No.643066

少年少女達の幻想物語 第一話 幻想入りした少女

四姉妹さん

ここ幻想郷は世界と隔離された場所、人間や妖怪が住んでいる。
今、幻想郷では人間が減りつつあった。
幻想郷の管理者である八雲紫は、人数調整として現代から現代人を連れてくることにした。
「とりあえず、少し連れてきましょうか」
これは、そんな紫の気まぐれで送り込まれた少年少女達が苦労したり、しなかったりする物語。

2013-12-06 11:21:47 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:719   閲覧ユーザー数:714

 

ここ幻想郷にも春が訪れた。訪れたといっても、まだ春になりはじめたばかりで、まだ桜も咲いていない。

私、射命丸 文は頭を悩ませていた。ここ最近、異変らしい異変が起きていないのだ…。まだ春も始まったばかりで、宴会もないし、取材する者といえば春を告げる準備をしている妖精ぐらいだろうか。

しかし、妖精など記事になるわけもないし、なっても面白みに欠けてしまう。

 

あまりに異変が起きないため、彼女は少しイライラし始めていた。自分が気づかない内に、回りに突風を起こしながら、飛んでいた。視界の端に何か見えたような気がしたが、特に気にもとめなかった。イライラしてもしょうがないと思い、また記事について考えながら飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

どうも、みなさん始めまして。

私、リーナ・サエリズムといいます。突然ですが、ただ今絶賛落下中でございます。何故、こんなことになっているのか自分でも皆目見当もつきません。

ただ、春の日差しに当たりながら、目を瞑っていると、いきなり変な場所に入って困惑していると、なんというか、色々と特徴的すぎる女の人がいて

「今日から貴方は、こっちの世界に来てもらうわ。どうなるかは、貴方しだいよ。」

といわれた思うと、いきなり空中に身を投げ出されました。いきなりの事で困惑しながらも下をみると湖が見えます。

 

 

リーナ「何とか、助かりそう…」

 

 

何とか助かりそうです私。身体が丈夫で良かったですよ、ホントに。

 

安堵していると視界の端から黒い物体がすごいスピードで飛んできた。黒い物体が私の少し下を通ったと思うと、いきなり突風が吹いてきた。

突風はすぐに収まりリーナは何だったんだろう?と思いながら、改めて下をみると湖から軌道がずれていた。さっきの突風でずれたのだろう。リーナはそのまま少し離れた竹林へ落ちようとしていた…。

 

 

リーナ「何が『貴方しだいよ』ですかぁぁーー!!いきなりGAME OVER JANAIDESUKA!?」

 

 

早いお別れのようですが、みなさんさようなら

 

 

リーナ「どうか、お元気でぇぇーー!!」

 

 

リーナは思わず目を瞑った。

 

物凄い衝撃と痛みとともに、地面に打ち付けられた。想像以上の痛さに頭がぐちゃぐちゃになりそうだった。意識を失いそうになりながらも目をあけると、何本もの竹が私の下敷きになっていた。

どうやら助かったようだ、そんな安心感とともに薄れていた意識が完全に途切れた。

 

 
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