No.600886

ミライノ・ホシカラ!ヴィーボちゃん登場の巻(Bパート)

古淵工機さん

そしてその日、みんなは友達になった。

第1話A:http://www.tinami.com/view/598154
第2話A:(製作中)

2013-07-23 23:34:25 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:889   閲覧ユーザー数:868

突然空から降ってきた謎の物体…。

そこから出てきたのは、ナナミたちと同じくらいの大きさの、人の形をしたものであった。

「…ど、どうも…宇宙人です、って言えばいいのかな、こういう場合…」

それはナナミたちもよく見る『あるもの』の特徴を持っていた。

 

「…ろ、ロボット…?」

子供たちがいっせいに目を丸くする。

「ふむ、しかしこんなタイプのロボットは見たことがないな…」

と、ユメジも思わず感心していた。

第1話『ミライノ・ホシカラ!ヴィーボちゃん登場の巻』

 

                     (その2)

「でもこの子、自分のことを宇宙人だって言ってたよ」

と、ミカが首をかしげる。

「ロボットなのに宇宙人?さっぱりわかんないなぁ…」

と、ヒデトシ。

「いやでも宇宙って広いから、ロボットみたいな宇宙人とかもいるんじゃないかな」

と、ナナミ。

みんながわいわい言っている間に、その謎のロボット少女はナナミたちの方に向き直ると、一言声をかける。

「…えー、盛り上がってるところ悪いんですが…そろそろわたしの話も聞いてくれないかなー、なんて…」

「あ、ごめん忘れてた」

「そ、そうだよね。まずは名前を聞いておかないと」

「…じゃあ、気を取り直して。地球の皆さんはじめまして。わたしはヴィーボ。トイランド星って星から来ました!」

と、お辞儀をするヴィーボ。

「ヴィーボ…ちゃん…ステキな名前だね!わたしは相川ナナミ。こっちはわたしのパパ、相川ユメジ博士だよ!」

「どうも。私は相川ユメジ。宇宙についての研究をしているんだ」

「そしてこっちがわたしの友達で、ミカちゃんとヒデくん!」

「中山ミカだよ。地球にようこそ!」

「ボクは中津ヒデトシ。よろしくヴィーボちゃん!」

みんながそろって手をとり、はじめてできた『宇宙人の友達』に喜びを交わした。

 

「それにしても今夜ももう遅いなぁ」

「そうだね。じゃあナナちゃん、月曜に学校でね!」

「あ、うん!」

と、ナナミに手を振り家路につくミカとヒデトシ。

「さ、それじゃあ帰ろうか」

「待ってパパ!」

と、帰ろうとするユメジを引き止め、ナナミはさらに続ける。

「わたしはいいけど、ヴィーボちゃんはどうするの!?」

「そうだなあ、せっかく地球まで来たんだ。私たちの家に案内してあげよう」

「やったあ!ありがとうパパ!」

「ビビ?で、でも…」

戸惑いを隠せないヴィーボの手を、ナナミは軽く握って微笑む。

「いいのいいの。友達なんだもん。困ったときはお互い様でしょ?」

「ピキューン…ありがとうナナちゃん、それにパパさん!…あ、そうだ」

と、ヴィーボは先ほどまで乗っていた宇宙船に戻ると、奥の部屋からミミズク形のロボットを連れて戻ってきた。

 

「え、なにこの子!?」

「ピヘヘ、わたしのペット。フゥっていうの。よろしく!」

「へー、ペット飼ってるんだ!わたしも犬飼ってるんだけど、あとで見せてあげるね!」

「ハハハ、すっかり仲良しだな。さあナナミ、それにヴィーボちゃん。一緒に帰ろうか!」

「「うんっ!」」

 

…遥かトイランド星から地球にやってきたロボット少女・ヴィーボ。

彼女は一体、何の目的で地球にきたのだろうか?不思議な物語の幕が今、開いたのであった…。

次回予告

 

「わたしヴィーボ!ナナちゃんが島を案内してくれることになったの!

 島にはいろんな人たち、それにいろんなロボットたちがいーっぱい!

 だけど突然、黒い服を着た人がわたしを追いかけてきたの!

 ビビー!どうしてわたしが追いかけられなきゃいけないの!?

 次回『イキナリ・ドッキリ!唐栗島は大騒ぎの巻』お楽しみに!」


 
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