No.591850

恋姫†無双~魏伝アフター御遣い再び~

カノさん

いやー、仕事がゴタゴタしすぎて

執筆意欲が低下中です

早く再会させたいのに・・・

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2013-06-28 00:04:53 投稿 / 全16ページ    総閲覧数:7116   閲覧ユーザー数:6027

 

 

 

第17話~表の仮面、裏の顔・・・~

 

 

 

 

~とあるホテルの最上階の一室~

 

 

とある男が夜景を見ながらワインを飲んでいた

 

 

???「・・・ふぅ」

 

 

一息つき、タバコに火を付ける

 

 

シュッ

 

 

???「・・・ふぅ~」

 

 

男は煙を吐きながらテーブルに置かれた資料を見ていた・・・

 

 

???「・・・・・・」

 

 

ただならぬ雰囲気を漂わせる風貌は、とても一般人には見えない・・・

 

 

???「クククッ(予定より良い額で成立したな・・・)」

 

 

この男は最近になって急成長したベンチャー企業の社長である・・・

 

 

社長は資料を見ながら、笑みを浮かべていた・・・

 

 

そこへ・・・

 

 

 

 

???「・・・こんばんは」

 

 

不意に背後から声をかけられ・・・

 

 

商人「だれだ!」

 

 

その方向へと叫んだ

 

 

???「・・・・・・」

 

 

そこには、仮面を付け、漆黒のマントを纏った男がいた・・・

 

 

商人「・・・何者だ?俺が誰だか解っているのか?」

 

 

???「・・・○○○企業社長×× ××だろ?表向きはな・・・」

 

 

社長「!?」

 

 

社長は驚き、得体の知れない男を睨んだ

 

 

 

 

???「本業は世界のマフィアやテログループなどに武器を売る武器商人・・・」

 

 

社長「貴様!どこでそれを!」

 

 

???「そんな事・・・どこでもいいだろ?」

 

 

社長「何だと!?」

 

 

???「これから死ぬんだからな・・・」

 

 

フッ

 

 

社長「!?」

 

 

男が一瞬にして目の前に現れ・・・

 

 

???「死ね・・・」

 

 

ナイフで社長に斬りかかった・・・

 

 

 

 

しかし・・・

 

 

 

 

ガキィーーン!!!

 

 

室内に金属音が響いた・・・

 

 

その正体は・・・

 

 

 

 

???「ダイジョウブデスカ?ボス」

 

 

いつの間にか社長と男の間に青龍刀で凶刃を防いだ男が居た・・・

 

 

社長「おぉ、陳(チン)!たすかったぞ!」

 

 

陳「ブジデナニヨリネ」

 

 

???「・・・・・・」

 

 

社長「はっはは、これで貴様も終わりだ!この陳はな・・・」

 

 

???「・・・少し前に中国で起こった『平成の切り裂きジャック』事件の犯人だろ?」

 

 

社長「ほぅ・・・、そこまで調べが付いているのか・・・なら・・・」

 

 

社長は感嘆し、不敵な笑みを浮かべ・・・

 

 

社長「尚更、死んで貰おうか・・・陳!!」

 

 

陳「イエス、ボス」

 

 

陳は仮面の男に向かい青龍刀を振り下ろした・・・

 

 

しかし、仮面の男は動かず、その刃を見ていた・・・

 

 

???「・・・・・・」

 

 

陳「シニナサ~イ!」

 

 

社長「フッ」

 

 

社長は笑みを浮かべ、陳も殺したと確信した・・・

 

 

 

 

だが・・・

 

 

 

 

ビタッ!

