No.635962

真・恋姫†無双―二つの呂旗―

ユウヤさん

日付がかぁわってしまったぁ!
正直幼少期に出てくる人はあまり深く考えてないです。
ただ、あまりごちゃごちゃにはしないよう心がけます。

2013-11-11 00:18:38 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:7911   閲覧ユーザー数:5792

真・恋姫†無双―二つの呂旗―第2話『少女董卓』

 

 俺が丁爺に拾われてもう3カ月。あの後落ち着いて考えたら真名って何?ってなったんで丁爺に聞いたら、本人の許しなく呼んだら殺されても文句が言えない名前と聞いて驚愕した。あの時許される前に呼ばなくてよかったとつくずく思う。その理由は・・・

 

 恋「・・・・逝け。」

 

 一刀「字が違・・・これは合ってるかー!!」

 

 絶賛鍛錬中。正直じいちゃんの比じゃない。此処は開けてる場所とはいえ・・・恋の攻撃でどんどん丸い敷地が広くなっていく。一振り一振りがたぶん重機の激突じゃないだろうか?9歳でこれって・・・

 

 丁原「そこまでじゃ、恋。そのままだと一刀が死んでしまう。」

 

 一刀「た、助かったよ。丁爺。」

 

 丁原「まだよそ見は良くないのう。」

 

 一刀「え?」

 

 え?その言葉を発してすぐ目の前に戟が・・・止まった。

 

 恋「・・・・終わり?」

 

 一刀「お、終わりだよ。」

 

 丁原「恋よ。儂が言っていた事まだ出来んようじゃな。」

 

 恋「・・・ごめんなさい。」

 

 一刀「どう言う事?」

 

 丁原「恋は・・・力の抑え方を練習しとるんじゃ。」

 

 一刀「へ?」

 

 その後丁爺はこの開けた場所は実は恋が一撃で作った所だと説明してくれた。そして納得した。恋は戦闘が開始されたと思ったら目の色が変わったのが分かった。

 

 一刀「そうか・・・恋の武は完成されてるんだね。」

 

 丁原「そうじゃ。じゃがのぅ、完成されすぎてるんじゃ。」

 

 一刀「力を抑える方法・・・か。」

 

 その事聞いて考えを巡らせる。あまりある力を抑える方法、そんな方法があったかな。たぶん恋は精神的な面で所謂(いわゆる)野生的、本能的な武の奮い方をしているんだと思う・・・だとしたら。

 

 一刀「丁爺、北郷流の精神を叩き込んでいいかな?」

 

 丁原「北郷流の精神?どう言うものじゃ?」

 

 一刀「要は精神修行。次自分の考えを確立させてどんな状況でも冷静に状況判断を出来るようにする修行だよ。」

 

 丁原「この世界に来て余り取り乱したりしなかったのはそのおかげか?」

 

 一刀「内心すごく焦ってたけど・・・」

 

 丁原「ははは、そうかそうか。その修業は難しいのか?」

 

 一刀「日常生活の中で出来る物です。」

 

 丁原「ならば恋の事は一刀に任せる。よいな?」

 

 一刀「はい。」

 

 恋「・・・・・?」

 

 一刀「えっと・・・戦闘で目の前の敵を容赦なく斬るのはいいことじゃないから、その鍛錬を俺がする事になったんだよ。」

 

 恋「敵を斬るのは悪い事?」

 

 一刀「ん~そうじゃない。恋は今の鍛錬俺を殺そうとしてたでしょ?」

 

 恋「・・・・覚えてない。」

 

 一刀「うん、それはちょっと問題があるね。恋、もし俺が恋の攻撃を捌けず死んだら・・・どう思う?」

 

 恋「・・・すごく・・・嫌。恋は・・・一刀が好き。だから殺したくない。」

 

 ・・・今とんでもない事を口走った?いや、家族としてだ家族として。

 

 一刀「そ、そうか。なら恋は考え続ける事をしようか?常に考える、この人は敵?この人は味方?敵でも殺したりしたらまた記憶の無くなる戦い方をしてしまうかも、そうなったら味方は?家族は?守るべき人達は?そう言った考えを常に巡らせよう。そうすれば恋は無作為な戦い方をしなくなる。絶対にね。」

 

 恋「・・・わかった。・・・頑張る。」

 

