No.576498

リリなの世界に逝ってきて ~八神家の秘密兵器~

18話?

2013-05-15 01:58:38 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1917   閲覧ユーザー数:1819

 「そっちに片方行ったぞ、シグナム!!」

 二体の巨大な蚯蚓の様な生物の片方へ自らの持つデバイス- グラーフアイゼン -を振り下しながら叫ぶヴィータ

 振り下ろされたその槌の一撃によりその巨体は地へと沈むがその隙にもう片方は地を這いながら闘争を図る

 

 しかし――

 

「任せろ」

 逃げ切ることは叶わない

 なぜなら、その先には・・・・・・

 

「飛龍一閃!!」

 刀身に紅蓮の焔を纏わせ、天高く上段に剣を構える烈火の将が立ちふさがっているのだから

 

 ゴオォオォォォォォ!!!!!

 

 上段から振り下ろされる紅蓮の剣により、轟音を響かせ倒れる巨体

 

『シャマル、蒐集してくれ』

 

 倒れ伏したその巨体が動かないことを確認し、味方の一人へと念話を飛ばす

 

『分かったわ、シグナム』

 

 そうして行われる魔力の蒐集をながら、苦痛の嘆きを漏らすその巨体へ言葉をこぼす

 

「すまない、恨んでくれていい。お前たちにはその権利があるのだから」

 

 その呟きに呼応してか、一際大きな叫びをあげ、そして力尽きたかのようにピクリともしなくなった

 

 

*********************************

 みなさんこんにちは、こんばんわ 私はただ今、砂漠の星「惑星クバーサ」に来ています

さっそくサソリシティいってからオアシスタウンに行って溜め小判習得してきます

 ……嘘ですすいません私が悪かったですなのでその手に持った苦無をおろしてくださいお願いします

 

 っとと少しふざけが過ぎたが実際に砂漠の星にいるのはホントだ

なぜそんなところにいるのかとい言うと、蒐集のため この一言に尽きる

 

 あの後、俺と守護騎士の面々はこれからどのようにして蒐集を行うかを話し合った

長いので3行でまとめると 

 

 ・ばれないように別の世界で蒐集

 ・管理局にばれると色々面倒なのでできれば人は避ける

 ・殺さないようにしよう

 

 となった

 

 んで次の日から、はやてが一時的にとは言え入院しているので見舞いの時間以外をフルに使って蒐集を開始した

 そして蒐集を開始してから今日で一月が立った

 元夜天、現闇の書のPはいまだに150ページちょい

 それというのも、管理局の目の届かない世界に魔力を持った生物があまりいないからだ

 コソコソちまちま見つけて奪ってを繰り返してはいるがそもそも魔力を持っていても少ない、というのが多々ある、多くとも3P分しかないのだから効率の悪いこと悪いこと、ポケモンの努力値だってもっと簡単だぜ?

いまも死に物狂いでサーチ&デストロイ中……殺してないけど

 

 

「今の奴で何ページ目だ?」

 蒐集を終えたシャマルに尋ねる

 

「ええっと、159ページよ。 もう少しペースをあげなくちゃ……」

 今のままでもかなりアップテンポなんだがなぁ

 それに……

 

「これ以上やると、管理局にばれる」

 俺の気持ちを代弁してくれたシグナム

 そう、これ以上となると管理局に気付かれてしまう可能性が出てくる

 それはなんとしても避けたいところだ

 

「でも、それじゃあ間に合わなくなるかもしれないじゃない!!」

 激昂するシャマルだが、その気持ちは痛いほど伝わってくる

 ばれると蒐集が困難になってしまうがこのままでいいというわけでもない

 

「ああ、管理局めんどくせええ!!! 本局に乗り込んで消し飛ばしてやろうk……まてよ?」

 

「どうした? なにかいい案でも思いついたか?」

 

「いや、疑問が一つ」

 

「なんだ?」

 

「なんで、管理局に見つかったらだめなんだ?」

 

「バカかお前は? 見つかったら捕まっちまうからに決まってんだろう!」

 

「いや、それなら協力を頼んでみるってのはだめなのか?」

 

「奴らに手助けを頼むと?」

 

「ああ」

 見つからないようにするから駄目なんだ、なら堂々と正面から行けばいいんでね?

 

「いや、それはだめだ」

 

「あなたは全く……」

 

「なんでさ?」

呆れるシャマルにむかっ腹が立つが我慢し尋ねる

 

「闇の書は持つものに強大な力を与えるのだ」

 

「だから、それを狙ってくるものもいる」

 

「……はやてに余計な危険がかかると?」

 

「ああ」

 

「庇護下に入れば大丈夫なのでは?」

 

「駄目だな」

 

「奴らは信用ならん」

 

「さて休憩は終わりだ。 行くぞ!」

 

「ああ」

 

「ええ」

 

 そうしてまた新たな獲物を探して、この惑星を探索し始める、シグナムたち

 俺はいまいち納得が行かなかったが、奴らが拒むならば仕方がないと思い、あとに続いて探索を続行した

 

 

 

 

 

 

 

 

 この判断が吉とでるか、凶と出るか……未来を知ることのできない俺には分からないが、出来ることならばと思わずにはいられなかった 


 
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