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恋姫†無双 関羽千里行 第4章 42話

Red-xさん

恋姫†無双の二次創作、関羽千里行の第4章、42話になります。
この作品は、恋姫†無双の二次創作です。設定としては無印の関羽ルートクリア後となっています。第一話はこちらhttp://www.tinami.com/view/490920
一週間遅れで投稿失礼します。
最近思うんですけど、恋姫のSLGとかないのでしょうか...某ブラウザとかはありますけど、そういうのじゃなくてこう...
三○無双のempiresみたいなやつとか...戦国ラ○スみたいなのとか...

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2013-12-16 02:43:06 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2039   閲覧ユーザー数:1722

第42話 -読み合い-

 

 石亭では、霞たちが一刀たちの警護を続けていた。可能性は低いとはいえ、他にも曹操軍の部隊がいないとは限らない。しかし本当のところは、それ以上にある一つの可能性を危惧していたのだ。

 

霞「祭?部隊の連中に指示出すんはもう終わったん?」

 

 城内の廊下で祭を見かけた霞は話しかける。たった今、一刀の様子を見てきたところだ。幸か不幸か、一刀には目立った変化は見られない。ともすれば、ただ眠っているだけのようにさえ見えた。

 

祭「...まあな。ちょっと北郷の様子を見てくる。それと、華雄が何か話があると言っておったぞ?」

 

霞「...あんがとさん。」

 

 そう言うと、祭は霞の北方向に歩いて行った。その背中を霞はしばらく見つめていた。

 

霞「...」

 

 

 

 

祭「ご苦労だな。しばらく二人にしてもらえるか。」

 

兵士「はっ!」

 

 一刀のいる部屋の前に立つ衛兵にそう断りを入れて入室する。部屋にはいれば、そこは完全にふたりきりだった。と言っても、一刀はと言えば、窓から差し込む光が顔にもかかっているにもかかわらず一向に目覚める気配がない。ともすれば死んでいるのかとも疑いたくなる光景だが、これがここ数日の一刀である。祭は少し緊張した面持ちで一刀をしばらく見つめた後、脇に置かれた丸椅子に腰を下ろした。その椅子は暖かい。

 

祭「...」

 

 何をするでもなく、祭はまたしばらく一刀を見つめていた。病気になった人間を見舞う側の人間がすることなんてそんなものかもしれない。ただそばに居て、時折話しかける。一つあげるなら、祭が他の人間と決定的に異なっていたのは、祭の膝の上には短剣が置かれているということだった。

 

祭「のう、北郷。」

 

 もちろん一刀は呼びかけには答えない。

 

祭「こんな時に言うのもなんじゃが...儂は策殿を幼少のみぎりより...それこそ生まれてから今までずっと見てきた。他ならぬ堅殿のご令嬢じゃったからな...あの御方は賢い。常に先を見据え、呉のための最善だけを追い求めてきた。利を重んじ、不要なものはさっぱりと切り捨てる。そういう決断のできる方じゃ。」

 

 懐かしむように、どこか遠い目で話しかける。

 

祭「儂は生まれ育ち、そして堅殿も愛した呉の地...そしてこの国を愛している。それはその策殿も同じじゃ。じゃが今回、策殿はおそらく...」

 

 そこで言葉を切り、沈黙が流れる。祭が飲み込んだ何かは、祭にとっては思うところが大きいのだろう。だが、しばらくすると祭はまた話しだした。

 

祭「儂がお前のところに来たことに、一度は疑問を持ったことがあるだろう。少なくとも、儂は孫家に仕えて長かったからな...今までにも儂に来ないかと誘いをかけてくるものもいたが、儂はそれら全てをお前のところに来るまではね除けていた。それが今はお前のところにいる...何故か分かるか?」

 

まだ大陸に黄巾党が現れるよりも前、呉の頭脳冥琳は大陸に訪れる乱世の兆しを感じ取っていた。しかし、当時孫堅の死からやっと立ち直ったばかりの彼女たちでは、その乱世において自分たちの領地を守っていくためにはまだまだ力が足りなかった。そこで冥琳はそれを補う一計を案じた。