 丁原「うむ、良い目じゃ。ふむ・・・・一刀、恋、旅に出よう。」

 

 一刀「・・・」

 

 恋「・・・」

 

 丁原「二人とも、耄碌(もうろく)したかこの爺はみたいな目をやめい。」

 

 二人「・・・・違うの?」

 

 丁原「違うわい!!まったく・・・二人は武はもはや天下一品じゃ、さすが天武の才と言う所じゃろう。この3カ月で一刀の智も見せてもらった。一刀は王佐の才も持ち合わせとる。なら見分を今の内に広めても良いじゃろう。天水の街に行き旅支度をすませ、あすにも出ようと思う。ずいぶん前から考えていた事なんじゃよ。」

 

 一刀「この大陸を・・・知る。」

 

 恋「・・・・皆一緒なら恋は構わない。」

 

 一刀「行こう、丁爺。俺もこの大陸を知りたい。」

 

 丁原「うむ、ならば善は急げじゃ。一刀、恋、朝食を済ませたらすぐに行くぞ。保存のきく干し肉は忘れるな。」

 

 一刀「わかった。」

 

 恋「・・・こく」

 

 こうして旅支度をしに俺たちは天水の町に向かう事になったんだ。

 

 

 俺達の家から天水まではそんなに離れてはいない。森は天然の要塞だったけど勝手知ったるなんとやら、恋と丁爺について行ったらあっさり森を抜けて目の前には天水の町の門が見えてきていた。そして・・・

 

 一刀「此処が天水の町・・・」

 

 恋「・・・・久しぶり。」

 

 丁原「そうじゃの・・・1年は来とらんな。」

 

 一刀「本当に自給自足だったんだね・・・」

 

 丁原「ははは、昔仕官してた給金を使いたく無くてな。節約しようと思ったらあんな事になっておった。」

 

 恋「丁爺は・・・すごくけちんぼ。」

 

 一刀「へ~」

 

 丁原「一刀よ、恋はお主の知ってる3倍は食べるぞ?」

 

 一刀「な!?」

 

 3倍!?恋は熊1頭を一人で食べきるんだぞ!?マジかよ・・・

 

 恋「・・・・そんなに褒めないで。」

 

 二人「褒めてない!!」

 

 恋「・・・そうなの?」

 

 ああ、この子はもう・・・可愛いしぐさだな・・・なんというかこの3カ月で俺は恋にマジ惚れしてしまったらしい・・・どうしたらいいんだこの感情。

 

 丁原「さて・・・まずは馬の調達からじゃな。」

 

 一刀「どれだけあるの?お金。」

 

 丁原「・・・ほれ。」

 

 一刀「・・・・うわ。」

 

 そこには袋にぎっしり詰まった砂金の山だった。一刀はこの世界のお金に関して知識はないがこれだけでも自分の世界では一般社会人の給料一年分は確実にあるぐらいだった。

 

 丁原「ま、平民ならこれだけあれば一生苦労せずに暮らせるのう。」

 

 訂正、もはや一年のレベルでは無かったです。

 

 一刀「すごいね・・・でも、襲われたら・・・」

 

 丁原「・・・・一刀、これはお主に任せる。」

 

 一刀「え!?それは・・・大丈夫なの?」

 

 丁原「儂より強いお前が持っておった方がよいじゃろう。儂はいざという時に対応できん。もう歳じゃからの。」

 

 一刀「・・・・分かった。ちゃんと管理するよ。」

 

 丁原「お主なら大丈夫じゃ。」

 

 恋「・・・・おなか減った。」

 

 二人「・・・・・・」

 

 丁爺から砂金の袋を預かり、馬を買ってからご飯ね?と恋を説得した後、何やら兵が騒がしくなっていた。

 

 天水兵A「どうだ、いたか?」

 

 天水兵B「いや、こっちにもいらっしゃらない。やはり・・・」

 

 丁原「どうしたんじゃ?お主ら。」

 

 天水兵A「え?あ、あなたは・・・丁原様!」

 

 天水兵B「せ、先輩。誰ですか?」

 

 天水兵A「ああ、元董君雅(とうくんが)軍の将軍様だ。」

 

 丁原「ま、昔の話じゃ。で、どうしたんじゃ?」

 

 天水兵A「は、それが董君雅様のご息女、仲穎(ちゅうえい)様が行方不明なのです。複数の目撃証言から・・・何者かにさらわれたのではと・・・」

 

