No.588537

【獣機特警K-9ⅡG】ミライ暴走!?ドローア研究室の罠(後編)【交流】

古淵工機さん

吸血ロボットにされてしまったミライが、クオンを襲う!
果たしてどうなるこの(しょーもない)事件!

ミライ:http://www.tinami.com/view/568457
ドローア教授:http://www.tinami.com/view/582695

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2013-06-17 23:00:49 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:1121   閲覧ユーザー数:1087

前回のあらすじ。

ドローア研究室の開発した装置によって電子頭脳を狂わされ、

吸血鬼ならぬエネルギー吸い取りロボットにされてしまったK-9隊・9号機の筑波未来。

彼女はより多くの女性ロボットを狙い、ラミナ市内にあるメインストリートのひとつ『ドクトラン通り』に出ていた。

そんな彼女を尾行し、様子を見ていたのはドローア研究室の大ボスたるドローア教授と、そのよき相棒タイニー・アージェント。

 

「…さて、ここからが恐ろしいショーの始まりぢゃわ」

「ワクワク」

と、怪しげな笑みを浮かべるドローア教授とタイニー。

そんな彼らとはよそに、瞳を赤々と怪しく輝かせてターゲットを探すミライ。

すると、その視線の先に一組の夫婦が歩いてきた。

「…でさ、今度また『カラテマスター』のMVS(ミニビジョンスティック。DVDとかブルーレイに変わる媒体のようなもの)が出るんだけどさ」

「はは、ジャックったら相変わらず空手バカだなぁwよし、ちょうど僕も隊員たちを訓練しようと思ってたとこだし、参考までに見てみるかな!」

歩いてきた夫婦は空手界にその人ありといわれた格闘家、ジャック・ココノエと、その妻でありK-9隊1号機の久遠・ココノエであった。

二人が話しながら歩いていると、突然その進路をふさぐかのように何者かがやってきたのだった!

 

「…な、なんだ?」

「あぁ、新しいK-9隊の隊員の筑波未来だよ。こんなところで会うなんて…」

しかし目の前に現れたミライはどこか様子が違う。

クオンを睨みつけるなり、喉をうならせるばかり…。

「ミライ?おーい、どうしたんだよ?」

「……吸ワ…セロ…吸ワセロ…」

その明らかにおかしい様子に、ジャックが気づかないはずもなかった。

「…クオン!こいつ様子が変だぞ!!」

「へ!?」

次の瞬間、ミライはクオンめがけ突進する!!

「待てミライ!僕がわからないのかっ!!」

「吸ゥゥゥワァァァセェェェロォォォ!!!!」

必死に叫んで訴えるクオン。突進してくるミライの前にジャックが立ちふさがるが…!

「やめろ!クオンの後輩ならおとなしく…」

「ドケ!野郎ニ用ハナイ!」

「うわ!!」

いとも簡単に突き飛ばされてしまうジャック。ミライがいかに暴走しているかがうかがい知れよう。

やがてミライはその怪力でクオンを押さえつけ、あの時と同じようにエネルギーを吸い取ろうとその唇を近づけた。

「ミライ…本当にどうしちゃったんだよ…どこか故障して…!」

絶体絶命、クオン危うし!?まさに…あと数センチのところであった。

 

「いてて…なんて馬鹿力だ。本気でかからないとこりゃあ…」

ジャックがなんとか立ち上がると、そこにあった光景は一変していた。

「グワァァァァッ!!」

「へ!?」

「く、クオン!?」

なんと、あと数センチでクオンのエネルギーを吸い取ろうとしていたミライが突然苦しみ始めたのだ!