 

 天下二分の計。冥琳が考えたのは大陸の情勢が不安定になった時、強大な二つの勢力によって互いを支援しあい、遍く他の小勢力を掃討するというものだった。乱世となれば、弱小な勢力は同盟を結び、自分たちより強い他勢力に対抗しようとするだろう。特に当時呉は長江の氾濫という不安材料を抱えているため、その隙をつかれると苦戦を強いられることは間違いなかった。その保険として強固な同盟関係を結ぶ。呉は海が近いため、まず手始めは塩の取引といったところから入り次第にその関係を強くする。ならば、同盟相手は内陸に位置するものがいい。ある程度国が大きくなれば、今度はその国と他の脅威となる国を攻略する。そして他に敵となる勢力がいなくなった時、その勢力同士で雌雄を決するか、そのまま天下を二分した状況を続けるかの二択になる。

 

 だが、冥琳の策はそこで留まらなかった。予め、同盟となる勢力の牙を抜く策を組み込もうとしていたのだった。それが、祭の存在であった。祭を同盟となる勢力が育つ前段階で組み込み、そこに根を張らせる。そうして国を作る手助けをしつつ信用を勝ち取り、その一方で呉と同盟を組むよう仕向ける。一時的にでも呉と同盟関係を結ばせることができれば、あとは祭を通じて両者の間に太いパイプを構築していく。そうして同盟国内で重要な位置をしめた祭が内部からその国をじわじわと取り込んでいく...百年も立てば、呉との協調路線をとる国の誕生である。 

 

 そう、実はここまでで冥琳の策は半ば完成していたのだ。期待通り、祭の潜り込んだ勢力は大陸でも有数の力を持つに至った。あまつさえ、一刀が男だったおかげで祭が世継ぎを産み、直接国を操るという可能性まで出てきていたのであった。

 

 だが、その可能性は根本から消されてしまった。一刀が死んでしまえば同盟は成り立たないし、そもそも雪蓮が約束を全うすれば呉にも未来はない。どちらが早いか遅いかにもよるが、最悪は共倒れである。しかも、祭の考えでは恐らく雪蓮は曹操に容赦しない。そうなれば大陸でも有数の勢力が三つも消える可能性すらある。その時の大陸の荒れようはあまり考えたくないものだ。

 

 可能性の話をすればきりがないのはわかっているが、それらをすべておいても祭には差し迫った問題がある。今のままでは、祭の大事な呉という国か、孫堅から預かっていた雪蓮のどちらかを失うということだ。

 

祭「...」

 

 視線を落とす祭。その先には...

 

 雪蓮にもこの状況に対する選択肢があるとはいえ、少なくとも孫家はこの後問題を抱える。それは仕方ないことではあるが、長く孫家に仕えていた祭にそれは受け入れがたいことであった。

 

 もう一度一刀に視線を戻す。

 

祭「お前には感謝している。お前がいなければ今頃は策殿は敵に手にかかっていたかもしれぬ。そんなことになれば、儂はあの世で堅殿に顔向けできん。儂がついていながらお主をそんな目に合わせてしまったということもあるのだが...それに対する罰はお主が起きれば受けるとしよう。」

 

一刀「...」

 

祭「...前に華雄に注意しておったが、お前も人のことは言えんな。城でも外でも...ここでも、お前は無防備にすぎる。」

 

 祭は膝においていた短剣を手にとった。そしてそれを...

