No.617575

真恋姫無双~北郷家伝~

kasutaさん

一刀が選択したのは、元いた世界に戻ることだった。元の世界に戻った一刀は平和な時間が続くかに見えた。しかし、家族はそんな一刀の変化きづくのである。

2013-09-09 03:20:35 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2457   閲覧ユーザー数:2161

この作品に出てくる一刀及び家族構成は原作と違います。さらに北郷ファミリーの性能もチートです。それでも良い方だけお楽しみください。

  運命それは繰り返される未来への選択の連続である。身近なとこで言えば、好きな子に告白するかどうか?遠いもので言えば、核のボタンを押すかどうか?こういった人生におけるいくつもの選択肢が未来に続いていると作者は考える。では一刀の取った選択肢は彼にとってどんな未来が待っているのだろう。物語は彼が戻って夏休みを家族みんなで実家で過ごしているところから始まる。

 

???「一刀起きろーーーーーー!!!」

 

一刀「うあ!?なんだ、なんだ世界の破滅か?漢女の大行進か?」

 

???「何をわけの分からぬことをいっちょる?朝じゃ支度せい。」

 

一刀「何だ爺ちゃんか・・・・て、まだ朝の4時だぞ!!」

 

祖父「うむ、早起きは三文の得言うからなワシのおかげで得することが出来たな?感謝せよ。」

 

一刀「ああ、そうだった今日から(スルーするでない!!)修行開始だったな、分かったよじぃちゃん着替えたら道場の方に行くよ。」

 

祖父「分かればよい。では道場で待っておるからな。」

 

一刀「あれから2週間か。」

 

 今一刀がいるのは彼の祖父の家である。この祖父の名前は、北郷刀信(とうしん)といい、地元ではかなり有名な地主で、家の直横に剣道場を開いて子供たちに教えている。英才教育が進む今、剣を教えたがる親はあまりいないが、彼の人柄もあってそれなりに人気がある。また、不良の更正や地元の警察官が護身術を習いたがるなど、教育者としても有名である。だが彼にはもう一つの顔がある。

 話はそれたが、一刀はあの時3番目の選択氏を選んでここにいる。つまり元いた世界に戻ることにしたのだ理由は、1番目の選択肢では話が終わってしまうからである。(つまり作者の都合)2番目の選択肢は、彼が各勢力で戦ったことが起因する。記憶を持ったままだと彼女たちに剣を向けることは出来ない。かといって記憶を失って、彼女たちを切り捨てる自分は自分ではない、それならいっそ元いた世界に戻るほうが良いである。彼が漢女2人にお願いしたのは、自分が努力して得た武力と知力を出来る限りこのままにして欲しいという事と彼女達の記憶を持ったままにする事である。記憶ありにしたのは、戻って急に強くなったら自分自身が混乱するためである。

 

一刀「よし、着替え終わったしそろそろ行くか。」

 

 いま一刀は、夏休みを実家で過ごしている。彼が戻ったのは期末テスト三日前である。友人の及川が登校途中に倒れている一刀を発見し直に学園に連絡した。連絡を受けた学園は警察と救急車に連絡、彼が目を覚ましたのは病院のベッドの上である。目を覚ました一刀を待っていたのは及川の熱い抱擁と周囲の質問攻め、そして家族だった。一刀は及川を押しやり、質問には適当に答えて、家族には土下座して謝ったのだった。

 退院後、教師から言い渡されたのが夏休み返上のお言葉だった。しかし、一刀は何とか学校側を説得して一人だけ5教科総合テストで満点を取れば夏休みを過ごして良いという条件を飲ませることに成功した。まぁ、歴戦の軍師達を相手にしていた一刀とってはたやすいことなのだが。もちろん条件は達成済みである。

 

一刀「おはようございます。門下生北郷一刀ただ今参りました。」

 

刀信「来たか。ではこれより北天流朝稽古を始める。まずはランニング20km、その後素振り200回、最後に桐刀(きりと)と組み手をして終わりじゃ。」

 

一刀「わかりました。」

 

刀信「うむ。では、ワシに続け~。」

 

桐刀「師範あまり飛ばすと体に障りますよ。」

 

刀信「わしはまだ若い。」

 

一刀「ははは。なんか楽しいや。」

 

 それから3時間後。朝稽古が終わり、いまで朝食時間。

 

「「「いただきま~す。」」」

 

一刀「モグモグ。」

 

桐刀「燐華、醤油取ってくれる。」

 

燐華「はい、あなた。」

 

刀信「この漬物はよく漬かっておるな、雪花。」

 

雪花「この時期ですと昨日の晩に漬けるぐらいがちょうどいいですからね。」

 

麗華「兄さん、今日付き合ってもらって良い?」

 