 丁原「なんじゃと!?」

 

 仲穎様?まさか・・・

 

 一刀「丁爺、仲穎ってもしかして董卓の事?」

 

 丁原「ん?一刀がなぜ知って・・・ああ、そう言う事か。」

 

 一刀「ん、そう言う事。」

 

 丁爺は察しが良くて助かる。そう、歴史を知る事は丁爺には話している。それを察してくれたのだ。

 

 丁原「確かにそうじゃ。かわいらしい女の子での、儂も孫にするならあのような子を・・・じゃないの。とにかく、よい子なのは間違いないの。」

 

 ・・・歴史とは大分違うようだけどね。

 

 一刀「・・・助ける?」

 

 丁原「・・・そうじゃの。知り合いじゃし捨置けん。恋、馬は後回しじゃ、食事にするぞ。」

 

 天水兵A「なぜそうなるのです!?」

 

 その疑問ももっともです。by一刀

 

 丁原「恋は腹ペコじゃ。力を思う存分発揮するには食事が必要じゃ。」

 

 俺は恋の全力の食事量を知らない・・・なら。

 

 一刀「丁爺が恋を連れて食事に行って。俺が先行して様子を見るよ。兵士さん、その董卓さんの居場所に心当たりは?」

 

 天水兵B「子供が出る幕じゃ・・・」

 

 丁原「そ奴は儂の全盛期より強いぞ?」

 

 天水兵A「な!?丁原様にそこまで言わせるのですか!?・・・少年、我等が主のご息女救出に力を貸してくれるか?」

 

 一刀「当然。」

 

 天水兵A「感謝する。おい、お前は丁原様の案内で御同行しろ。良いな?」

 

 天水兵B「は、はい。」

 

 こうして俺は天水兵の一人に連れられて天水より少し離れた廃砦の近くに来ていた。

 

 一刀「あれの中に賊が?」

 

 天水兵A「賊という規模は居りません。数十名のみです。」

 

 あれ、この人敬語・・・?ああ、丁爺を立ててるのか。

 

 一刀「あの、敬語・・・しなくていいですよ。俺、まだ子供ですから。」

 

 天水兵A「あ、ああ。これは癖のようなものです。それなりの風格を持った方だと年齢に関係なく敬語になってしまって・・・」

 

 風格・・・俺にそんな風格が?少しこそばゆいや。

 

 一刀「そうですか、そう言っていただけるとありがたいです。」

 

 そう言って俺は砦に目を向ける。向こうじゃ分らなかったけどどうやら俺は目が相当良いらしい、丁爺曰く、『お主の目は鷹の目じゃな。弓兵としても行けるよい目を持っておる。』との事。今日はそれが幸いした。

 

 一刀「ねえ、董卓さんってもしかして銀髪の・・・こう言っちゃなんだけど幸薄そうな人?」

 

 天水兵A「はい、そうですが・・・」

 

 一刀「・・・ごめん。丁爺達を待ってられなくなった。俺は突撃をかます。」

 

 天水兵A「な、なぜですか!?」

 

 一刀「董卓さんが・・・襲われてる。」

 

 天水兵A「な!?」

 

 一刀「あなたは此処で丁爺を待っていて。俺はあいつらを・・・殺してくるから。」

 

 迷う必要はない。恋が敵は斬っては駄目かと聞いた。その意味が少しわかった気がする。あれは・・・生かしてはいけない何かなんだと。

 

 

 ???「はぁ、はぁ。こ、来ないでください!!」

 

 賊A「まあ、良いじゃねえか。お兄さんといい事しようぜぇ。」

 

 賊B「キヒヒヒヒ、俺こういうちっちゃい子って好みなんだよなぁ!!」

 

 賊C「俺は好みじゃねえが・・・ま、背に腹は代えられねェ。楽しませてもらおうじゃねえか。」

 

 ???「いや・・・いやぁ・・・」

 

 少女は今も砦内を必死に逃げ回っている。それを賊は一人、また一人と増えていき少女をおいまわす。ちなみに賊どもは大広間に少女を追いこもうとしている。人数を入れて“出来る”場所は大広間だからだ。そして、少女はついに大広間の戸をあけ逃げ込んでしまった。

 

 ???「あ・・・・」

 

 賊D「ざんねぇぇぇん、行き止まりでぇぇぇぇす。」

 

