No.729588

ある狂人の日常"4"

久しく投稿してなかったので。ネットで話題になっていた(2ヶ月前)コーヒーをちょろっと試してみたのでこんなふうに。

2014-10-12 19:11:01 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:276   閲覧ユーザー数:276

 ナンセンスな言葉遊びをしようかな。やっぱいいや。言葉遊びって、頭が回らないと出来ない事だし。私はそんな頭回る人じゃない。頭を回すのはナポレオンズにお任せする。あれってどうやっているんだろうね。あんな筒に頭を完全に固定して、ぐるぐる回せるなんてホントすごい人だよね。まあいいや。

 いつものように昼過ぎに起きた私は、最近ネットで知ったバターを入れたコーヒーを飲んでいる。話によると、チベットの奥地にいる人がお茶にバターだかを入れて飲む、というのをみて思いついたアメリカ人がいるらしい。ちなみに味に関してはまあ、乳製品だから特に何という事はない。普通にコーヒー。ただ、私みたいに普段霞を食べて生きている人種なんかにはいいかもね。チベットの人だって、きっと霞だけを食べて生きていくのは辛いんだろうからお茶にバターを入れているんだろうし。まあ普通に物食べてるんだろうけど。

 しかし、このコーヒーの名前、Bulletproof coffee……要するに防弾珈琲って名前らしいんだけど。これ飲めば身体が防弾仕様になるのかな。それとも、コーヒーにバターを溶かすと化学的ななんかすごい事が起きてコーヒーが防弾仕様になるのかな。いまいちわからない。どうして防弾珈琲なんて名付けたんだろうね。バターなんて入ってるし、肉の鎧がついて防弾仕様になる、ってジョークなのかも。まあいいか。

 というか。私あんまりコーヒー好きじゃないのよね。猫舌だし。捨てるのも勿体ないから温くなったところで喉に流し込んだけどさ。オエー。気持ち悪い。吐きそう。バターとかそういうのはいいけど。ちょっとトイレいってこよ。

 

 悲しいかな、胃液は戻ってこなかった。まあ自分の食道を焼いて喜ぶ趣味はないからそれでいいんだけどさ。なんか胃が飛び出してきそうな感じにはなったけど、まあ結局唾液を少しこぼす程度で終わり。

 ところで胃が飛び出しそう、とか、ひっくり返りそう、とか言うけどさ、本当に飛び出したりひっくり返ったりしたら、いろいろ大惨事だと思う。だって、少なくとも胃にたどり着くまでに口と食道、そこから分かれて気管とその先の肺。胃が飛び出そうとしたら、それらも一緒に出てきちゃうじゃない。ついでに、その下の十二指腸以下直腸まで、それらも全部引っ張られてきちゃう。私の身体の中が大惨事。胃がひっくり返るのも、結局それらが全部ひっくり返らないことにはひっくり返るのはできないだろうし。うわあ実際に起きたらホント怖いわね。まあ起こらないんだけど。

 さて、貴重な私の健康を自ら損なったところで、何をしようかな。本当に自分の身体が防弾になったのか、確かめてみるのもいいかもしれないけど、でも撃たれたら痛いだろうしなあ。痛い目に遭いそうな事は他人で試すに限るけど、ちょうど手頃な人とかいないし。何せ引きこもりだから、人との交流がほぼない! こういう時だけはちょっと悔やむ。まあ正直どうでも良いことだしいっか。

 かといって、さらに防弾珈琲を飲む気にはなれない。元々大して健康でもないのに、カフェインの過剰摂取で余計に損ねても良いことはない。いや、飲み続けたら劣化ウラン弾すらはじく防弾性になるんだったらちょっと考えるけど。あ、でも劣化ウラン弾ははじいてもやっぱダメだ。当たるだけで痛そうだし熱そうだし。

 寝ようかな、とも思ったけど、さっきトイレで吐きそうになったおかげで、眠気なんて吹っ飛んでいる。眠気覚ましにちょうどいいかも。頭も無理矢理はっきりしてくるし。まあ、そのために無駄に苦痛を受けるのは嫌だし、無理矢理はっきりさせても、無理してるんだからすぐ頭痛で苦しむ事になる。だったら寝る。別にいくら寝たって問題ないんだから寝るよ、そりゃ。

 パソコンにかじり付く。のは却下。もう飽きた。

 となると、後残ってるのは一つだけ。お散歩。おさんぽ。お○んぽ。小中学生レベルの伏せ字。え? 私がそんな卑猥な事言うわけ無いじゃない。こう見えても、常識をわきまえたレディのつもりだし。たとえば、公道では一般の車両に配慮すればレースを行ってもいいとか、ちゃんと知ってるつもりだけど。まあ嘘だけど。

 いつものように、ポケットにいくらかの小銭と家の鍵を入れて、私は外へと出た。困ったことにこの歳になっても免許は持ってないから、歩くしかない。自転車? 転ぶじゃんあんなの。大体どうして、車輪が前後に二つしかついていないものが、横に倒れずに前に進み続けられるのか不思議で仕方ない。冷静に考えたらすごいよね、ホント。でもよく考えたらその考えだと左右に二つしか足がない人間が、よく前後に倒れないよね、っていう不思議も生まれてくる。やっぱりこの世の中は不思議だらけよね。人生楽しい。

 散歩っていっても、特に行く場所がないのよねえ。何しろいつも散歩してるから、ここらへんで行ったこと無い場所ってほとんどない。いや、いっぱいあるかも。たとえば人の家とか。昔はよくやってたけどさ、今はできないからね。いやできるけど、やっても特に楽しいことないし。というかつまらない人生がさらにつまらなくなっても困るし。二人くらい友達が、具体的には警官と郵便屋さんの友達がいたらどっかの家に押し入って大乱闘するのも面白そう。でもいいや。

 

 で、結局何もしないまま、一時間ぶらぶらと世の中を歩いて、飽きたから家の近くまで戻ってきて、コンビニで飲み物を買って帰ってきた。防弾珈琲飲んだのにまだ飲むの私? お腹たぷたぷになるよ。一部の趣味の人が喜んじゃう……いや、幼女じゃないから関係ないか。というかもうぼちぼちおばさんって呼ばれてもおかしくない歳だし。

 まあ、そんなわけで家に帰ってきた。もちろん貸し家だから、正確には自分の家とは言えない。ナンセンスなギャグ。

 どうしよっかなー。またやること無くなっちゃった。散歩して歩いたら疲れたし昼寝しよ。コーヒー飲んでから一時間は余裕で過ぎちゃってるし。ぱっとパジャマに着替えた私は、さっき抜け出した時のままのベッドに潜りこんで、そのまま目をつむった。

 ところで、ベッドに潜り込んだっていっても、掛け布団の中に潜り込んだ、って事だよ、勿論。ベッドの下に潜り込んだわけじゃないしっていうかそもそもベッドの下とか狭すぎだし、敷き布団に潜り込んだわけでもない。重たいし背中痛いと思う、やったことないから知らないけどさ。掛け布団の中に、っていっても、勿論掛け布団をかっさばいてその中に入り込んだわけじゃなくて、敷き布団と掛け布団の間の隙間に入り込んだ、ないし、敷き布団と掛け布団にサンドイッチされた、って意味だよ。大体掛け布団かっさばいたら中身出てきて散らかるし。

 ところでサンドイッチっていったけど、私のサンドイッチって美味しいんだろうか。美味しくないだろうな、この不摂生ぶりだし。絶対不味い。というか人肉食はさすがの私でも嫌。というか、食われる時点で私死んじゃうし。あー、馬鹿な事考えてたら眠くなってくる。寝よ寝よ。


 
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