一刀「いいけど、何か買い物か?」

 

麗華「うん、参考書を買いに。」

 

一刀「そうか、来年受験だものな。分かった、一緒に行こう。」

 

麗華「ありがとう兄さん。」

 

刀信「一刀よ。夜に話がある。」

 

一刀「いまじゃ駄目。」

 

刀信「少し長くなるからな。」

 

一刀「・・・分かったあけとく。」

 

刀信「うむ。」

 

朝食をとり終わると、雪花と燐華は洗物をするために台所へ、桐刀と刀信はそのまま居間で囲碁をし、一刀と麗華はそれぞれ準備が終わるとまちにでかけたのであった。

 

その日の夜、夕食が終わり刀信に道場に呼び出された一刀。

 

一刀「爺ちゃん、こんな時間こんな所で何の話だよ。」

 

刀信「来たか。お前に聞きたい事がある。」

 

一刀「なんだよ急に。」

 

刀信「あの3ヶ月何処で何をしておった?」

 

一刀「その話か。何度も言ってるように、ほとんど何も覚えてないし、僅かにある記憶もあやふやでよく分からないって何度も説明したじゃないか?」

 

刀信「ではきこう。おぬし、何処でそれだけの知力と武力を身に着けた?」

 

一刀「それは・・。」

 

刀信「言っておくが、元からそうだったは無しじゃ。それが嘘なのもワシ達には分かる。」

 

一刀「そんな事なんで分かるんだよ。」

 

刀信「それはワシ達が家族だからじゃ。それと・・・。」

 

一刀「?」

 

刀信「おぬしから血の匂いがする。戦場の匂いもな。」

 

一刀「!!!何で分かったんだ。」

 

刀信「肯定ととるぞ?まず剣筋じゃ。鋭く無駄なく最小限の力で敵の急所を捉えておる。次に視線だが、目の前の敵だけを見ているようにみえるが、常に周りの気配に気を配っておる。これらのことを考えるとおぬしは一対多の戦いが体に染み付いておる。つまり戦場もしくはそれに近い状態で戦闘を行っていたといえる。」

 

一刀「・・・・・」

 

刀信「じゃが、それだけの技術は3ヶ月やそこらで身につけることは出来ん。だから聞いたのじゃ、何処にいたのかと?」

 

一刀「わかった、話すよその前にみんな出てきたらどうだ?」

 

ガタガタと防具が入れてある扉から桐刀・燐華・雪花・麗華が出てきた。

 

桐刀「よくきがついたね。」

 

燐華「気配は消すのではなく、馴染ませていたのに。」

 

雪花「本当に強くなりましたね。一刀。」

 

麗華「・・・・」

 

一刀「母さん達は完璧だったよ。正直半信半疑だった。でも麗華は違った。まだ未熟な分そこだけ気配が淀んでいた。そのせいで、全体の気配が不自然になってしまった。だから確信が持てたんだよ。」

 

麗華「う、私は、気配を消すとか、馴染ませるとか無理だって。それに、あんな話を聞かされると・・・・。」

 

刀信「では、そろそろ聞かせてもらうぞ。」

 

一刀「いいよ。でもこの3ヶ月間に起こった事は、話しても信じてもらえないかもしれない。気が変になったかと思われるかもしれない。それでもいいですか?」

 

刀信「かまわぬ。」

 

桐刀「息子が妄想を言ってるか、事実を言ってるかぐらい分かるつもりだ。」

 

燐華「なんせ私達は家族なんだから❤」

 

雪花「自分の体験したままに話しなさい。」

 

麗華「私には、判断が難しいかもしれないけど。でも最後まで聞くよ。」

 

一刀「わかった、俺がいなくなったのは3ヶ月前のあの夜の事だ・・・・。」

 

 一刀はまた選択する、家族に今までの事を打ち明けることを。そしてその選択が新たな選択を迫られる。そうして彼が選んだ選択の果てにどんな結末が待つのだろう。つづく

 

                      あとがき

 

 こんばんわ、kasutaです。前回に引き続き今回もみてくれた方々、そして偶然見てくれた方々へありがとうございます。さて今回、テーマというかコンセプトというか・・・選択する事について語っていましたが、別に深い意味はありません。出だしがなかなか決まらなかったためこんな感じにしてみました。てなかんじです。出来れば深く突っ込まないでください。さて、今回使った一刀の家族の名前なんですが。勝手に決めました。もし他の作品で使われていたら、ここでお詫びいたします。次回ですが、語り終えた一刀のまえに意外な人物が現れます。その人物とはだれなのか?気になるところになるかどうかは分かりませんが。ここまで駄文に付き合ってもらいまして誠にありがとうございます。これからも誤字・脱字がありましたらご報告ください。それではさようなら~~~。

 

 


 
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