 

祭「...」

 

 一拍あった後、

祭「そういえば、お主のいた天の世界では、病人に果物を持ってきて剥いて食べさせる習慣があると前にいっておったな。とりあえずの礼として振る舞ってやろう。」

 

 柔らかく微笑んだ後、どこからか取り出した桃をむき出す祭。しかし、途中でふとその手を止める。

 

祭「...お主が起きなくては腐ってしまうではないか、全く。」

 

 そう言うと、祭は剥きかけの桃を近くの机の上においた。

 

祭「目が覚めたらまた剥いてやるからな。」

 

 

 

 

 その部屋の外で、霞が扉にもたれていた。

 

霞「...杞憂やったな。疑ってすまんな、祭。」

 

霞「ん...」

 

 華雄を探して歩きまわっていると、城壁の一角で、布を手に武器を手入れしていたところであった。その力の入り様は、尋常ではない。

 

霞「ずいぶん、気ぃはいっとるようやないか。」

 

華雄「ふん。」

 

霞「なんか話があるんやて?」

 

 同盟国の領内、もっと言えばその城内にいる以上、武器が必要になるようなことにはなり難い。もっとも、

 

華雄「血は水よりも濃い。」

 

霞「なんやて?」

 

華雄「貴様も気を抜くなということだ。」

 

 それが守られればの話ではある。

 

 華雄は理解していた。国というのは基本何かを支柱にして成り立っている。例えば北郷における一刀の人望。例えば魏における曹操のカリスマ。そして、呉におけるそれは、孫家という血筋だった。前者の二つはどちらも個人によるものであり、その一人が戦争や急病で亡くなれば、国は求心力を失う。場合によってはその後の後継者争いで国自体立ち行かなくなる可能性すらある。一方で、血筋によって結ばれているものは、その危険性が少ない。内部での派閥争いなどの問題はあるが、少なくとも予期せずいきなり国の柱がなくなることがないのだ。

 

霞「...」

 

 つまり、今呉をまとめているのは、雪蓮という個人ではない。ならば、彼女の二人いるという妹達が国を守るという名目を掲げ、雪蓮の決定に反する可能性もある。そうなれば、お家騒動で恥を晒すことにはなるが、結果的に孫家の血筋は残る。もちろん、そもそも約束を守らないという可能性もあるが。

 

 そして、ここまでのことは実は雛里も予想していたことであった。そのことは、出発前に霞は雛里に告げられていた。だからこそ、雛里と同じ結論に至った華雄に霞は内心驚いていた。後でこちらから話すつもりではあったが、必要がなくなったと判断する。

 

 霞は、無言で一度そこを離れる。しかし、直ぐに自分の武器を持って戻ってくると、華雄の隣に座り込んだ。

 

霞「これ、借りるで。」

 

華雄「好きにしろ。」

 

 しばらく二人は会話もせず武器の手入れに没頭した。

 

 合肥の地では、呉軍と魏軍が睨み合っていた。曹操は、小覇王と呼ばれた孫策と戦えること、そして呉を下し孫策を自分の足元に屈服させることができる悦楽に思いを馳せていた。

 

曹操「ふふ...」

 

夏侯淵「どうかされたのですか?」

 

曹操「わからない?この乱世における英傑の一人とこれから戦うのよ。敵を叩きつぶし、敗者への罰を与える。ゾクゾクするじゃない。」

 

夏侯惇「わかります!今すぐにでも敵陣に切り込んでいきたいくらいです!」

 

曹操「まだよ、最初は私が楽しむんだから。」

 

夏侯惇「はい...」

 

夏侯淵「(華琳様の言う高揚と、姉者の言う高揚は違う気がするのだが...)」

 

曹操「しかし、油断はできないわ。領を脱した袁術軍の一部が呉と合流したという話もあるし、孫策は戦の天才と言われているわ。一筋縄ではいかないでしょうけど、特に春蘭は孫策と戦場で出会ってもやり過ぎないように注意すること。場合によっては秋蘭に任せなさい。」

 

夏侯惇「そ、そんな~!」

 

 袁術領に入るときに戦闘がなかったせいで鬱憤がたまっているのだろうか、夏侯惇が不満そうに抗議する。曹操としては自分より先にキズモノにされては堪らないということもあるのだが、そんなことは夏侯惇は露ほども知らない。夏侯惇ばかり構われてこちらも少し不満そうにしている猫耳の軍師に曹操は話しかける。

