら・・・貴方様について行ってもよろしいでしょうか」

 

一刀「俺に?なんで?」

 

関羽「私一人だけの力では助けられる人達はそう多くありません。それに近年賊が増加してきています。こんな時に村に閉じこもっているよりかは、いまの大陸を見て回りたいと思いましたので」

 

一刀「それで俺と一緒にか・・・でも俺なんかと一緒でいいのか?」

 

関羽「民を大事に思う心、戦場では一騎当千の武を持つあなたですからついて行きたいのです。どうか私をあなたの旅の一員に加えてください」

 

関羽は一刀の強さに惹かれたのと、自分で言っていたように大陸各地の情勢を見て周りたった。

自分が住んでいた地がこの有様ならば、助けを待っている人達が大勢いるかもしれない……偽善と言われ様が、そんな苦しんでいる人達を見捨てるような真似はしたくない。自分近辺の者だけを護ればいいという時代では無くなったのだ

 

 

一刀「わかった……でも条件がある。この条件を護ってくれれば連れて行く事を約束する」

 

関羽「条件とはなんでしょうか」

 

一刀「まず、絶対に偏見を持たないこと。誰かが言ってたからといって、噂を鵜呑みにするのは絶対してはいけないことだ。自分の目で、耳で確かめてから判断を下すんだ」

 

関羽「確かに……私は頭の固いところがあります」

 

一刀「二つ目は俺よりついて行きたいと思える人物が現れたら、遠慮なくその人について行ってね」

 

関羽「そんなことありません!貴方様よりいい人など……言われたそばからこれでは恥ずかしいです。わかりました、この旅で各諸侯・人々に会って判断したいと思います。しかし、”これは”という人物がいなければ私はあなたについて行きます」

 

一刀「わかった。じゃあ今後よろしくね関羽さん」

 

愛紗「はい。私のことは今後愛紗とお呼びください」

 

一刀「真名を教えてくれてありがとね愛紗。俺のことも一刀と呼んでいいからね」

 

愛紗「はい!よろしくお願いします、一刀様!」

 

一刀「さて、そろそろ宿まで急ごうか。あんまり待たせると何されるかわからないからね」

 

 

 

 

 

 

 

風「遅かったですねーお兄さん」

 

恋「....にぃに遅い」

 

一刀「ごめんごめん、ちょっと話しててね」

 

宿で待っていた風と恋は案の定お怒りだった。

女性達を全員帰してきただけにはしては時間がかかりすぎている、いつのも天然たらしが発動したんだな~とわかっていつつも、自分を放置して他の女性と仲良くしてるのは面白くないのだ

 

風「今度は関羽さんを落としてたんですか~?風と恋ちゃんはお互いの自己紹介終ったのですよー?お兄さんと関羽さんがイチャコラしてる間に」

 

一刀「人聞の悪いこというね風さん!?怒ってるの!?」

 

風「実際どうなんですか~関羽さん」

 

愛紗「私たちは普通に話していただけですから……そんな特別な会話なんて・・・・//」

 

 

(あ~これはすでに手遅れでしたか~出会ったばかりの関羽さんを速攻落とすなんて、さすがお兄さんなのです。魏の種馬がここでも躍進してますねぇ~)

 

恋「にぃに、恋名前考えた!」

 

一刀「お、じゃあ教えてくれるか?」

 

恋は一刀を待っている間に、一刀が本名を伏せている間使う名前をずっと考えていた。

そして風の力を借りて、一番似合ってる名前を考え付いたのだ

 

恋「名は呂珂(りょか)字は玲綺(れいき)....ダメかな?」

 

呂玲綺って架空とか言われてる呂布の娘の名前だったっけ……

関係ないとは思うけど、なんか感じとったのかな?それとも風の入れ知恵か

 

 

一刀「ありがとな恋、恋のつけた名前を使わせてもらうよ」

 

恋「....♪♪」

 

 

俺の為に考えてくれたんだ、感謝の念を込めながら頭を撫でると、目を閉じて嬉しそうに恋は撫でられていた。しばらく撫でていたら風が頬を膨らませながら俺のヒザの上に座ってくる

 

風「恋ちゃんばっかりずるいのですよ~風のことも撫でないとここ動きませんからねー」

 

一刀「まったく、してほしいなら素直にいえばいいのに」

 

恋を撫でるのを一旦中断し、片方の手で風の頭を撫でながら、もう片手で抱きしててあげると風は恥ずかしそうにしつつも、嫌がらずに落ち着いていた

 

 

愛紗「仲よさそうですね。微笑ましいです」

 

一刀「ごめんね愛紗放置しちゃって、愛紗もしてあげようか?」

 

愛紗「私は大丈夫です///」

 

流石にいきなり風と同じ事をやってもらうのは、初心な愛紗には難易度が高かった。

照れて私はいいと辞退するが、風が静かに一刀の膝から下りて愛紗の傍まで駆け寄る

 

風「関羽さん、遠慮せずにどうですかー?お兄さんのなでなでは気持ちいいですよ?」

 

愛紗「そこまでいのでしたら今回だけ・・・お願いします」

 

一刀「なんか話進んじゃってるけど……ほら愛紗おいで?」

 

愛紗の背中を押した風と、一緒に居たはずの恋はいつの間にか姿を消していた。

気丈に振舞っているが、最愛の兄を無くしたばかりなのだ。風は大切な人を失う悲しさを、恋はたった1人の孤独を経験してるだけあって、愛紗の感情に機敏だった、その為に空気を読んで二人きりにさせてあげたのだ

 

一刀はゆっくり立ち上がり、軽く抱きしめながら綺麗な黒髪を優しく撫で続けた

 

愛紗「一刀様・・・私は・・・兄上の教えで戦場では自分の感情を押し殺していましたがもう・・・いいでしょうか……?」

 

一刀「あぁ。よく頑張ったね愛紗」

 

 

愛紗「兄上・・・兄上ーーーーー!」

 

 

(愛紗もまだ兄に甘えていたかったはずだ・・・俺なんかじゃ役者不足だと思うが、いまは落ち着くまで泣かせてあげよう)

 

 

 

 

 

 

 

 

風「・・・ほんとにお兄さんの優しさは変わっていなくてよかったのです。今晩だけですよ~?お兄さんを貸してあげるのは」

 

恋「あの子大丈夫かな」

 

風「恋ちゃん邪魔したらだめですよ~?関羽さんはお兄さんに任せれば万事解決なのです」

 

恋「わかった...」

 

 

(詳しい話は明日になりそうですね、お兄さんがここに居ると教えてくれた彼女達も動き出すころですかね~?まあ今日はのんびりしても罰はあたりませんよね)

 

 

 

 

 

 

 

ということで12話でした

完全に愛紗回になっちゃってますが・・・愛紗こんな感じでどうですかね?

無印が一刀一筋だったんで違和感ないとおもうのですが・・・

 

 

今回で代郡編終了なので次はみなさんお待ちかねの桃さん登場の琢郡編ですー

琢郡編は短くなるかも・・・


 
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