No.612230

マブラブオルタネイティブトータルイクリプス 異国の花嫁 第1章 異国へ嫁入り 第2話 異国へ来訪

kaennさん

続き
友人の下へ旅立ったプラモデルを出したくて書きました。
何気に本編のキャラ出してしまった後悔はしている(>_

2013-08-25 07:27:54 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:915   閲覧ユーザー数:895

 

基地内女性用士官室マリアの部屋

 

「う〜ん、どうやって話せば良いのかしら?男の子と付き合った事無いから分からないのよね〜。」

仕事を早急に片付け自室に戻ったマリアは男女交際の経験が無い為にどう話せば良いか悩んで電話の受話器を取ったり置いたりを繰り返していた。

 

「……ムネヤス!私を何処か連れ出しなさい!…………何か違うか、ねぇムネヤス、私何処かに行きたいなぁ〜…………イヤイヤ、違う、絶対違う。」

先程から何度かシュミレーションを繰り返すが成功するイメージが全くもって湧かず1人芝居を繰り返していた。

 

「あの?シルヴィ?」

 

「きゃっ!………何よエリー、いきなり入って来ないでよノックぐらいしなさいよ。」

マリアがシュミレーションに没頭していると不意に横から声を掛けられた、相手が同室の友人だと気づき多少の怒りを表した。

 

「いや、何度かノックしたし声を掛けたよ、まぁ声が聞こえたから静かには入って来たけどね、でも意外だなぁ斑鳩君かぁ〜、マリアは年下がすきだったんだね、まぁお目当てとう。」

 

「?!なんで知ってるの?後年下って言っても二つだけよ、そんなに離れてないわ。」

 

「いやぁ部屋入ったらマリアが受話器を持ちながら百面相してたから面白くて、「あぁムネヤス」って感じで。」

にやにやしながら面白いオモチャで遊ぶ様にマリアを弄るエリシア

 

「忘れなさい!忘れなさいよぉー!」

いつの間にかエリシアの前に立ったマリアが胸元を掴みながら全力で前後に揺さぶる。

 

「あっ、シルヴィ?まずいホントに締ま……きゅう……………。」

 

「忘れなさいよぉ〜〜〜!!!」

エリシアは気絶してからも数分間我を忘れたマリアに揺らされ続けた。

 

 

「………で?斑鳩君と付き合う事に成ったと。」

 

「うん、そう。」

目が覚めたエリシアがマリアに事情を聞いて事実を確認するとマリアが顔を朱くしながら肯定した。

 

「ねぇシルヴィ?斑鳩君は「結婚を前提に付き合ってくれ」って言ったのよね?」

 

「?うん、付き合ってくれって言われた、後は愛してるって。」

同じ事を確認して来るエリシアに疑問を浮かべながらも返事をした。

 

「ハァ〜〜、シルヴィって日本に留学した事あるんだよね?。」

 

「?ええ三年間だけど留学したわよ?なんで?」

 

「シルヴィ、結婚を前提にって意味分かる?」

 

「ケッコンヲゼンテイニ?意味は分からないけど好きって意味でしょ?」

 

「やっぱり!…だから世間知らずのお嬢………処…は……抜け……のよ。」

エリシアの質問の意味が分からず曖昧に返すと、やっぱりと言った後、怖い顔で何かを呟いていたがマリアには聞こえ無かった。

 

「いい?シルヴィアさん?結婚って意味はmarriageの事よ。」

 

「marriage!?………………」パタン

 

「あぁ〜、やっぱり意味分からなかったのよね、おーいシルヴィー起きてー。」

エリシアがマリアに対し結婚の意味を教えるとマリアは卒倒してしまった。

 

 

 

現在 日本 煌武院家本邸

 

「ん?どうしたのだマリア?何かあったのか?。」

 

「うん、貴方に告白された時の事を思い出してたのよ。」

 

「うむ、昔の事だ、征夷大将軍にお会いする前に赤面してしまう、控えてくれぬか。」

面会の準備を待つ部屋の中で物思いにふけるマリアに宗靖が声を掛けるとそんな返事が返って来た。

 

「失礼いたします、準備の方が整いましたので移動をお願い致します。」

そんな会話をしていると、扉をノックして煌武院家の女中が入って来た。

 

「うむ、ではマリア向かうとするか。」

 

「ええ、行きましょう。」

 

煌武院家本邸内征夷大将軍私室

 

「先ずは、わざわざイギリスから帰国している時にお呼びだてした事についてお詫びします、申し訳御座いません。」

 

「いえ滅相もない、私の様な者で宜しければお呼びが在れば何時何時でも参上仕りまする。」

武家の2人が丁寧な挨拶を交わしていると、横で黙っていたマリアが、

 

「ふぅ、堅苦しくて肩が凝りそうだから普通に話さない?ねぇユウヒちゃん良いかしら?」

 

「「?!?!」」

と、軽く煌武院家当主をちゃん付けで呼び、護衛の赤い斯衛服の女性と青い斯衛服を着た宗靖が驚きのあまり固まった。

 

「………はっ!キサマ!この方が征夷大将軍と知っての狼藉か!。」

硬直からいち早く復帰した赤い斯衛服の女性がマリアに向かって怒りを露わにする。

 