 賊E「げへへ、さあ、また開いて啼かせてやるから覚悟しなぁ。」

 

 賊F「あのいけすかねぇ君雅の野郎の娘だからな。良いようにもてあそんで帰してやらぁ」

 

 もうこれまでか、と少女は目をつむる。しかしその時・・・

 

 ???「まて!」

 

 賊G「な、なんだ!?」

 

 ???「少女を連れ去りあまつさえ少女を集団で犯そうとする者ども。人それを『外道』と言う。」

 

 賊H「だ、誰だ!!」

 

 一刀「貴様らに名乗る名は無い!!」

 

 うん、一度こういうのやってみたかった。気持ちがいいけど・・・恥ずかしいです。はい。

 

 賊I「なんだ、ガキじゃねぇか此処はお遊びの場じゃねぇんだよ。さっさと帰りな。」

 

 一刀「お決まりのセリフをありがとう。でも・・・」

 

 君たちは生かしてはおかないよ。

 

 賊I「ぐぎゃ!!」

 

 賊H「な!?て、てめえ!!」

 

 賊はそのまま剣を抜きこちらに向かってきた。どうやらこいつ等は考える頭が無いらしい。

 

 一刀「・・・・ふっ!」

 

 一人、また一人。俺は賊を斬り伏せる。血の匂い、人を切る感触。どれも初めてなのに頭が冴えわたる。いや、一周回って冷えたのかもしれない。きっとこれが終わったら吐く。絶対吐く。分かりきった事だ。でも今は・・・こいつらを無力化してしまおう。

 

 一刀「生きてるのは数人いればいい。残りは死んでくれると助かる。」

 

 賊A「ど、どうなってやがる。大広間に追い詰めたと思ったら・・・ガキがいきなり出てきて・・・なんだこれ、なんだこれぇ!?誰かどうにかしろ!!」

 

 一刀「考えるのを放棄したな?なら死ね。」

 

 賊A「ぎゃあぁ!!」

 

 一刀「さて・・・残りは捕縛するぐらいでいいかな?」

 

 周囲を見渡し死体の数を数え、残る賊は10人未満な事を確認する。ちなみに道中賊の数は数えていた。賊は32人、今転がってる死体は26人、だから残り・・・6人。

 

 一刀「次は無手でお相手しよう。」

 

 賊どもはそれでも向かってこない。たとえ無手でも自身との実力差を思い知らされたのだから当然だ。それで向かってくるのは自暴自棄になった奴か・・・唯の馬鹿だ。

 

 賊B「・・・降参だ。もう、好きにしてくれ。」

 

 賊E「な、何言ってやがる。此処で捕まれば俺たちは!」

 

 賊B「よく見ろ。あのガキ・・・返り血一つ付けてねぇ。無理なんだよ、俺たちはトンでもねえ奴に喧嘩吹っ掛けられたんだ・・・」

 

 賊E「・・・・・ちくしょう。」

 

 その言葉を皮切りに残り4人も武器を落とし膝をついた。

 

 一刀「・・・賢明だね。その賢明さに免じて俺が6人の助命を進言するよ。」

 

 賊達「えぇ!?」

 

 一刀「冷静に判断できる人間は嫌いじゃない。お前たちの仕様とした事は許されないけど、考える事が出来るならまっとうな道に戻る手助けぐらいはするさ。後はお前たちしだいだけどね。」

 

 賊B「・・・ははは。勝てねえ訳だ。格が違いすぎらぁ・・・」

 

 そのまま俺は董卓と思われる少女の方を向く。

 

 一刀「えっと、董卓さん、で、良いんだよね?」

 

 ???「・・・は、はい。あなたは?」

 

 一刀「俺は呂北、字を丁郷だよ。君を助けに来た。」

 

 俺はそのまま彼女の手を取り立ち上がらせる。

 

 董卓「あ・・・」

 

 一刀「あ、勝手に手をとって嫌だった?だったらごめん。」

 

 董卓「い、いえ。た、助けていただいてありがとございます。」

 

 一刀「いいって。俺がしたくてした事だから。(にこ」

 

 董卓「へぅ・・・」

 

 おう・・・可愛い反応だ・・・と、そんな中丁爺が恋と天水兵数名を連れて入ってきた。

 

 一刀「あ、丁爺。ごめん、勝手にやっちゃった。」

 

