No.703263

【獣機特警K-9ⅡG】ブラッドファミリーの罠!(前編)【戦闘】

古淵工機さん

いつものように密猟が起き、いつものように警察が出動する…。
だが、今回はいつもと違い、警察をおびき出すための巧妙な罠だった!

どうなるK-9隊!!

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2014-07-24 00:58:59 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:606   閲覧ユーザー数:566

その日、ラミナ市郊外では、不可解な事件が起こっていた。

 

「待てーっ!この野郎、待たないかー!!」

自然保護区でシマウマの密猟が相次いだのだ。

逃げ去るトラックを追いかけ、一台の4WDが猛追する。

運転しているのはブタ形ファンガーのレンジャー隊員ネルソン・ケンワース、

そして後部座席から身を乗り出し叫んでいるのは、元トラのシンディだ。

 

「あいつめ…あくまで逃げるつもりか!!」

「ネルソンさん!もっとスピード出ないの!?」

「しかし今ヘタに加速して、周りの動物に当たったら…やむを得ん!シンディちゃん、警察に連絡だ!!」

「了解!!」

ネルソンの指示で、シンディは警察に連絡を入れた。

さて、一方逃走したトラックは、自然保護区の出口付近に差し掛かったところで停車した。

トラックの目の前には数台のパトカーが停まり、検問が行われていたのだ。

 

「はーい、そこの車止まって!」

「…何かあったんですか?」

運転手がキャビンから出てきたのを確認すると、トラックを引き止めた警官…久遠・ココノエは警察手帳を取り出した。

 

「ほぉ、K-9隊がこんなところに出てくるとは穏やかではないですね。どうかしたんですか?」

「この付近にある自然保護区からシマウマの密猟があったと報告がありまして」

「ああ、シマウマがねえ…」

すると、クオンの隣にいたイシス・ミツザワが続く。

「少し積荷を改めさせていただいてもよろしいでしょうか?」

「い、いや、しかし…」

挙動不審な運転手に、今度は筑波 未来が詰め寄る。

「なんですか?見られたら不都合なことでも?」

「そういうわけではない…のです、が…」

そういいながら運転手はちらりと荷台のほうを見る。すると、荷台にいた作業員はなにやらサインのようなものを出していた。

「おい待て、今のは何だ?」

と、ジョナサン・ボーイングが尋ねる。

「いやなに、ちょっと余分な積荷があったもので、ここで積み下ろしを…」

「怪しいなあ…疑わしきは通行させずが決まりでして。なんなら署でお話を伺っても…」

「それだけは!どうかそれだけは勘弁してください!!」

クオンと運転手の男とのやり取りが続いていたそのとき、イシスは異変をいち早く感じ取っていた!

 

「た、大変です!荷台の中身は捕らえられたシマウマです!!」

「なんだって!?やっぱりお前たちは密猟者だったのか…!」

「しかし隊長、なぜここでシマウマを逃がしたんでしょう?」

「イシスさん…その疑問はあとで。まずはこいつらを確保…」

と、クオンたちが密猟者に手錠をかけようとしたそのとき、爆発音とともに止めてあったパトカーが吹き飛んだ!!

「な…!?」

「そ、そんな…どうなってるんだよ!?」

動転するミライとジョニー。すると、K-9隊の周囲に、黒ずくめの車が次々に押し寄せてきたのだ!

中から出てきたのは、武装した黒スーツの男たちだ!!