 

曹操「桂花、呉軍の様子はどう?」

 

荀彧「は。あくまで、あちらから打って出る気はないようです。また、孫旗が先ほど新たに上がったことから、姉妹のいずれかが後から合流してきたと思われます。」

 

曹操「そう、ようやく舞台が整ったということかしらね。あまり待たせるようならさっさと攻めてしまっても良かったのだけれど、いなかったのが孫策だったということにでもなれば面白みがなかったのだし。」

 

 軍を集めるのにも手間取るようならそもそも相手になどならない。不敵に微笑む曹操は前方に布陣している呉軍を見据える。軍旗は天高く風にたなびき、敵の士気は十分。戦力も申し分なく、統率する将も皆万夫不当の豪傑揃いに見える。曹操の不安は杞憂だったようだ。そして曹操にしてみれば今まで戦ってきた中では一番強いと言える。西涼連合も強敵ではあったが、馬騰のいない西涼連合は今思い返してみてもやはり精細を欠いていた。だが、今回は小覇王と呼ばれた孫策の統率力と武勇、美周郎と謳われた周瑜の軍略など、曹操を飽きさせない要素がふんだんに盛り込まれている。

 

郭嘉「只今戻りました。」

 

曹操「ご苦労様。早速だけど報告を聞きましょう。」

 

郭嘉「はい。兵站を警護する部隊から報告を受けましたが、周囲に敵影らしきものは認められません。斥候の報告からも別働隊の出動は確認されなかったのことです。敵は全軍による正面衝突を狙っている模様です。」

 

曹操「あの美周郎が、策も何もなく、ただ突っ込んでくるよう指示を出したと?」

 

郭嘉「私もその点が気がかりです。いくら地の利があると言っても、平原での正面衝突ならそれはほとんど無意味です。数もこちらが上である以上、このままでは下策中の下策。何か手があると考えるべきでしょう。」

 

曹操「そうね、桂花はどう見る?」

 

荀彧「そうですね...別働隊がないとすると、考えられるのは全く別の援軍というところでしょうか。」

 

曹操「というと...北郷がこの戦にちょっかいを出してくると?」

 

荀彧「可能性としては考えられます。こちらの侵攻とほぼ同時期、北郷内部で何か動きがあると間諜の報告が寄せられてはいました。しかし、結果として何もなかったと追加で報告も来ています。場合によっては、北郷軍が間諜でも気づかない裏から軍を回している可能性は否定しきれません。」

 

曹操「うちの間諜は優秀なはずだけれど...あのブ男の小細工はそれを上回っていると?」

 

荀彧「わかりません。表向きに同盟の動きなどは認められませんでした。しかし、北郷軍には元は呉の宿老と言われた黄蓋がいます。呉と何らかの繋がりがあるのはほぼ確実かと。」

 

郭嘉「私もそれについては同意見です。北郷軍がこの戦に一枚噛んでいる可能性はかなり高いと思われます。」

 

曹操「なるほどね...」

 

 正直、曹操にしてみれば自分の楽しみにしていることにあのブ男が水を差してくるようなことがあれば、それはこの上なく腹ただしい。ただ、曹操軍の放っている斥候は別働隊の存在を認めていない。国境からここまでは距離がある。だとすれば、北郷軍がこちらに向かっていたとしても、その到着はかなり遅れるはずだ。ならば、

 

曹操「もったいないけど、この戦いは可能な限り迅速に勝利すべきということね。呉軍の動きには細心の注意をはらい、どんな小さなことも見逃さないように。」

 

荀彧「それが最善かと。」

 

 時間をかければそれだけ見を危険に晒すことになる。北郷軍の援軍があるとすれば、呉内部までに足を踏み入れている曹操軍は背後から襲われ甚大な被害がでてしまう。兵站を絶たれるだけでは済まない。もっとも、元々こちらが遠征軍である以上、長期戦になればなるほど不利になるのではあるが。

