No.568580

真・金姫†無双 #31

一郎太さん

お久しぶりです。

書くのがメンドゲフンゲフン、最近忙しくて、なかなかこれませんでした。

まだ反董卓連合編を書き終ってないけど、自分を追い詰める為に投稿。

続きを表示

2013-04-21 21:34:48 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:7965   閲覧ユーザー数:5660

 

 

#31

 

 

「えー、弁当ー、弁当はいらんかねー」

「おいしーおいしーお弁当だよー」

 

雪蓮ちゃんが冥琳ちゃんを引き連れて軍議に行っている間に、俺は地和と弁当を売り歩く。

 

「軍の味気ない糧食よりも、ずっとおいしーよー」

「こんなに可愛い女の子が作ったんだよー」

 

おいおい、嘘は吐くなよ。

 

「別にいいじゃない。その方が売れるんだし」

「虚偽広告でしょっ引かれても知らないぞ?」

「その時は兄貴が助けてくれるんだよねー?」

「そりゃそうだ」

 

ま、バレなきゃいいか。

 

「そうよ。ほら、さっさと売り捌いちゃうわよ」

「おー」

 

そんな事をしていれば。

 

「あーっ、ラーメン【次郎】のお兄ちゃんなのだ!」

「ん?」

 

聞き覚えのある店名に振り向けば、1人の幼女がいた。

 

「あぁ、よくウチで大豚二倍(W)を軽く平らげてた娘だね」

「おぉっ、よく覚えているのだ!」

「そりゃ、大事なお客さんだからな」

 

赤い髪に虎のバッヂのようなものをつけたその娘は、肩にバカ長い矛を抱えている。

 

「それより、こんなところで何やってるんだ?」

「んーと、洛陽でとーたくが悪い事をしてるから、懲らしめにいくの」

「って事は、反董卓連合に参加してるのか」

「そーなのだ!」

 

あらあら、こんな小さな子まで駆り出されるなんて、この娘の所属する軍は、余程人手が足りていないらしい。いや、季衣とか流琉もこのくらいだし、割と普通の事なのかも。

 

 

 

 

 

 

「兄貴、知り合い?」

 

そんな会話をしていれば、ハブられて寂しい地和ちゃんが袖を引っ張った。

 

「聞いてただろ?前のお店のお客さんだ。よく食うんだぜ」

「へー。じゃぁ、お嬢ちゃん、このお弁当買わない?」

「にゃっ、お弁当?」

「そうよ。すっごく美味しいんだから!」

 

言いながら、地和は弁当箱のひとつの蓋を開けて見せる。途端、幼女は眼をキラキラと輝かせる。

 

「美味しそうなのだー」

「買っていく?」

 

勧めるは、営業スマイルの元アイドル。そりゃ、敵わんわ。

 

「んっと…じゃぁ、買うのだ!」

 

そして釣れました。

 

「ありがとう。いくつ欲しい?」

「んーと、んーっと、お姉ちゃんと、愛紗と――」

 

……ん?

 

「星と朱里と――」

 

おいおい、マジかよ。

 

「――それから鈴々に10個なのだ!」

「全部で10個?」

「鈴々だけ10個なのだ」

「はーい。じゃぁ、全部で14個ね。お金はある?」

「待ってて!」

 

言って、幼女はゴソゴソと服を漁り始める。少しして。

 

「んっと、これで足りる?」

「ちょっと待っててね。ひぃ、ふぅ、みぃ……うん、足りるよ。お釣りはこれね」

「ありがとなのだ!」

「いーえ。毎度ありー」

 

差し出された小銭を確認し、地和は14個の弁当を幼女に与える。

 

「楽しみなのだ」

 

ニパっと晴れやかな笑顔で、幼女は去って行った。

 

「流石は商売用の顔だな」

「変な言い方しないでよ」

 

ボソリと呟けば、途端にいつものツンデレ(現在、ツン:デレ=2:8)顔に戻る。そんなところも素敵だぜ。

 

「なに当たり前の事を言ってるの。ほら、さっさと他の弁当も売りに行くわよ」

「おー」

 

 

 

 

 

 

いくつかの陣営をまわり、弁当も完売したので、孫策軍の陣へと戻る。

 

「ただいまー。なんか問題は?」

「お兄ちゃん、ちぃちゃん、おかえりー」

「お帰りなさい。特にないわ」

「そうかそうか。お疲れさん」

 

いい子に留守番していた天和と人和の頭を撫でてやれば、地和も頬を膨らませて寄ってくる。

 

「ちょっとー、一番頑張ったのはちぃなのにー」

「はいはい。地和もお疲れ様」

「にへへー」

 

同じように撫でれば、途端に顔を緩ませる。あぁ、うちの妹達はなんて可愛いのだろう。

 

そんな風にイチャついていると、後ろから声がかかった。

 

「あー、居た居た。一刀、お客さんよ」

「雪蓮ちゃん?」

 

振り返れば、軍の長。その後ろには頭に片手を当てて呆れ顔の冥琳ちゃん。

 

「お客さんって、俺に?」

「そう言ってるじゃない」

 

そんな冥琳ちゃんとは対照的に、実に楽しげな雪蓮ちゃん。あぁ、嫌な予感しかしない。

 

「久しぶりだな、北郷殿」

「あ、人違いです」

「嘘をつくなっ!」

 

劉備ちゃんと関羽ちゃんが、そこには居た。

 