「隊長!こいつら、ブラッドファミリーですぜ!!」

「くそっ!われわれをおびき出す罠か…!!」

クオンが歯を食いしばり見つめていると、運転手の男の後ろから、スレイ・ブラッドが姿を現した。

 

「クカカカカカ…マンマと罠にはまってくれたなあ。K-9隊のワンコロどもがよ」

「お前はスレイ・ブラッド!!」

「シマウマを分捕ったのもすべてはテメーらをここにおびき寄せるための罠だったんだ。最初から目当てはテメーらだったってワケよ!」

スレイは不気味な笑いを浮かべながらクオンに詰め寄る。

「オレ達はいつもいつもテメーらにジャマされてイライラしてんだ。だからよぉ、今日はたァ~っぷりかわいがってやンぜ?」

「な、なんだとこの野郎!!」

「あなたたち、自分のしていることがわかってるの!?」

「うるせえ!オイッ、こいつらをトラックに詰め込め!!」

「ひるむな!総員戦闘配置!!」

クオンたちの周囲に出てきたギャングスター。すかさず臨戦態勢をとる四人だったが…。

 

Fahr zur hölle(地獄に落ちな)!!」

「「ぐっ!?」」

突然出てきたモンド・ユーベルの一撃を喰らい、機能停止に陥るイシスとジョニー。

「イシスさん!ジョニー!!」

「ヒャッヒャッヒャ!K-9隊もたいしたコトねえな?」

「な、なんだと…ぐっ!?」

狂った笑いを浮かべるモンドに食いつくミライもまた、一瞬でねじ伏せられてしまう!

「ミライ!?き、貴様ら!!」

「ほら、テメーらはこのままじわじわいたぶられながらあの世に行くんだよ!連れてけ!!」

「うぐ!?くそ…こんな…ところ、で…」

しばらくスレイを睨み付けていたクオンだったが、やがてそのまま一時的にその機能を停止した…。

…さて、トラックがたどり着いた先で、クオンたちは目を覚ました。

「ん…ここは…ッ!?おい、おい、みんな起きろ!」

クオンの声に、次々と目を覚ますイシス、ジョニー、ミライ。

「隊長…?」

「ここは一体どこなんですかい?真っ暗でなにも見えやしねえ」

「待って!何かが近づいてくるっす!」

ミライが聞いた音の主は、やがてはっきりと視界の中に飛び込んできた。

 

「うっ…こ、こいつは…!」

「金属廃材のプレス機と選別加工機だわ…まさか、ここって!?」

イシスの勘は当たっていた…。そう、ここは使われていなかったスクラップ工場だったのである!

 

「はっはっはっはっはっは!お目覚めかいK-9隊の皆さん?」

「スレイ…!僕たちをどうするつもりだ!!」

クオンが吼えるが、スレイはお構いなしといった様子で続ける。

「フフン、テメーらにはわがブラッドファミリーの資金源になってもらう」

「な、なんだとっ!?どういうことだ!?」

「レアメタルよ。テメーらもロボットなら知ってンだろ?その身体の中にはよ、希少価値の高っけえ金属が使われてるってことをな!」

その言葉を聞いたミライは、目に涙を溜めながら叫んだ!

「…っ…ふざけるな!あんたたちの金儲けのためなんかに、あたしらの身体の部品のひとつだってやるもんかっ!!」

「ハハ、言うねえ言うねえ。ま、そんな口が利けるのもあと数十分ってトコだな。ま、せいぜいカネに化けてくれや。クケケケケケ!」

そう笑いながら、スレイは闇の中へと去っていった。

 

「待ちなさいッ!スレイ!!」

イシスが叫ぶも、肝心のスレイはとうに去ったあとだ。

「…くそ…冗談じゃねえぞ…こんな所で奴らの金の材料にされてたまるかってんだ…」

と、落胆するジョニーに、クオンはかける言葉も見つからず、ただ奥歯をかみ締めているだけだった。

その頃、工場の外では…。

「随分大変なことになっているみたいですね」

「どうするの?ヴィクセン」

工場の外に張り付いていたのは、怪盗集団トリッカーズのヴィクセン、ディア、バニー。

「…ええ、盗む標的は決まりました」

「うーん。ロボット4体かあ、ちょっと盗むものが特殊すぎるけど…やるしかないよね!」

「よし!そうと決まれば、トリッカーズ行動開始よ!!」

「「おーっ!!」」

果たして、トリッカーズは何を考えているのか!そしてクオンたちの運命やいかに!!

後編に続く!!


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