No.577052

リリなの世界に逝ってきて ~八神家の秘密兵器~

19話ッ!!

2013-05-17 00:47:19 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1739   閲覧ユーザー数:1631

思いのほか早くかけたので投稿

べ、別に感想もらえてうれしかったから投稿したわけじゃないんだからね!!

 

グルォォォォ!!!!

 俺の身長をはるかに上回る巨大なドラゴンがその咢を開き、今まさに敵対者たる俺に迫る

いや、こいつにとって俺は捕食対象でしかなく、「敵」として認識すらしていないだろう

その咢が眼前にまで迫ってくる光景を目にしながら、俺は静かにつぶやく 

 

「縛れ」

 その一言を持って術式は完成し、そのうちに内包された概念を現実のものとする

結果は主要な関節すべてが半透明な立方体によって固定された、哀れなトカゲが物語っている

 ここに弱肉強食の弱者と強者の立場が入れ替わる

 どんなにあがこうとも、その枷はびくともしない

 

「高々トカゲ風情がこの我(おれ)様に触れることなど許すはずがなかろう!!」

 

「その身体で言われても威厳も何もあったものではないがな」

 

「そんなことより早く蒐集しちまおうぜ、進、シグナム」

 

「ああ、そうだな」

 

 

 

 はい、こんにちはこんばんわ 転生者の進です

 転生特典の一つ「結界作成EX」がかなり役に立つことに気付きました

 この結界の定義が割とあやふやで、ある一定の空間を隔離するものないしことなら大抵作れてしまう優れものでした 

 チートとはこういうのを言うのかもしれない

いや、【暴風纏う破壊獣(リングヴィ・ヴァナルガンド)】のがガチのチートだけどね……

 それはさておき、この能力を使って相手の動きを止める枷を作って、その隙に蒐集することでかなり効率よくはなっている

なってはいるのだが、いかんせんもともとの魔力を持った生物との遭遇率が低いので全体的にはそこまで上がってはいない

 今はまだいいが、しびれを切らしたヴィータが高町家の末娘さんに手を出さないかが心配だ

あれのせいで割と、大変なことになってたような?

 しかし、いずれはばれることになるのだから、早いか遅いかの違いではあるようにも思う

となるとやはり、原作主人公二人から奪うことも念頭に置いた方がいいのかもしれない

 もういっそ、盛大に管理局に情報をリークして、大量待ち伏せさせておいて、この結界作成で、ベイ中尉の創造(Briah)を疑似的に再現した空間で動けなくしてから、蒐集した方がいいかもしんない

 いや、そんなことしたら、死んでしまう人も出るからな、それに味方まで巻き込むし……

 

「ぶつぶつ」

 

 

 

「なぁ、シグナム」

 

「なんだ?」

 

「進、なんかブツブツ言ってっけどどうする?」

 

「そうだな……そろそろ次の対象をさがしたいから、起こしてきてくれ」

 

「あいよ…… おい、進!!次行くぞ、ブツブツ言ってっと置いてくぞ」

 聞こえてますよ、ヴィータさん。

 っと、まぁ、これは要検討ってことで保留さね

 置いて行かれるのはたまったものではないのでさっさと行きませう

 

「あいあい、今いく……よ……」

あ、れ? 意識が……遠の……く……

 

ドサっ

 

************************************

side vita

 

ドサっ

 

 背後で何かが倒れる音がして振り向いてみると、進が倒れ伏していた

「!? おい、進!? どうした!?」

 一体何が起きたっていうんだ!?

 見えない敵でもいるってのか!?

 

「どうしたヴィータ?」

 

 周囲を警戒し始めたあたしにシグナムが尋ねてくる

 

「進が急に倒れちまったんだ! もしかしたら見えない敵がいるかもしれねぇ」

 

「む、わかった。 私が警戒をして置くから、進の事は任せてもいいか?」

 

「ああ、頼む」

 

「了解した」

 そういうとシグナムは、上空へ上って行った

取り敢えず私はこいつの状態を確認しないと……

 

 

~確認中~

 

 確認してみたが何かに攻撃を受けたような痕はなかった

じゃあ、なんでだ? なんでたおれたんだ? 理由を考えてみると一つだけ思い当たるものがあった 

 

「エネルギー切れ……か?」

 

 こいつは、一日の半分以上を寝ていなければならなったはずだ

最近、無休で動き回っていたから忘れていたが、確かそうでもしなければ莫大な量のエネルギーを常時消費するレアスキルやらなんやらのせいでその後しばらく動けなくなるんじゃなかったか?

 それをはやてのために無理して、倒れるまでやってたってことか……

 

「元々はあたしらが悪いのに」

 それを責めるでもなく、罵るでもなくただ、あたしたちに協力してくれている

本来ならあたしらだけでやるべきことで、こいつにはなんの義務もないのに……

 こいつははやてと二人で静かに暮らしてたんだよな

 なのにあたしらが来てからこいつは……

 

 

 

 ああ、神様 

あたしは神様なんて信じてなんかいないけれど、本当にいるってんなら、頼む

 都合のいいのは百も承知だ、あたしはどうなってもいいから、はやてとこいつとほかのメンバーが静かにもう一度暮らせるようにしてください

お願いします

 

side end

************************************

~白い空間~

やっぱりまた、ここか……

 

「それで神様、今度はどのような用件です?」

 

「なに、枷を外してやろうと思ってな」

 

 枷?

それは、超睡眠体質の事か? こんなものつまりは寝なければいいのだ

エネルギーは今まで節約して溜めておいた分がまだある

だから大丈夫ではあるのだが……

 

「いくら、溜めていたとはいえ、それでもいつかはそこが付くだろう? それがいつ来るか悩むよりは、はるかに良いだろう?」

 

 確かにそうだな

気遣って使うよりははるかに気が楽になる

 

「なら、頼んでもいいですか?」

 

「ふふ、お前ならそういうと思っていたよ」

 

「さすが神様、といったところですかね?」

 

「褒めてもなにもでんよ」

 

「ふふ、残念です」

 

「少し時間がかかるから、待っていろ」

 

「それは痛いですが……分かりました(はやて、みんな……)」

 白い空間にいても時間は進む……焦っても仕方がない、必要なことだと割り切ろう

 

 

 

 

 

神様が作業を開始し始めるの確認すると、俺はここにいない家族の事に思いを馳せるのだった

 設定を作中で変えるのは、作者的にはあまりしたくはなかったのですが、残念ながら作者には難しく動かしづらくなったしまうので変えることにしました

 申し訳ございません


 
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