「月読!!控えなさい!……申し訳ありませんマリア様、宗靖様、家の者が失礼を。」

 

「いえ、此方側こそ妻が失礼を致しました、申し訳御座いません。」

 

「きゃーっ、妻が、だって聴いた聴いた?奥様って言われるのもイイけど妻って言う響きがイイわ〜ねぇそう思わない?」

 

「………、くっ!。」

夕陽と宗靖が謝罪し合う横で我関せずと月読真耶の肩を叩きながらきゃーきゃーはしゃぐマリア、控えなさいと言われた真耶は苦い顔をしながら耐えている。

 

「私はユウヒちゃんの事、一応親戚になるんだし、妹みたいに思ってるんだけど、ちゃん付けは辞めた方がイイかしら?。」

 

「まぁ、私が妹みたいですか?言われた事が無いので嬉しいです、公式の場で無ければユウヒちゃんで良いですわ、では私はマリア様の事をお姉様とお呼びしても宜しいのですか?」

 

「あら、私はユウヒちゃんみたいな可愛い妹なら大歓迎よ。」

さすがに征夷大将軍にちゃん付けは不味いかと思って悠陽に確認すると妹みたいにと言われた事に喜んだ夕陽は公式の場以外でのちゃん付けをマリアに許可した。

 

「悠陽様、そろそろ。」

 

「あら?そうでした、あまりに楽しくて用件を忘れてしまう所でした。」

真耶に促され悠陽は2人を呼んだ用事を思い出した。

 

「今回お呼びたて致しましたのは、お2人に渡したい物が在るからなのですが、此処には無いので移動致しますが宜しいでしょうか?」

 

「はっ!承知致しました。」

 

「はーい、良いわよ行きましょう。」

夕陽の質問に肯定の意を示した2人を連れ煌武院家本邸を後にした。

 

????将軍家専用格納庫

 

「此方が今回御渡しする機体に成ります。」

 

「これは……………。」

 

「見た事無い機体ね、斯衛軍の新型なの?」

2人が見た事が無い戦術機を見て感想を述べる。

 

「見た事が無いのは当然だこの武御雷はまだ四機しか存在して居らん斯衛軍でもこの機体を知っている者は一握りであろう。」

 

「聞けば宗靖様とお姉様は恩義を返す為国連軍にて教導をされるそうで、見てわかるとおりこの武御雷はUNブルーに塗装してあります、どうか受け取って頂けますでしょうか?。」

真耶が武御雷の現在の生産数を言って悠陽がこの機体を受け取る様にお願いする。

 

「はっ!斑鳩宗靖この武御雷有難く頂戴致します。」

 

「良いなぁムネヤス、ねぇユウヒちゃん私には?」

 

「キサマ!またっ!」

 

「月読、良いのです、お姉様には此方を。」

宗靖が感謝をしているとマリアが夕陽におねだりをして月読に窘められるが夕陽はそれを制し一枚のカードを差し出した。

 

「?何?コレ?」

 

「お姉様は衛士としてだけで無く技術者としても有名だと伺いましたので、帝国陸軍技術廠の特別顧問証明証です、そのカードをお持ちになれば第一開発局だけですが自由に入れます、行かれる場合は責任者の巌谷という者に御連絡下さい、その者がご案内致します。」

マリアが疑問に思いながらカードを受け取ると悠陽からカードの説明をされた。

 

「!帝国陸軍技術廠?あの瑞鶴や不知火に74式近接戦闘長刀や65式近接戦闘短刀が造られた所でしょ?ユウヒちゃん?ホントに良いの?それに開発局のイワヤって瑞鶴でF-15-Cを倒したあのイワヤエイジでしょ?わ〜sin貰わなきゃ、あっ後握手もして貰わなきゃ、ねぇユウヒちゃん!明日でも良いの?。」

思わぬ所で憧れの人物に会える事になり興奮してまくしたてるマリア。

 

「えぇ巌谷も違う視点からの意見が欲しいと申しておりましたので宜しいかと、それ程喜んで頂ければ幸いです……あら?もう時間が…名残惜しいですが今回はこの場にてお別れです。」

 

「えっ、もう?そうだ!ユウヒちゃん文通しよう!手紙何処宛に送れば良いのかな?。」

 

「私宛でも良いのですが検閲などで時間が掛かったり届かない可能性がありますし……」

マリアの提案に夕陽が悩んでいると、

 

「差し出がましいと思いますが悠陽様、それでしたら私宛に送って頂きそれを悠陽様に御渡しすれば宜しいかと。」

月読が中継役を買って出た。

 

「そうですね、妻の手紙を届けるには最良かと。」

女性陣の会話に参加出来ず空気と化していた宗靖も同意する。

 

「では、手紙のやり取りは月読を介してという事で、名残惜しいですがこれで本当にお別れです、武御雷は整備チームと共に赴任先にお届け致します、ではお姉様、宗靖様またお会いできる日を愉しみにしていますわ。」

双方2人とも深い礼をして別れた、これがマリアと煌武院悠陽の出会いだった。

 

 


 
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