 

冥琳「...と、あちらは考えているはずです。」

 

 そう冥琳は締めくくる。本隊に合流した雪蓮たちは陣内の天幕の一つで早速軍議を開いて曹操軍に対する対策を確認していた。最も、七乃のもたらした情報を得た時点である程度この戦場がどういった構図になるかは想定して支持を出していたので、後は細かい調整と確認を行うだけである。

 

孫権「しかし、それなら我等の布陣は敵の考える通り下策なのではないか?」

 

 孫策の妹、孫権がそう疑問を口にする。雪蓮が王としての器は自分以上と認める存在であるが、孫権はまだまだ勉強中の身である。あった指示通りに雪蓮が車で陣を整えていたが、その真意までは見抜けていなかった。

 

冥琳「はい、このままではそうなります。」

 

孫権「姉様は北郷軍の援軍を断ったのだろう?ならばこ布陣はまずいのではないか?」

 

 同盟のための会合の結果は、まだ詳細に語られてはいなかった。ただ雪蓮から「話はついた」ということと、この戦闘に北郷軍が介入しないということを告げられただけである。雪蓮は戦前に余計なことを考えさせないためにあえて情報を減らしたのだが、だからこそ孫権の疑問はもっともである。

 

冥琳「そうこの布陣では普通に戦えば負ける。だからこそ絡め手があるはずだ。それが援軍だとすれば速く決着をつけた方がいい。ここまでは軍略に通じたものなら当たり前にわかることです。だからこそ、その見え透いた手の裏にはさらに裏がある。曹操軍がこちらへの警戒を強めているのはそう考えているためでしょう。」

 

陸遜「つまり、あちらはこちらが何かすることがわかっていながら、何をするまではわからないということなんですよ~。」

 

 やけに胸のでかいこの軍師は、冥琳の一番弟子の陸遜である。普段はほんわかした雰囲気を振りまく彼女も、雪蓮たちが帰ってきてからというもの表にはあまり出さないがどこかそわそわして落ち着かない様子であった。

 

陸遜「その片鱗が見えない以上、最低でも見える手は織り込んだ策を建てるしかありません。そして素直に隠れた手が援軍としたところで、来るとすれば北郷軍。北郷軍が来るとして、北郷軍が動くのは袁術領に曹操軍が侵入した報告を受けてから。そこから援軍となる部隊を編成するとなればそれなりには時間がかかりますよね。」

 

孫権「そうだな。北郷軍の援軍のアテがあるとすれば、あちらはこちらが時間を稼ごうとしていると考える。ならば、こちらにいる部隊が、なんらかの手段で時間を作る算段があると、あちらは考えるか...」

 

冥琳「そうです。その上国境からは距離があるというなら、少なくともいますぐにそちらは気にする必要がない。何かあるとすれば前方に布陣する我等。となれば...」

 

 冥琳はその概要を打ち明ける。声には出さず、机の上に広げた地図と兵士を表す駒を動かしその場にいるものだけにわかるよう伝える。曹操軍が情報収集に躍起になっているなら、警戒はし過ぎるほどしたところで問題はない。

 

孫権「なるほど、まさかそんな手があったとは。」

 

雪蓮「...そろそろ頃合いね。ちょっと行ってくるわ。」

 

冥琳「御意。」

 

 まずは曹操と舌戦をすべく、雪蓮が天幕を出ていこうとし、何人かがそれに続く。

 

孫権「(姉様はどうしたというのだろう...普段通りでいられないほど、曹操軍は強敵ということだろうか...)」

 

 普段は戦となれば前に出たがり冥琳とごねる雪蓮が、軍議の間殆ど口を聞かなかった。孫権はその違和感には気付きつつも、その正体までは掴めないでいた。

 

 

 

 

 呼んでくださった方は有難うございます。次回もよろしくお願い致します。

 


 
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