 丁原「・・・いや、いいんじゃ。急を要する事はこ奴から聞いとったからの。」

 

 天水兵A「呂北殿はご無事・・・なようですね。すごい、6名残して全滅、しかも返り血を浴びてないなんて。」

 

 さて、どうしたものか・・・

 

 一刀「あ、あの兵士さん。」

 

 どう、言えばいいんだろう。約束した以上、助命は進言しないと・・・

 

 天水兵A「なんでしょう?」

 

 一刀「この六名、どうにか斬首等極刑は勘弁してあげれないでしょうか?」

 

 天水兵A「えぇ!?」

 

 一刀「彼らも魔が刺してしてしまった事。どうか、此処は寛大な処置を進言して下さいませんか?」

 

 天水兵A「私の一存では・・・」

 

 やっぱ駄目かなぁ・・・

 

 丁原「ふむ・・・一刀がそう判断したなら問題無いじゃろう。儂からも頼む。」

 

 天水兵A「て、丁原様まで。私ごときの進言じゃぁ・・・」

 

 丁原「仕方ない。儂が出向くか。」

 

 董卓「その必要はありません。丁原様。」

 

 丁原「おお、仲穎様。ご無事で何より。」

 

 董卓「この人はあなたの知人なのですね?」

 

 丁原「儂の義理の息子にございます。」

 

 董卓「そうですか。私の命を救ってくれた方のお言葉ならば私も信じましょう。父様には私からも言っておきます。」

 

 一刀「あ、こいつ等ガタイは良いから兵士にも起用してあげてよ。特別厳しい訓練でも辞めたりはしないはずだよ。なにせ、拾った命を無駄にはしないことぐらいは頭は回ると思うから。」

 

 董卓「はい、その様に伝えます。で、ですね・・・あの。」

 

 一刀「ん?なんですか?」

 

 どうしたんだろう。うつむいちゃって可愛いなぁ・・・じゃない、何考えてる俺。恋一筋で行かなきゃならないだろうに!!

 

 董卓「わ、私の真名は(ゆえ)と言います。」

 

 一刀「・・・・・え!?真名!?どうして!?!?!?」

 

 董卓「そ、その。あなたなら信用できると思いまして・・・だめ、ですか?」

 

 ごはぁ!!その上目づかいは辞めていただきたい!!

 

 一刀「・・・わ、わかった。預かるよ。俺は呂北、字は丁郷、真名を一刀っていいます。よ、よろしくね。月」

 

 月「はい、よろしくお願いします。一刀さん。」

 

 うぅ、本当に可愛いよ。恋とは違った可愛さだよ。この世界はこういう子がいっぱいなのか?俺・・・もしかしてそっち(ハーレム)の気があるのか!?だとしたら嫌だなぁ。

 

 恋「・・・・・・・」

 

 一刀「恋?どうしたの?」

 

 恋「・・・・・一刀のタラシ」

 

 一刀「・・・・・・・」

 

 丁原「言われたのう、一刀。・・・一刀?」

 

 ・・・・・・

 

 丁原「駄目じゃ、気を失なっとる。」

 

 そこから記憶はない。あるのは宿で目を覚まし、記憶の整理をして・・・案の定吐いた。幸い誰もいなかったから見られてはいないと思うけど。人を切る感触。此処で生きる以上なれないと、向こうでの生活に比べたらこれぐらい平気なんだから。

 

 

 

 

 

 一刀「・・・・どうしてこうなった?」

 

 月「あの、恋さんはこれから一刀さんといっぱいくっつけると思うので私に譲ってくれません?」

 

 恋「月こそ・・・後から出てきた・・・自重すべき。」

 

 ばちばちばちばち

 

 一刀「あ、あはははは・・・・」

 

 俺の体調を考慮して旅立ちは少し送らせてくれるという。しかし俺はこの状況が続くぐらいならさっさと旅を始めたいとも思っていた・・・

 

 

 

 

 

 次回

 

 丁原「此処が蜀郡、成都じゃ。」

 

 一刀「・・・ほんと田舎だなぁ・・・」

 

 恋「もきゅもきゅ」

 

 ???「貴様!?ワタシの武を馬鹿にするか!!」

 

 第三話『魏文長』

 

 少年は武に重きを置く少女と出会う。少年は少女を正しい強さに導けるのか。

 

 

 


 
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