「クオン!大丈夫か!?」

「さ、さぁ…近づいてきたと思ったらミライのヤツ、突然苦しみだして…」

すると頭を抱えていたミライは思わぬ言葉を口にした。それは…。

「十字架イヤダァ!嫌イダァァァァッ!!!」

「「じゅ、十字架!?」」

「クオン、もしかして今君がつけてる…」

「ああ、このチョーカーの十字架?でも十字架が嫌いって吸血鬼じゃ…吸血鬼!?」

ふと、クオンの頭脳回路の中で何かがひらめいた。

 

「そうか!ミライは今ロボット吸血鬼になってるんだ…だったらとくと拝ませてやる!!」

と、チョーカーを外し、十字架の部分をミライに突きつけるクオン。

「ほらほら、これが嫌いなんだろ!」

「ヤメテ、助ケテ、十字架、キライ、キライ…アァ、アアアアアアア!!!」

どんどん近づいていくクオンに対し、ミライは頭を抱えながら後ずさっていたが、

やがてその場にひざを突くや、大空を仰ぎ悲鳴を上げる!!

…そしてひとしきり叫ぶと、クオンの胸の中に崩れ落ちた…。

「ど、どうだ?」

「落ち着いたよ…どうやら効果は抜群みたいだネ」

一方、ミライの様子を見ていたドローア教授たちは…。

「おい!十字架でやられちゃったぞじっちゃん!」

「うーむ…テンプレ的な吸血鬼を再現したのがいかんかったかの」

「そ、それってまさか…」

「うむ。『十字架』は弱点のひとつぢゃ」

「なーるほど…って言ってる場合かーっ!!」

と、漫才を繰り広げている二人組の後ろに、一人の影が歩み寄ってきた。

 

「…へぇー、ずいぶん大人しくなったなと思ってたら…まだこんな悪事を働いてたんだ…?」

「バ、バカモン!お、お、おまえが大声出すからK-9隊が来てしもうたぢゃろ!」

「じっちゃんが余計なことするからだろ!」

「ふ、ふん!だがここに来たのは間違いぢゃなK-9よ。こいつでお前も吸血ロボットにして…」

と、例の装置を取り出し、クオンに向けて発射しようとしたそのときだった!

 

「あ、あれ…?」

どこからともなく飛んできた一条の光線。それは装置を突き抜け、一瞬のうちに破壊した!

『こちらナタリア。目標の装置を撃破しました』

「はい、ご苦労さん。さぁて、覚悟はできてるよね二人とも」

「おいじっちゃん、どーすんだよ?オイラ今日は武器積んで来てねーぞ?」

「そ、そうぢゃな…ここはひとまず…退却ぢゃあ!!!」

「あっ!こら待てー!!!」

…ドローア教授たちが逃げさって数分後。

「あ、あれ…あたしは…?」

「ミライ、気がついた?」

目を覚ましたミライの瞳は、本来の色であるバイオレットに戻っていた。

「そ、そうだ、あたしあそこの川沿いを歩いてたら突然変な光が当たって、それで…あれ、あれ…」

「クオン、どうやらこいつ記憶がないみたいだぞ」

「ムリもないよ…電子頭脳を狂わされて吸血ロボットになってたんだから」

「きゅ、吸血ロボット!?そんな!あたしもしかして誰かの血を!?」

「もっとも、血じゃなくってロボットさんたちの電気エネルギーを吸ってたみたいだがな」

「じゃ、じゃああたし…あたし…」

「ミライ、泣くことないって。ミライを吸血ロボットにしたのはドローア教授たちなんだから」

と、クオンが事情を説明した途端、ミライの瞳に怒りの炎が灯った!

 

「なんですってぇぇぇ!?…おのれドローア…見つけ次第ボコる…!」

「え!?ちょ、ちょっとミライ?ドローア教授はもうとっくに逃げ…」

「ドローアァァァ!!あたしを吸血鬼にしやがってーーーー!!オラっ!出て来いドローアーーー!!!」

…夕日に染まるドクトラン通りに、ミライの怒りの雄たけびがこだました…。

なにはともあれ、K-9隊員を襲ったしょーもない事件はこれにて落着したのであった。

「落着してぬわーい!ドローアめっ、引きずり出してギタギタにしたるからなーっ!!覚えとけチクショーッ!!!」


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