 

 

 

 

 

「ほい、ジュース」

「あぁ、黄巾党の時の飲み物か……頂こう」

 

茶を沸かすほどの余裕はないので、商隊の積み荷から適当に見繕い、飲み物を作る。代金は頂いてないが、負い目があるため、このくらいは仕方がない。

 

「劉備ちゃんと一緒に行かなくてよかったの?」

「あそこで必要になるのは、武ではなく智だからな。朱里が居れば問題はない」

 

『あそこ』というのは、反董卓連合の軍議の場。劉備ちゃんは孔明ちゃんを引き連れ、雪蓮ちゃんも冥琳ちゃんと一緒にそこに行っている。雛里んも行きたがっていたが、孫家の軍では周瑜の名が有名であることと、人材が多い事を袁術に知られたくないということで、お留守番。

 

「美味しいね、お兄ちゃん」

「俺特製のジュースだからな」

「うん」

 

今は、こうして俺の膝の上に座って、コクコクとジュースを飲んでいる。

 

「何故、鳳統がこの場にいるのだ?」

 

関羽ちゃんが問うてきた。んなの決まってんじゃん。

 

「雛里が居なかったら、絶対勝負吹っかけてくんだろ」

「何故それをっ!?」

 

いや、バレバレだし。

 

「いやいや、鳳統がいようとも、勝負は出来るだろう」

「ヤだよ。疲れる」

「以前我々の街に来た時は、仕合をしてくれると約束したではないか」

「記憶にございませーん」

「あわわ…お兄ちゃんが悪い顔してましゅ……」

 

だってしたくないんだもん。という訳で。

 

「雛里、アレをやるんだ!」

「あ、アレ?」

「ほら、アレだよ。お兄ちゃん対策(マニュアル)第8章4項だ」

「んと…あっ、『お兄ちゃんが勝負を挑まれた時は?』ってところ?」

「そうだ」

 

流石は雛里ん。記憶力は抜群だな。

という訳で。

 

「か、関羽しゃんっ!」

「な、なんだ……」

 

雛里は俺の膝から立ち上がり、関羽ちゃんの前に立ちはだかる。

 

「お兄ちゃんを…イジメないで……」

「はぅっ!?」

 

そして、涙目の上目遣い。関羽ちゃんは、胸を抑えて仰け反った。

 

「い、いや…別に苛めている訳では……」

「雛里、4項の2だ」

 

さらに追い打ちをかけるべく、俺はコソッと付け加える。雛里は頷き、数歩前に出た。

 

「ほ、鳳統……」

 

雛里は関羽ちゃんの胸元に抱き着く。両手は軽く握り拳(手の甲の半分は袖で隠れている。ココ大事)を作り、ちまっと関羽ちゃんのシャツを掴んでいた。そして。

 

「喧嘩はダメだよぉ…お姉ちゃん……」

「――――――――!!?!?!?!!!?」

 

関羽、堕つ。

 

 

 

 

 

 

「――――私もまだまだだな」

 

地面に座り、空を見上げる関羽ちゃん。いやいやいや。

 

「なに遠い眼してんだ。ちゃっかり雛里を抱いてんじゃねぇか」

「頭に柔らかいものがぶつかってましゅ……」

「あ、雛里んはそのままつるぺたで」

「あわわっ!?」

 

雛里んは『お姉ちゃん』発言の直後に抱き締められ、以降関羽ちゃんの脚の上に収まっていた。

 

「鳳統は可愛いなぁ……」

「あうぅ…お兄ちゃん、助けてぇ……」

「妹を寝取られた……」

「あわわっ!?」

 

雛里を抱き締めて頬擦りをする関羽ちゃん。俺にもしてください。

 

「というか、孔明だって同じくらいちんまいし、つるぺただし、可愛いじゃん」

「……」

 

なんだその顔は。その手があったか。じゃねーよ。

 

「それはいいとして」

「いや、よくねーよ。返せよ、雛里」

「断る。それはいいとして」

 

めんどくせーな。なに? この世界の武人は皆メンドイ性格してんの?

 

「北郷殿は戦わないのか?」

「俺? 戦うわけないじゃん。商人だよ?」

「だが、いまはこうして輜重隊の管理をしているではないか」

「そりゃ孫策ちゃんに借りがあるからな。前線に出ることなんかしたくないし」

「そうか、残念だ」

 

なんで?

 

「北郷殿の戦いぶりを、この目で見てみたかったのだがな」

「お金くれるならいくらでも見せるけど?」

「なっ!? 貴様は金で戦うのか! それでも武人かっ!」

「いや、商人だし」

「……そうだったな」

 

まぁ、それはいいとして。

 

「なんだ?」

「そろそろ雛里返せ」

「もうちょっとだけ頼む……」

「あぅ…」

 

そんなひと時。

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

オラ、お前らの大好きな巨乳さんだ。

 

悦びに咽び泣いて自家発電しやがれ。

 

こいつぁ、流行るぜ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

という訳で、#31でした。

 

 

先に言っておく。

 

 

連合編は、#40までにまとめきる自信がない。

 

 

でもキリのいい#40までは毎晩1つずつ投稿予定。

 

 

少しでも楽しみにしてくれれば幸いです。

 

 

ではまた次回。

 

 

バイバイ。

 

 

 


3
このエントリーをはてなブックマークに追加
0
1
96
4

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択