 

 

社長&陳「!?」

 

 

陳の刃が仮面の男の顔の数㎝の所で止まった・・・

 

 

社長「何をしいてる陳!早く殺せ!」

 

 

陳「ボス!カラダガウゴキマセーン!」

 

 

社長「何!?」

 

 

???「フフフッ」

 

 

仮面の男が笑い出した・・・

 

 

 

 

社長「まさか・・・」

 

 

社長の背中に冷や汗が流れた・・・

 

 

社長「き、貴様・・・グッ!?か、身体が・・・」

 

 

社長の身体も動かなくなっていた・・・

 

 

???「フフフッ・・・」

 

 

社長「貴様!何をした!」

 

 

???「・・・まだ、気付かないのか?」

 

 

社長「何だと!」

 

 

社長はイライラしながら、吐き捨てるように答える

 

 

陳「ボ、ボス!」

 

 

社長「何だ!」

 

 

陳「コ、コレハ、イトデ~ス!」

 

 

社長「糸だと!?」

 

 

社長は、眼を凝らし自分の身体を見た・・・

 

 

そして、身体に巻き付いついていた無数の糸に気付いた・・・

 

 

社長「クソッ!何だ、この糸は!?」

 

 

陳「キレマセ~ン!?」

 

 

二人は身体を動かそうと力を込めるが、糸が切れることは無かった・・・

 

 

そして・・・

 

 

???「・・・無駄だ」

 

 

社長&陳「!?」

 

 

???「この糸は、その昔宇宙から飛来した隕石より発見した鉱物を使った鋼線だ・・・その程度の力では10年経とうが切れはしない・・・」

 

 

社長「クッ!」

 

 

社長は苦虫を噛み潰した顔をしていた・・・

 

 

その一方、陳は顔が青ざめ、ガタガタと震えていた・・・

 

 

 

 

社長「陳!どうしたというのだ!」

 

 

陳「ボ、ボス・・・ワタシ・・・コノオトコ・・・シッテマス・・・」

 

 

社長「何!?」

 

 

陳「コノオトコハ・・・ウラノセカイデ1・2をアラソウオトコデス・・・タ、タシカ・・・ナヲ・・・」

 

 

???「・・・・・・」

 

 

クイッ

 

 

陳が、そこまで話すと仮面の男は無言で糸を引き・・・

 

 

そして・・・

 

 

 

 

ゴトッ

 

 

陳の頭が落ち、物言わぬ屍となった・・・

 

 

社長「ヒ、ヒィィ!」

 

 

社長は先程と違い、恐怖が顔に出ていた・・・

 

 

社長「た、助けてくれ!金ならいくらでも出す!だから!命だけは!」

 

 

仮面の男は、ゆっくりと手を動かし・・・

 

 

社長「た、頼む!命だ・・け・・・」

 

 

ゴトッ

 

 

社長の言葉は続くことは無く・・・

 

 

頭が落ち、物言わぬ屍に変わっていった・・・

 

 

そして、仮面の男は闇の中へと消えていった・・・

 

 

 

 

~とあるビルの屋上~

 

 

???「・・・・・・」

 

 

先程、二人を殺した仮面の男が屋上から街を眺めていた・・・

 

 

???「・・・お疲れ様です」

 

 

いつの間にか、男の後ろに一人の少女が膝まづいていた・・・

 

 

???「・・・おぅ」

 

 

仮面の男は、振り向かず素っ気なく答えた・・・

 

 

???「ご無事で何よりです・・・佑様」

 

 

及川「たいしたことあらへんわ・・・あない格下・・・」

 

 

仮面の男の正体は、なんと!夕方まで一刀と食事を楽しんでいた及川 佑(たすく)その人であった・・・

 

 

???「佑様・・・」

 

 

 

 

及川「花音・・・俺はな普通に生きたいだけや・・・」

 

 

花音「・・・・・・」

 

 

及川「けどな、それは出来へんわ・・・」

 

 

花音「そんな事!!」

 

 

及川「・・・お前も知っているやろ?・・・人を殺めた者が普通の生活を望むなんて・・・」

 

 

及川は寂しそうに話す・・・

 

 

花音「佑様・・・」

 

 

花音は俯き、及川の名前を呟いた・・・

 

 

 

 

及川「もう・・・疲れたわ・・・、帰るで・・・花音」

 

 

花音「はい・・・、佑様」

 

 

そう言うと二人は夜の闇に消えていった・・・

 

 

二人がいた場所には、静寂だけが、その場に残った・・・

 

 

 

 

二人は何を思い・・・

 

 

何を成すのか・・・

 

 

それは・・・少し先のお話・・・

 

 

 

 

 
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