No.736988

【獣機特警K-9ⅡG】懲りないヤツら【交流】

古淵工機さん

2014-11-13 23:06:20 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:715   閲覧ユーザー数:675

ある日の深夜。閉園後のラミナ・ソードアンドマジックワールド。

「…ふっふっふ、この程度のセキュリティーなんぞこのドローアの前には無意味ぢゃわ」

と、あっさり防犯システムを麻痺させてバックヤードに入ってきたのはドローア教授とタイニー。

「けどさぁじっちゃん…こんなテーマパークに忍び込んで何する気だよ?モンスターになって脅かすのか?」

「バカモン、それぢゃ全然悪事になっておらんだろーが。まぁ見ておれ。ここのスライムにこれを混ぜれば…」

と、ドローアはスライムの中に紫色の液体を流し込む。

 

「…あとは何も知らぬ女子(おなご)どもがこのスライムに引っかかるのを待つだけぢゃてw」

「一応訊くけど…何たくらんでんだ?」

「まぁ、それは見てのお楽しみってヤツぢゃ。面白いことが起きるぞぃ」

と、不気味な笑い声を上げながらドローアたちは去っていった。

翌日。

いつものようにダンジョンのクエストをクリアするべく、インストラクターのセルマ・ピュローネについて廻るのは、

マリン・カリンのココノエ姉妹だ。愛用のビキニアーマーを装備し、今日も今日とてハイスコアに挑む。

「気をつけて!ここはスライムが大量に出てくるわ!とくにHARDではね」

「ハン、わーってらい!倒し方のコツは覚えてんだ!…やられ方もなw」

「マリンちゃん、やられ方って極める必要あるの?」

とかなんとか言っている間にスライムが襲ってきた!いちばんナイスバディなセルマが最初のターゲットだ!!

 

「きゃぁっ!」

「あぁっ!セルマさん!!」

「野郎!離れやがれ!!」

と、剣を振りかざそうとしたマリンだったが、スライムの様子がおかしい!

「あぁっ、そんな…嘘…こんなことって…」

なんと、セルマのコスチュームが溶かされ始めていたのだ。ご丁寧に胴体の部分だけ。

「マ、マリンちゃん…!?」

「んー、急に難易度上がったかな~…ぉし!カメラの用意ッ」

「じゃなくて、おかしいわよこのスライム!!」

と、ココノエ姉妹が言い争っている間にもセルマのビキニアーマーは徐々に溶けていく!

このままではセルマの大事な部分がいろいろ丸出しにされてしまうッ!ピーンチ!!

 

さて、一方ここはドローアたちが極秘裏に作った隠しテント。

「ふっふっふ…予想通りの展開になったわい」

「す、すげぇな…さすがじっちゃん///…で、これどうする気だよ?」

「実は今ワシらが見てる映像は録画されておるのぢゃ。あとはこれをダビングして裏ルートで売りさばけば…」

「うっひょう!一生遊んで暮らせるじゃねえか!!うっひょう!!」

「ぢゃろ?我ながらナイスアイデアぢゃ」

と、騒いでいる二人の背後に一人の人影が。

「はいはい、まったくもってナイスアイデアだねぇ、お二人さん?」

顔を引きつらせ、スタンロッドを構えて立っていたのは、アーマージャケットに身を包んだクオンの姿だ!

「「げっ!?」」

「な、ななななななナゼバレたんぢゃ!!」

「裏にヘンなテントがあるって通行人から通報があったよ。それで来てみたらこれか…僕の娘たちに何してくれちゃってるのかな~?」

「え、いや、これはぢゃな」

「ちなみにこれ…強制わいせつの現行犯なんだけど?」

「…」

数秒の間。

 

「退散ぢゃ!逃げろタイニー!!」

「あっ、待ってくれよじっちゃん!!」

「待てー!!毎回毎回お前らはー!!!!」

 

…このあと、ドローアにいじられたスライムは元に戻され、セルマも間一髪のところでポロリは免れたそうな。

どっとはらい。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
4
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択